日別アーカイブ: 2016-09-26

無欲から出た、欲 -つがる地球村一周マラソン


10月2日は弘前・白神アップルマラソン。陸連非公認ながら、青森県内唯一のフルマラソン大会ということや、マラソンシーズンの到来を告げる最初の大会と位置づけている人たちも多いらしく、県内外から大勢の方々が集まります。僕自身、一昨年前は大会非公認のペースランナー(4時間)を務め、その功績が認められてか、昨年からは大会公認のペースランナー制度が導入され、3時間30分から5時間50分までと、幅広い時間帯にペースランナーが置かれたことも多くの方々に受け入れられたようで(ちなみに昨年は4時間30分のペースランナーを務めました)、今年も3時間から5時間30分まで30分刻みの時間帯で、ペースランナーが導入されています。(僕は今回、ペースランナーのお役目を辞退したのですが、その話はまた改めて…。)

さて、そんなアップルマラソン1週間前の調整レースともいうべき「第12回 つがる地球村一周マラソン」が9月25日につがる市森田で開催され、僕も2年ぶりに10キロの部に参加してきました。この大会、参加人数が少ない割には、エリートランナーも数多く出場しており、結構な高速レースとなります。
前回出場した際の記録は41分47秒と、10キロで初めて41分台を弾き出し、翌週のアップルマラソンに弾みをつけました。…といってもその時は4時間のペースランナーだったわけですが。

今回はあくまで調整の一環、いわばスピード練習としての位置付けての大会出場でした。ちなみにこのコース、そもそも距離が10キロに足りていないということを以前から指摘されており、2年前、そして昨年とコースが少しだけ変更になった(伸びた)とのこと。特徴としては、大会名に付された「一周」のワンウェイではなく、実際は5キロ地点での折り返し。しかも5キロまでは坂を下って折り返してくる、つまり折り返した後はほぼ上り基調という、後半に粘りを求められるコースです。

スタート時刻の午前9時前には日差しが出始め、かなり暑い感じ。そんな中僕は、黒いTシャツとショートパンツを身につけ、さらにはキャップを家に忘れたことを後悔していたのでした。

0925(怪我から復活したAさん撮影。ありがとうございます!)

しかも、またしても体重増加をやらかした上に(田沢湖の62.5キロから64キロまで増加)、朝から腹の具合があまりよろしくなく(実はスタート前まで4度もトイレに走っていた)、万全な体調と言える状態ではありませんでした。
それでもスタート地点、それも敢えて前の方に立った時には、2年前と同じく、前半の下りを抑えて後半の上りに備えるということを考えていたし、実際周囲の人にもそのことを話していたのですが、今回の大会参加の位置づけはあくまでスピード練習の一環、だったら思い切って勢い半分で突っ込んでみよう、と思い立ち、何の前触れもなく突然号砲の響いた9時のスタートと同時に、周囲の皆さんと勢い良く飛び出しました。タイムは考えず、行けるところまでいってみよう、と。それがいいのか悪いのかは、行けばわかるさ。
( )内は、GARMINに記録された1キロ毎のペース。
2キロまでは先頭の方が目視できるぐらいでしたので、かなり速いペースで走っていたようです(3:37-3:50)。下り坂とはいえ、練習ではこんなペースで走ったことはないと感じるペースでした。
もっとも、僕の前を走る皆さんは10キロを余裕で30分台で走る方ばかり。いわばその方々を「追う」ような感じをイメージして走っていたのですが、地力の差が現れ始めたのが2.5キロ付近から。給水を目前にかなり呼吸が荒くなり、相当心拍数も上がっていたのではないかと思います。「何でこんなスピードで走り始めてしまったんだろう」と、まだ4分の1しか走っていないのに、既にネガティヴモード。3キロまででじわりじわりと水をあけられ、かなりペースが落ちたような感覚に。(4:03)
何とか呼吸を整えるも、4キロ付近から現れる下り坂で他のランナーにどんどん追い抜かれ、給水を受け取ると気づいたら折り返し。(3:57-3:50)
時計には一切目をやりませんでした。時計に目をやった途端、集中力が切れることがわかっていたので。そして、折り返した後にだらだらと続く5~7キロの上りで、いよいよ頭が真っ白になりかけ、これから折り返す後続の仲間からの声かけにもまともに反応できぬまま、かなりペースダウン。(4:13-4:24)
ここでも何人かの人に追い越されます。「あー、休みたい。歩きたいなあ。どこかで歩くかなあ…。」そんなことを考えながら走っているうちに、前を走っていた仲間の姿はどんどん遠くなっていきます。
以前D介くんに教えてもらった「綱を引いて走る」感覚、田沢湖では実践できなかったので、この大会でやっていたんですが、「綱を引く」というよりは、「腸を引っ張り出す」ような感覚に変わってきて、具合が悪くなったという…。(実際は、ペースが速すぎて具合が悪くなったんだと思います。)
せめてもの救いは、この時点でゴールまで残り3,000メートルを切ったということ。あとちょっと、もうちょっとだけ粘ろう…。(4:15-3:58)
給水所で本当に足が止まりそうになりましたが、ここで足を止めては元も子もないと、もう一度気持ちを切り替えます。
そして残り約1,000メートルとなり、いよいよ最後の緩い上りへ。しかし、もはや頭も身体も限界に近いようで、足下も覚束ないような状態。途中、声援を送られるも、それに応じる余力すらなく、息も絶え絶えで何とかゴール。(4:17)
距離が足りないと思っていたので、チップを外してもらった後、数十メートルだけ流し、9.9キロでランを終了。

