月別アーカイブ: 2009年12月

今年の一枚

昨日一昨日は、ずっと家に籠もっていた。
少しずつ我が家の掃除を始めながら、年賀状を制作していた。
要件を簡単に済ますことを例えて「こんなのまだ朝飯前」だとか「まだまだ序の口」なんていう言いぶりがあるが、そういう意味では我が家の冷蔵庫は「夜明けを知らない夜」であり「横綱級」と評すればいいのだろうか。恥ずかしながら、ハッキリ言ってブラックホールである。

例年のことながら、一体いつから姿を隠していたのか、化石級のアイテムが登場する冷蔵庫に辟易し、若干具合悪くなりながら、かなり丁寧に磨き上げた。恐らく、我が家の大掃除はこれで佳境を迎えることになるのだろう。

家族が一人減ってから、2度目の正月を迎える。
「派手に、賑やかにしたくない。質素な正月でいい。」という母。
といいつつ何やら妻と勝手に仕出し屋にも負けないオードブルを作ると張り切っている。どうやら年末は包丁を握る機会が多くなりそうだ。

年賀状の図案は、毎年暮れになるといろいろひねり出しながら作成していたのだが、昨年の暮れは喪に服していたということもあり、その作業がなかった。
どうやら一年のブランクが、年賀状を作成する意欲も削いでしまったようで、あまり見栄えのしない年賀状に仕上がってしまった。更に困ったことに、昨年のうちに引っ越しで住所の変わってしまった人たちの新しい住所を整理していないことに気づいた。
嗚呼、どうやら大晦日ギリギリまで年賀状作りに勤しまなければならないらしい。

閑話休題。
年末だというので、今年見聞きした音楽の中で、勝手に寸評をつけてみようと思う。
しかし今年は洋楽邦楽問わず明るい話題に乏しかった、というのが率直な感想。何かと失うものが多かった年だった。何といってもマイケル・ジャクソンの急逝。これに尽きる。

国内に目を転じても、忌野清志郎や加藤和彦、川村カオリに三木たかしなど、本当に惜しい人ばかりが亡くなってしまった。

ヒットチャートを席巻していたのは「嵐」ばかり。彼らを観ない日はない、というぐらい毎日テレビに登場していたようだ。

さて、今年一番聴いた一枚(気に入った一枚)を挙げようと思うのだが、今年はあまりパッとした作品がなかった、かも知れない。というより、最近新しい作品(アーティスト)に耳を傾けるということをせず、過去の栄光(といっては語弊があるが…)ばかりを追いかけているため、大した作品がチョイスできないのが正直なところ。

マイケル関連だと「THIS IS IT」ということになるのかも知れないが、サントラ盤は特に面白いものではなかった。いっそのこと、発売予定だったという「7even」を発表してくれた方がよかったのに。

恐らく来年であればDVD部門は文句なしで『THIS IS IT』ということになるのだろうか。今年はつい先日紹介したジョージ・マイケルの『LIVE IN LONDON』で決定。久し振りに見る動くジョージ・マイケル、それも初のライブDVDというだけでも十分なのだが、内容も素晴らしかった。

しかしこの人幾つになるのかなぁ、と思いながら観ていたのだが、63年生まれということで今年46歳ということになる。確かに年を食った感は否めない。相変わらず踊りは今ひとつだったが(笑)、圧倒的なその声量というか歌声にはすっかり魅了されてしまった。

CD 部門。というか最近はiTunesやMORAでの音楽ダウンロードが主流となっていて、CDを購入する機会そのものがめっきり減ってきている。昨今、アナログ盤が珍重されるように、近い将来CDも珍重されるようになるのかも知れない。そして、MDはカセットテープ並みに消耗品化が進むことだろう(実際この間部屋の整理をして、5年以上聴いていない大量のMDを廃棄した)。

で、いろいろ考えてみるのだが今年の一枚。
全く浮かんでこないのはなぜだ!?
まぁ、順番に挙げていくか。



まずプリンス。米国のスーパーマーケットでのみ購入可能という変則販売での3枚組。に本国内での入手を危惧する声も聞かれたが、杞憂に終わった。
3枚組のうち、2枚がプリンスの作品(それもタイトル上独立した別個の作品)、もう1枚がプリンスのプロデュースによるBria Valenteという女性シンガーのアルバム。
何となくプリンスの毒が薄れてきているような気がしなくもない作品で、評価も二分されているようだ。この作品の発売前に$77の会員制サイトを立ち上げたのだが、アルバムの発売前にサイトを経由して事前に音源を入手することができたことも、良くも悪くもこの作品の評価に作用しているような気がする。
嫌いじゃない。嫌いじゃないんだけど、一押しとまでは、うーん…。

