月別アーカイブ: 2015年12月

2015年の総括(総集篇)

今年1年を振り返ってみると、たぶんここ数年の中では一番悪い年だったと思う。

昨年暮れに額を7針縫うというケガに見舞われ、新年早々から病院通い。仕事の方は以前から決まっていたこととはいえ、グループの解散が3月に決まり、やっていた仕事を割振り。そして4月、全く予期していなかったセクションへの異動となった。2月から春先までの間、慢性的なストレスに見舞われることとなり、ずーっと胃炎が続いたことを、今だから明かそう。(この間、色んな種類の辛酸を舐めさせられたことは、たぶんこの先しばらく忘れることはないだろう。)
そして更に、追い討ちをかけるかのごとくやってきた、あまりにも突然すぎる余命宣告。4月の中旬に余命1か月も持たないと突如宣告された義父が、5月5日の未明に旅立った。がんとの闘病生活は5年半近くに及んだが、結局僕は、何一つとして義父のためにしてやれたことがなかったような気がして、正直かなり滅入った。
まあ、そういうメンタル的にかなり沈んでいた期間が長かったということもあって、今年の印象が良くないんだろうと思う(…いや、今もその状態からはまだ解放されていないかもしれない。)。

…と、冒頭からいきなり暗い話ですいません。まあ、ここ数年が比較的順調に推移してきていたので、このあたりで一度小休止みたいなものを挟んでいるのだと前向きに捉えようと思います。

…ということで、ここからは明るい話題に切り替えるべく、今年一年のトピックスを画像で拾っていきたいと思います。

【3月】弘前公園ランニングクラブが「つがるスポーツアワード」受賞
これまでの活動が評価され、最優秀チーム賞を受賞しました。単に弘前を盛り上げたい、アップルマラソンを盛り上げたいというだけで、他に何をしたというつもりもなかったのですが、思いがけずうれしい受賞でした。

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【4月】弘前公園の下条橋で歓喜のジャンプ!?
受賞の喜びを体現した、というわけではありませんが、仲間が一斉にジャンプしています。僕は撮影に回ったので写っていません。

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【6月】平川市たけのこ掘りマラソン
通称ドMマラソン。上って下っての山登りみたいなマラソン。兵どもと挑みました。ちなみにこの前日、両足首に初めて痛み止めの注射を打ちました。そこまでして走るか?と言われました。

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【6月】花火は、好きですか?
岩木川の河川敷で開催された花火大会を観覧。カメラを持参し、初めて花火の撮影に挑戦。これでちょっとカメラ撮影にハマりました。

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【7月】ただいま、OKINAWA
毎年恒例、夏の沖縄旅行。今年は天候に恵まれました。

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【7月】天変地異の予兆か!
…と、大騒ぎになった雲。岩木山を遮る電柱が本当に邪魔だと思いました。(ちなみにこのあと、特に何も起こりませんでした。)

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【8月】夏の岩木山
弘前市内からスマホで撮影した岩木山。

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【10月】秋の富士山
機上からスマホで撮影した富士山。

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【10月】桜島と私
九州初上陸。国道10号は道幅も狭く、ランニングには不向きでした。

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【11月】ハナと散歩
物心ついた頃からお世話になった場所で。

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【11月】写真展出展候補(1)
自宅庭にて撮影。

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【12月】写真展出展候補(2)
青森ベイブリッジから青森駅。

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さて、後半から何やら被写体がおかしな方向になっているのですが、2016年1月、なんと無謀にも写真展に画像を出展する予定です。詳細はまた改めてお知らせしたいと思います。

来年は、もう少しアクティヴに動き回ってみましょうかね。それでは皆さん良いお年を。

2015年の総括(ランニング篇)

2015年の走行距離は、(室内ランも含めて)だいたい1,900キロでした。
月平均すると158キロぐらいですか。
まあ、この数字が多いのか少ないのかはよくわかりませんが、仕事の関係でグループの閉鎖という大仕事を背負った1月から3月までの超繁忙期を鑑みると、まあまあ頑張った方かも知れません。…あ、でも1月~3月は外を走る機会がガクンと落ちるんだった。

