日別アーカイブ: 2012-02-16

【読書感想文】第146回芥川賞受賞2作読了


ちょうど1ヶ月前の1月17日、平成23年度下半期の芥川賞が発表された。テレビでご覧になった方も多いと思うけれど、強烈なインパクトを与えた受賞者の一人である田中慎弥氏による記者会見、とりわけ、某審査員を痛烈に批判するようなその記者会見を観て、溜飲を下げた人もいたのではないだろうか。
以前もつぶやいたことがあるが、芥川賞受賞作を読むなら単行本ではなく、文藝春秋を購入することをお勧めする。理由は3つ。
(1)時機を逸することなく、単行本より安価に購入できる。どうせ興味本位で読んでブック○フに二束三文の値段で売るぐらいなら、890円で購入した方が遙かにお買い得。
(2)選考委員の選評が掲載されている。受賞に至った経緯というよりも、各委員それぞれの選評がまた非常に興味深く、選から漏れた作品についてもコメントを寄せる委員も少なくない。ただし、作品の内容に踏み込んだ選評も多いので、まずは作品を読んでから選評を読んだ方がいい。
(3)芥川賞作品以外の内容が興味深い。今回は「テレビの伝説」と銘打った大型企画の他、解散総選挙を見込んだ選挙予測、日本の経済を憂う論評などが掲載されている。

芥川賞作品に興味のある方は、他の内容に興味があるかどうかは別として、是非書店で文藝春秋を手にしてみてはいかがだろうか。
さて、今回の芥川龍之介賞、受賞作は2作。
「道化師の蝶」円城 塔
「共喰い」田中 慎弥
受賞者には「正賞」として時計が、「副賞」として100万円が贈られる。
では、私個人として読み終えてみての感想なんぞを少々…。
【注意】以下ネタバレ含みます。【注意】

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