続いて、Jesse JohnsonのVerbal Penetration。プリンスのファンには注釈不要なんだけど、この方、THE TIMEというかつてプリンスがプロデュースしていたバンドのギタリストで、プリンスとはいろいろと因縁めいたものがあるらしい。
まずこの作品が彼名義の13年ぶりの作品であること、しかも2枚組であること、更に非常に統一感の取れた作品だということで、正直言ってかなり衝撃的だった。丁寧に奏でられるギターのサウンドも心地よく、個人的にはかなり聴く機会の多かった作品。



エレファントカシマシ「俺の太陽」。久し振りにエレカシ節炸裂を感じさせる作品。歌詞に横文字、カタカナが氾濫する作品が多い中、日本語を大事に扱っているよなぁ、と感じさせる(といいつつ一曲目は「Sky is blue」というタイトルだが)。
しかし今年のエレカシは何か、発売ラッシュでしたな。ベスト盤は出すわ廃盤は再発するわDVDもボンボン発表しちゃうわで。来年どうなるんだろう?



吉川晃司「Double-edged sword」。
初回限定盤は、直近のライブ盤と初期の頃に発表されたライブ盤(「ZERO」)が同梱されていて、何がメインなのかよくわからない作品。ちなみに、今年7月に亡くなった元thee michelle gun elephantのギタリスト、アベフトシが数曲参加している。アルバム発売に合わせてメディアへの露出が増えたけれど、結局個人的な念願だった紅白歌合戦への再出場は叶わなかったか…。

しかしこうやってみてみても、今年はこれだ!という作品に未だ遭遇していない。
ということで、今年は「該当なし」ということでよろしいでしょうか…(苦笑)

東京事変のチケット、取れました

申し込みいただいた以下のチケットのご用意ができましたのでお知らせいたします。
申込内容、当落の結果、チケット引換番号は「抽選申込履歴」にてご確認ください。

■抽選結果
東京事変〔宮城・青森〕
エントリー方式:希望順位エントリー
<第1希望> 当選

公演名: 東京事変   
公演日時: 2010年4月11日(日) 18:30開演
会場名: 青森市文化会館大ホール(青森県)
席種・枚数: 全席指定 6,500円 2枚

来年2月24日に4枚目のアルバム『スポーツ』を発表し、その後全国ツアーを開始する東京事変のチケット(4月11日の青森公演)を先行で入手することができました。
ところが、入手することができたのは良かったのですが、毎度毎度のことながら座席は階上(2階)の一番奥。どことはいいませんがそのチケット会社、チケットを入手できる確率は結構高いのですが、ここのところずっと階上席、それもほとんど最後列に近い奥の席ばかり充てて来やがるんですね。まだ一般発売前だというのにこんな席では、何のための先行予約なのか、意味わからないっつうの!いい加減もう少し前の席で観たいぞ!

しかし見たところ、東北地方は仙台と青森だけの公演みたいだし、確か「東京事変」名義では青森初登場だったと記憶しているので、ちょっと楽しみなんですけどねー。

まあそれにしても最新シングルの「能動的三分間」がオリコンやラジオのエアプレイチャートで1位になったり、椎名林檎自身がCMに登場したりと、メディアへの露出もちょっとだけ多くなっておりますが、この楽曲に対する評価もかなり好意的なものが多い感じです。

実際僕なんかもワンフレーズが妙に頭から離れない一人なんですけどね。気がつくと「三分間で~♪」と唄ってます(これホント)。

携帯電話のこと

先日、携帯電話の電池の持ち具合が悪くなった(ような気がした)ので、ドコモショップへ足を運んだ。数年前であれば、どこもかしこも新しい機種古い機種を見て触れる客でごった返していたドコモショップも、この日はどういうワケか客が一人もおらず、閑古鳥が鳴いていた。
僕の車が駐車場に入ると、スタッフがこちらの様子を伺っている。そして、客だとわかった途端、一斉に持ち場の配置についたのが見えた。何だかなぁ…。

入店するなり「いらっしゃいませ。本日はどういったご用件で…?」と聞かれる。
電池の持ちが云々と説明したところ、無料点検もするので10分ほど時間をいただきたいとのこと。店内に並ぶ「いまどきの」携帯電話がどんなものなのかを見てみた。

