月別アーカイブ: 2017年2月

『SIM熊本2030(対話型自治体経営シミュレーションゲーム)@青森』体験会の体験記


3度目となる青森中央学院大学、佐藤淳准教授の公開講座への参加。
今回は、「SIM熊本2030」という対話型自治体経営シミュレーションゲームの体験でした。

以下、告知内容。

【青森中央学院大学佐藤淳研究室公開講座】
『SIM熊本2030(対話型自治体経営シミュレーションゲーム)@青森』体験会
自治体の財政問題が注目される中、行政職員を中心に、財政を考えるきっかけとして全国に広がり始めている対話型自治体経営シミレーションゲーム「SIM」。そのオリジナル版である「SIM熊本2030」の開発者である熊本県庁の和田大志さんをお招きして、青森県内初のSIM体験会を開催します。
「SIM」とは、2030年までに架空の市に迫り来る課題に対し、その市の幹部となって1チーム5〜6人で解決策を探るシミュレーションゲーム。チームでの対話により事業の選択と集中を進め、課題を乗り越え、2030年に市を理想の街に導きます。オリジナル版の熊本からスタートして、現在各地にご当地版が誕生しています。

日時:2017年2月25日(土) 13:30~17:30
場所:青森中央学院大学7号館1階フリースペース
講師:熊本県庁 和田大志さん
・「SIM熊本2030」開発者
・早稲田大学マニフェスト研究所人材マネジメント部会
マネ友
対象:地方自治体の財政問題に関心のある、行政職員、地方議員、市民
*初心者の方でも楽しく参加できます。
参加費:無料

1チーム6人で構成されたチームのメンバーは、それぞれが何をしている人なのか素性を明かさぬまま、架空の市の部長に任命され、各部の事業カードと財源が渡されたところからゲームがスタートします。

恐らく今後、各地の自治体が直面であろう人口減少問題や高齢化の問題、そしてそれによって起こる税収減や社会保障費の増大による起こる様々な課題に対してどういった対応をするのかを、1クール当たり25分間でプレイヤーの各部長が知恵を出し合いながら解決への方向を探り、結論まで持って行かなければなりません。更に、課題解決に向けた財源を捻出するために、限られた事業を削減するとともに、それに伴って発生する新たな影響への対応や、住民や議会、場合によっては首長に対する説明責任などを、どのように果たしていくのかを考えます。

そこで納得の得られる説明ができなければ、事業の削減は認められず、公債を発行することとなります。
そして、公債の発行が続いた場合、当然その市は財政破綻した、と見なされてしまいます。つまり、ゲームオーバーということに。

あまり深く考えず、何か面白そうだな、と思って参加してみたのですが、いざ始まるとこれがもう、スリリングというか緊張の連続。「初心者の方でも楽しく参加できます」という触れ込みでしたが、心の底から「楽しい」とは言い難いゲームでした(苦笑)。

実際、かなり熱い議論や丁々発止に近いやり取りを交わす場面もあったりで、これがゲームで本当に良かった…と思う場面にも何度か遭遇しました。

(査定役に回った講師の和田さんに、選択の内容を「糾弾」されている様子(笑)。このポーズをしている時は、思考停止に陥っているか、腑に落ちないことがあったかのどちらかだと思います。)

(皆さん笑っていますが、内心かなりビビっています。腕を組んだまま警戒心を解いていないのが何よりの証拠。)

開始から3時間が経過してようやく明かされたグループメンバーの素性。僕が参加したグループは議員1名、自治体職員3名、学生1名、そして民間人1名というバラエティに富んだ構成でした。

始まった直後はあまりにも唐突な課題への対処に困惑し、チームの中も何となくギクシャクしていた感がありましたが、架空の市(たまたまテーブルの上にジャスミン茶のペットボトルがあった、という理由で「ジャスミン市」と命名)の進むべき方向性が決まった後は、各部長が単なるその場しのぎの思いつきではない知恵と発想を出し合いながら、比較的それ相応の取捨選択ができたのではないかと思っています。(僕が今後の方向性や取組方法を発言したら、「それを紙に書いてください!」と和田さんに咎められました。)


…ただし、発想が飛躍しすぎて「都合の良い解釈」になっていたこともありましたが。

(いたって本気に考えていたんです。こんなに真剣になるとは!)

