1月も小寒を過ぎ、弘前市内はついに本格的な降雪に見舞われました。
スキーヤーやボーダーにとっては恵みの雪であり、ランナーにとっては憂いの雪、と言えばいいのでしょうか。歩道はすっかり雪で埋め尽くされ、外走りの環境がどんどん厳しくなっています。
さて、10日の午後8時からインターネットで開始された「仙台国際ハーフマラソン」の一般エントリー(インターネット・郵送で定員合計7000名)は、非常に人気のある大会ということもあり、開始からわずか26分で受付が終了したそうです。
今年5月14日に開催されるこの大会、参加した方々からの話を聞くうちに、一度は出場してみたいと思っていたのですが、毎年八戸市で開催される「うみねこマラソン」とバッティングするため(といってもここ2年は、「うみねこマラソン」も諸事情でDNSとなっているわけですが)、サイトを見ることすらしていませんでした。そして10日の夜、中学~高校時代からの友人との飲み会を終えて帰宅した直後、ふと思い立ってサイトを見ると、一般募集は既に受付終了していましたが、「陸連登録競技者の部B」の参加受付が行われていました。募集人員は、インターネット・郵送合わせて1200名とのことですが、ここで陸連登録しているメリットが活きたのであります。
酔った勢いも手伝い、まさに衝動買いの勢い。衝動エントリーとでも言えばいいのでしょうか、思わずポチッと参加登録してしまいました。ちなみにBもあればAもあるわけですが、それぞれに参加設定記録があって、Aはいわゆるエリートランナーといわれるカテゴリーで、こちらの募集人員はわずか100名。
【日本陸連登録競技者の部A(エリート)参加設定記録】
男子:10km 32分00秒、ハーフ 1時間10分00秒、フル 2時間30分00秒
女子:10km 37分00秒、ハーフ 1時間30分00秒、フル 3時間15分00秒
【日本陸連登録競技者の部B 参加設定記録】
男子:10km 42分00秒、ハーフ 1時間40分00秒、フル 3時間40分00秒
女子:10km 51分00秒、ハーフ 1時間50分00秒、フル 4時間10分00秒
4月から5月にかけては各地で大会が目白押し。今年は1年を通してメリハリをつけた内容に取り組んでいきたいと考えているので、ある程度対象を絞って大会に臨みたいと思っています。…もっとも、遠征が続くと金銭的な余裕がなくなる、というのが最大の理由ではありますが。
ひとまず現時点においては、叔母がエイドでボランティアをしている、という理由だけでここ数年出場し続けている「イーハトーブ花巻ハーフマラソン」(4/23)、あと、五所川原市で開催される「走れメロスマラソン」(5/28)への出場は確定。
一方、今年は仙台国際ハーフの1週間前に開催される予定の「うみねこマラソン」、毎年4月29日に秋田県大館市で開催される「山田記念ロードレース」、この辺りは出場回避の対象、ということになりそう。仮に出場するとしても、10キロへのエントリーにとどめておしまい、といったところでしょうか。うーん…何か悩ましいぞ。
そして、5月21日には岩手県奥州市で「スポニチいわて奥州きらめきマラソン」という新たなフルマラソンの大会も開催されますが、さすがに2週続けての県外遠征は顰蹙を買うというよりも、ここに大会を入れてしまうと4月下旬から5月にかけてほぼ毎週大会に出場する可能性を孕んでおり、いよいよ自分の帰る場所がなくなってしまうので、出場しないことで確定。
4月からのハーフマラソンで少しずつペースを上げつつ夏~秋のフルマラソンを目指す、というのが自分の中でのルーティンのようになっていることから、このスタンスは変えることなく臨んで行きたいと考えているところですが、昨年はGWの時期に体調不良に見舞われ、2つの大会を棒に振ったという苦い経験もしています。これを踏まえ今年はいつもより短期間となる冬眠生活でしっかりと英気を養っていきたいものです。
