日別アーカイブ: 2016-10-28

第2回さいたま国際マラソンの作戦を(ちょっと)練る、の巻


「ジャパン・ツアー 2016」と銘打った国内マラソン大会への参加もあと1レース。マラソンに関しては、世間一般的にこれから本格的なシーズンに突入なのですが、何せ青森は雪深く、冬はマラソンよりも雪かきに精を出さなければ生活していけないという切実な問題があります。なので僕の場合、シーズン真っ只中の頃には、冬眠しているか雪かきに汗を流すことになるでしょう。
でも、昨年そして今年と、さいたまを除くと北東北・北海道の大会にしか出場していないので、いつかは他の地域で開催されるいろんな大会にも出場してみたいものです。東京、大阪、NAHA、熊本、別府大分、そして名古屋ウィメンズ…あ、これは出られないか。

そんな夢の話はさておき、今年も締めくくりのレースは「さいたま国際マラソン」ということになりました。
以前開催されていた東京国際女子マラソン、そして横浜女子国際マラソンを承継する形で、昨年から始まったこの大会、制限時間4時間というかなりハードルが高かったにもかかわらず、「地元開催だから何とかなるだろう」と安易な気持ちで参加した地元の方々が数多くいたらしく、完走率はかなり低いものとなりました。(男子73.6%、女子56.2%)
残念ながら、地元開催だからって優位性が高くなるものじゃないんです。いくら知っているコースだからとはいえ、マラソンは付け刃の練習でどうのこうのなるものじゃないってことを思い知らされた人も相当いたことでしょう。

昨年は、開催当初の段階から、今後、国際舞台で通用するエリートランナーを輩出するためのシビアな大会とするか、あるいは市民参加型のハードルの低い大会とするか、さいたま市長と埼玉県知事それぞれの見解が異なっており(確かスタート前の開会の挨拶でも、双方異なる見解を語っていたような記憶が)、その動向に注目していたところ、結局、制限時間は4時間から6時間へ、参加者は5,000人から16,000人へ、エントリー料は10,800円から15,000円へと、距離以外はみんな約1.5倍になってしまいました。実際、これを見届けて今年の参加を見送った人も多いようです。(個人的には緊張感のあるシビアな大会であり続けることを望んでいたのですが…。)

ちなみに昨年の大会は、ランネットで100点満点中約80点の評価を叩き出していました。
しかし、それはあくまで「第1回と同様の規模での開催」を望む前提での評価が多いように見て取れます。ただ、他の方もおっしゃっていたように、大会参加料が高額の割にはスポンサーの数が少なく、エキスポも非常にこぢんまりとした感じで、盛り上がっていたのは放映権を握っている在京テレビ局だけなのか?と勘ぐってしまいました。
その他にもいろいろ言いたいことはありますが、ここではやめておきます。

そして今回、第2回にして大胆なコース変更が発表されました。触れ込みでは「新コースで走りやすくスピードアップ」とありますが、果たして本当なのだろうか、という疑心暗鬼の目が…。これは、絶対に怪しい。

というのも、第1回のコースは20キロまで常に細かいアップダウンの連続、平坦となった後は25キロ付近で折り返すものの、29キロ以降では同様のアップダウンがしばらく続いたという記憶が残っているからです。高低差は20メートルにも満たないとはいうものの、この細かいアップダウンは相当体力を消耗させます。平地ばかり走る練習だと、このコースを乗り切るのはかなりきついと思います。
昨年、大会の後で「さいたま国際マラソン」の模様を録画したものを観たところ、テレビの画面で見ると、走っている以上にアップダウンが連続するコースのように思え、来年以降果たして大丈夫なのだろうか、という不安に苛まれました。
2015年はこの大会にPB更新の照準を合わせていたので、最後まで緊張感を保ったまま、脚を止めることなく納得のレース展開で終えることができました。しかし、2016年のコース変更がどういう影響を及ぼすのか、ちょっと戦々恐々としているところがあるのも事実です。

さて、それでは第1回と第2回、コースで何が違うのかを比較しながら作戦を考えてみたいと思います。
せっかく出場する以上は、ちゃんと走りたいですからね。だって、往復の交通費や宿泊費はもちろん、高い参加料を払っているんだから(笑)。