今シーズンはランニングを始めて8年目だったのかな?大きな飛躍はなかった一方で、怪我は大きくも小さくもちょこちょこやらかしました。

4月末の花巻ハーフマラソン前日に軽い肉離れを起こしたらしく、翌日の本番は10キロまで自己ベストペースで走ったものの、その後右脚ふくらはぎに痛みが生じて撃沈。
5月末の五所川原市走れメロスはコースが短かったらしいけれど、非公式ながら自己ベスト更新。
6月の平川市たけのこマラソンの直前、歩くのも辛いぐらいの痛みを発症し、診察の結果「アキレス腱周囲炎」、大会前日に初めて足首に注射をぶち込むという強行に出た結果、コースでの自己ベストを更新。
8月、メロンだけのために出場した男鹿市の日本海メロンマラソンは、東京からやってきた某Y氏とおしゃべりラン、27度という気温の中で最初から記録は狙わず100分でゴール。
8月の北海道マラソンは、昨年辛酸を舐めたということで、何とか自己ベスト更新!という意気込みとは裏腹に、折り返し後の向かい風にやられ、それでも昨年の記録より15分縮めてゴール。
9月の田沢湖マラソン、北海道の勢いをそのままに、と走り出したのはよかったものの、30キロから大失速、昨年のサブ3.5の再現どころか、今季ワーストのタイムで撃沈。
10月、弘前・白神アップルマラソンで4時間30分のペースセッターを務め、初めて走るペースに戸惑いを覚えつつも、サブ4.5を狙うランナーを最後まで鼓舞しながらゴール。この時に、最後までフルマラソンを走り切るにはどうすべきかという感覚を思い出した感じ。
続く岩木スカイラインを舞台にしたチャレンジヒルクライムランは、標高差800メートルということで脚への負担も考えて、約10キロを80分という超ゆっくりラン。
11月、満を持しての第1回さいたま国際マラソン、制限時間4時間、細かいアップダウンの続くなかなか厳しいコースと言われながら、最初から最後までほとんどペースを変えることなく自己ベストでゴール。

…といった感じで、とにかく今年はムラがありすぎました。調子がいい時と悪い時の差が、ちょっと酷かったですね。

その中で、ハーフ、フルともにひとまずベストタイムを弾き出すことができたのはラッキーでした。
まあ、ハーフやフルを生まれて初めて走った時がちょっとちょっと…だったので、その時から比べたらハーフは5分、フルは10分しか縮んでいないんですけど…。(ちなみに昨年からはハーフで3分、フルでも3分縮んだだけです。)

いずれにせよ、「あせらずあわてずあきらめず」、楽しく最後まで走りきることを心掛けながら、新しい年を迎えようと思います。

さて、来年の目標は…心のうちに秘めておこうと思います。そんなの他人様にベラベラ話すものじゃないな、ということを悟った今年のランニングでした。
強いて挙げるなら来年は、一から土台を作り直しかな。リフォームではなく、新築するぐらいの気持ちで出直そうかと思っています。
余談ではありますが、今月60キロしか走っていません。大会が終わっちゃうと、所詮そんなものです。

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【ネタバレありません】 山下達郎 LIVE PERFORMANCE 2015-2016 青森公演

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2015年最後を飾るライブは、山下達郎の青森公演。クリスマスの翌日、しかも2015年のツアーはこの日が最終日ということで、否応なしに盛り上がることだろうと、ひきかけた風邪も2日で治すという気合いの入れようだったのですが、前日の岩手県盛岡市での公演で、ハプニングが発生。

山下達郎、コンサートを途中で中止 クリスマスの夜…喉不調
(スポニチアネックス 12月25日(金)23時44分配信)

シンガー・ソングライターの山下達郎(62)が25日夜、盛岡市の岩手県民会館で行ったコンサートを途中で中止した。
主催者によると、喉の不調で、ある一定の音程が出難い状態に陥り、山下自身が納得できるパフォーマンスができない状況が続いたため、本人が「このまま公演を続ける事は、ご来場いただいているお客様に対して不誠実」と判断し、公演中断を決断した。後日、振り替え公演を開催するとしている。
なお、26日には青森公演が予定されている。