昨年までのフル、ハーフでの走りを分析すると、ハーフだと後半の落ち込みはほとんどなく、むしろラスト1キロで最速を計測したことがあって、1キロ当たりの換算ペースも4分11秒まで上がっていました。昨年は4月に90分切りを達成、10月には88分台前半まで記録を伸ばしてきましたが、21.1キロを1分半縮めるって、一見すると簡単そうだけれど、1キロ当たりで約5秒近く上げなければならないという、結構大変な走りとなります。ただし、このことばかりを気にし始めると、僕の場合は走りが全く安定しなくなるので、全体を通してムラのない走りで駆け抜けたい、なるべく後半の落ち込みをとどめたいものです。
一方のフルマラソン、2016年は目標としていた200分切りを2度続けて達成したものの、その内容は決して褒められるものではありませんでした。いわゆる右肩下がりのラップで、特に後半、35キロ以降の落ち込みが本当に酷かったのであります。もっともこれは今に始まったことではなく、ボロボロに終わった2014年の北海道マラソンから全く学習していないような内容がずーっと続いていて、2015年11月、綺麗にラップを刻みながらネガティヴ・スプリットでゴールした「さいたま国際マラソン」、あの時の感触というのは、もう二度と味わうことができないのかも知れません。
他方、ネガティヴ・スプリットを決めるとなると、前半はイケイケの攻めよりも若干守り気味ながらの走りになるため、下手をすると消化不良に陥る可能性もあるわけで、この辺の兼ね合いがなかなか難しいという。
当日の天候や体調などによって、レースペースをどの辺に落ち着かせるか自問自答しつつ、そのコントロールがうまくできれば最高なんですけれど、多分そんなテクニックを持っているんだったら、今頃もっと速く走っていますよねー。
2013年10月の初フルマラソン挑戦から2015年の11月までの2年間で、縮めたタイムはわずか9分。それを、昨年1年間だけで8分縮めたんだから、まだやれるハズだろう?おい…。
走り始めた頃は3時間30分を切ること(いわゆる「サブ3.5」)が「凄い!」と思っていたけれど、今となっては「サブ3.5は当然」のように捉えるフシが生まれているのも事実。もっとも、周囲の皆さんがどんどん底上げしていく中で、自分もその潮流に乗らないワケには行かない、という思いがあってのこととはいえ、どんだけ自惚れ屋なんだか。
中学時代に陸上部だった幼なじみから「オメ、何のために走ってるんだ?」と聞かれたことがあり、答えに窮したことがありました。その時に改めて、「ああ、自分は当初の目的だった健康云々じゃなくて、もはや違うものをランニングに求め始めている…。」ということに気づいたのです。
2016年は、トレッドミルを含めて大体2300キロぐらい走っていたみたいですが、距離的に一番走ったのは12月で、生まれて初めての300キロ越え。(JogNote調べ)
なかなか外を走ることができない厳冬期を除くと、6月はわずか108キロしか走っていません。まあ、この頃は色々忙しかったからなあ…という言い訳じみた弁解。でも、走行距離じゃなくて、その中身なんだよって説いているのは、自分自身なんだよね。
今までは目標とするタイムとかをほとんど他言することなく、自分の内に秘めながら、結果に一喜一憂していましたが、これまでどおり自分のライバルは昨年の自分と決めてかかっている以上、自分自身に大きく勝負を挑んでやろうじゃないの。
45歳の自分から、1月29日で46歳になる自分への挑戦状。
「フルで3時間09分59秒、ハーフで1時間26分59秒。」
不惑の境地へ、いざ行かん。仲間内ではなく全世界に向けて宣言した以上、もう後には引けない。目指すは有言実行、やれそうなところからコツコツと。ただし、自分で与えた試練に打ち勝つのは第二の目的で、楽しく走ることが最大の目的、そのことだけは忘れないようにしないと。
試行錯誤は続くよどこまでも。2017年も、地道にやってやろうじゃないの。
今年も応援よろしくお願いしまーす!