日別アーカイブ: 2009-06-04

青森・静岡便の就航は…無理かな?


静岡に待望の「空の玄関」 最後の地方空港開港
6月4日8時55分配信 産経新聞

全国で98番目の空港で、国が空港建設を抑制しているため「最後の地方空港」とも称される静岡空港(静岡県島田市・牧之原市、愛称・富士山静岡空港)が4日、開港した。建設地決定から20年余り、長距離移動は陸路に頼っていた静岡県に、待望の“空の玄関”が誕生した。

当初は3月開港予定だった静岡空港は、昨年9月になり、滑走路周辺の私有地に航空法の高さ制限を超える立ち木などが残ることが発覚。開港が3カ月遅れるとともに、滑走路を300メートル短縮しての暫定開港を余儀なくされた。

今年2月、地権者が石川嘉延知事の辞職を条件に障害物を除去すると明らかにしたことから、石川知事は辞職を表明。5月に予定通り立ち木が伐採され、今秋には2500メートル滑走路で“完全開港”できる見通しがついた。

早朝の開港式では、「立ち木問題」解決と引き換えに18日に失職する石川知事があいさつ。空港の行く末をこの日のあいにくの曇天に例えて、「曇り空にもかかわらず比較的視界良好で、空港の将来を暗示するような天気です」と述べると、会場は笑いに包まれた。

開港時の定期便は国内線が札幌、福岡、沖縄へ1日6往復。国際線はソウル線と上海線。7月からは静岡空港を拠点とする航空会社が、国内3カ所へ定期便を運航する。

紆余曲折を経てようやくたどり着いた静岡空港の開港。新型インフルエンザの影響で国際チャーター便が欠航になったり、既に今年度の赤字が見込まれるなど、前途多難の船出、ではなく離陸と聞いているが、「最後の地方空港」という触れ込みの割には、今ひとつ注目されていない感は否めないところである。

祖母の家の近くに1998年に開港した「大館能代空港」も、開港後は決して搭乗率が高いとは言えず、東北地方でもっとも利用者の低い空港になってしまった。しかしそれは「大館能代空港」に限ったことではなく、どの空港も、陸路に押されて苦戦を強いられているのが実態のようだ。思えば航路といえば、羽田便、大阪伊丹便、札幌千歳便ありきで、地方都市間を結ぶ航空ネットワークはあまり形成されていないのが実態だ。まぁそれは、いわば指標となる羽田・大阪伊丹・札幌千歳便の搭乗率が低ければ、他の路線で採算がとれるわけがない、というのが現実であって、航空会社にしてみれば、リスクを背負ってまで路線開拓する必要はない、というのが本音なのだろう。

さて、静岡空港が「最後の地方空港」と言われているとおり、これで国内における空港の開港が全て終わり…ということではなく、茨城県では百里飛行場という航空自衛隊の飛行場を、三沢空港と同じように民間共用化し、2010年に開港するという計画がある。東京都の米軍横田基地でも、同様の動きがあったが、騒音問題やいろいろな利害関係が交錯し、こちらはうまく話が進んでいないようだ。

ところで、青森と静岡は、あまり接点がないように思われる。
温暖な気候の静岡に対し、寒冷な気候の青森。
ミカンの名産地・静岡に対し、リンゴの名産地・青森。
本物の富士山を抱える静岡に対し、津軽富士(岩木山)を抱える青森。
ウナギの名産地・汽水湖の浜名湖がある静岡に対し、シジミの名産地・汽水湖の十三湖そして小川原湖がある青森。
これだけ比較対照に値するものを抱えながら、ほとんど接点のない静岡と青森。

青森空港は、ANAの撤退以来幾度となくダブル・トラッキングに向けた動きを進めてきた。
スカイマークの就航もあったが、いろんな面での利便性の悪さから、こちらも撤退を余儀なくされ、青森空港の国内便は現在、全てJALの運航となっている。

一度離れた「より」を戻すのは容易なことではなく、実際、再びダブルトラッキング化に向けてANA等との話し合いの場を設けているようだが、来年12月に開業する東北新幹線との競合を考えると、このタイミングでのダブルトラッキング化は非常に難しいのではないかと思う。

そこでふと考えたのが、静岡空港を「乗継ぎ空港」として考えた、青森・静岡間の新規路線就航である。
静岡空港のフライト情報を見ると、九州方面への路線が多数を占める一方で、東北方面への就航路線は一つもない。言い方は悪いが、静岡空港をはさみ、九州地方との連携をうまくとることができないだろうか。しかも静岡だと、名古屋まで新幹線で1時間で行くことができる。

もちろんこれを機に、接点のなかった静岡県との交流を深めることだって可能だろう。
青森空港から撤退したANAは、意外と利便性のよい地域(広島、福岡、仙台)へ就航していたのだが、乗り継ぎの良さや宣伝不足もたたってか、結局最終的にはすべて撤退を余儀なくされた(とりわけ仙台便については、我々の職場では「乗り継ぎにとどめ、仙台往復では極力利用しないように」とお触れが回ったほどだ。今思えば、せっかく就航した路線なのに、考えられない)。

県では、羽田の発着枠が増える際に、青森便の増便を目論んでいる。しかし、空港は羽田だけではない(それは、大阪・伊丹にもいえる)。
実は、神戸空港が開業したときにも同じことを考えたのだが、羽田や大阪伊丹の周縁空港を利用した、新規路線の開拓を検討しながら、ANAや他航空会社とのダブルトラッキングを進めていく、というのはどうだろう。

で、なぜ静岡と神戸かって?
沖縄直行便が複数便運航されているからです(笑)。