・一番の大きな違いは、ルートが逆回りとなること。
前回、スタート直後はJR東北・高崎線(京浜東北線)の西側を南下し、約7キロ地点でコース最大のアップダウンとなる「新浦和橋」を越えていました。それが、今年の新しいコースではスタート直後に一旦北上し、JR東北・高崎線の東側に抜けてから南下します。このため、「新浦和橋」は約36キロ地点で現れます。
このタイミングで現れる「最大のアップダウン」…むむむ。田沢湖マラソンの激坂をふと思い出してしまいそうですが、あの坂に比べたら、この橋なんて所詮は跨線橋。そんなにきついアップダウンではないのだ、と言い聞かせて。
ちなみに、スタート直後の北上、そして後述する折り返しの25キロ付近、それぞれ第1回に比べるとコースが膨らんだ(先に伸びた)格好になっています。

・平坦な区間は、確かに長くなった…けれども。
前回のコースは、20キロを過ぎた辺りから折り返しを含む約9キロが、平坦で何もない(いや、多少は何かがある)区間となります。(個人的にはいつも練習している弘前・白神アップルマラソンの2.5キロ以降みたいな雰囲気、という印象を抱きました。)
今回は、15キロからこの平坦な区間が始まります。これが約27.5キロまで続くので、平坦な区間が約3.5キロ伸びることに。前回は、最後の折り返しの前に25キロを通過しており、北海道マラソンの「新川通」をイメージしながら走った結果、この平坦な区間を難なく通過することができました。今回、25キロ地点が折り返した後にやってくるということは、感覚的にはそんなに変わらないのかも知れないけれど、折り返しを過ぎてからの距離は今回の方が長い、ということになりますね。

・3か所の折り返しは、意外とイヤかも。
そしてこの平坦な区間に、折り返しが3度あります。前回は12.5キロ、中間の21キロ、そして25キロ過ぎと、折り返し地点が分散していたのですが、今回は17.5キロ、20キロ、24キロと、比較的短い区間に3か所の折り返しが集まっています。12.5キロまでの緩~い上りが続く感覚の折り返しが解消された一方で、結構クネクネと右折左折が連続する中に集中してしまった感じ。正直、折り返しのコースはあまり好きじゃないので、集中したこの3か所の折り返しが意外とネックになりそうな気が…。まあ、その分飽きが来ないのだと、良いように解釈したいところではあるけれど。

・前半より後半の方がアップダウンが厳しい。
これ、素朴かつ最大の疑問。何をもって「走りやすくスピードアップ」を謳っているのでしょう。
昨年走ってみて最後まで脚を切らさなかった最大の理由は、37キロを過ぎてからはほぼ平坦に感じながら走り切れたことでした。ところが今年は、前述の通り36キロ地点で最大のアップダウンが現れるほか、その後も37.5キロから38.5キロの間で約10メートルの上り下りがあるなど、最後の最後まで気も力も抜けないコースになっている気がします。

saitama

上が第2回のコース、下が第1回のコースにおける高低図。コースの中盤にある平坦な区間は、確かに少し長くなったように思われますが、前半そして後半のアップダウンは、前回とそんなに変わっていないようにも見受けられます。気のせいかな。

【結論】 触れ込みに惑わされるな。結局このコースは、やっぱり難易度が高いドSコースだ。
世の中に楽なマラソンなんて一つもありません。だから、マラソンに挑戦するときは、相応の覚悟をして臨まなければなりません。しかし、やはりこのコースの難易度は、いくらコースが変わったとはいえ、所詮逆回りになったものがベースになっていますから、相変わらずタフであることに変わりはないような気がします。
5キロから15キロで極力脚を使うことなく中盤の平坦な区間を乗り切り、27キロ以降に再び現れる細かいアップダウンに備えないと、恐らく最後まで脚が持たないような気がします。
天候にも気を遣わなければなりません。昨年は、朝方まで雨に見舞われたものの、スタート時には雨が上がり、25キロを過ぎて折り返す頃には雲の切れ間から青空と太陽が顔を覗かせ、多少暑さを感じながらのレースとなりました。風が強くなかったのは幸いですが、さて、今年はどうなることやら。

今回の運営の状況次第では、僕も「さいたま国際」へのチャレンジはこれが最後になるかも知れません。
…でも、そんなことよりも今年最後のレースなので、しっかり走りきりたいと考えているところです。(敢えて欲は出しません。欲を出してしまうと、私、失敗するので。欲は胸の内に秘めたまま臨みたいと思います。)

「開演」は11月13日9時40分。さいたまスーパーアリーナでの「ジャパン・ツアー 2016」最終公演をお楽しみに。なお、最終公演の模様は(誠に残念ながら)ランナーズ・アップデートで明らかとなる予定です。

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