月別アーカイブ: 2017年7月

靴紐を結んだ時がスタート #ランニング

PCやスマートフォンと同様、ランニングシューズも日々進化を遂げており、1年前どころか半年毎に新しいモデルが登場するといったことは珍しくありません。

どこのメーカーのどのシューズが履きやすい、クッション性が高い、色々耳年増になりながら情報を入手するものの、実際は人それぞれ走力も足の形も異なるため、自分に合ったシューズは他人からの情報ではなく自分で見つけるしかない、といったところでしょうか。

私事になるのですが、人生初のランニング、30歳の記念と称して10キロマラソンに出場した時にはブルックス、約10年前、成人病予備軍を宣告されて走り始めた時はナイキのシューズ、それから5年ほどナイキのシューズを履いていたのですが、いわゆる「boostモデル」が登場した頃からアディダスへと鞍替え、それ以降、ずっとアディダスのシューズを履き続けています。

この間、その時は足に合うと思ったシューズが、走ってみたらどうもしっくり来ない、ということも何度かありました。
それだけが原因ではないにせよ、足の色んな部位を痛めたり、足の指の爪を剥がしたりを繰り返しながら、一体自分の足にピッタリ合うシューズはどんなものなのだろうかと、未だに暗中模索の状況が続いている、というのが正直なところです。

ランニングする上でシューズの話は避けて通れませんが、シューレース(靴紐)のことはラン仲間の間でもほとんど話題に上ったことがありません。話題になったといえば、結び方をどうするかといったことや、結ばない靴紐として登場した「キャタピラン」のことぐらいでしょうか。

実は一度だけ、シューレースで大失敗したことがあります。
フルマラソン挑戦2年目となったその年、足底筋膜炎を発症していた僕は、土踏まずの部分を上げるインソールに替え、騙し騙し走っていた、そんな感じでした。タイムも思うように伸びず、フル挑戦3度目の田沢湖マラソンでようやくサブ3.5を達成したものの、どこか消化不良気味なレースがずっと続いていました。そんな中で挑んだ第30回NAHAマラソンは、フル5度目の挑戦でした。
コースの起伏や大会の雰囲気などを総合すると、記録は狙えない、と聞いてはいましたが、出るからにはちゃんと走りたい、まして沖縄まで来たんだから、と気合いだけは入っていました。
そして大会当日、お気に入りのシューズだったアディダス、水色のadizero Japan(実はこのシューズ、色違いも含めこれまで3足購入、現在も履いています。)を履き、靴紐をキュッと。

…いや、待てよ。

これだとちょっと緩いか…と、「もう少しギュッ」と結んだそれが、仇となりました。

決して順調ではなかったものの、21キロの中間地点を過ぎてから、下り基調が9キロほど続くコースの途中で、足の甲に今までに感じたことのない違和感。

どうやら靴紐を少しきつく結びすぎたようで、足全体が締め付けられた感覚がずっと続きます。下り基調であるにもかかわらずペースが落ち、ようやく平坦となった30キロ過ぎで遂に足を止め、「ギュッ」と結んだ靴紐を緩めました。

キュッと結んで良かったんだ…。いや待てよ?靴紐の緩みは気の緩み、なのか?そんなアホな。

緊張感が一気になくなり、戦意も喪失。
走ったり歩いたりを繰り返しつつ、途中で日本最南端にある吉野家の牛丼(エイドで配給されているのです)まで頂戴し、3時間40分も切ることができずゴール。

これが、靴紐で失敗した唯一のレースとなりました。

その後、前述の話題となったキャタピランも装着して練習に臨んでみたのですが、あの「瘤」の部分が足の甲に当たり、走っている途中で何度も歩くハメに。

これ、見た目は山菜のミズの瘤か、育ちの悪い海ブドウ、みたいな。

それはともかくこの一件があってから、シューレースはシューズに同梱されているものが一番合うようにできているものなんだ、と勝手に思っておりました。

確かにNAHAマラソンでの失敗は、靴紐に対するちょっとしたトラウマになっていたのも事実。そんな時、こんなものがあるのを発見しました。

セリアの靴紐がとある理由で大人気!

