月別アーカイブ: 2017年12月

2017年を何となく振り返ってみる。

「申酉荒れて戌亥の大凪」という格言があるそうです。
2017年、確かに平穏な一年とは言えませんでした。

…という書き出し、実は昨年の今頃投稿したものと全く同じ。
ちなみに申年の昨年は、僕の周りから大好きな人や大切なモノ、ペットなどが「去る」一年でした。
酉年の今年は、うっ「トリ」するような一年になればいいな…とか、何かを掴み「取り」にいく年にしたいな、と思い描いていましたが、どちらかと言えば格言通りの一年になってしまった感があります。周囲の環境が荒れるのも困ったものですが、心が荒れるのもまた困ったもの。

「心が荒れる」と書くと「慌」という漢字になります。また、「忙」という漢字は「心を亡くす」と書きます。今年は何だか慌ただしくもあり気忙しくもあり、どうも落ち着きに欠いたというか、自分の軸足が定まらなかった一年だったのかな、という気がしています。まあ、それもあって今年を端的に表す漢字を「惑」と表したわけですが。

今年の1月から何があったかをざっくりと思い返してみると、前半は比較的穏やかだったものの、後半は文字通り「慌ただしさ」の中を過ごしたといった感じ。もう、手に負えないぐらいどうしようもなく多忙だったというワケではないのですが、何かが慌ただしかったのです。夏が過ぎても秋になっても雪が降っても、その状況にあまり変化はなかったように思えます。その根っこが今の業務に結びついてしまうことは、僕としてはとても不本意なのですが、公私の切り離しができない(仕事が休みの日であっても、いつ何の連絡が来るのかわからないという、常に緊張感を保っていなければならない)という状況が、そういう気持ちの慌ただしさを生み出していたと言っても過言ではないのかも知れません。とはいえ、これは下手をすると皆さんの生命にも関わってくるようなことなので、とてもとても大事なことなのですが…。

さて、突き詰めてみると今年は何があったんだろう?と振り返ろうにも、何があったのかあまり思い出せないのが、「慌ただしさ」を象徴する一年だったことを裏付けるのかな。

組織改編に伴う統合により、前の職場が3月末で店じまいとなり、同じ局内とはいえ新たな課へ異動になったことは、一つの転機となりました。これで何か所目の職場だったかな。考えてみると僕、今まで「出戻り」がないんですね。それはともかく、昨年までの自分のスタンス、立ち振る舞いはなるべく変えることなく、色々な物事を粛々かつ淡々と進めていこうと思ったのですが、とある事務の担当となったことが、自分の中に迷いを生じさせることとなってしまいました。結果としてこれが、マイペースを掻き乱す発端となったことは否めず。

結局この一年は、何かを掴み「トリ」に行くつもりが、荒れ地の中で目隠しして足踏みをしているような状況の中、気がついたら何かをトラれていた、といったところでしょうか。言うなればミイラ取りがミイラになる、というか、精魂を抜き取られた、みたいな。いっそのこと、ミライトリを目指せば良かったかな。

悔しいけれど今年、何か自分の身になるようなものを得た(身についた)という確証がなく、人間的にも成長したという自覚がまるでないのです。むしろ、昔のような偏屈な人間に戻ってしまったような。何かちょっと寂しいですね。ちなみに毎月の出来事をざっと記してみると…

1月: 勝田全国マラソン(茨城県)で46歳のバースデーラン、やっと3時間15分の壁を越える。
2月: スガシカオのライブを青森市のライブハウスで初体験。
3月: ランニングマガジン「クリール」に拙稿が掲載される。配置換えが正式に決定。
4月: 配置換えにより新しい職場へ引っ越し。引き継いだ業務よりも職場の雰囲気に慣れず戸惑う。
5月: すっかり恒例の山下達郎ライブ。1週間後の仙台国際マラソンでは87分の壁に3秒足りず。
6月: 初の長崎県訪問で佐世保市内を朝ランしたその日に帰青、翌日休日出勤からの10年ぶりとなる角松敏生。
7月: 7年ぶりのAOMORIマラソン、40分の壁にまたも跳ね返される。毎年恒例の沖縄は、初のオール快晴。
8月: とにかく色々振り回された月。心身が全く安定しない状況ながら、道マラで3時間10分の壁を突破。
9月: 田沢湖マラソンで撃沈。来年は出場を再考。この月は走ることで気を紛らわせた感じ。
10月: 遂に念願のエレファントカシマシ青森公演を地元弘前で。アップルマラソンは4時間ペースランナー。
11月: 母の出身地である北秋田市で久し振りの東北OM勉強会。翌週、超久し振りに結婚披露宴出席。
12月: 勤続25年目、風邪のため初めて2日間連続で仕事を休む。結果、色んなテンションが一気にダウン。