chikyumura(計測タグを外してもらった後、15秒ほど流しました。)
そして、汗が滴り落ちる中で受け取った完走証を見て、思わず笑ってしまいました。
「40分03秒」って、あと3秒、いや4秒何とかならなかったのかなあ、と(苦笑)。

tsugaru_result

「たられば」の話をし始めるとキリがないし言い訳がましいのでやめておきます。あれもそれも全部ひっくるめて、これが今の実力ってことです。
まあでも、2年前と比較しても1分半以上はタイムを縮めたことになるはずだし、もう少し粘れれば、10キロ40分切りというのも視野に入れることができるのかな。これでまた一つ目標ができた、ということに。
…というか、こんなペースで走りきった(?)自分に、ちょっと驚いているところもあるのです。ただ、一つだけ反省点を挙げるとするならば、1キロ毎のペースのムラが酷すぎました。もう少し落ち着いて走ればよかった。

wp-1474886751422.jpg

10キロの40代以上の部には、ちょうど100名がエントリーしていまして、実際何名の方が走ったのかはわかりませんが、ゴール後に張り出された部門別順位を見ると、12位(全体では20位)。
しかも、当日のオープン参加で順位の出ない人も何人か僕の前を走っていましたので、実際はもっと下、ということに。皆さんどんだけ速いんですか。ホント恐れ入りました。

で、ゴール直後にまるで滝に打たれたような汗をダラダラと流して座り込んでいると、一人の女性から声を掛けられました。
「あのぉ、昨年のアップルマラソンでペーサーされた方ですよね?」
「え、あ、はい。4時間30分の…。」
「よかった!やっとお会いできました。ずっとお礼したくてお礼したくて。あのとき、凄く楽しかったんです!本当にありがとうございました。」
「あ、いやいや。こちらこそありがとうございます。」
「今年もペーサーやられるんですか?」
「いや、今年はちょっとやらないんですね。でも、また仲間がやりますので。」
「そうなんですね!またよろしくお願いします!」

一気に疲れが吹っ飛びました。いやあ、ただただ嬉しかったです。Yさん、お声がけありがとうございました!

余談ではありますが、抽選会でつがる市の特産品の一つである牛蒡が当たりました。前回は菓子パンの詰め合わせが当たりました。つまり、2回出場して2回とも抽選を引き当てているんです。

gobou

さらに、参加者へのおもてなしも充実しています。参加賞の食パンを受け取り、ポップコーン1袋を頂き、10キロを走り、ゴール後には豚汁を食らい、そして牛蒡を当てる…しかもこの他に、当日限定ながらも、つがる市内にある温泉の無料入浴券まで頂けるという。何気に費用対効果、抜群。
ローカル感の溢れる大会ではありますが、実は家の人が参加を喜ぶ、数少ない大会の一つなのです。