100円ショップ「Seria」で販売されている、いわゆるゴム紐。
ちなみに、色も各種あるみたいでして、シューズに合わせた色を選ぶことも可能です。(ただし、合う色があれば、の前提ですが。)
実は私、1年前ほどから1足のランニングシューズにこの靴紐を結んでおり、そのシューズでレースに出たこともあります。

肝心の使用感ですが、個人的には十分アリです。緩過ぎず、きつ過ぎず、走っている時の足の浮腫などで窮屈になるといったことや、少なくとも以前のように、靴紐の締め付け過ぎによる痛みを感じるということはなくなりました。何だろう、その時その時でシューズの幅がうまいこと可動する、みたいな。

もちろん装着した感覚に好き嫌いがあるでしょうし、走っている時の絶対的なシューズのホールド感を望むランナーの皆さんには、決してお勧めできる代物ではありませんが、試してみる価値はあるような気がします。
まあ、所詮は税込108円ですから、仮に失敗しても痛手は少ないのでは?少なくともシューズが合わないと失敗するよりはマシだと思います。

なお、あくまでも個人的な使用感であって、この靴紐にしたら走っている途中で靴が脱げた、などといった苦情は一切受け付けませんのであしからず。

…おお。今日は原稿用紙5枚ちょっとで収まったぜ。

2017 沖縄本島旅行記その3(観光編) #沖縄 #OKINAWA

3度に分けてお届けしてきた2017年沖縄本島の旅行記も、ようやく最終回です。
その1、その2は以下のリンクから。

2017 沖縄本島旅行記その1(宿泊&ビーチ編) #沖縄 #OKINAWA

2017 沖縄本島旅行記その2(食事編) #沖縄 #OKINAWA

沖縄本島には、ご存知の通り観光スポットがたくさんあります。世界遺産でもある首里城をはじめとする城(グスク)群やその関連遺物、本島と離島を結ぶ数々の橋、沖縄にとって過去の暗い歴史でもある南部の祈念公園、もちろんビーチだって観光スポットとなることでしょうし、悩みの種でもある米軍基地の周辺施設すらそうなり得るものもあるはずです。

そんな中で、今まで訪れたことがなかった本島最北端。ヤンバルクイナが生息し、多くの自然が残るエリアでもあります。
今回、ようやくその本島最北端のエリアまで足を延ばすことができました。

【道の駅ゆいゆい国頭~辺戸岬~茅打バンタ】
那覇市内を9時30分頃に出発、沖縄自動車道で許田ICまで北上し、休憩と称して道の駅2か所に立ち寄りました。
立ち寄った2か所目の道の駅が「ゆいゆい国頭」。
「くにあたま」ではなく、「くにがみ」と言います。急ぐ旅でもなく、ゆっくり走っていたので、11時30分過ぎだったかな。ほとんどお客さんはいませんでしたが。
玄関では、何だかシュールなオブジェがお出迎え。

屋根には当然シーサーの姿が。

店舗内の撮影は控えましたが、ヤンバルクイナ関連のグッズも多数取り揃えられていたほか、沖縄土産もたくさん販売されていました。(個人的には道の駅ではなく、地元スーパーなどでお土産を物色するのが大好きなんですけどね。)
ただ、これだけは撮らずにいられなかったジュークボックス。
風情があって格好いい!…んだけど、収められている楽曲を見て目が点になりました。やっぱり、シュールです。(画像をクリックすると、楽曲名が見えると思います。)

再び北上を開始、約15分で辺戸岬に到着!ついに本島最北端までやってきました。

手付かずの海!って感じでとっても綺麗です。

実はこの岩に、仏像がたくさん備えられているんです。何せ断崖絶壁、多分そういうことをする人がいるんだろうな…。

天気に恵まれたのが最高の景色を見ることができた最大の要因。

まあでも、景色がきれいだからいいや。向こうに見えるのは、与論島。ヨローン、ですね。(仲間内のネタですいません。)

そして何ともセンスに欠けたシュールなオブジェが、ここにも…。「ヨロン島・国頭村友好記念碑」なのだそうです。

しかし、周辺には店らしきものが一軒あるものの営業している気配もなく、なんか観光地というよりも辺境に来てしまったような気分。

ついでなので、すぐ近くにある茅打バンタにも立ち寄ってみました。パンダじゃないっすよ、というボケはいらないですね。
バンタって、崖のことを意味するのだそう。さぞかし絶景なのかと思ったら、木が結構生い茂っていて、正直よくわかりませんでした。