こうやってざっと振り返ってみると、毎年恒例の出来事だけではなく、初物や数年ぶりの出来事が結構あって、それなりにバラエティに富んだ1年間だったのですが、既に記憶が忘却の彼方に。嗚呼、何だか一気に老け込んでしまったような気分。それだけ年齢を重ねるスピードが速くなっているということなのでしょうか。
よく見ると、毎月のトピックスとして挙げている項目が相変わらず「走ること」か「ライブ・コンサート」しかないということを鑑みても、昨年みたいにとんでもない出来事が続いたというわけではないんだな、と気付かされます。(まるで狙いすまされたような、あり得ないタイミングでのトラブルは、たくさんありましたが。)

ということでこの2年間はまさに「申酉荒れて」だった、と言えそうですが、格言通り来年から「戌亥の大凪」となるのであれば、全く何もない平穏な年というのも、それはそれでちょっと退屈なのかも知れません。多少荒れることは仕方ないのかな、と思う一方で、昨年や今年以上に大荒れになるのだけは勘弁願いたいところですが。

例のごとく年賀状すらまだ購入していない年末。そろそろ「年賀状廃止」宣言しちゃおうかな、と思うところもありますが、これはこれで「安否確認」という点では、年に1度の葉書の往復でも結構重要なアイテムなのですよね。

来年は大凪というよりも、大笑の一年にしたいものです。いや、来年だけじゃなく再来年も、その先もずーっと。

ということで、年内はこの投稿をもって投稿納めとしたいと思います。皆さま、健やかで素敵な年末年始をお過ごし下さい。ありがとうございました。

(この投稿のグダグダ感が、今年一年を象徴するのかな、と。笑)

「迷い」と「惑い」

突然僕を襲った風邪は思った以上に強力だったらしく、2日間(恐らく朧気ながら自覚症状のあった前日も含めると3日間)の発熱、蛇口のパッキンが割れたように止めどなく流れ続ける鼻水、就寝後を襲う咳にも見舞われ、体力だけではなく気力も相当奪われることとなりました。ちなみに仕事を休んでいた2日間に過去の投稿を探ってみたら、実は毎年大体同じ時期に体調を崩しているようです。

回復途上の中、ひとまずランニングを再開しようと10日ぶりに室内(トレッドミル)を走ってみたのですが、この日はまずまず走れるのかな、といった好感触を得ました。しかし翌日、天気が良かったので外走りに出かけてみたところ、自分が思っていた以上に体力は落ちていたらしく、愕然としました。だって、1キロを走っただけでゼーゼーハーハー息は上がり、思わず立ち止まって呼吸を整えるぐらい辛かったんですから。

(立ち止まったところに、ポスト。というか、ここで立ち止まると決めていた。)

考えてみると、まともな運動もせずにほぼ静養に務めていたので、心肺機能がかなり低下していたらしく…。雪の残る歩道の上(しかも一部は雨水で磨かれたアイスリンクのような状態)を走るので、まずは転倒しないようバランスを取ることに多少苦慮はしたものの、大してペースを上げているワケでもなければ、別に負荷を掛けているわけでもないのに。
違和感を覚えながらも、結局22日から24日まで3日間続けて走ってみたのですが、どうも走り終えた後にしっくり来ないのです。「迷い」があるというか、走っていても全然「楽しい」と思えないというか。
僕にとってランニングは、楽しく走ることだけが目的ではないと思っているし、時にはキツイ練習にも取り組まなければならないと考えています。だってそれぐらいしないと、次の目標には手が届かないのですよ。しかしながら、今は少なくともそういった練習に取り組む時期ではないと考えています。ですから、復調を探るという意味でもファンランぐらいの気持ちで全く問題なかったはずなのに、走っていること自体が「つまらない」と思えてならなかったのです。
正直走り終えてみて、ショックでした。かなり戸惑いました。こんなはずじゃないのに。例えようのないモヤモヤが、胸を締め付けます。