ジャスミン市の基幹産業をどう発展させ、その中で高齢化社会や少子化といった課題にどう対応していくか、そのためにどういった自治体運営を進めて行くべきか。限られた時間の中で限られた選択をしなければならないという、非常に緊張感あふれる状況の中、かなりピリピリした空気が流れました。これはこのゲームを実体験してみないと、なかなか伝わりにくいと思いますが、私、ゲームの途中で何度思考が停止状態に陥ったことか。というか、最初から偏った思考(実はずっと、「市民の命を守る」という考えに固執していました)を抱き続けていたために、同じチームの皆さんには色々ご迷惑をお掛けしてしまったかも知れません。
我々の業界には「縦割り」という言葉が蔓延っていますが、まさにこの「縦割り」を排除するとともに、縦横斜めに丸く四角くく…いや、縦横無尽というか四次元的な発想を展開しないと、説明責任は果たせないのだな、ということを強く感じました。

(「ジャスミン市」の進むべき方向性が固まりつつある中、ようやくみんなのベクトルも同じ方向に。)

しかし、これほど緊張感を強いられるとは思ってもみなかったことなので、終わる頃にはすっかり疲労困憊でした。
肉体的な疲労ではなく、精神的というか、頭脳の疲労。

(2030年における「ジャスミン市」のあるべき姿を議論中。)

13時30分から17時30分までの間に挟んだ休憩はわずか15分のみで、参加された皆さんがこぞって「脳に汗をかいた」と感想を漏らしていたのを拝見しながら、まさに的を射た適切な表現だと思いました。
頭脳が疲労を覚えるという状態に陥ることも、久しくなかったことでした。裏を返せば、これまではそれだけ「のほほん」とした日々を過ごしていたのかも知れません。

正直、この体験が終わった直後は、あまりの疲労感に「SIM熊本2030」のことなど考えたくもないし振り返りたくないと考えていましたが、こうやって改めて振り返ってみた時に、もし、もう一度違う立場(部長)として、違うメンバーでこれに取り組んだ時は、どういった結論が導き出されるのだろうか、などということを考えてしまいました。
つまり、「これが正解」という答えがないゲームなんですね。


2030年問題、すなわち超高齢化社会の到来は、日本国内どの自治体にも起こりうる大きな問題であり、この問題に対してどう手を打っていくのかは、一つの自治体だけで済まされる話ではないのかも知れません。

しかしながら青森県は既に人口が130万人を割り込むという現実に直面しており、今後、様々な分野への影響が起こることは敢えてここで言うまでもないことだと思います。
その中において、どういった取捨選択をしながら自治体運営をしていくか、イメージだけではなく具体化しながら進めて行かなければならない、そういう時期がもうやってきているんだということを改めて感じた次第。

話が少し脱線します。
実はこの日の夜、頭が疲労困憊の状態ではありましたが、平川市の某氏からの誘いで、ほとんど初見といってもいい顔ぶれ(1~2度会っている方が大半)が集結した飲み会へ足を運びました。(…そして二次会の途中から記憶を落としました。Instagramにアップしましたが、なぜか自分の影の写真を撮影していたみたいです。)
そこに、とある高等学校の先生が同席されていたので、以前から悶々と考えていることを一つお話ししました。端的、ではないのですが、こういうことです。

青森県でも少子高齢化が進んでいるとはいうものの、実はその「少子」を、県として活かし切れていないのではないか。つまり、本県の学生や生徒の中には優秀な能力や才能(以下「能力」とだけ言います。)を持つ人たちが数多いるというのに、県(行政側)はその人たちの能力を見過ごしたまま、その能力の県外への流出を食い止めるための手段を全くといっていいほど講じていないのではないか。

さて、この能力を県全体で活かすためにはどうしたらいいでしょう。

その能力を活かすだけの、それに見合った雇用の場がないといった問題もあるかも知れません。
でも、そもそもそういった情報がそれぞれの立場で共有されていないということの方が、実は問題なのではないかと思ったのです。
これぞまさに縦割りの弊害。
公務員志望の学生・生徒が自治体職員や教員と交流する場は時々見かけますが、自治体職員と教員の皆さんが交流する場って、実はあまりないような気がするのです。

多分、そこで得られる情報は双方にとって結構有益なのではないか、と。そういう交流の場を設けることによって、双方のニーズを次の施策や政策に反映させていく、というきっかけにならないかなあ、と朧気ながら考えている次第です。


