日別アーカイブ: 2018-08-22

迷い×不安=恐怖

今年最初のフルマラソン、北海道マラソンが近づいて来た。

もう一つ近づいているのが、台風第19号と第20号。
まるで社交ダンスでも踊るかのように、日本列島へ相次いで接近している。

19号は九州南部を東シナ海へ抜けた後に朝鮮半島へ向かい、その後大陸を舐めるような進路を取るようだが、20号の進路が気になるところ。日本海に抜けた時点で勢力が落ちる予想となっているものの、航空機の運用なんぞに影響がでるのではないかと、ちょっと不安視しているところもある。

台風の影響で北海道に行けない、という事態だけは絶対に避けて欲しい。

昨年のこともあり、どうも北海道マラソンはスタートする前から「鬼門」の待ち構える大会といった印象が拭い去れなくなってきた。

毎年同じような状況だが、10か月以上のブランクを開けて出場するフルマラソンだし、今年は前半から全然練習が積めていないし、そもそもケガが未だに尾を引いている状況で、結果は全く期待できない。
ただ、先日投稿したとおり、最低限3時間33分を切るという目標だけは高く掲げておこう。それに当日、何が起きるかわからないじゃないですか。(いや、マラソンにまぐれがないことは重々承知しております、ハイ。)

振り返ると、不意の事故対応のため、3月の「古河はなももマラソン」を棒に振ってから、どうも調子が上がらない。走る距離も全く伸びていないし、心身のバランスが噛み合わないというか、昨年みたいに何かが「ストン」と収まる感覚が掴めないのだ。

シューズが大分へたってきたのが理由かも知れないと思い、底のすり減ったシューズに別れを告げ、春先にシューズを切り替えた。しかし、今になって思い返してみると、ひょっとしたら足を痛めた引き金は、これだったのかも知れない。

とは言いながらも今も、春先に履き替えたシューズをメインに据えているのだが、そのシューズで臨んだ先日の30キロ走(振り返ると30キロ走もほとんど取り組んでいなかった)で右足指の皮が剥けるというアクシデント。

しかも、2か月前に痛めた左脚のアキレス腱だけではなく、右足底が痛むというトラブルもあり、今更ながらこのシューズが自分の走りに合わないのではないかと思い始めている。

しかしこのタイミングで新しいシューズに手を出すのはあまりにもリスクが大きすぎるため、インソールを変えてみたり、ソックスを代えてみたりと、大会まで5日を切ったというのに未だに試行錯誤が続いている。

シューズのインソールを変えて撃沈したのは、初めての北海道マラソン。
シューズの紐をきつく結び過ぎて撃沈したのは、前々回の北海道マラソン。
シューズとソックスが合わず足裏に大きな水ぶくれを作ったのも、北海道マラソン。

北海道マラソンは、足にまつわる因縁も深いようだ。
足回りの対策を色々考えているのだが、テーピング、痛み止め、インソール、一体何を揃えたらいいのか頭を抱えている。
一体今年は、何をどうやって走ったらいいのだろう。

こんな「悩み」「迷い」が生じている時点で、結果は見えているようなものだ。
要するに、ケガを悪化させない程度にまとめるのが無難ということなのだろう。

しかし、いつまでこんな「迷い」に振り回されるのかと思ってしまう。
いっそのこと、自分の足裏にクッションとかバネとか埋め込んでしまいたい、そんな衝動に駆られる。
アキレス腱も一緒。絶対に劣化せず、切れないゴムが売られているのであれば、思い切って移植でもしてしまいたいぐらいだ。

…などと思ってしまうぐらい、メンタルがやられているってことなのかな。
こんなどうにもならないことを愚痴っている時点で、レースに明るい展望が見込めないことを、何度も経験しているのに。

練習不足、ケガ、不調、色んなことが重なってネガティヴになるのがフルマラソン直前。
算数だと、マイナスとマイナスを掛け合わせたらプラスになるけれど、これにマイナスをもう一つ掛け合わせると、再びマイナスになってしまうのですよ。

本音を言うと、怖いです。
この状況でフルマラソンを走ることができるのだろうか、そもそも完走できるのだろうか。色々考えれば考えるほど、不安と恐怖が渦巻くのですよ。

まあ、ここに来て色々考えてもどうにもならないし、今から何ができるというわけじゃない。
そんなことよりも、忘れ物をしないように気をつけないと。

しかし、何度走ってもフルマラソンってやっぱり不安だし、どんな大会でも直前は緊張するもの。
強いて言えば、その緊張の度合いは、距離が伸びれば伸びるほど高まるという。
でも、不安だけど、何が起こるかわからないから面白いのもフルマラソン。

平常心を保つ方が困難な中、走り終えてみて「楽しかったなあ」と思えたら最高だけど、やっぱり「きつかったなあ」「苦しかったなあ」ということになってしまうだろうなあ。

用意周到というには程遠い状況の中で、今回はどんな発見があるのだろう。
北海道ならではのジンクスに、今年は打ち勝てるだろうか。
結果やタイムのことを気にする前にいい加減、不安を楽しみに切り替えるスキルを習得したいものだ。