そういえば、先日のアップルマラソンで何で今回も10キロ走ったかという、他の人にとってはどうでもいいような理由があったことをふと思い出しました。結論から言えば、名前が載るような記録を残したかったからという、実に短絡的な目的があったからでした。
そもそも生まれて初めて10キロを走ったのが、29歳の時。30歳を目前に何か記念に残るものを、ということで友人3人とアップルマラソンにエントリーしたのが最初でした。タイムは確か46分台だったと記憶しています。
友人が1時間近く掛かってゼエゼエとゴールするのを迎えると、友人からは「お前、早いな!」と言われ、すっかり調子に乗ってしまいました。何せ運動はまるで不得手だった僕が、初めて友人を越えることができたわけですから、そりゃ有頂天になるってものです。
で、調子に乗ったまま、実は30歳を迎えた時も一人でアップルマラソンの10キロにエントリーまでは良かったのですが、大会直前に風邪をひいてしまい、結局出走停止に。それ以来、走ることからはしばらく遠ざかってしまいました。ちなみにその間はずっと堤防からの夜釣りに没頭していたという…。
そうそう、あの頃の大会は弘前市運動公園が主会場でした。やがて市町村合併の前後にコースが変更され、家のすぐ近所がスタート地点となりました。
大会当日に犬と散歩をしていたところ、県外からやって来た人でしょうか、道に迷ったらしく「すいません、マラソン大会のスタートはどこですか!?」と尋ねられ、一緒にスタート地点まで走って向かったこともありました(笑)。「頑張って下さい!」と声を掛けてはみたものの、その頃は自分から走ろうという気は起きませんでした。
やがて変化が生じたのが、加齢とともに明らかになった体脂肪の存在。もちろん原因は、酒。「このままだと成人病まっしぐらですよ。」と脅され、久しぶりに走ってみる事にしました。最初は3キロが精一杯。やがて5キロぐらいまでは何とか走れるようになり、迎えた翌年の人間ドック。
「内蔵の周りの脂肪が綺麗に取れてますね!」
成人病予備軍入隊の危機から脱した僕は、継続は力なりということを身をもって知らされることとなり、その後もずっと走ることにしました。
やがて39歳を迎え、その頃には何とか10キロを走る事ができる状態になっていました。久しぶりに大会に出てみようかな、と思ったのが春。試しにエントリーしたのは7月上旬に行われるAOMORIマラソン。当日はうだるような暑さと湿気で、10名以上が救急搬送されるという最悪のコンディションの中、10キロを45分04秒で完走。
たかが4秒、されど4秒。スタートのゴチャゴチャに巻き込まれていなければ、絶対45分切っていたのに…。これでちょっと火が付いてしまいました。
こうなったら、絶対アップルマラソンで45分切ってやる!と。
で、昨年10月のアップルマラソンでようやく45分の壁を切った、という次第(44分27秒でゴール)。
ただ、昨年の10キロは18~39歳の部でのエントリー。タイム的には満足したものの、学生や自衛官が上位を占めた順位だけを見ると、種目別で64位、総合で104位と、何だか微妙な感じの結果となってしまいました。39歳だから仕方ない、と思う一方で、自分でも素直に喜べないというか、何か腑に落ちないところもあり、40歳になる今年、改めて10キロを走って、この際「掲示板」に名前を載せてやる、という実に単純な思いでエントリーしたのが10キロを走った理由。
ね?かなりバカでしょ。
結果は前にお知らせしたとおりですが、一応(しょうもない)目的は果たせた(新聞には名前は出ませんでしたが、Web東奥に名前が掲示されました)ので、これで10キロは区切りを付けようかな、と思っています。
かといってこれで走ることを辞めるつもりは毛頭なく、この先も走るつもりではいますが、5キロだと物足りないし、10マイルレースなんていうのもまずほとんどあり得ないので、あとはハーフに切り替えるしかないのかな、とか思ったり。
うーん、来年はどうしようかしらん。
自分とは思えないぐらい素晴らしい写真を何枚も頂きました。吉田さん、私みたいなのを被写体にして下さり、本当にありがとうございました。