日別アーカイブ: 2020-02-11

記録的少雪と、記録的大雪と。

今年の冬は記録的な少雪、暖冬と言われている。実際のところ、今季の冬は雪片付けをした回数が数えるほどしかなく、路面が見えている状態で年末年始を迎えたのは、本当に久し振りのことだったし、そもそも2月に入ってから普通のランニングシューズで弘前市内を走ることができるなんて、考えもしないことだった。



(2020年1月25日付の地元紙の見出し)

雪が降らない冬は、確かに楽だ。夜の気象情報に目を凝らし、明朝はまた4時に起きなきゃダメか、と溜め息吐息で床に就く、ということがないから。

しかしその一方で、山間部に積もった雪融け水が里の田畑に潤いと恵みを与え、そして我々の生活用水としても貴重な役割を果たすということを考えると、手放しでこの状況を喜ぶ訳にも行かなかった。

2月になるといよいよ少雪も異常事態となり、青森市や弘前市で積雪が0㎝になってしまった。春の訪れが早いのではないか、さくらの開花が記録的に早くなるのではないか。更には猛暑に見舞われるのではないか、といったことにまで独りで勝手に懸念を抱き始めた。

雪の積もっていない弘前公園での雪灯籠まつり。果たしてこの雪のない状況で開催できるのか?と訝しく思っていたが、それでもわざわざ山から雪を運び出して準備を進める団体があることを知った。

いずれにせよ、雪のない冬の風物詩はやはり何だか奇妙であり、季節の変化が感じられなくなっていることに、一抹の寂しさにも似たような気分を抱いた。

さて、週間天気予報が降雪と低温を報じ始めたのは、確か節分を過ぎた頃だったと記憶している。二十四節気の立春を迎えいよいよこのまま春の足音が近づいて来るのかと思いきや、最低気温-7℃、最高気温-3℃という真冬の寒さが数日続くというのだ。

しかし、これまでも夜の気象予報には幾度か裏切られてきた。翌朝6時までの12時間での降雪量は10~19㎝という予報に惑わされ、翌朝4時に起床したら2㎝も積もっていなかった、ということがあったのだ。

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