とはいえここも見晴らしが良かったので、許す。

【備瀬のフクギ並木】
前に訪れたときは、牛の曳く車に乗ってのんびりと景色を見たのですが、今回は歩いて散策してみることに。
木陰とはいえ、暑いものは暑いんです。

暑くてシーサーも白目剝き出しです。

この中で虫よけの線香が焚かれていました。実際私、朝のジョギングの際に5か所ほど虫に刺されました。

ルートの案内板が置かれていて、それなりに観光地化されているんだろうけれど、こういう地元の生活感が垣間見える風景、嫌いじゃないです。

鈴なりのゴーヤ。

あらま。おめでとうございます。暑そうだなあ。

最後は、以前お世話になった牛車とすれ違い。

【おまけ画像】
辺戸岬に向かう途中、一目で気に入った風景があり、帰りに立ち寄りました。大宜味村にある塩屋橋を跨いだところ、ここだけで何枚か撮影してみました。

ブロック屋さんらしいです。

よく見ると、以前は食堂だったらしく。

こういう入り江、結構好きです。

向こうに見える島は、屋我地島と古宇利島。

さすがにこの板の上を歩いて筏に乗ることはしませんでした。

ということで2017年の沖縄旅行記、これにておしまいです。何だか締まりのない終わり方でどうもすいません。ということで、また来年も行くぞ!

2017 沖縄本島旅行記その2(食事編) #沖縄 #OKINAWA

2017 沖縄本島旅行記その1(宿泊&ビーチ編) #沖縄 #OKINAWAはこちらから。

食事&観光編をお届けする予定でしたが、思った以上のボリュームになりそうなので、今日は食事編で。観光編はまた改めます。すいません。


今年は本島北部に拠点を構えたということで、ようやく本島最北端の辺戸岬まで足を運ぶことができました。
これで、最南端から最北端まで、ようやく本島を縦走したことに。ただし国道58号沿い側しか走っていないので、まだ本島完全制覇への道は遠いのであります。(…って、制覇するつもりもないんですけれど。)

まずは沖縄到着初日。レンタカーを借り、移動を開始。一食目は、やはり「すば」でしょう。

【そば処 きくや】
沖縄そば激戦区の一つともいえる小禄地区の住宅街にあるお店。一日100食限定ということで、売り切れ覚悟でお昼過ぎに訪問。運よく駐車場に1台の空きができたのでそこに駐車し、入店してみると、家族連れをはじめたくさんのお客さんが既にそばをすすっていました。狙いは「ゆし豆腐わかめ入りそば」だったのですが、残念ながら売り切れ。そこで、「そば・じゅーしぃセット(750円)」をオーダー。まず、出されたお茶が「さんぴん茶」。これだけでポイント高し。そして、運ばれてきたセットが、はいこれドーン。

丼の陰に隠れているのは漬物。テーブルには紅ショウガとふーちばー(よもぎ)が置かれています。一口スープをずずっと…確かにうまい!ト○タ自動車の社長や衆議院議長も来店するというお店とのこと、でも決して敷居が高いわけではなく、あくまで庶民的なお店です。結局スープ完飲の手前で止められ、ご馳走様。

そしてここのおススメは「黒糖ぜんざい」です。かき氷の下に黒糖で炊いた大きめの豆と、白玉。これホント激うまで、この後ちょっとぜんざいにハマりました。(画像がないのは、運ばれてきた時点で溶け始めていたため、速攻で口に運んだからです。)

この後お土産など諸々の買い出しをほとんど済ませ、夜は那覇市内に宿泊しました。「ホテルロコアナハ」という、朝食がとても美味しいことで有名なホテルです。
夕食も那覇市内で、ということになり、弘前公園RC東京支部のYさん御用達、「古都里」へ行ってきました。