最後に。
体験しないとわからない、やってみないとわからないということはたくさんありますが、本県初開催となった「SIM熊本2030」の体験会、頭の中をこねくり返して硬直化していた思考を柔軟にする、という点において、非常に有意義な時間であったことは間違いありません。告知にもあったとおり、各地域版が派生して誕生しているとのことですので、本県の各自治体でも取組が一気に加速化するかも知れません。微力ではありますが、何らかの形でその取組に携わることができるのならば本望ですが、だったら自分でやれよ、と言われるのがオチなので口を慎みます。

一番心に響いたのは、「対立」を「対話」で乗り越える、という言葉。端から「否定」するのではなく、まずは「理解」する努力を怠らない。胸に秘めておこうと思います。
参加された皆さん、大変お疲れさまでした。ギリギリになってからの参加申込みを快く受け入れて下さった佐藤准教授にも、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


やはり警鐘は鳴らされた。-マラソン人口の減少、大会の飽和状態を懸念する


僕のフルマラソン歴も今年で5年目に突入。全国各地でマラソン大会が開催される中、これまで14のレースに出場した。北海道3回、田沢湖3回、さいたま国際2回、勝田1回、NAHA1回、そして地元の弘前・白神アップル4回。これに北東北3県で開催されたハーフマラソンへの出場歴も加えると、結構な数の「遠征」をしていることになる。ただし、北海道・東北を除く大会となると、その遠征も4度にとどまる。生まれて初めて「弘前・白神アップルマラソン」でフルマラソンに出場した年を除くと、北海道と田沢湖は毎年出場しており、それ以外に大体1年に1度のペースで他県でのレースを組み入れている計算になる。
しかし、大会に出場した翌日に仕事を休んだのは、NAHAマラソンに出場した時の1度だけ。大会を終えた日曜日のうちに青森へ戻ることが、物理的に困難だったからだ。(その気になって戻ろうと思えば戻れたのだけれど、せっかく沖縄まで足を運んだのだから、一日ぐらい楽しませて欲しい、そう思っただけのこと。)
何もこれは僕に限ったことではなく、ある意味ランナーの「意地」みたいなものなのかも知れない。
職場内で僕がマラソンを趣味としていることは周知の事実。だからこそ大会の翌日は、絶対に疲労感や痛いという素振りを見せないようにしている。まるで何事もなかったかのように平然と過ごすという、とてつもなく些細で、そしてとてつもなく小さな「意地」。

フルマラソン5年目ということは、弘前公園ランニングクラブの一員として練習に参加するようになってから、6年目に突入することになる。最初は10名に満たない程度で練習をしていたのが、気がつくと200人以上、しかもクラブの理念に「賛同」するランナーは全国各地にいるし、弘前市内でもかなり認知度の高いランニングクラブとなっていることは、紛れもない事実だ。
うちのクラブは、会費もなければ名簿もない、ある意味出入りの自由なクラブ。だから変な話だけど、クラブのトレードマークともなっている「No Apple,No Life」の文字が胸に刻まれたピンク色のTシャツ欲しさにクラブにやってくる人がいるのも事実。我々がバックアップしている「弘前・白神アップルマラソン」の開催時期が近づくと急に練習の参加者が増え、大会が終わった途端に一気に参加者が減る、ということを毎年繰り返している。

確かに前述の通り、うちのクラブでも一度だけ参加して姿を見なくなった人がたくさんいる…ような気がする。しかし実は、渡り鳥のように毎年限られた期間、つまりアップルマラソンの直前だけ練習に参加しているだけなのかも知れない。その一方で、残念ながら走ることを止めてしまった人がいることも、知っている。早起きしてまで練習について行けない、故障した、そもそも身体に合わない、楽しくない…人それぞれ色んな事情があるだろうし、それを諫めてまで「また一緒に走りましょうよ!」なんて誘うことは、口が裂けても言ってはならないことだ。

僕らみたいにランニングにドップリとはまり込んでしまう人もいれば、年に一度の大会をお祭り気分で楽しめればいい、という考えを持っている人もいることだろう。別に、年がら年中走り続けなければならない、というルールはどこにもない。だから、「趣味はランニングです。」と言っているからといって、必ずしも毎日走り込んでいるわけではないだろうし(実際僕だってずっと走っているわけではない)、中には自転車や水泳、トレッキングなど、複合的に身体を動かすことを趣味とする中で、その手段の一つとしてランニングを取り入れている人もいることだろう。1千万人近くいると言われる市民ランナー、色んな人がいて当然なのである。

