Monthly Archives: 8月 2020

七輪と段ボールでの燻製作り顛末記

先日このブログで予告した燻製の話。というか、あの話をしていた時点で既に準備万端だった。
結論から言うと、大成功!オレの料理の腕を舐めるなよ!

…と言いたいところだったが、大惨敗だった。

燻製を作る、という意気込みばかりが空回りし、経験不足だけではなく、準備不足そして知識不足が露呈することとなった。

いやぁ、料理って奥が深いし難しいわ。

実のところ、今回の燻製への挑戦は、災害時に七輪が役に立つということ、そして燻製が保存食ともなりうる、ということをお伝えしたいというその思惑もあったのだが、残念ながらそれをお伝えできるまでの水準には至らなかった。

とはいえ、失敗から学ぶこともいろいろあるわけで、今回の失敗から得られた教訓を次に生かそうと思います。

以上。

 

 

 

 

 

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お盆の迎え火は、七輪とともに

お盆の時期になると、家の前で割り箸や小さな薪を組んで迎え火や送り火を焚く光景をよく目にしていたが、最近は以前と比較しても火を焚いているご家庭がかなり減ったような気がする。

環境への影響、周囲からの目、色々気にすることがあるからなのかもしれないが、稲刈りが終わると郊外の田んぼからは濛々と煙が立ち上がることを鑑みると、これぐらいで目くじらを立てられるのもなあ、と思うところもある。

うちでもお盆の時期は迎え火を焚いていたが、最近は人目も憚らずに…というのもいかがなものかというところもあり、極力控えめに焚くようになったが、着火剤となるのが伯父の持参する桜の樺であるため、一度着火すると結構な煙が立ち込めることとなる。

そんなこともあり、風向きや強さを考慮しながら火を焚くようにしているのだが、今年はそれすらも躊躇することとなった。

これまでお盆の時期といえば、母方の実家へ赴き、親戚とバーベキューコンロを囲むという光景が繰り広げられていたのだが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、母方の実家へ赴くこともできなくなった。何せ秋田県の知事が「県外からの帰省等は遠慮を」と暗に言ってしまったからね。

ということで毎年の恒例行事である盆と正月という、最も楽しみにしていた機会を削がれた母の落胆ぶりはなかなかのものであったが、こればかりはどうしようもない。結局今年のお盆はどこに行くこともなく、自宅で過ごさざるを得なくなった。(もっとも、仕事の関係で夏季休暇の変更を余儀なくされたので、僕としては全く問題なかったわけだけれど。)

そこで登場したのが、「七輪」だった。

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病のコンビニ、大開店。

7月28日から29日にかけての深夜、突如腹痛に襲われた。
睡眠を妨げるぐらいの痛みだったので、相当のもの。
その症状からして、自分の身に何が起きたのかはおおよそ察知できた。前にも同じような症状で散々苦しめられているからだ。

29日はどうしても外すことのできない業務が入っていたため、市販の胃腸薬を服用し、騙し騙しの状態で出勤したが、その異変は周囲から見ても明らか過ぎるぐらいだったらしい。
「無理しないで。」の上司からの言葉に甘え、この日は早めに帰宅した。

ここで同じ轍を踏むわけにはいかない。咄嗟に僕は、「断食」という行動に出た。かかりつけの病院に行くまでの間、たった2食ではあったが、その日の夜に痛みで目が覚めるということがなかったということは、それなりに効果があったのだろう。

翌朝。朝一番で病院に駆け込み、診察の順番を待つ。

ああ、絶対「あれ」が原因だ。今回ばかりは、この病態を引き起こした要因に確信を持っていた。
診察が始まる。医師には次のような説明をした。
以前引き起こした大腸憩室炎のような症状(前回は「疑い」とされた)と同じであること、そして、20日に職場の健康診断があったこと、そしてその時、バリウムを飲んでしまったこと…。

それにしても、健康診断で不健康を引き起こすとは、何たる不覚。しかし、時は戻せない。一刻も早くこの痛みとサヨナラしなければ。
結局、健康診断にはなかった腹部のレントゲン撮影、そして腹部超音波検査を行うこととなった。なんか、健康診断の延長戦というか、プチ人間ドックというか。

血液採取を含めた一通りの検査を終え、待合室に佇む。時計は10時30分を回っていた。既に病院に来てから2時間以上が経っていた。

再度名前を呼ばれ、診察室へ入る。
張り出されたレントゲン写真を見て、思わず言葉を失った。
うっすらと浮かび上がるあばら骨。その中に、多数の白い点があった。まるで散弾銃で撃たれたようなその痕跡は、憩室に残留したバリウムだった。

医師からの説明によると、このバリウムを排出するのはもはや困難であること(何らかの弾みで排出されることはあるらしい)、しかしこれが悪さをすることはないと思うので、このままでも大丈夫だということ、そしてやはり、大腸憩室炎疑いであること。

更に、点滴を投与することになった。約30分で終わるものではあったが、3日間連続で病院に通い、午前中に点滴投与を終えて出勤する、という日が続いた。当然食事も制限。アルコールはもちろん、野菜などの繊維を多く含む食材や脂分を極力控えた。
憩室持ちを自覚している身としては、普段から腸内に溜め込むことのないように、食物繊維を中心とした食事を心掛けるようにしていたが、いざこの憩室に何かが起こると、真逆の食事制限となる。結局、お粥をメインとした食事に始まり、うどん、豆腐といった「白いもの」を段階的に口へ運んだ。
投薬は7日間。抗生物質を含む薬を服用することで、痛みは徐々に和らいでいった。

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