日別アーカイブ: 2008-10-20

津軽名物「わら焼公害」


ここ最近、仕事を終えて電車に乗り込み、弘前駅に降り立つと、何やら焦げ臭いニオイが漂ってくる。
というか、電車に乗っている間、何となく鼻をつく何かを焼いたようなニオイがしてくるのだが、それが「わら焼」の煙のニオイであることは、青森県民、とりわけ津軽地方の人たちなら誰でも知っていることである。

この時期は、部屋の空気を入れ換えようと窓を開けた瞬間、煙臭い空気が漂ってくるため、換気もままならないのである。

それにしてもこの「わら焼」は本当に迷惑千万な話であり、例えば喘息持ちの人なんかは本当に大変らしいのだが、当の本人(要するに農家)はどこ吹く風らしい。

言わば「焼畑農業」みたいなものをイメージしてもらえばいいのだろうか。いや、もっとわかりにくいか(苦笑)。

稲刈りを終え、田んぼに火を放つことで、早く田んぼを乾燥させることができること、土壌の害虫等を死滅させ、土を活性化させること等、農家側にすればメリットがたくさんあるだろうが、道路の視界が遮られ、時には事故にも繋がること、煙害そのものが大気汚染であること、ひいては地球温暖化を助長することといった世界レベルのデメリットから、外に干した洗濯物にニオイが染みついてしまうこと、そこにいなくとも流れてくる煙によって子供も大人も健康を害する恐れがあることなど、身近なデメリットも多数ある。

稲わらは運搬が大変だし、利活用方法が限られているのでいろんな意味で「煙たい存在」なのだが、その一方で、家畜用の飼料として輸入している稲わらの量もハンパではないらしい。
稲刈り後の稲わらは、根本的には飼料向きではないらしいのだが、これは本当に国県を始めとする自治体や農協がタッグを組んで本腰を入れて取り組んで欲しいといつも思う。しかし、結局は何の解決策も見いだせぬまま農家とのいたちごっこが続いているだけで、全く先が見えてこない。先が見えてこないだけに煙に巻いている、なんていう冗談も通用しないぐらい酷いのだ。

しかも、一時期自己規制もあって収束したと思っていたら、今年は特に酷く感じられる。一軒二軒ではなく、「隣もやっているからうちも…」の調子でどんどんわら焼が広がっていくものだから、本当に堪ったモノではない。

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