それにしても、今の携帯電話は本当に高い「商品」になったものだ。いや、今までが安価すぎただけで、これが当たり前なのかも知れない。しかし一度安値で慣れてしまうと、高価な新機種に手を出すのも憚られてしまう。

ちなみに僕は、ドコモの本体分割払いが始まった時にまんまと乗せられて分割払いにしたが、支払期間があと2ヶ月残っている。あと2ヶ月で、ようやく2年間48,000円の支払いが終わるのだ。
筐体を見ると既に塗装が剥げ、大分傷が目立つようになった。

いつも思うことだが、携帯電話の耐久性(特に塗装)については何とかならないものだろうか。
勿論毎日使うものだし、所詮消耗品だと割り切れば仕方ないことなのかも知れないが、それなりのお金を払うわけだから、逆にそれなりの満足感が得られるような品物であって欲しいと思うのは、僕だけではないはず。ちなみに妹と同時期に購入したSO902i、僕の使っていたシルバーはあっという間に塗装が剥げたのに対し、妹のホワイトは意外と傷がつきにくいように感じられた。どうやらホワイトは塗装を上塗りしているらしい。

それにしても、これまで一体何回機種変更しただろう。N101に始まり、P205 → NM207 → SO502i → SO502iWM → SO902i → SO905iCS。考えてみると、13年間で7台も買い換えている。このうち初期のNM207なんていうのはタダみたいな金額で機種交換しているのだが、今はそういうこともなくなった。
以前であれば新機種が出るたびに食指動きまくりであった。しかし、ドコモからソニエリが撤退して以降、すっかりトーンダウン。まぁ、ソニエリの撤退を含めいろいろ文句は言いたいけれど、今持っているSO905iCSは手になじむ機種だし、カメラの性能もそれなりに満足しているので、どうやらこのままだとしばらく現行機種とお付き合いすることになりそうだ。

10分後。点検の結果異常はないとのこと。そりゃそうだ、異常があったらとっくに持ち込んでるし。
電池の持ちもまだ大丈夫とのことではあったが、「念のため電池パック一つ差し上げましょうか?」と聞かれた。いや、それが目的でやってきたんだけど…(苦笑)

しかし来春、いやひょっとしたらもっと早い段階でドコモが再びソニエリと手を組む可能性が高くなっているとのこと。まぁでも、新機種に乗り換えるということは、それ相応の負担分増加にも繋がることにもなるだろう。あまり奇をてらったものではない方がいいのかな、今の僕には。

もうすぐ今年が終わる。

今年も残すところあと10日となった。来週には来年を迎える。年末に向けて何だか気忙しい時間を過ごしているが、寝ていようが醒めていようが、我々の意志とは関係なく勝手に年は明ける。

時間というのは、時と場合によっては実に残酷であり、その一方で最良の癒しとなることを、この一年間、僕は身をもって経験してきた。

昨年が(間違いなく)人生にとって「最悪の年」だったとするならば、今年はそこから少しだけ這い上がってきた年。なので、そんなにいいとも思えないが、昨年ほど悪い年ではなかった。

ただ結局のところ、僕にとって今年がいい年だったのか今ひとつな年だったのかは、正直言ってよくわからない。(目に見えない)物事の善し悪しは自分の気持ちが決めることであって、物質的あるいは精神的な充実感が満たされればそれはそれで「いい年だった」ということになるだろうし、その逆であれば「今年は今ひとつだった」ということになるのだろう。価値観や精神論、その他いろんなものに左右されることだってあるだろう。

僕にとってはそのいずれも満たされたわけではないし、かといって極端に不足したわけでもなかった。
でも今の僕は、その判断材料を欠いているようだ。

今年の1月5日に「質素、謙虚、堅実」という抱負をぶち上げた。その結果、質素だ謙虚だ堅実だと、極端な守りの姿勢に徹することになり、半分殻に閉じこもっているような雰囲気だったようだ。どうも積極性に欠けるような状態だったような気がする。
思い返せば結局、心も体も萎縮したことで、攻めの姿勢に転ずる機を逸してしまっている(それは現在進行形で)のかも知れない。

唯一胸を張れることは、暴飲暴食で70キロを越えた体重を、5月からのジョギングで65~66キロ台まで減らしたこと、それが功を奏し昨年引っかかりまくった健康診断(人間ドック)の数値がかなり改善されたことだろうか。