先日、僕にとって今年の漢字が「惑」だということを投稿しましたが、何だか今年は最後の最後まで「惑い」まくっている気分。あの投稿に気持ちを引っ張られるつもりはなかったのですが…。

結局のところ、今回の風邪で奪われたのは体力よりも気力だったのかも知れません。
処方箋は色々あるとは思うのですが、一番効き目があるのは、「休む」ということに尽きるのでしょう。

まあ、年末に向けてやらなければならないことも色々あるので、年内はこのまま、思い切って脚休めかな、と腹を括っているところです。気持ちが上向きになるまで、思い切って身体も気持ちもリセット、といった感じでしょうか。まあ、忘年会で身体はリセットどころじゃないんですけどね。

外を走る上で重要な要素は、路面の状態、天候、そして自分の心身の調子。
この3つの要素のバランスがうまく保たれているかどうかが、結果の善し悪しはもちろん、ランニングの継続にとっても重要なことではないかと僕は勝手に思っています。(それは、日々の練習然り、長い距離を走る時然り。)
フィジカル面をしっかり維持することも大切ですが、それにも増してメンタルの強化がとても重要だということを、改めて認識した次第。

裏を返せば、そのいずれか一つでもバランスを欠くものがあると、走りに「迷い」が生じるのではないか、と。

(自信を持って臨んだ仙台国際ハーフマラソン。自己ベストを出したのに悔しいと思ったこのレースは、一つの転機になった…ハズ。)

とはいえこの時期の弘前市、路面の状態と天候は全くランに向かない状態です。しかし、こればかりは自分の力でどうにかなるというものでもないので、心身の調子を整えるとともに、振り幅と言いましょうか、ある程度の心の余裕を持っておくことが大事になってくるのかな、と思っています。

そう考えるとやはり、気持ちが滅入っている時のランニングは、それ相応の悪影響を及ぼすということを痛感しました。

実は今、来年に向けての目標を再度練り直しています。今打ち立てている目標は、もう少しで手が届きそうだけどギリギリ届かない、みたいな感じの目標になっています。どうせやるなら、思い切ってもう少し上を目指してやろうじゃないか、と。でも今は冬眠中で、これからが足慣らしや気持ちと頭の切り替えに取り組む、そういう時期なんだと割り切ったら、少しだけ気持ちが楽になりました。

ところで、僕は何のために走っているのだろう?誰のために走っているのだろう?

この答え、全て帰着するところは自分自身なのではないか、と。
だって、健康維持のためだとか色々言っていますが、それは表向きの話。
突き詰めればこれって単に、「格好いいと思われたい」からじゃないかな。違いますか?

勝負をする相手が自分であれば、全幅の信頼を寄せるのも、最後の最後で裏切るのも、自分自身。
ランニングって結局のところ自惚れ、自己満足の世界。ランニングでの喜怒哀楽の対象も全部、自分自身に帰着するのではないか、と。
あ、これはあくまでも僕の意見(持論)であって、異論もたくさんあることでしょう。でも、その異論は僕にはぶつけないでくださいね。だって、人それぞれ走ることに何を見いだそうとしているのか、何を目的としているのかは異なるでしょうし、僕も、自分の意見を皆さんに強要しようなんて気は微塵もありませんから。

昨今は色んな情報が錯綜しています。シューズのこと、フォームのこと、練習方法のこと、等々…。結果としてそういったさまざまな情報に「惑」わされた結果、自分の走りの「迷」いに繋がってしまう、ということ、ありませんか。あ、僕だけですか。
つまり何を言いたいかというと、世の中に溢れている良くも悪くも様々な情報が、時として自分にとっては「迷惑」になることがある、ということ。