【古都里】
国際通りからちょっと外れた一角にあるお店に到着。

19時頃に入店すると、既に満席。Yさんにお願いをしてカウンター席を確保していただいていたので、一番の「特等席」に座ることができました。
まずはビール。「サッポロもあるよ!」と言われましたが、ここは沖縄再訪を祝してまずはオリオンでしょう。

「カウンターから3品選んでもらえるかな?あ、ラフテーは別料金ね。」
たくさんの料理が大皿に入って並べられています。

目の前にあるのは、茹で上がったシマダコかな?これは食べなかったんですけどね。

ナーベラー(へちま)のみそ炒め、ニンジンのシリシリ、ゴーヤのツナ和えをチョイス。

次は、ゴーヤーチャンプルー。なんで沖縄のゴーヤーってこんなにパクパク食べられるんだろう。もっともうちの場合、青森県内でもゴーヤーの消費率はかなり高いんじゃないかと自負しているんですけどね。

そして海ブドウ。これも定番。最初から醤油やタレをかけてしまうと、プチプチした「実」の部分が萎んじゃうんですよね。店によっては、最初からそれをやってしまう残念なところもあるという。

だいぶお腹もいい感じになってきたので、みそ汁を注文。こちらでイメージするみそ汁とは異なります。ポークランチョン(スパム)やレタス、しめじといった具がカツオ風味のだしで煮込まれ、最後に卵が投入されています。これがまた、美味いんだな。

すっかり満足して、お店を後にしたのでした。

2日目、9時30分過ぎに本島北部へ移動を開始。沖縄自動車道で許田ICまで向かい、そこから名護を経由してさらに北へ。途中あちこちに立ち寄りながらどんどん北上を続け、人もほとんど歩いておらず、車の数もどんどん減る中、ついに北端の辺戸岬に到着しました。…というこの話は、また後日。

本部町にあるホテルに向かう途中、以前から行こう、行こうと話していた店に立ち寄ることに。
時間は既に14時を回っていましたが、お腹がそんなに減っていなかったのが幸い。

【花人逢】
「かじんほう」と読みます。すっかり有名店です。焼きたてのピザとアセロラジュースが美味しいらしく。
高台にあるこの店、まず到着するまでが一苦労です。ホントにここ走って大丈夫?というぐらい狭い道を、やたらと遠回りさせたがる優秀なナビに案内させられ、対向車に怯えながら何とか店の前に到着。
ところが到着すると、店の外にはたくさんの人が入店を待っている状態。しかも、外国人(アジアの皆さま)が大多数。お前ら、日本に来てまでピザ食うのか?と思いましたが、それはこちらも一緒。結局30分ほど待って入店することができました。

ちなみに店の外からはこんな景色が堪能できます。

(本部町の瀬底島)

(こちらは伊江島。手前は美ら海水族館などがあるエリア)

(建物外観。立てかけた筵の陰で、食事していたり、呼ばれるのを待っていたり。)

外での飲食もできますが、運よく建物の中に入れました。メニューはいたってシンプルで、ピザ(中or小)とサラダとドリンクぐらいでしょうか。
なので、運ばれてくるのもそれなりに早い。
待ち時間5分ほどでサラダが、そのあと10分ほどでピザ(小)が運ばれてきました。

うむ。確かにこれは食べてみる価値アリだわ。しかもアセロラジュース、火照った身体には最高にウマい。こんなに感動するとは思いませんでした。そしてぜんざいに続き、アセロラブームが始まったのであります…。

3日目。この日はホテル近くのビーチで水に戯れ、近くの備瀬のフクギ並木に向かいました。散策の前に、ランチを取ろう、と。普段、休みの日と言えば麺類ばかりの昼食も、今回はちょっと違います。たまたま見つけた店に飛び込みで入店。

【チャハヤブラン (cafe CAHAYA BULAN)】
12時から開店だったらしく、ちょうど我々の直前に入店した女性二人組で満席となり、30分ほど待たされることに。まあ、仕方ない。

案内された席は、外のテラス席。暑いんじゃないかなあ、と思いましたが、扇風機が鎮座しており、さほど気になりませんでした。カフェがメインらしく、食事メニューはラフテー丼、アジアンそば、中華風鶏粥、野菜ビビンバの4つのみ。
で、注文したのはこちら。
アジアンそば(鶏肉大盛り)と野菜ビビンバ。

