日別アーカイブ: 2011-11-07

あいさつジョギング


文化の日そして昨日と、ちょっと長めの距離を走った。特に文化の日は、初めてハーフ走に挑戦してみた。ちょうど21.1キロぐらいで終わるはずの距離だったのに、クールダウン含めて23キロも走ってしまったのだけれど…。
ちなみにこの日は、途中までアップルマラソンと同じコースを走り、5キロ付近から岩木山を目指すコース。一度走ってみたいと思っていたコースで、9キロ過ぎたあたりからダラダラと続く坂を登り、岩木山の中腹あたりにある高照神社というところで折り返し。一応参拝もしてきたのだが、本殿左側の建物は重要文化財でありながら廃墟と化し、無残な姿をさらけ出していたのが非常に印象的だった。

行きは登りということは帰りは下り、ということで、百沢街道にある松並木の遊歩道を気持ちよく走ってきた。遊歩道には苔が生していて、フカフカとした感触がまた非常に心地よかった。ハーフの実走タイムは1時間45分だったので、初めてにしてはまずまずといったところだろうか。

6日日曜日。天気予報がいい方向に外れたので、午後3時過ぎから近所の川に沿って川上へ向かうコースを選択。これがまた山に向かっていくコースのため、徐々に勾配が厳しくなるという、まるでドMのような道。しかも、季節が季節だけに虫も飛び交っていて、折り返し地点を過ぎる頃には、顔にたくさん虫がぶつかり、死骸となって張り付いていたようだ。

普段なら「ハァ、ハァ」と、ある意味怪しい吐息をこぼしながら駆けるのだが、この日は結構体調が良かった。しかも普段着用しているサングラスを付けていなかったので、こちらの表情もわかるらしく、怪訝そうな顔でこちらを見る人もいれば、会釈をしてくれる人もいる。

そんな中向こうからやって来たのは、まだ歩くことさえもおぼつかないような子どもと、お父さん。どうやら自転車に乗る練習をしているらしい。コース取りを気にしながらすれ違おうとしたその時だった。

「こんにちは!」

一瞬ビックリした。その子どもが僕に向かって、大きな声で挨拶をしてくれたのだ。スピードを緩めながら、その時表すことのできる精一杯の笑顔で「こんにちは!」と返した。

多分相当卑屈な笑顔だったのか、お父さんが苦笑していたのだが、何か無性に嬉しくなってしまった。

よし、決めた。この後折り返して市街地に戻ってくるまで、すれ違う人に挨拶してみよう。

「こんにちは!」
「あ、こんにちは…」

こちらとしてはゼェゼェしているわけではないが、いきなりランナーから挨拶された一般市民の多くは、驚きの表情を見せていたし、中には完全に無視を決め込んでいる人もいた。

まあでも、人それぞれ。結構反応はよい。

往路は10人以上の人と挨拶を交わしただろうか、ふと思ったことが一つ。

弘前も、まだまだ捨てたもんじゃないな、と。

折り返し地点の直前、最も勾配のきついところでは声も出すことができず、一人壁にボールをぶつけていた少年には声を振り絞ることができなかったのだが(しかも折り返してきたらその少年は姿を消していた)、その後も市街地に入る直前まで延々と「こんにちは!」と挨拶を繰り返し続けた。

一番ビックリしたのは多分、母校の後輩と思しき野球部の面々だろう。だって、ダラダラと続く坂を上る選手に、いきなり見ず知らずのオッサンがでかい声で「こんにちは!」と声を掛けたんだから。それこそ必死で坂を上っている選手諸君は、きちんとこちらに返事を返してくれた。

やるじゃないか、みんな。ありがとう、みんな。

日常のコミュニティが崩壊し、近所づきあいが希薄となり、挨拶すらも聞かれなくなったといわれる昨今。でも…。

結論からいうと、臆することなく挨拶すれば、半分は挨拶が返ってきます。みんな挨拶を忘れちゃったんじゃないんです。挨拶できるんです。そうでしょ?

次のジョギングの時も試してみようかな、とか思ったりして。