走っている時間は、自問自答の時間。いろんなことに思いを馳せる。今は雪が積もって道路も歩道も走れるような状態ではないが、また雪が消えたら走ってみようと思う。

しかし、思えば若い頃の勢いはどこへやら。知らぬ間に年を取っているということなのだろうか。嗚呼、時間というのはホントに無情だ。

来年は、いよいよ四十路へのカウントダウンがスタートする(来年ではなく再来年1月に40歳になります)。相変わらず行動も気分も子供みたいな、大人になりきっていないような感じ。髪の量が減ったような気がするとか、鼻毛に白いものが混じってきたとか、慢性的に腰が痛くなっているとか、肉体的な衰えは始まっているのに、それを受け入れられない自分。
というか、40歳という年齢を目の当たりにしても、何か他人事のようで実感できない感覚が燻っている。

来年は、破顔一笑の続くような年でありますように。

遅れ始めた奥羽線

今日のぐだめぎを整理してみよう。

ある程度予想してはいたものの、今日の通勤は散々だった。
青森市では、12月としては4年ぶりと大雪で、積雪が60センチを越えた。弘前市でも、週末降り続いた雪で、除雪が間に合っていない地域も見受けられた。それでも今朝の時点では積雪が30センチを下回っていた。
しかし、特に月曜の朝にドッと積もる雪は身に堪える。朝5時に起床して、雪かきをしなければならないのだから。それでも父がいた頃はまだ違っていた。取りあえず通路と車を出せる分の除雪を済ませれば、残りは父がやってくれたのだから。父がいなくなって2度目の冬。この時期になると、父への思いが一層強くなる。

結局今日は、駅の近くまで妻の車に同乗した。
弘前駅に着いてみると、何やら改札付近に人が多く殺到している。普段の朝であれば人のいることのない待合室にも、人がたくさんいる。どうやら僕の乗ろうとしている青森からの折り返しとなる7時21分発の快速がまだホームに到着していないらしい。

迷うことなく後発の普通電車が出発するホームに足が向いた。ちょうど八戸行きの特急が「定時」で出発したところだった。ふと見ると、向かいのホームにはとっくに出発しているはずの新潟行き特急が足止めを食っている。
程なく、アナウンスが流れた。
それによると、折り返し7時21分発の快速となる電車は、未だ青森駅を出発していないこと、よって、後発の7時30分発普通電車の方が先に出発すること。
どうやら判断は間違えていなかったらしい。既に乗降口の一番前に並んでいる僕の後ろに、ズラーッと乗客が並び始める。何せ5両編成の快速に乗り込む筈の乗客が、2両編成の普通電車に乗り込むために行列を作るのだから、その列たるや半端ではない。
7時35分。定刻より5分ほど遅れて、2両編成の電車がホームに滑り込んできた。結局、マイナス5度の寒空の下、30分近くも待たされたことになる。電車の扉が開くと、一斉に出入り口に殺到する乗客。我先にといわんばかりの勢いで電車に乗り込む。目的は、いうまでもなく座席の確保だ。僕は一番前に立っていたこともあり、何の苦もなく座席を確保できた。後は職場に少し遅れる旨の連絡をして、青森駅到着まで惰眠を貪っていればいい。
ところが、乗ってくる乗客の数が半端ではなく、押すな押すなの大騒ぎ。痛いだ何だと怒号が飛び交い、さながら阿鼻叫喚の様相を呈してきた。

結局惰眠を貪るはずが、立っている乗客があまりに多すぎて、座っている人たちに覆い被さるようになってしまっているため、落ち着いて眠るどころの状態ではない。更に、駅に到着するとどんどん乗客が乗り込んでくるため、そのたびにやれ押すなだ下がれだと、賑やかすぎて仕方がない。
単線区間に入ると、途中駅で反対列車との交換だと4分5分と停まってしまう。遅刻必至は明らかなので、同僚にメールを入れる。とても通話できる雰囲気ではないためだ(それでも8時30分前後にはみんな一斉に職場に連絡を入れていたようだけど)。

…気がついたらうたた寝していた。もう青森駅に近づいているらしい。時計を見ると、8時40分。30分近く遅れて運行されていることになる。

青森駅に到着すると、2両編成の電車から5両分の乗客が文字通り吐き出されるように電車から降りた。
改札に向かう階段を上ると、電車の到着を待つ高校生が溢れかえっていた。
どうやら今日は終日、まともな運行は期待できないようだ。

実際帰りは寝台特急が運休となり、弘前駅到着は20分遅れ。
というかまだ12月でこの有様では、本当に先が思いやられる。来年の今頃、東北新幹線が新青森まで開業した時に、新幹線からの乗換え客が寒空の在来線ホームで待ちぼうけを食うという光景が見られても不思議ではない。

頼むぜ、JR東日本。