料理も期待以上に美味しかったのですが、スイーツ四種盛り合わせ(ケーキ、チェー(ベトナム風氷ぜんざい)、プリン、自家製ちんすこう)がおススメ。

眼前に広がるこのロケーション、長居したくなる気持ちもわかります!…が、お客様は皆さんだけでありません。他のお客様が待っているときは、少し状況を考えましょうね。

(テラス席から建物のガラスに映る風景をパシャリ)

朝方、ランがてら入り口を撮影。幟が目印ですが、ちょっと迷うかもしれません。

おまけの最終日。

【アセローラフレッシュ】
全国で開催される沖縄展にも出店しているというこの店、本部町のはずれにあります。訪れてみると、なんか笑ってしまうぐらい店の雰囲気のないところ。なんか、野菜や果物の選果場の一角にある、そんな感じです。がしかし、ここのアセローラフローズン、凄すぎます。激ウマ!

【空港食堂】
那覇空港1階にある知る人ぞ知る…の食堂だったのですが、すっかり有名になってしまったようで、結構な混雑ぶりでした。

旅行客よりも空港関係者の利用の方が多かったみたいです。でも、最近は逆転してしまったらしく、他の客と思しき人が「昔、こんなに混雑していなかったのになあ。」とぼやいていました。

相席は当たり前、食事が運ばれてくる順番もバラバラですが、食券制で「○○番の方~!」と店員さんが叫ぶと、ハイッ!と手が挙がる、そんな感じです。時間帯によっては行列も覚悟しなければ、といった感じです。
味はまあ、可もなく不可もなく、といったところでしょうか(笑)。

ということで食事編はこれで終了です。観光編までたどり着けるのか?これ。
(多分つづく)

2017 沖縄本島旅行記その1(宿泊&ビーチ編) #沖縄 #OKINAWA

毎年恒例となった7月上旬の沖縄旅行。

昨年は諸般の事情により2泊3日の旅程でしたが(詳しくは昨年の記事をご覧ください)、今年は3泊4日の旅程で満喫してきました。

台風直撃や熱帯低気圧の接近など数々の困難もあったこれまでの沖縄旅行。何と今年は、史上初となる連日の晴天。天気がいいと、心も何となく晴れやかになるもの。やっと報われた、そんな気分で4日間を過ごしました。…まあ、落とし穴は最終日に待ち受けていましたが、その話はまたのちほど。

宿泊先は毎回悩むのですが、恩納村界隈のリゾートホテルではなく、今回は美ら海水族館に程近い本部町の「ホテルオリオンモトブリゾート&スパ」にお世話になりました。その名が示す通り、オリオンビールの系列です。

(画像はクリックすると大きいのが出てきます。以下同じ)

ホテルの全景。朝方のジョギングの最後に撮影しました。手前の樹木があれで、ミニチュアみたいになっていますが、12階建ての立派な建物です。
ビールが旅行のメインとなるはずがない、という自分自身の概念が覆り、今回はビールがかなりポイントとなりました。このホテルの選択は、結果として大正解。天候に恵まれたからこそ、と言えばそれまで。でも、ホテル内のサービス、居心地、ビーチやプールなどのアクティビティ、更には常設された天然温泉と、恐らくこれまでの宿泊した沖縄県内のホテルの中でも、ベスト3に入るのは確実かな。それぐらい充実していました。ちなみに部屋の広さは50㎡とかなり広め。もちろんバルコニーが設置されています。チェックインは14:00、チェックアウトは11:00。Wi-fiも完備されており、全館で比較的繋がり易い環境にあります。

ノークリーニングサービス(シーツ交換など不要)を利用すると、ドリンク1杯無料券を頂くことができます。もちろん、利用しましたよ。

到着時の対応 ★★★★★
ホテルに到着したのは9日の16時過ぎ。朝からずっとハンドルを握っていた僕を待ち受けていたのは、3階にあるエントランスの正面に設けられたウェルカムドリンクのコーナー。

正面からの景色。この左手にコーナーが設けられています。
さすがオリオンビール系列ということもあって、何とビールサーバーが鎮座しています。ソフトドリンクも2種類用意されていましたが、迷うことなくビールをオーダーすると、プラカップに注がれた冷たいビールが。この日はもう運転する気力なし。ここは飲むしかないでしょう。…これがまた泡がきめ細かくて本当においしいのであります!

