日別アーカイブ: 2020-07-15

「His Majesty’s Pop Life」のCD化に寄せて #prince


プリンスがこの世から旅立ってから、怒涛のリリースラッシュが続いている。

一時期、所属のレーベルがコロコロと変わったこともあり、レコード会社の事情とはいえあのプリンスの作品でさえも廃盤になる世の中だったが、旅立った途端の再評価なのだろうか、廃盤となった作品の再発が次から次へと続いた。一ファンとしてはプリンスの作品を知ってもらえるという嬉しさがある半面、苦労してようやく手に入れた作品が今や、何の苦労もなく手に入ってしまうという現状に、何とも言えない複雑な気持ちになってしまった…のは、僕だけだろうか。

元々発売が予定されていたという「Purple Rain」のデラックス盤はともかく、「1999」のデラックス盤となると、果たして本人が発表を検討していたものなのか怪しいところもあるし、更に今年9月に発売が予定されている「Sign O’ The Times」のデラックス盤に至っては、その規模感から見ても、本人が存命であればこういった形で商品化されて発売されることは、絶対になかったのではないかと思う。この作品については発売されてから改めてレビューすることにしたいが、この「Sign O’ The Times」を発表した時期、プリンスは一番ワーカホリックだったのではなかろうか。確か、このアルバムを発表するまでに2~3枚のアルバムをお蔵入り(ボツ)にしているんだから。

昨年4月のレコード・ストア・デイでは、サンプラーのような幻のカセットテープ「The Versace Experience」が発売されるということで話題になった。

(レコード・ストア・デイに合わせて発売されたカセットテープと、そのあとで発売されたCD。後ろにあるのは特典のポストカード。)

世界に目を向けると、かつて日本国内で500枚のみ出回ったという激レアなレコード「His Majesty’s Pop Life」が、全世界で2000枚だけ再発売されることが決まったが、こちらはさほど盛り上がっていなかった、というお話は以前このブログに投稿したところ。

その数少ない1枚を手に入れることができたということで、些細な優越感に浸っていたが、その後、時期を同じくして発売された幻のカセットの音源が、CD化されて発売された。

結果として、幻はすっかり影を潜め、その音源は数多くのファンの手中に収まった。

この頃から何となく嫌な予感がしたが、自分が手に入れたレコードの変則的なフォーマットや収録曲を見る限りでは、恐らくCD化はないだろうし、仮にCD化してもそんなに話題にはならないだろう、と踏んでいたのだが…。

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