26日の青森公演については、招聘元であるキョードー東北のサイトで「予定通り開催します」とアナウンスされたものの、果たして本当に開催されるのか、不安は拭えぬままでした。
この日はそれまでの暖冬の気配から一気に冬景色へ。ああ、冬がやってきたな、と思わせるような寒さと、湿り気のある雪に見舞われ、道路状態は劣悪。そこで、急きょ自家用車ではなく電車で青森に向かうことにしました。

今日の会場は、リンクステーションホール青森(青森文化会館)。「音がいい」と気に入っている会場のようです。事実、前回の青森公演は同じ会場で2デイズでしたから。

開場は17時、開演は18時で、我々が会場に到着したのは17時40分過ぎ。入場口は既に混雑が緩和されていました。ちなみに、入場の際はチケットとともに身分証明書の確認が行われました。身分証明書を持っていないと他の列に回され、いろいろ照合されるようです。

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(やっつけ仕事みたいに貼られたタイムテーブル。ざっくり感満載。)

ホールに足を進めると、既に多くの観客が席についていました。今回の席は、前から9列目のど真ん中という良席。たぶん、ステージからの距離、全景を見ることができる位置など、総合的に見ると今まで観た彼のコンサートの中で一番の席ではないかと。
だからこそ、中止という最悪の事態だけは絶対に避けて欲しい…ひたすらそれだけを祈っていました。席について周囲を見渡すと、どうやら前日のことが知れ渡っているらしく、皆さんどこか神妙な面持ちというか、いつもとは違う緊張感が漂っていました。

18時過ぎ。いつものアカペラが流れ、ステージにメンバーが登場します。そして、本人が思いがけぬところから登場!

【以下、ネタバレになってしまうので割愛。楽しみにしてここまで読んでくださった皆さん、ごめんなさいね!】

…でも、せっかくなので差し障りない程度にちょっとだけ。

客層は40代後半から50代の方々が圧倒的に多いのかな。おとなしいお客様が多い…ということではなく、実際バラエティに富んだ楽曲が繰り広げられるので、かなり長い間座って演奏を堪能することができます。久しぶりに演奏する曲、いつも演奏する曲、本当にさまざま。

前日の途中での中断が一体何だったのでしょうね?というぐらいこの日は絶好調。ただ、最初はやはり少しおっかなびっくりというか様子見だったようで、喉の具合や調子を確かめながら歌っているんだろうなあ、というのが表情からも何となくわかりました…というぐらいのステージとの距離感でした。(ちなみに彼のコンサート、スタートはドラマで始まるところの主題歌、そして後半からアンコールは、いわゆる水戸黄門の8時40分過ぎの展開とお考えいただいてもいいと思います。…あ、水戸黄門を知らない世代も増えているのか!)

ひょっとしたらMCにも影響があるのかなと思いましたが、むしろ前日のことをネタにしながらこちらも絶好調。
今回はデビューして40周年ということで、今年アニバーサリー盤も発売されたシュガー・ベイブの楽曲は当然外せません。まあ、これは聴いてお楽しみということで!
(個人的には、え!それも演るの?とちょっと感激。)
前日の岩手公演は「時々ある事故みたいなもの」と恐縮していましたが、岩手県と言えば、大瀧詠一さんの出身地。今年は3回忌ですね。もしかしたら大瀧さんから悪戯されたかな?

最後の最後まで手を抜くことなく、むしろ前日の分を取り返そうというぐらいの勢いを感じた3時間30分、終演後に時計を見たら、21時30分を過ぎていました。土曜日でよかった!