ホテルの中を散策してみました。屋外ステージの横に、シーサーがいます。

一見パワースポットか?と見紛う光景。「琉球庭園」というそうです。猫がいました。野良猫らしいです。

隣接する「エメラルドビーチ」へ。日が暮れ始め、誰もいなくなった海を、監視員さんが監視していました。お疲れさまです。明日、この海で泳ごうっと。

上層階への移動 ★★★★☆
ホテルはエントランスで二手に分かれていて、スイートルームしかないクラブウイングと、一般やファミリー向けのツイン、ダブルなどの部屋が配置されたオーシャンウイングとで建物が構成されています。僕らはオーシャンウイングにある通常のツインルームに宿泊しました。11階に案内されましたが、オーシャンウイングだけで200室以上あるにもかかわらずエレベーターが3基しかなく、朝夕の混雑時は、エレベーターに乗ることができず憤慨する5~7階の宿泊客を何人か見かけました。これ、この先のシーズンだともっと大変そう…。

食事 ★★★★★
時期が良かったのでしょうか、朝食は2度ともストレスなく会場に入ることができました。家族連れやアジア系の外国人客も多く、賑やかを通り越したうるささを感じることもあるかも知れませんが、和洋中さまざま揃ったビュッフェ形式となっており、食べるものに困るということはないと思います。ちなみに僕は、週末の健康診断のことをふと思い出し、焼け石に水とは思いながらも中華粥を食べていました。一見するとシンプル(=どこにでもありがち)な内容と捉えられそうな一方、沖縄料理やこだわりのコーヒーなど、随所に「おっ!」と目を引くものが並んでいます。

ちなみに3日目の夜は館内にあるうちなー居酒屋「嘉例(カリー)」を利用してみました。18時以降の予約ができず、早い者勝ちです、みたいなことを言われていたので、頂いたドリンク無料券を片手に19時前に訪れてみると、既に満席。その場で席の予約をする形となり、約1時間後には入店できました。ホテルの館内にあるこういう施設って、税別、サービス料別のところが多いのですが、全て込みこみだというのは良心的だと思いました。

エメラルドビーチ ★★★★★
ホテルに隣接する「エメラルドビーチ」は、ホテルのプライベートビーチではありません。しかし、今まで観た沖縄のビーチの中では3本の指に入るであろう綺麗なビーチでした。天候にも恵まれたこともあり、連日綺麗な海を眺めることができました。眼下に広がるこの景色、ずっと見ていても飽きません。到着直後、夕暮れの時間帯に突入。

こりゃ飲まずにはいられないでしょう。オリオンじゃなくてすいません。

そして夕暮れ。遠くに見えるシンボルのような島は、伊江島。

翌日も晴天ナリ。ありがとう、天気の神様!

反対側にもビーチがあります。全体で3,000人が泳げるらしいです。でも、現地の人は日中は泳がないんだとか。

雲が取り払われると景色が変わるんですよ。…あ、すいません。すこし画像を弄りました。

せっかくなので泳いでみました。

白い砂に青い海。青森県にはない光景。これが見たくて、毎年沖縄を訪れているのかも。

海からホテルを眺めてみました。そうそう、ホテルは全室オーシャンビューです。

このビーチ、沖縄でも珍しい礁湖(ラグーン)内にあるビーチなんだそうで、潮が引くとこんな感じになります。

ちなみにこのビーチの前から巡回バスが運行されており、美ら海水族館の目の前まで片道100円で行くことができます(一日券は200円)。もっとも、歩いていくこともできるんですけどね。絶対もう一度訪れたいと思っていた「備瀬のフクギ並木」から、400メートルしか離れていないし。それぐらい利便性に富んだ場所に立地されているホテルだと言い切ることができるでしょう。