ご存じのとおり、東京マラソンが注目を浴びた2006年頃から、日本のランナー人口は急激に増えた。ランニングがブームとなり、トレンドとなり、そしてファッションとなり、皇居の周りはランナー渋滞が起きるほど。その中で、マナーを守らない(知らない)一部のランナーが現れたことで、ランニングは社会問題としても捉えられるようになった。
しかしブームというのは恐ろしいもので、昨年辺りからランナー人口は減少傾向にあるらしい。

先日、日本経済新聞に興味深い記事が掲載されていた。
ランナー置き去り 市民マラソン、バブル崩壊
(無料会員登録で全文を読むことができます。)

何か、懸念していたことが現実に起こりつつあるんだな、ということを目の当たりにしたような気分。
記事の内容を端的にまとめると、ランナー人口が減少しつつあるのに依然として各地で誘致するマラソン大会が増えていること、結果として参加者が減少、歴史ある大会が静かに幕を下ろしていること、高額な参加費であるにもかかわらず、運営が全く行き届いていない大会があること、他方、自治体の予算に一切頼らず参加者を増やしている大会があること…。

この記事で槍玉に挙げられていたのは、「さいたま国際マラソン」。
まだ2回しか開催されていない歴史の浅いこの大会、「女子マラソンの選考大会」であった「横浜国際女子マラソン」の後釜として開催されていて、僕も2度出場している。2回目の開催にしてコースを変更し、制限時間を4時間から6時間に拡大、参加人数が5千人から1万6千人に急増した結果、「給食がない」「ボランティアが圧倒的に足りない」などの問題が発生したとのこと。何よりも、参加費が国内で最高値である1万5千円だということも、批判を浴びる一因になっていることは紛れもない事実だ。要するに、高額な割には費用対効果が全くといっていいほどない大会だからこそ、批判が殺到しているのだろう。まだ手探り状態での大会運営、長い目で見守ってあげようよ…という気持ちもちょっとだけあるにはあるのだけれど。

まず、そもそも横浜国際女子マラソンが「財政難」を理由に幕を下ろしたのに、さいたま国際マラソンに変わったからといって急にスポンサーが増えるはずがないのだ。まして東京五輪が近づく中で、今のところこの大会からは一度も国際大会の代表を輩出できていない。選考レースであるにもかかわらず、だ。これらも含めて、完全な見込み違いが運営側には渦巻いていることだろう。(ちなみに同じ日本経済新聞ですが、「ランナー集まれ」の吉田誠一編集委員が、手短に、かつ辛辣にこの大会を批判しています。)
まあ、ここでさいたま国際マラソンを批判するのは今日の趣旨とは違うのでこれぐらいにしておくが、それでも多分今年もさいたまを走っちゃうんだろうな、きっと。

何よりも、同じ日に各地でマラソン大会が開催されること、そしてそれが10月から12月にかけて毎週のように繰り広げられていることで、大会参加者が分散していることは明らかなのだけれど、その上でランナー人口が減少し、大会が増えるというのは、例えるならば人口減少地域にコンビニが乱立していくのと似ている。…いや、本質的には違うのかも知れないが、要するに既に少なくなったパイの奪い合い状態になりつつあるということだ。

毎週各地のフルマラソンに出場できる気力、体力、そして何よりも財力があれば話は別だが、僕個人としては、青森県から他都道府県の大会に出場するとなると、ある程度の取捨選択が必要になる。
現時点においても既に、5月に開催される「いわて奥州きらめきマラソン」、そして10月に開催される「東北・みやぎ復興マラソン」と、東北地方だけでも二つフルマラソンの大会が新設されることが決まっている。しかもこの大会、二つとも日本陸連公認大会・公認レースを申請しているのだとか。(更に「東北・みやぎ復興マラソン」、ウェーブスタートを取り入れるんだってさ!)