今年一年、自分でビックリするぐらい、このブログをご覧になっている、という方にたくさん声を掛けていただきました。いつもこんなくだらない内容でも読んでいただいているなんて、本当にありがたいことだと思っています。その一方で、ここから発信している投稿の内容が皆さんを「惑わせ」、そして「迷い」を生じさせていなければいいな、とも思っています。

恐らく年内のランニングに関する投稿はこれで最後の予定ですが、来年以降も、結果的には自分本位の内容になると思います。皆さんには、どうかあまり真剣に受け止めず、参考程度に留めていただければ幸いです。僕としても、皆さんに「迷惑」だと思われるような内容とならないよう、なるべく「有益」な情報提供を心がけたいと思いまーす。

そして、私事ではありますが、このモヤモヤしている時期を利用して、原点に立ち返ってもう一度自分の走りを見つめ直し、自分に何が足りないのかを改めて考えてみようと思います。いや、自分本位でどうもすいませんね。

2018年は、今年達成した記録を更新することが最低限の目標。そのために必要なのは、脚よりも心の強靱化。
夢は50歳までのサブ3。コツコツと目標を積み重ねることが、夢に近づく最短への道。

それではランニングに勤しむ皆さま、2018年も引き続きよろしくお願いいたします。

若者さんいらっしゃい!

先日、青森県庁を来年度以降に受験しようと考えている方々を対象としたセミナーが開催されました。

採用試験の概要説明のあと、各部局のブースでの業務説明や、若手職員の体験談などを皆さんにお話しする、というもので、売り手市場が囁かれる中、100名程度の募集に対して90名の申込があり、当日は80名近い方々が参加したそうです。

うちの局のブースも設けらることになっていたため、僕が業務説明を行う方向で準備を進めながら、体験談を語ってくれる若手職員の選定に苦慮していました。というのも、ちょうど同じ時間帯に職員研修が行われることとなっていて、若手職員はみんなそちらに出席することとなっていたから。

結局、業務説明の後に行われる体験談についても僕が担当することに。他のどの部局を見ても「若手職員」が顔を揃える中、勤続25年目、46歳の「若手職員」が体験談を語る…想像しただけでも一種異様な光景だな、と自虐的になっていました。だって、「若手」じゃなくて、完全に親御世代じゃないですか。

会場は一番大きな会議室。しかしここに設置されたブースは3つのみで、他の部局のブースは違うフロアに設置されました。同じような格好をした学生さんが、担当者による採用試験の概要説明に耳を傾けている中、マスコミ数社がカメラを回していました。約30分間にわたる説明が終わると、お目当てのブースめがけて一斉に移動を開始します。

今回、各部局ブースの説明は計4回にわたって行われるのですが、うちの局のブースは2回目、3回目のみの説明となっており、準備はこれから。ちょうどうちの局との対面にある観光局のブースは1回目からの説明だったため、たくさんの方々(30名前後?)が背中を向けて始まるのを待っています。程なく、担当者による説明が始まりました。その模様を横目で見つつ耳を傾けながら、準備を開始します。

1回当たりの時間は40分。10分の移動、休憩時間を挟んで再度40分間、という流れ。業務説明で15分、体験談で15分、残りの10分を質疑応答やフリートークに充てればいいかな、と思っていたのですが…。

同じ会場内に3つあるブースのうち、前述のとおり第1回目から稼働しているのは1つのブースのみでしたが、あっという間に40分が経過しました。説明が終わると同時に、一斉に席を立つ参加者の皆さん。しかし、誰一人として当方のブースに足を向ける人はいません。果たして人が集まるのかな?事前の申込みの時点では9名の学生とその他の1名、計10名がうちのブースへの参加を希望している、とのこと。
一抹の不安がよぎる中、2回目の開始5分ぐらい前から1人、2人と集まり始め、開始直前、気がついたら8名の方が僕の前に座っていました。
さて、それでは始めますか…。

