Category Archives: 飲む食う

居酒屋訪問記 #鯉とうなぎのまるます家総本店(北区赤羽)

赤羽駅の北側にある「鯉とうなぎのまるます家」

7月20日から3日間、東京を訪れていた。
21日にNHKホールで開催された山下達郎のコンサートに足を運ぶのが最大の目的だったが、思いのほか初日が最高に楽しい1日となってしまったので、コンサートの話はさておき、まずはそちらの話をしておこうと思う。

赤羽駅は、JR各線(京浜東北線、埼京線、上野東京ライン、湘南新宿ライン)が交錯する交通拠点。今回、その赤羽駅近くに宿を確保、ここを拠点に3日間を過ごすこととなった。

青森空港から羽田空港、そこから京急とJR線を乗り継いで、赤羽へと向かった。

JRの車内は、なぜか浴衣を着た若い男女が多く乗車している。赤羽にも近い荒川沿いで「足立の花火」が開催されるらしい。一瞬食指が動いたが、50万人前後の動員が見込まれるようで、近づくのはやめることにした。(結局、花火大会は落雷等の影響で開始20分前に中止が決定、約40万人の観客が騒然となった模様。)

ボロボロのアーケードの中にひしめく「酒」の文字

さて、赤羽駅周辺のエリアは、老舗から新しい形態の店舗まで多くの居酒屋等が立ち並ぶ、酒好きには堪らない「聖地」として有名。

当然その地に足を踏み入れる以上、どこかに行くに決まってる。
ということで、この界隈でも代表格の「鯉とうなぎのまるます家 総本店」を訪れることは、青森を出発する前から決めていた。

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浜田省吾「ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」を観てきたよ。

オフィシャルサイトから。 #SHOGO_HAMADA #ON_THE_ROAD_2023 #WELCOME_BACK_TO_THE_ROCK_SHOW_YOUTH_IN_THE_JUKEBOX

個人的に「これはかなりヤバイ」と思っている曲が2曲あって、一つは、恋の妄想が膨らみ過ぎる女性を歌った小坂明子の「あなた」。もう1曲は、傷心の女性につけこみ海へ連れ出した挙句、指輪まで渡してしまう自意識過剰な男性を歌った浜田省吾の「もう一つの土曜日」。

さて、そんな浜田省吾がアリーナツアーを行うことをCMで知り、仙台公演にエントリーしたところ、無事にチケットをゲット!

座席券の裏面。

ここからは、箇条書きのレポートでお届けします。
とてもとても長いです。すいません。

  • ツアータイトルは「ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」 
  • 仙台公演は2日間。初日の11月18日観覧のため、この日の午前から仙台に向けて移動開始。 
  • 昼をまたいでの移動となるため、弘前駅の券売機前にある「津軽弁」という移動ブースから弁当を購入。 
  • 地元業者さんが作る弁当は、比較的安価。牛焼肉弁当(780円)をチョイス。

    ナムル、キムチが添えられている。ご飯の量も多い。

  • 駅弁といえば、先日県内の大手業者さんが大規模な食中毒を発生させたということもあり、敏感に。 
  • 11時39分弘前発の列車に乗車、12時19分新青森着。 
  • 続いて新青森始発のはやぶさ24号に乗車。 
  • ちなみに新幹線の切符は「えきねっと」から「トクだ値25%オフ」をゲット。片道8,410円。 
  • なお、弘前~新青森間は切符だと590円、Suicaだと597円。私は、弘前~青森間の定期券を利用。 
  • 新幹線に乗車後、早速弁当を貪り、惰眠も貪り、14時29分仙台着。 
  • 仙台駅の東側、榴ヶ岡にある「仙台サンプラザ」に宿泊のためチェックイン。 
  • 隣にはコンサートホールがあり、この日と翌日は三浦大知のコンサートだった。 
  • 全く同じ日程の浜田省吾も負けじとチケット完売だそうな。 
  • 会場のセキスイハイムスーパーアリーナまでは仙台駅東口からシャトルバスを運行。 
  • 開場16時開演17時ということで、15時30分にバスに乗車。 
  • 会場までは約16キロらしいが、最初から最後まで渋滞にはまり、約50分を要した。 
  • 更にバスの駐車場所から会場までは、微妙な距離を歩くことに。 
  • その光景はさながら民族大移動、人が同じ方向へと進んでいく。 
  • が、途中でツアーのトレーラーが駐車中。唯一の撮影ポイントとなり、たくさんの人が撮影に勤しむ。

トレーラーは、つくばナンバーだった。

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【2000投稿達成記念】大好きなビールのことを語る(その3)#DHCビール

オリオン、キリンと続いたビールの話、第3弾。最終回はなんと、DHC。
はい、先ごろ色々と物議を醸し、世間を騒がせた、あのDHCのビールです。

所詮、どっかの地域ブランドに乗っかったPBなんじゃないの?と穿った見方をしていたが、どうやら違ったようだ。自社の工場を持ち、醸造も行っている。凄いな!