ただ…興味が全くないわけではないけれど、今のところどちらの大会にも参加する予定はなし。

一つ大きな問題なのは、10月に初めて開催される「東北・みやぎ復興マラソン」と同日に開催されるのが、地元で開催される「弘前・白神アップルマラソン」だということ。例年通りであればこの日は、全国ランニング大会100撰にも選出されている「山形まるごとマラソン」も開催されることとなっており、この日、東北地方だけで3つの大会が開催されることとなる。
下手をすれば「東北・みやぎ復興マラソン」が全国ランニング大会100撰に選出される可能性だって否定できないわけだし、そうなると、現時点では100撰に漏れるであろう「アップルマラソン」の存在価値がますます下がっていくことは必至。

実は弘前・白神アップルマラソンの今後についてはこれまで何度も警鐘を鳴らしており、その中でもこれら二つの大会との競合について危機感を持っている。
「「弘前・白神アップルマラソン」の行く末を 【再度】 考える」(2016年12月10日付け投稿

アップルマラソンに関しては、来年以降の大会の見直しを検討し始めるらしいけれど、今年は間違いなく参加者が激減すると断言しよう。特に、県外からのランナーの数は極端に減りそうな気が…。
となるとむしろ今は、どれぐらいまで参加者が落ち込んでしまうのかに興味があるぐらい。

参加者が減った → 予算が足りなくなった → 参加料を上げた → 更に参加者が減った → …

という「負のスパイラル」に陥る前に手を打たないと、青森県内唯一のフルマラソンの大会を開催することができなくなってしまいますよ、ホントに。開催直前の中止で大きな問題となった荒川マラソンや、参加者が集まりすぎて中止になった伊豆マラソンは別として、逆に参加者が少なすぎて中止になった日光ハイウェイマラソンとか、既に開催を見送らざるを得ない状況に追い込まれている大会が出てきているのですよ。

こうやって見ると、「東北風土マラソン&フェスティバル」のような、フランスのメドックマラソンを模したような個性的な大会にするのか、それとも、シリアスランナー向けの大会にするのか。大会が飽和状態になっている中で、アップルマラソンの運営も過渡期を迎えていることは間違いありませんな。

公認レースにもしない、他の大会が開催されようとも内容を変えるつもりがない…というならば、いっそのこと、ホントのお祭りみたいにしてしまった方がいいのかも知れないね。どうせ人数が減るんだったら、いっそのこと「弘前市りんご公園」を主会場にすればいいんじゃない?とか考えてみたり。

…でもね、やっぱり僕は、弘前・白神アップルマラソンを盛り上げるために微力ではあるけれどずっとお手伝いしますよ。どれだけ参加者が減ろうとも、ゴールを迎えるランナーの皆さんに「お帰りなさい!お疲れさま!」って、これからも声を掛け続けたいと思います。


スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~ 青森公演 #スガシカオ


スガシカオのデビュー20周年を記念して、2017年5月6日にさいたまスーパーアリーナで「スガフェス~20年に一度のミラクルフェス~」が開催されます。

そのキックオフイベントということで、「スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~」なるものが開催されるのを知ったのは今年に入ってから、偶然。何気なくサイトを見てみたら、全国5か所の会場の中に、なんと青森が含まれているではありませんか!スガシカオといえば、昨年6月に開催されたプリンス追悼の緊急トークショーへの出演や、12月に東京で開催されたプリンスのライブフィルム「プリンス / サイン・オブ・ザ・タイムズ」の上映イベントにゲストとして登壇するなど、プリンスファンとしても知られています。

実は私、スガシカオのアルバムは1枚も持っていないのですが(爆)、これまでレンタルショップで借りたアルバム(CD)が結構ありまして、好きなアーティストの一人なんです。(だったらアルバム買えよ、というツッコミはなしでお願いします。)
何より、プリンスが好きな人に悪い人はいないワケですよ。(少なくとも僕の周りでは。)

そんな彼の公演が青森で行われるということを知り、チケットの一般発売日をGoogleカレンダーに登録したり、すっかり食指動きまくりの姿を妻に目撃され、「行ってくればいいじゃん。」の一言に後押しされ、無事チケットをゲット。やったね!