あ、これはスライドの一部なんですが…。
この日のためにパワーポイントで作成したスライドを流しつつ、参加者の皆さんの顔色、表情を見ながら業務内容を説明していきます。自分で作った説明原稿なのに何度も噛みつつも、説明自体は全く苦にならず。

 

緊張を和ませるため、合間でニヤリとするようなスライドを挟みつつ、約20分で説明を終了。…あれ?想定していたより5分長いぞ。
「続いて若手職員による体験談なのですが…」
参加者の皆さんは、若手職員がどこにいるのかキョロキョロ。
「すいません、私が若手職員の代わりなんです。ごめんなさい。」
一瞬困惑する参加者の中に加わり、対面式に並べた椅子を円型に並べるよう指示。並べられた椅子に僕も座り、参加者と膝をつき合わせるような格好で話を始めました。

 

参加者の顔はぼかしていますが、皆さん本当に真剣です。だから、こちらも真剣です。

  • 参加者の皆さんが生まれる前から今の仕事に就いていること。
  • これまで5つの部局を渡り歩いていること。
  • 元々公務員志望ではなかったこと。
  • 大学3年の時に第一志望の民間企業の面接に失敗したのが公務員を目指す転機となったこと。
  • 問題集1冊のみしか勉強しなかったこと。
  • 2か所を掛け持ちで受験したこと。
  • その時既に、民間企業1社から内定をもらっていたこと。
  • ・思いがけず2つとも一次で合格したこと。
  • 2次で1つに絞ったこと。
  • 採用試験に合格が決まった後に、民間企業へ内定辞退の詫びに出向いたこと。
  • その民間企業が、わずか数年後に倒産したこと。
  • いざ仕事に就いてみると、これまでの業務は相手あっての業務が大半だったこと。
  • 話を理解してもらえず苦労することも多かったこと。
  • 相手のことを理解しようと、同じ方向にベクトルを向けることを考えるようになったこと。
  • お役所仕事は種々様々であること。
  • 役人も型通りではない一方、誰もが百戦錬磨ではないこと。
  • 先輩の「真似」を疑うことが時には必要なこと。
  • 「慣れ」は自分の足下を掬うこともあり得ること。
  • 公務員という枠にとらわれず構築された人間関係は、自分の大きな財産となっていること。
  • 公務員の仕事に安定を求めない方がいいこと。
  • むしろ船酔いしそうなぐらいの荒波が待ち受けていること。
  • 夢や理想は一朝一夕で叶うものではないし、簡単に手には入らないこと。
  • 目標を一つ一つクリアすることで、夢や理想に近づいていくこと。
  • だから、すぐに投げ出して欲しくないこと。

ざっと羅列するとこんな感じでしょうか。これまでのキャリアを振り返りながら、自分は今まで何をしてきたんだろう、というおさらいにもなって、説明する側なのに何か楽しかったです。

ある程度整理した原稿にアドリブも加えつつ、何とか15分で話をまとめたのですが、フリートークの時間が5分もないではありませんか!
それでも幾つか質問があったので、僕がわかる、答えられる範囲で回答に応じ、結局予定された時間を2分ほどオーバーして終了。
でも、参加された皆さんがニコニコしながら「ありがとうございました!」と言いながら席を離れていったので、そんなに悪くはなかったのでしょう、か…。
10分後に再開された2巡目の参加者は4名。少なっ!と思うなかれ。当初申込みのあった10名より2人増えているじゃないですか!