…と思ったらやっぱりオチがあった。もともと「御殿場高原ビール」を製造販売していた米久がビール部門を分割、それをDHCが買収したのだそう。なので立ち上げ当初は工場も本社も、元々は御殿場高原ビールだったらしい。ということは恐らく御殿場高原ビールの流れを汲んでいるのでしょう。(19年に新社屋と工場が建設されている。)

とはいえ今は、DHCビールという一つのブランドになっているのは紛れもない事実。

前回の最後にお話ししたメジャーレーベルとは異なるインディーズ…っぽいところもありつつ、何となく大手資本が背後にちらつく、ちょっと面倒くさいレーベル、みたいな。って、よくわかんないですね。すいません。

ちなみにDHCビールでは以前、自社ビールを揃えた飲み比べセット(4本1000円・送料込)の販売を行っていて、どんなものかと大した期待もせずに購入、試飲してみたら…ちょっと驚いた。これがまた意外とイケる味だったという。DHC、恐るべし。

富士山の伏流水と海外産の麦芽、ホップを使用した、結構こだわりのあるビールらしく、5種類それぞれが独特の個性を持っている、というのが大きな特徴かも知れない。

御殿場高原ビールと比較できないのはちょっと残念ではあるけれど、DHCビールのラインナップを紹介したいと思う。

興味本位のレベルだと思うので、ご容赦ください。
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【2000投稿達成記念】大好きなビールのことを語る(その1)#オリオンビール

かれこれ20年ほど続けているブログへの投稿、この投稿が2000本目の投稿となるとのこと。飽きっぽい性格がよくぞここまで続いたものだと思いつつ、こんなしょうもない投稿を閲覧してくださった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。今回は、久しぶりにビール試飲記なんぞを。


国内のビール市場といえば、かつては大手4社(キリン、サッポロ、アサヒ、サントリー)がしのぎを削り、独自路線を貫くオリオンビールが加わっていた。

それぞれが特徴ある新商品を発売するたびに、それに追随するかの如く他社も新商品を発売する。そんな時代が続いた。

亡父は三度の飯よりビール、の人で、家の中でも外でも銘柄は「キリンラガー」のみ。とりわけ弘前市内でビールを提供する業界の皆様方に対しては、行く先々で父が本当に多大なるご迷惑をお掛けしたことだろう。今更ながらこの場を借りてお詫び申し上げたいぐらいだ。

僕が幼少だった頃(もう40年以上も前)は、ビール瓶の王冠の裏にコルクが貼られていて、栓を抜いた後にコルクから漂ってくるその奇妙な匂いに、こんなものの何が美味しいんだろう、コーラスの方が美味しいのに…と感じたことが思い出される。亡父との思い出の品を一つ挙げるとすれば、裏にコルクが貼られたビール瓶の王冠、これも候補となるだろう。

時は流れ、ビールも多種多様化を極める時代となった。

発泡酒、第三のビール、そして、地ビール。

酒税法の改正により、ビール醸造のハードルが一気に引き下げられ、地域おこしとも相まって各地で登場したのが地ビール。広がりを見せ始めた頃の各地の地ビール、僕もいくつか試したことがあるが、クセも香りも強く、ビールというよりはワインとビールの中間、といった感じだった。その後、紆余曲折を経て生き残った地ビール、消えた地ビールもある中、新たな形として「クラフトビール」が台頭するようになったのは、皆さんも知ってのとおりだ。

調べてみたところ「クラフトビール」と「地ビール」に違いはあまりないらしく、醸造家の職人技が込められた「クラフトビール」と、お土産の要素が付加された「地ビール」、といったところなのだろうか。一時期は300店を超えた地ビール会社の数も、ブームの衰退により現在は半分ぐらいまで落ち着いた、とか。