ちなみにツアーは4月まで続くそうですが、来年はレコーディングにも励むようです。そうそう!2015年は一つも作品を発表していませんからね!まあ、来年は首都圏のホールを中心に改修工事が多く行われるようですから、賢明な選択じゃないかな、と思います。

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(会場入り口に掲示されていたパネル。もう、このまんまでした。)

山下達郎 喉の不調から復活!青森で約3時間伸びやかな歌声
(スポニチアネックス 12月27日(日)5時34分配信)

喉の不調を訴えて25日の盛岡公演を途中で中止した山下達郎(62)が26日、青森県のリンクステーションホール青森でコンサートを行った。
前夜は予定の半分の約90分で終えたが、年内最後となったこの日のコンサートでは約3時間にわたって伸びやかな歌声を披露した。主催者側によると、盛岡公演では「このまま公演を続けることはお客さまに対して不誠実」と山下自身が判断。「どうしてもGの音が出ない。許されるなら、最初からもう一度、演奏したい」と話していた。同公演は振り替え公演を行う予定。

2015年の総括(音楽篇)

クリスマスが終わった途端、すっかり年越しムード。飾られていたクリスマスツリーは門松に置き換えられ、街の喧騒が一層激しさを増しています。

さて、2015年も残り僅か。いろいろ今年を振り返る時期に差し掛かっておりますが、個人的には今年は積極的な活動をしなかった年だな、と思っています。

恐らく一番の要因としては、5年間勤務した部署から異動となり、新しい職場での仕事の内容を叩き込むのに必死で、自分自身の感覚をなかなか掴めなかったことが挙げられます。まあ、こういう職種に就いた以上、40代半ばになろうとも50代になろうとも、それまで見たことも聞いたこともないような仕事に就くことはやむを得ないこと。取りあえず来年3月までは、年度単位で考えたときにどういう流れで仕事が進んでいくのかという、いわゆる時流を捉えることが肝要になってくるはず。まして県内全域を相手にしているとなればなおさらです。いつ何時どこの土地に行こうとも、そういう時流をいち早く捉えて自分のペースを合わせていくことが必要になるということを、これまでも幾度となく経験してきました。
それにしても、もうすぐ45歳となるにあたり、僕は時流を捉えるという作業をこの先何度経験することになるのでしょうか…。

閑話休題。
今年聴いた音楽を振り返ってみたいと思います。温故知新とは言いますが、結局今年も昔から聴いていたアーティストが中心となってしまいました。

浜田省吾 / Journey of a Songwriter 旅するソングライター

約10年ぶりとなるオリジナル・アルバム。僕の中では既に名盤と呼ぶに相応しい一枚だと確信に変わりつつあります。不思議なリズムのドラムからスタートするこのアルバムは、これまで築き上げてきた揺るぎない彼の信念というか、「優しさ」や「暖かさ」に包まれたアルバムだと僕は感じています。10年という月日は、長くもあり短くもあり。戦後70年という節目の時を迎え、10年の間には東日本大震災という未曾有の天災も経験しました。志半ばにして命を落とした人達に対する鎮魂の思いや、どん底から少しずつ立ち上がろうとしている人達への激励、そんなことを感ぜずにはいられない一枚。このタイトルを冠したツアーが行われており、青森でその公演を観ましたが、そちらも凄く良かったです。

佐橋佳幸 / 佐橋佳幸の仕事 1983‐2015 Time Passes On

プロレスで言うならば藤原喜明か木戸修か。主役にはなれないが、ギラリと光るいぶし銀のような存在。佐橋佳幸とは、そんな人物だと思います。誰とタッグを組んでも、どんな楽曲でも対応できる…だからこそこのアルバムが斬新だったのだと思います。世の中、色んなオムニバスアルバムやトリビュートアルバムが発表されていますが、多分ここまでバラエティに富んだアルバムは、唯一無二ではないかと。ただ、惜しむらくは、発売元が限られていることでしょうか。

佐野元春 & THE COYOTE BAND / Blood Moon

1980年代をザ・ハートランド、1990年代後半をホーボーキング・バンドという、名うてのミュージシャンで固めたバンドを従えてきた彼が、2000年代半ばになって新たに組んだのは、新進気鋭の若手ミュージシャンで構成されたザ・コヨーテ・バンドでした。(ちなみに前出の佐橋さんは、ホーボーキング・バンドの一員でした。)
佐野元春 & THE COYOTE BANDでは3作目となるこの作品、メッセージ性の強いクセのある楽曲も多い中、個々の作品のクオリティの高さは、バンドとして成熟したことを端的に示すものだと思いますし、曲も歌詞も、しっかり時流を捉えていると思います。最初聴いたときは地味なアルバムだなあ、と思いましたが、地味な中に光る何かがあります。