先に隣のブースで話を聞いたという方が参加しており、恐らく急遽参加してきたんじゃないか、と推測。2巡目も全くスタイルを変えずに説明を行ったのですが、後で担当者に聞いたところ、参加者と車座になって話をしていたのは、このブース以外なかったようです。
いや、対面形式も悪くないのですが、参加者と少しでも距離感を縮めるというか、役人の雰囲気を少しでも掴んで欲しい、そう思っただけの話なのですが…。
こういうものって、当然スピーカーによって内容もやり方も全然違うと思います。お堅くやろうと思えばいくらでもできますが、学生さんはそれを望んでいるでしょうか。
僕としては、参加してくる学生さんがこの日、何を知りたくてやってきたのか、そのことを意識した発表に努めたつもり。でも、正直言って参考になったかどうかはわかりません。参加された皆さんの感じ方もそれぞれ異なって当然、中には「何だこの内容は」と思った人がいるかも知れません。いや、むしろそういう方がいた方がいいんです。こちらとしては今回の内容で満足しているわけではないので、そういった意見等を踏まえ、またブラッシュアップしていけばいいんだから。
ただ、一つだけ言えること。
実のところ、学生さんに向けた資料を作成し、お話をしていく中でこちらも色々勉強になったし、参考にもなりました。こういう機会を得られたことに感謝です。
今回セミナーへ参加された方には一人でも多く受験して頂き、一人でも多くの方に我が社へ入庁していただければ本望です。

2017年 今年の漢字

【今日の画像は、記事とまーったく関係ありません。何となく撮っていた写真をアップしただけです。】

ついこの間、「ケガや病気で病院通いすることもなく一年を終えられるのは何より。残り約2週間も、気を抜かずに過ごさないと。」とこのブログに投稿した矢先に風邪に見舞われました。まるで包囲網のように風邪ひきが増えていたため、何となく嫌な予感はしていたのですが、隙を突かれてかなり深く入り込まれたな、といった感じ。

13日夜から何となく違和感を覚えつつ、14日朝に出勤のため弘前駅に向かうも、青森駅の停電で普段乗車する電車がおらず、バス代行になるらしいという話を聞きつけ、出勤意欲を喪失。この時点で既に頭痛があり、出勤できる状態ではなかったのかも知れません。午後になって発熱を確認、慌ててかかりつけのお医者さんのところへと駆け付けました。ひょっとしたらインフルエンザか?と焦りましたが、シロ判定。初期の段階で診察を受け、薬を処方していただいたおかげで、今は鼻水に苦しんでいるといった感じですが、まさか2日続けて仕事を休むことになるとは思わず、色々各方面にご迷惑をお掛けすることとなってしまいました。勤続25年目、職場の忘年会をキャンセルしたのは(恐らく)初めてのことと記憶しています。

こういう時は静養が一番とばかりにずっと寝ていましたが、大体こんな時に見る夢はロクなものではなく、結局1時間おきにうなされて目が覚めるというオチ。しかし、調子の上がる契機となる発汗が思いのほか少なく、今もまだちょっと苦しんでいる、といった感じです。

ところで先日、今年の漢字が発表されました。どちらかといえば世相を表す漢字だとばかり思っていたので、方角や地域を指す「北」と言われても、なんかしっくり来ないと思ったのは僕だけでしょうか。

「北」を表すのは、「北朝鮮」「九州北部豪雨」に「北海道日本ハムファイターズ」「葛飾北斎」「キタサンブラック」などなど…。まあ、それでも2位の「政」、そして3位の「不」に集まった票を合わせても「北」には届かないダブルスコアとなったことを考えると、妥当といえば妥当なのかも知れません。でも、今の国内外の色んな情勢を鑑みるならば、みんながこぞって前向きな気持ちになれるような漢字ってなかなか出てこないのかなあ、といった気がします。

誰も興味ないと思うのですが、僕も今年1年を振り返ってみて自分自身を表す漢字が何なのかな、ということを毎年この時期に朧気ながら考えています。

今年は、ダントツの1位でこれ。

「惑」(わく。まどう。まどわす。まよい。)

まあ、今の状況を端的に表している漢字なのかもしれませんが…。

不惑の年代も半ばを過ぎた2017年。

毎月のように戸惑い、周囲にも迷惑を掛けっぱなし、更には自分自身の思惑も外れ、困惑する日々…。

この1年を改めて思い返してみても、自分にとって是非記憶に残しておきたい出来事が霞むぐらい、本当に色んなことが次から次へとあり過ぎて、何だかずーっと地に足がついてないような状態だったような気がします。さながら、無重力の惑星の上に立っていた…そんな感じでしょうか。