ここに関する投稿はまた後日、改めて…。

温泉 ★★★★★
ホテルの5階には、ジュラ紀温泉「美ら海の湯」という天然温泉が常設されています。オーシャンウィング宿泊者は1,650円(入湯税込み)で、宿泊者以外は2,150円で利用できるそうですが、僕らは特典付きの宿泊だったので、入湯税150円(1日分)のみで利用することができました。源泉かけ流しだそうです。洗い場が20席もあり、広々とした感じ。ドライとスチームのサウナがそれぞれ設置されています。営業時間は早朝6時から10時まで、11時30分から24時まで。男湯と女湯は日替わりの入れ替え制で、僕は都合2度、妻は4度も利用していました。夕方の時間帯と、お子様連れが利用する19時前後は結構混雑するみたいです。沖縄に来て温泉というのも、なかなかいいものです。

駐車場 ★★★★☆
駐車場はホテルの近隣にあります。宿泊客は無料で利用できます。広々としたスペースで、結構な台数を停めることができるようです。ただし、日陰がないため、時間帯によっては車内が灼熱地獄となります。

ちなみに、今回の旅での唯一の汚点が、ここで。

最終日、チェックアウトを済ませて車に向かっている途中で、気づきました。
駐車券が、ない…。

何と、駐車券を紛失してしまったのです。ふと気づきました。そうだ、ドリンク無料券を頂いたときに、同じ袋に入れたんだ…そしてその袋、捨ててしまったんだ。

嗚呼…暑さと焦りで汗がボタボタこぼれてきます。さて、どうなったか。

出口の無人ゲートを見ると、「駐車券紛失」のボタンが。
車に乗り、恐る恐るゲートに向かい、ボタンを押すと…。

2,000円

半泣きで紙幣投入口に2枚の千円札を投入し、ゲートオープン。結果的に、無料で頂いたビール以上の出費となりました。

まあ、これも旅の思い出、ということで。

(続く)

次回は「食事&観光編」をお届けする予定です。

 

立ちはだかる薄そうで厚い壁 - 第26回AOMORIマラソン大会 #マラソン #ランニング

2010年の大会以来、7年ぶりにエントリーしたAOMORIマラソン。(エントリーしたけれどDNSが2度ありました。)

前回出場した時は10キロにエントリー。今のようにラン仲間なんて誰もおらず、一人で黙々と走っていた当時、前日のうちに出場登録を済ませ、大会当日は弘前から独り自家用車で会場へ向かい、走り終わった後は誰かの応援をすることもなく、誰とも話すこともなく、静かに、かつそそくさと会場を後にしていたという、孤独感とアウェー感をこれでもか!というぐらい堪能していた時期。
ちなみにこの時は、45分04秒でゴール。どうやらこの頃から既に、「あと数秒」の走りが足りていなかったようです。とにかく暑くて、熱中症と思しき症状で倒れた数名のランナーが沿道で介抱されていたこと、救急車が次々と走り回っていたことを覚えています。

自分自身、大会2日前まで県外出張していて、かなり疲れが溜まっていた時期。この大会に出場した直後、毎年恒例となる南方への旅へと出かけたところ、何と帯状疱疹を発症してしまったという、苦い思い出があります。

たった一度の出場とはいえ、それ以来「AOMORIマラソンに出ると調子を崩す」という都合の悪いトラウマを抱えることとなり、「あんな暑い時期の大会なんか、二度と出るものか!」と、少し距離を置いていたことを今だから明かしましょう。

何の心変わりなのかは自分でもわかりませんが、今回久し振りにAOMORIマラソンに出てみようと思い立ちました。今回もハーフではなくて10キロにエントリー。10キロにしたのは、まずは前回の4秒、5秒を何とかしなければ、と思ったから。…いや、この大会のハーフは地獄ですからね(苦笑)。
あれから7年、当時と異なり今は10キロのレースなんてほとんど出場していないので、どれぐらいで走れるかわかりませんが、目標はズバリ、40分切り。未だに切れそうで切れていない40分の壁を、ここで一気にぶち破ってやろうじゃないか、と。

大会当日、普段通りに起床し、通勤で利用する快速電車に乗車し、青森駅からバスに乗って会場のある合浦公園へ向かいます。国道脇に立てられた幟が、風で大きく揺られているのが少し気になるところ。