Janet Jackson / UNBREAKABLE

7年ぶりに発表された通算11枚目のアルバム。「Control」そして「Rhythm Nation 1814」で彼女を一気にスターダムへとのし上げた盟友ともいうべきプロデューサー、ジャム&ルイスと久しぶりにタッグを組んだ快作です。一時期は何をやっても今ひとつパッとせず、近い将来「過去の人」に落ちぶれてしまうのではないかと危惧していましたが、いろいろ紆余曲折を経ながら辿り着いた「原点回帰」。これ、正解だと思いました。
もう、逆に「Rhythm Nation 2015」でいいんじゃないですか?と言いたくなるぐらい、どこか懐かしさすら感じるようなサウンドである一方で、他のミュージシャンとのコラボレーションがあったり、あれやこれやのエッセンスが詰まっていて、多分あの頃の彼女の曲が好きな皆さんならば、聴いてみる価値アリです。
しかし、自ら立ち上げたレーベルの名前が「Rhythm Nation」ですか…。なかなか呪縛から逃れることができないようですね。

Babyface / Return of The Tender Lover

そういう意味では、ジャネット同様なかなか過去の栄光から抜け出せずにいるといってもいいアーティスト、Babyface。こちらはソロ名義の前作から8年ぶり、Toni Braxtonとの共作から1年ぶりというインターバルでの新作。まず、タイトルを見て驚きました。自身の過去の大ヒットアルバム「Tender Lover」を冠に据えた、まるで自身の作品に対するオマージュのようなタイトル。前回の共作アルバムを聴いたときに、さてこの人は一体この先何をやらかすんでしょうか…なんてことを思っていたら、何とこちらも「原点回帰」してしまいました。これだけでも充分驚きましたが、前述のジャム&ルイスやテディ・ライリーと並んでの敏腕プロデューサーの一角として君臨していたLaFaceの頃を彷彿させる、キャッチーでどこかAOR的なサウンドに、更に驚き。とりわけ80年代後半~90年代前半の洋楽ファンであれば、きっと懐かしさを感じるはず。40分強という、このご時世にしては非常に短い収録時間のアルバムではありますが、逆に濃縮されているような感じがして、実に心地良いです。

Prince / HITnRUN Phase One
Prince / HITnRUN Phase Two

締めくくりはやはりこの方。前にもレビューしているので、こちらは簡単に。蓼食う虫も好き好きとは言いますが、彼ほど海外と日本とでの賞賛の差が激しいアーティストもいないのではないでしょうか。好きな人はとことん好き、嫌いな人は反吐が出るほど大嫌い。マイケルやマドンナのような華やかなシンボル的存在ではなく、どちらかと言えば毒々しくもありどこか気味の悪い存在として扱われ続けていることが、日本国内での彼の評価を下げている一因ではないかと思います。
そんな彼が未だに第一線に君臨している理由…それは、まさに時流を捉えているからなのだと思います。だって彼の楽曲って、皆さんの知らないうちに色んな番組で使われているんですよ。
そんな彼が今年の後半に入って立て続けに発表したアルバム。Phase OneはEDMを多用したどこかチープな仕上がりなのですが、聴けば聴くほど駄作というほどではないのかな?と思うようになってきました。そうして耳に馴染んできた頃に突如発表されたPhase Two。この2つはセットですね。互いに相容れないところはあると思うのですが、両輪として捉えた方がいいです。本当は最初から2枚組で発表したかったんだけど、Oneについてはちょっと実験的な要素もあったので様子見で、Twoの方はOneに対する反応や混沌とする社会情勢を踏まえたアンチテーゼみたいな感じで。…あ、全然簡単じゃなかったですね。すいません。