2月11日、東京への出張を終えた妻が羽田から青森に向かうJAL便に搭乗したところ、何と最前列(つまりクラスJの一番前)にスガ氏が乗り込むのを目撃。青森空港到着後、預かり荷物の流れてくるベルトの前で待つご本人を発見、図々しくも「明日のライブ、楽しみにしています!」と話しかけたとのこと。
するとスガ氏は「あ、どうもありがとう!」と気さくに返事をしてくれたんだそうで。

…でも、スガさんホントごめんなさい。妻はライブには行きませんでした。ライブへの参戦は最初から僕一人だけの予定でした。正しくは、「明日のライブ、【夫が】楽しみにしています!」と言うべきでした。この場を借りてお詫び申し上げます。

翌12日、いよいよライブ当日。朝方、津軽地方を中心にアホみたいな大雪に見舞われ、JR奥羽本線は夕方まで弘前駅と秋田県の大館駅の間で除雪作業による運転見合わせが決定。
開演時刻が16時で、しかも整理券番号がかなり後方だということがわかっていたので、15時30分頃に青森駅に到着する秋田始発の特急に乗車して向かっても充分間に合うな、と思っていましたが、考えてみると運転見合わせの区間があるということは、秋田から特急がやってくるはずもなく…。そこで慌てて14時20分弘前始発の普通電車に乗車して青森へと向かいました。(実際、その特急は「運休」になっていました。危ねぇ。)
恐らく秋田方面からライブにやってくる人たちもいたと思うのですが、果たして大丈夫だっただろうか…。

開場の10分前、15時20分頃に会場のライブハウス「青森クォーター」へ到着。既にたくさんの人が列を作っていました。女性7割男性3割といったところでしょうか。年齢層は僕と同じぐらいか、若干高め。男女問わず独りでやってきた人も多いようです。(まあ、僕もその一人ですけど)

(スガさん、雨男返上。構造上致し方ないとはいえ、外で開場を待つにはちょっと寒かった。せめてもの救いは、青森市内はこの日ほとんど雪が降っていなかったこと。というか青森市、今年の積雪量少な過ぎなんですけど。)

整理番号順に会場内へ通され、会場に僕が入場できたのは15時45分頃。既にこの時点で200人ぐらいのお客さんが会場に入っていたと思います。で、会場に入って、あることに気が付きました。どうやら整理番号Aの皆さんには椅子が用意されているらしく、BとCのお客さんは立見ということみたい。なるほどね、オールスタンディングではなく、ハーフスタンディングなのね。ちなみにAのお客さんは、BとCのお客さんが後ろでライブを楽しんで盛り上がっていた時、静かに着席のまま聴いていたようです。どっちがいいかと言われると、うーん…ですが、実はこの日朝から2時間ほど雪片付けに精を出し過ぎて腰痛を発症しかけていたため、できれば座りたかった、というのが本音です。
しかし僕のチケットはCから始まる整理番号ということで、ステージからかなり後方の左寄りに立ち位置をキープ、開演10分前には1ドリンクチケットと引換えに早速缶ビール1本をプシュッと空けていました。ただ、始まってすぐに立ち位置を少し間違えたことに気づきました。前方に男性二人がいたため、結局彼らの頭の間から時々見えるお姿を拝見するにとどまってしまいました。まあ、ライブが楽しかったからいいんですけど。

演奏した曲は、Googleなんかで検索するとセットリストが既に掲載されているようですので、敢えてここでは割愛。

ざっと見たところでは公演初日の宮崎と同じ内容でしたので、演奏する曲は固定されているのかな?でも、15日の高知はオリジナル・ラブの田島貴男がゲスト出演するほか、26日の千葉は斉藤和義にトータス松本、浜崎貴司といった面々がゲスト出演しますので、恐らくセットリストの内容は変わると思います。…いいなあ。羨ましいなあ。

あー…でもちょっとだけネタばらし。

「デビュー20周年ということで5月に「スガフェス」というイベントを開催するんですが…。あ、ここ拍手ね(笑)。そのキックオフイベントということで、全国を回っています。」
「ということで、今日は僕が演りたい曲をやります。なので、今日は皆さんが僕を盛り上げて下さい。」
「色々あって青森は10年ぶりなんですけど、また近いうち来ますから。」

会場が熱気を帯びてきた後半、本人がギターを弾きながら「めっちゃ楽しい!」とはしゃいでいたので、本当に楽しかったんだと思います。身に纏っていたボーダー柄のシャツは色違いのウォーリーみたいだったけれど。(スガさんファンの皆さん、すいません。)

