日別アーカイブ: 2008-10-03

父が亡くなった翌日、駆けつけて下さった方々から「これから先、いろんな噂が飛び交うと思うけど、一切耳を傾けるな」と助言を頂いた。
その後、徐々に我々の耳にも聞こえてくるようになった。いや、正確に言えば、ご丁寧にも我々の耳に届けて下さる「メッセンジャー」がいたのだ。全くもって迷惑な話である。

父は、複数のサラ金から多額の借金をしていた。

父は、先に倒産した老舗スーパーに、多額の売掛金を踏み倒された。

「メッセンジャー」から聞いた「事実まがいの噂」を聞いて、僕は呆れるしかなかった。

この「噂まがいの事実」を流した人たちにお会いして、是非お伺いしたい。

それは父の口から直接聞いた話なのか。
でなければ、何を根拠にこういった「事実」が出てきたのか。

もしこれらの話が「事実」でないとするのであれば、是非父本人のところに行って事実関係を確認して下さい。

嗚呼、実にアホらしい。

それともあれだろうか、今後は戸籍を売ったとかそんな噂が飛び交うのだろうか。

人の噂も七十五日までだそうだ。

しかし父は一体、どんな思いでこの「事実」を受け入れているのだろうか。

母はこの噂を耳にし、嘆き悲しむしかなかったようだ。
でも、多分父ならこう言っただろう。
「フンッ!!ナンモ勝手に喋らせておげばいいッキャ!!」

ただ、僕は息子として、父に対するこの「噂」をすんなりと受け入れるわけにはいかないのだ。

残念ながら弘前市は思った以上に狭い地域であり、教養娯楽が少ない街なのだろう。だから、他人の不幸を酒の肴あるいは世間話にして面白可笑しくネタにしてしまう人がいるということ。これは、間違いのない事実。
その一方で、そのくだらないネタが我々の耳にも届いていること、更にそのくだらないネタが、我々を苦しませているということを踏まえ、今は声を大にしていいたい。

父にまつわる勝手な噂を流布したあなた達を、僕は一生許さない。