そして、地元色をあまり出さない品質重視の「クラフトビール」へ移行し、今に至る、といったところらしい。

まあ、別に飲んでおいしければ、何でもいいんですけどね。

…さてと、どうでもいい講釈はこれぐらいにして。

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弘前市新鍛冶町「川崎」 #酒場 #居酒屋

小学生の頃、父や父の友人たちが僕のことを「のりべえ」と呼んでいたのが派生して、「のんべ」というあだ名がつけられました。小学校2~3年の頃だったと思います。それから40年近く経った今もなお、ずっとその「あだ名」で呼ばれ続けております。

高校3年に進級した際、クラスを受け持つこととなった担任は、僕が周囲から「のんべ」と呼ばれている姿を見て、「こいつ、高校生の分際で相当酒を飲むんだな」と本気で信じ込んだらしく、社会人になってからその話を教えてくれました。まあ、これはこれで面白いエピソードではありますし、今もその恩師とは時々酒を酌み交わすようなステキな関係にあるのですが。

学生時代、夜が明けるまで友達と飲み明かしたこと、数度。麻雀のルールも知らないので、ただひたすら飲み続け、話し続けるといった感じでした。

でもその代償は大きく、翌日は夕方まで完全に廃人と化していましたけどね…
三十代も半ばに差し掛かった頃、人間ドックでアルコールに起因した異常が一気に現れました。γ-GTPに中性脂肪、尿酸、善玉悪玉コレステロール、挙げ句の果ては、脂肪肝疑いなどなど…。アルコールに関係するありとあらゆる数値が正常値を超え、かかりつけのお医者さんに相談したところ、「あなたは自分が思っているほどお酒に強くないということを自覚した方がいい」といった趣旨のことをやんわりと言われました。ランニングに目覚めたのはその直後のことでしたが、ランニングに没頭する代わり、前年度異常を示した数値は全て正常値に収まり、今も概ね順調な数値を叩き出すようになりました。

とはいえその頃から今に至るまでなお酒に強くなるということはなく、むしろ加齢とともに弱くなってきているな、ということを実感するようになってきました。いわゆる「午前様」になるまで呑むことがなくなりましたからね。

また、以前はビールばかり呑んでいましたが、最近は結構早い段階で口直し(いわゆるチューハイなど、氷で溶かして薄くなるお酒)に手を出すようになりました。
あまり「休肝日」を設けないのもまずいな、と考えつつも、なかなか設定できないのは、意志が弱いということに尽きるのでしょうね。年が明けたら、ちゃんと考えようと思います。(今からじゃなくて年が明けたら、という時点で既に意思の弱さを露呈しているわけですが。苦笑)

ちなみに今月は、外での飲み会が既に6回も予定されているといった状況。
身も心も財布の紐もしっかり締めないと。

そして今月2回目となる飲み会は、元同僚とのサシ飲み。
弘前市新鍛冶町にある「川崎」にお邪魔しました。

僕が学生時代にアルバイトをしていた総合宴会場では、社員とアルバイトが一堂に会して飲み会を行うということが何度かあったのですが、いつも二次会の場所となっていたのがこの「川崎」でした。元々「川崎」の大将は僕がアルバイトをしていたところに調理師として勤務しており、その後独立して今の店を構えました。僕がバイトを始めた頃には既に独立していたので、直接接する機会はありませんでした。大将のお名前が「川崎さん」だということ以外はよくわからないのですが、開業してから30年ぐらい経つのかな?(この種明かしは後ほど。)

ちなみにこのお店に足を運んだことはこれまで数度しかなく、しかもその半数は、既に酩酊状態で記憶が朧気となっている中での訪問だったため、店の雰囲気こそ頭に入っているものの、どういった料理が提供されていたかなどについては、情けないことにほとんど覚えていないのであります。

ということで今回は、その確認の意味も込めての来店となりました。
ちなみにこのお店、弘前市出身の俳優・新井浩文がBSフジでナビゲーターを務める「美しき酒呑みたち」(吉田類の出演するそれに似ている番組)で訪問し、紹介したことでもちょっと知られております。

最近よく見かける、個室で仕切られたような、いわゆる小綺麗で洒落た居酒屋ではなく、古き良き「大衆酒場」といった感じでしょうか。まさに吉田類が好んで訪れそうな雰囲気のある「飲み屋」。最近弘前市内では、こういったところが減ってきた気がします。
暖簾をくぐり、中に入ると目に飛び込んでくるのが、長いカウンター席。軽く10人は座れます。
その中で切り盛りしている大将と女将。