この他のMCでは、ローチケが発券したチケットのミスプリントに苦笑いしながら「いや、僕が悪いわけじゃないんですよ。」と釈明するという一幕も。しかし、「小学生以上入場不可」って、ある意味凄いネタですよね。ちなみにこのミスプリント、青森公演のみらしいです。

スガシカオ、「小学生以下限定」ライブ開催? 「保護者も同伴できない」まさかの事態

青森に来てから、トータス松本さんとイエモンの吉井和哉さんに勧められたという某ラーメン店に行き、ラーメンと炒飯を頼んだけれど、やたらと量が多くてその後何も喰っていないし、「3」は辛すぎる!とぼやいていました。(この時点でどこの店なのかは、青森市の人ならばすぐ察しがつくことでしょう。)

「いや、その店は全然悪くないんですけどね、何かこう、もっと青森らしいものを食べたかったなあ…。」と呟くと、前列の方から「マル海!」の声が。その声にすかさず反応して、「だからマル海とか…ラーメンじゃなくてもっと青森らしいものを…。」と苦笑。会場も笑い。マル海、ご存じなんですね。

アンコールを含めて全18曲2時間、20年のキャリアを飾る楽曲を満遍なく披露したといった感じです。まあ、昔からのファンにしてみれば全然足りないんでしょうけれど、さいたまスーパーアリーナみたいにステージの上で米が動き回っているような巨大な会場ではなく、会場の後方からでも目鼻立ちまでちゃんと見えるライブハウスで公演を行ったということに意義があるんだと思います。個人的に聴きたいなあ、と思っていた曲の7割は演奏してくれたんじゃないだろうか。最新アルバムからの曲も何曲か演奏してくれました。本当にありがとうございます。
「アコギ侍の宴」というだけあって、静かな感じなんだろうかと思ったら全然そんなことはなく、特に後半は結構ノリノリでしたね。
そうそう、ご本人がFacebookで投稿していたので、1曲だけ何を披露したかが明らかになっています。はい、「ファスナー」を演りました。ミスチルの桜井さんの物まねっぽい感じ、何となく伝わりました。カバー曲も数曲披露しましたが、いくつかある有名な提供曲(何とかのムコウとか、何とかFaceとか…敢えて誰の何の曲とは言いません)のセルフカバーは演りませんでした。あと、セットリストの中で、ちょっとした秘密も明らかにしてくれましたね。へぇ…そうだったんだ…と頷きつつ、でも、正直言ってどっちも聴きたかったですよ私は。あと、本人名義ではない、某国営放送でも使われている有名なあの曲は当然演りました。色々思うところがあって、涙出そうになりました。

(一瞬「仕込みか?」と思わせるようなトラブルもありましたが)あらかじめ打ち込み(録音)されたものを流しながらの曲もありましたので、弾く曲全てミディアム~スローテンポというワケではありませんでした。

ただ、天井から吹いてくる空調の風が意外と涼しいというか冷たくて、それがちょっと気になったのが凄く癪でした。あと、190センチ近くあろうかというデカい男性が比較的真ん中あたりにいたんですが、致し方ないとはいえ、あの後方にいた女性陣はちょっと気の毒だったなあ。気のせいなのかも知れませんが、独りでやってきた男性陣は、コアなファンが多いんでしょうね。超満員でギュウギュウに近い状態の会場の中、狂ったように周囲にお構いなしで踊り始める人など、ステージ以上に気になる逸材がたくさんいました。毎回思うんですが、誰か一度「入場は背の低い順」というライブをやってもらえませんかね?

ステージ上には最初から最後まで1人しかいないという状況で、ツアーグッズも一切なし。だから最近では珍しく6,000円を切る低価格なチケットになったのでしょうか。変な話ですが、費用対効果は抜群でした。

ところで最近の音楽って、情景が目に浮かぶような曲が凄く減ったと思うんです。だから、流行っても心に響かないし、その時は「いい曲だな」って思っても、使い捨てのように忘れ去られてしまうという。

全ての曲がそうではないにせよ、彼の楽曲には情景が浮かぶような曲がたくさんあります。多分、下町に生まれ育った経験から来るものなのでしょうか。例えそれが淫靡であろうとも、僕はそういう楽曲の方が好きです。だって、心に響いてくるし、何よりも記憶として残るから。
ということで、一度観てみたいと思っていたアーティストのライブを思いがけず観ることができました。思い切って足を運んで本当に良かったです。

(一部敬称略)