日別アーカイブ: 2004-06-12

レイ・チャールズとレーガンに、さようなら。

レイ・チャールズが亡くなりました。
ある意味では、米国のみならず、世界規模で影響を及ぼした人たちかも知れません。
レイ・チャールズといえば、和田アキコが敬愛し、日本ではCMに登場したり、サザンオールスターズの「いとしのエリー」をカバーしたことで有名。個人的には、ビリー・ジョエルとのデュエット「Baby Ground」が、物凄く好きでした。まさにいぶし銀、米国のR&Bを、間違いなく背負っていた人。別に、個人的な思い入れがあるというわけではないのに、大大ファンだというわけでもないのに、ポッカリと穴が開いたような気分になったのは、何ででしょう。個人的には、レーガン元大統領の逝去よりショックでした。
一方のレーガン元大統領。大統領が今のブッシュになってから、また何だかおかしな方向に進んでいるけれど、彼の言う「強い米国」は、一国至上主義ではありませんでした。確かに軍事力は発揮していたけれど…でも、融和的世界形成に尽力したことは誰の目にも明らか。旧ソ連との冷戦終結が最たる例でしょう。アルツハイマーを公表し、第一線から退いて以降は、隠居生活を送っていたようだけど、そういう意味ではこのたびの逝去が、本当に「よき時代の米国」が終焉したような、そんな思いに駆られました。
レーガン元大統領、享年93歳。レイ・チャールズ、享年73歳。
歴史を築き上げた二人に、さようなら。
ちなみに、レーガン大統領の頃の副大統領は、ブッシュ元大統領(現大統領の父)。何とも歴史の巡り合わせとは奇妙なものです…。