スタートのちょうど1時間前に会場に到着した後、今回お世話になる方々が陣取っている場所へと向かい、軽めのアップ。南西方向からの暖かいを通り越した風が比較的強く吹いていることを確認。
軽めのアップのはずなのに、終わってみると源泉掛け流しのような、汗。前日の同窓会で呑みまくったビールが徒となり、怒濤の如く流れ出ます。これじゃ先週と変わらないじゃないですか。嗚呼…。

そしていよいよ9時10分、青森市長による号砲とともに10キロがスタート。
以下、レース展開を簡単に。


今回もスタート時の混乱を避けるため、あらかじめ前の位置をキープ。周囲に流されることなく、なるべく自分の走りに没頭する…つもりだったが、結局のところ波に呑まれ、最初の1キロを3分47秒で通過。

西寄りの強い風に押され、徐々にペースダウン。風除けとなるランナーを見つけるも程なく離され、逆に風除けに利用される。

(この2枚はGIF形式で保存しており、ブラウザによってはクリックすると画像が連続的に動くはずです。)

最初の難関であるベイブリッジを上った時点で1キロ4分15秒まで落ちる。折り返しで4分を切るペースまで戻すも、復路のベイブリッジの上りで再びペースダウン。

(ご心配なく、今回は脇毛ボーボーではないです!)

橋の下りに入ってからもペースを上げることができず、この辺りから、別に無理して走らなくてもいいし、給水所で休んでもいいんだよ、という悪魔の囁きが始まる。アスファルトの照り返しに逃げ場(日陰)のないコース。追い風は背中を後押しするけれど、汗が引かなくなる。歩きたいし止まりたい、でも記録を目指したい、という葛藤。走りにブレが生じ始める一方、とにかく早くゴールしたいという思いが強くなり、ほんの数秒だけ、少しずつペースが上がる。時計を一度も見ることなくゴールまで残り数百メートル、願いよ届け!と駆け抜けるも、ゴール地点にある電光掲示板が無情にも「0’40″00″」を指すのが見え、茫然自失。

タイムは40分13秒。あわよくば、と虎視眈々と狙っていた種目別入賞も11位で叶わず(入賞は10位まで)。前回の4秒、5秒を何とかするつもりが、13秒になって跳ね返された、というオチ。


今回はスピード練習の中間決算と捉え、40分切りもほぼ手中に収められるはず、と自信を持って臨んだのに、その過度な自信が慢心に繋がったようです。全てがあと一歩で、何とも残念な感じに終わってしまいました。

前日飲み過ぎたこと、にもかかわらず珍しく緊張して眠れなかったこと、結果、意識が散漫となってレースに集中できなかったこと、そして練習内容…挙げればいくらでも出てきそうですが、言い訳はしません。いや、もう充分言い訳になっているのか。
いずれにせよ、これが今の実力なのだと素直に受け入れたいと思います。
一方、これだけ暑い中で相応の結果は出せた、と言ってもいいのかな。しかし10キロ40分の壁、なかなか破れないな。10キロという距離にレース慣れしていないからなのか、ホント難しいっす。

そして今回、レース中に数名の方から名前で声援を送って頂きました。ほとんど反応を返すことができませんでしたが、その声援が励みとなったのは紛れもない事実。心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
今回、色んな場面で撮影してもらった自分の姿を記事の中で使わせて頂きました。皆さん、ありがとうございました!

何よりも一番驚いたのは、走り終えた後の打ち上げを2件回ったのですが、いずれの場でも「実はブログ読んでるよ」というお声を頂いたこと。これ、本当に嬉しかったです。ご覧のとおり自分本位の内容ですが、引き続きよろしくお願いします。…あ、「マジメ過ぎる」のは生来の性格らしく、もはやどうしようもならないと思います。マジメはマジメなりに、しっかり次に繋げて行こうと思います!

当日の天気 晴れ 気温 【9時】27.4度 【10時】28.0度 【風向】南西の風8~10m
1キロ毎のラップ 3’47”, 3’53”, 3’58”, 4’15”, 3’59”, 4’16, 4’06”, 4’04”, 4’01”, 3’55”

(大会終了後、打ち上げの2件目、浴びるほどビールを飲んですっかりご満悦な46歳のオッサン)