座敷席に通されると、既に5名ほどの先客がいましたが、どうやら常連さんではなさそうです。
お客さんの人数が増えると仕切りが外され、倍ぐらいの大きさとなり、立派な座敷になると記憶しています。…いや、確かそこで二次会をやっていたはずなので。
常時置かれているメニュー、肉、魚、卵料理はもちろん、焼き物に揚げ物、鍋、郷土料理、食事メニュー等、何でもありです。

ホワイトボードに板書されたメニューもありますが、こちらには価格の記載がありません。

お通しは子和え。値段は不明。

生ビールはアサヒのジョッキそのものが凍っているので、キンキンに冷えています。
この日、何品注文したのかは忘れましたが、とにかく二人で呑むわ食うわ。

このお店で外しちゃならないと言われているのが「枝豆漬け」なのですが、私、漬け物が苦手でございまして、残念ながら注文しておりません、ハイ…。
サモダシの南蛮漬け。唐辛子がアクセントで利いています。ビールが進むわ。

サッと湯通しされた鱈の白子、いわゆる「タツ刺」。トロッとして美味しかったなあ…。

鯛のコブ〆は、大将自らが捌いた鯛を昆布に寝かせたもの。ぶ厚いホタテの身はぷりぷりでした。

知らず知らずのうちに、鯛の切り身に1本だけ付いたままの棘を、口の中で分別するというテクニックを体得していました。
そして今日のクリーンヒットはこちら!
恐らく口にしたのは20年ぶりぐらいでしょうか。
「八つ目の串焼き」

 

本物のウナギとは全く種類を異にする、グロテスクな川魚「ヤツメウナギ」を串に刺して、焼き鳥のたれで焼いたものです。ちなみにタレ・塩いずれかを選ぶことができます。てっきり身も皮も固いんだろうな、と思ったらその割でもなく、山椒が利いていて、これがまた旨かった!

二人で何杯呑んだだろう、というぐらい次から次へとビールを煽り、美味しい肴で話も弾む、ってものです。
こちらは「なっとうおむれつ」。

なぜかメニューの標記はひらがなですが、なんてことはない「納豆オムレツ」で、最初から味がついており、納豆好きにはたまりません。

この他にもあれやこれやと注文し、次から次へと口に運びます。

女将に聞いてみました。
「お店の営業を始めてからどれぐらい経つんですか?」
「えーっと、どれぐらいかなあ。先代が営業を始めてからだと、60年ぐらいかなぁ。」
「えっ!そんなに長い期間営業しているんですか?」
「うん、今の代になってから30年ぐらい経つからねぇ…。」

実は凄く歴史のある大衆酒場だったんですね。建物の構えは僕が知っている頃から変わっていないので、それなりに古いという認識はありましたが、半世紀を超えているとはビックリしました。以前、「津軽百年食堂」がちょっとした話題になりましたが、ここは「津軽五十年酒場」ですね。50年以上続く酒場って、どれぐらいあるのかなあ。

大分良い感じで酔っ払ったので、そろそろお会計しましょうか。
「すいません、お会計をお願いします。」
「はーい。ありがとうございます。」
程なく女将がピンクの紙切れ一枚を持ってきました。

いいですね、レシートもないこのザックリした「明朗会計システム」(笑)。個人的には嫌いじゃないです。でも、2人で1万越えは飲み過ぎ食べ過ぎはしゃぎ過ぎです。

会計を済ませ、大将と女将に礼を伝えつつ、「実は…」とおもむろに切り出します。
以前、大将が勤務していたところで僕もアルバイトをしていたこと、大将とは入れ替わりで一緒に仕事をしたことはないけれど、あの人とかあの人とか、共通の知り合いがたくさんいること、そして、その中の何人かが鬼籍に入られたこと…。

驚きながらも懐かしそうに目を細める大将と女将の顔を見ながら、今日はこの店をチョイスしてよかったな、と思ったのでした。
また来たいと思います。ご馳走様でした。

川崎

ジャンル:居酒屋
アクセス:弘南鉄道大鰐線中央弘前駅 徒歩3分
住所:〒036-8193 青森県弘前市大字新鍛冶町22(地図
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 弘前×居酒屋

情報掲載日:2017年12月7日