日別アーカイブ: 2016-11-27

久保田利伸 「THE BADDEST ~Collaboration~」


久保田利伸ファンの皆さまであればご承知のとおり、「THE BADDEST」というタイトルのアルバム、これはいわゆるベスト盤でございます。goodの反意語はbad、goodの最上級はbest。逆にbadの最上級はworst。敢えてbestでもなくworstでもなく、「bad」に最上級の意味を示す「est」、これを付した造語として「BADDEST」を確立し、最初の「THE BADDEST」を発表したのが1989年のこと。最初の「THE BADDEST」に収録されている一部の楽曲は、プリンスの城ともいうべきペイズリーパークでリテイクされており、これだけでも十分興奮のるつぼにハマることができたわけですが、これを皮切りに、実はこれまでもたくさん出ておりまして、今回が通算6作目の「THE BADDEST」となります。デビュー30周年で6枚のベスト盤…いや、「THE BADDEST」が多いのか少ないのかはわかりませんが、今回もまた違った切り口で攻めてきました。

2016年6月21日にデビュー30周年を迎えた久保田利伸。その30周年を華々しく飾るべく、2016年11月23日(水)に久保田利伸自身初となるコラボーレーションベストアルバム、「THE BADDEST~Collaboration~」のリリースが決定!!
このコラボベストアルバムは「日本語歌詞編」と「英語歌詞編」の2枚組からなり、選りすぐりの全30曲を収録。それら豪華アーティストは日本国内からはKREVA、MISIA、EXILE ATSUSHI、JUJU、小泉今日子等を始め、海外からはLive Hip Hopの頂点The Roots、Mos Def、R&B界の申し子Raphael Saadiq (Tony Toni Tone)、ファンクギターの神様Nile Rodgers、UK Soulの女王Caron Wheeler等々、久保田利伸でなければ不可能な圧巻のコラボレーションの数々を収録。
さらに新曲として、日本でダントツのSoul Flower、AIとのFunkyでHappyなバウンス・チューン 「Soul 2 Soul feat. AI」が「日本語歌詞編」に。「英語歌詞編」には “21世紀一番スティービーワンダーに近い存在”と称されるシンガー、Musiq Soulchildとの最高峰コラボ「SUKIYAKI ~Ue wo muite arukou~」が今回このアルバムにて初収録されるのも目玉のひとつ。

thebaddest

DISC 1
1  M☆A☆G☆I☆C (KUBOTA meets KREVA)
2 LA・LA・LA LOVE SONG (Toshinobu Kubota with Naomi Campbell)
3 無常 (feat. Mos Def)
4 FLYING EASY LOVING CRAZY (TOSHINOBU KUBOTA feat. MISIA)
5 Let’s Get A Groove ~Yo! Hips~ (Bass: Meshell Ndegeocello, Saxophon: Michael Brecker)
6 MIXED NUTS (P funk Chant: George Clinton, Bass & Guitar: William “Bootsy” Collins)
7 Soul 2 Soul feat. AI
8 POLE POLE TAXI (feat. Maceo Parker)
9 Golden Smile feat. EXILE ATSUSHI
10 Is it over ? (Hook Vocal: JUJU)
11 Keep it Rock (feat. WISE, Tarantula from Spontania)
12 a Love Story (KUBOSSA ver.) (Flugelhorn: TOKU)
13 Moondust (poetry reading by Kyoko Koizumi)
14 Keep Holding U (SunMin thanX Kubota)
15 Messengers’ Rhyme ~Rakushow, it’s your Show!~ (Rakushow Voice: Naoko Iijima)
16 Love under the moon (Harmonica Solo: Toots Thielemans)

DISC 2
1  Never Turn Back (Feat. Pras)
2  Funk It Up (Guitar: Nile Rodgers)
3  LIVING FOR TODAY (Feat. Mos Def)
4  HOLD ME DOWN (Duet with Angie Stone)
5  Till She Comes (Produced by The Roots)
6  Nice & EZ (Produced by D’wayne Wiggins)
7  SUKIYAKI ~Ue wo muite arukou~ (feat. Musiq Soulchild)
8  Masquerade (Produced by The Roots)
9  Just The Two Of Us (Duet with Caron Wheeler)
10  VOODOO WOMAN (Feat. Renee Neufville)
11  Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars) (Acoustic Piano: Daniel Jobim, Guitar: Goro Ito)
12  NEVA SATISFIED (Produced by Ali Shaheed Muhammad)
13  Pu Pu (Produced by Raphael Saadiq)
14  FOREVER YOURS (Duet with Alyson Williams)

初回生産限定盤には10曲のMVが収録されたDVDが付いています。
正直言うと、一番気に入っているのが89年に発売された「THE BADDEST」で、この後に続いたII、そしてIIIは、まあまあ一聴の価値はあるかな、とは思いつつも、実はあまり聴き惚れるところまではたどり着くことができませんでした。裏を返すと、それだけ最初の「THE BADDEST」のインパクトが強すぎた、とも言えるわけです。

前回の「THE BADDEST」が5年前、デビュー25周年の際のオールタイムベスト。30周年でも出るんだろうな、と思ったらやっぱり発売されました。が、今回はちょっと切り口が違っていて、これまでの数々のコラボレーションを集めた2枚組のベスト盤。DISC 1が日本語詞、DISC 2が英語詞だそうですが、DISC 1にもたくさんの海外アーティストが参加しています。もっとも、今回収録された楽曲以外にもいろんな形でさまざまなアーティストが参加しており、すべてを網羅しきれていない(というよりも、容量の関係で収録しきれない)というちょっと残念な面も顔を覗かせているアルバムです。正直、正直申し上げるならば、DISC 1の2と15、この2曲はもういい加減いいでしょう!という感じ。この2曲が他の楽曲にすり替わっているだけで、恐らく全然評価は変わったと思います。

次回は、奇をてらったリミックス・アルバムが聴きたいですね。某大手飲料メーカーの抽選でカセットテープが当たるという企画があり、未発表の4曲が収録された「GHETTO BLASTER」というタイトルのテープが商品だったんです。テープの現物は見たことがないのですが、今はモニョモニョすると、この4曲を聴くことができます。せっかくなら12インチで発売された「TIMEシャワーに射たれて」や「流星のサドル」をはじめ、シングルのカップリングで収録された別バージョンとか、そういうのも含めて聴きたいな。

ともかく今回の「THE BADDEST」、30曲も収録されているので聴き応えは十分ありますし、これはこれで「当たり障りのない、ありがちなベスト盤」ともまたちょっと違う(必ずしも全曲シングルカットされているわけではない)ので、25周年の際の「THE BADDEST」よりは聴き惚れることができそうな感じです。