いっそのこと今年は、何もなかったことにしようか…。

極力ネガティヴな思考には陥らないようにしているつもりなのですが、今年はネガティヴにならざるを得ないようなことが最後の最後まで続いているような気分です。

何が自分にこんな思いをさせているのかは、自分が一番よくわかっているつもり。そういう意味では、今年1年が砂上の楼閣みたいなものだったのかな。

正直言うと、周囲の環境が徐々に変化し始めていることに戸惑いを感じているのも事実。いや、変化したのは周囲の環境じゃなくて、自分自身なんだろうか…などと困惑。さて自分、何か心境に変化をもたらすようなことがあったかな?

「そんなこといちいち気にしないで、自分らしくしていればいいんだよ。」

心の中ではそんな強がりを呟いてみるものの、僕がこうしていられるのも、周囲の方々があってのおかげ。

だからこのうまく説明のできない悶々とした思いは、自分自身で結論を出すなり、嵌った穴から抜け出すなりしないと、2018年は本当に潰れて(潰されて)しまうかも知れないな、という危機感すら抱いております。

…どうですか?かなり気持ちが弱体化しているでしょ。今、優しい言葉をかけてもらえるならば、多分簡単に誘惑に乗りますよ(笑)。

さて、2017年は数年後にやってくる50代への助走が始まった、といってもいいでしょう。実際、自分がリタイアした時のこととか、そうなる前に何か起きた時にどうするか、などということに思考を巡らし始めています。

あまりこういうことを考えると、頭も体も退化してしまうので、深く考えないようにしないと。不惑の域に達するまではまだまだ先が見えませんが、残り3年間の40代を謳歌しようと思います。

しかしあと半月ですか…。早く風邪を治して、飲み会に備えないとね!(←懲りてない)

最後に一句。
「お見舞いは 和菓子でいいよ ここのヤツ」

 

シューズのお話 #ランニング

「ジョギング・ランニング」という世界に足を踏み入れてから、かれこれ10年が経とうとしています。

以前、中学時代の友達から一度、こんなことを言われたことがあります。

「最初の頃は健康のためとか言っていたけど、今、完全に目的が変わってきてるよね。タイムとか気にしているし。」

確かにその通りだな、と思いました。でも、不健康まっしぐらで「要精密検査」の烙印を押された人間が、ランニングを始めた翌年には「異常なし」の優等生になるんですから、そりゃランニングも続けたくなるというものです。

ランニング(マラソン)って、僕らの世代だとプラモデルとか、もっと若い世代だとミニ四駆とか、そういうのにのめり込むのに近いのかな、なんてことを考えることがたまにあります。もっともこれは、決してランニングに限ったことではなく、自転車、スキー、カメラ、その他色んな趣味が当てはまるのだろうと思います。

どういうことかというと、カスタマイズを始める(グッズやアイテムに手を出す)と、際限なく終わりがなくなる、いわゆる「沼」に嵌まるのではないかと。

30歳になろうとしていた時、生まれて初めて10kmの大会に出場した際の格好は、上は綿100%の黒いタンクトップ、下も麻混のショートパンツという、今思うとランニングには全く不釣り合いな格好でしたし、腕に巻いていた時計はカシオのGショック。サングラスやキャップも持っていませんでした。更に当時、職場から提供されていた外歩き用の靴がたまたまランニンシューズだったということで、それを履いて大会に出場しました。

それから6年経って不健康が一気に露呈したことを契機に再びランニングを始め、今日に至るわけですが、この間、シューズはもちろん時計やキャップ、サングラスにランパンなど、自分の身体や走力に合うよう、色んなギアを取っ替え引っ替え購入してきました。そう、完全に「沼」に嵌まってしまったワケです。

そうそう、最近日曜日の夜に「陸王」というドラマが放映されています。老舗の小さな足袋屋が大手シューズメーカーに挑むという構図が繰り広げられており、目が離せなくなっています。間もなく最終回を迎えるようですが、池井戸潤の原作を読まれた方であれば、果たしてここからどういう結末に持っていくんだろう?最終回まで間に合うのか?なんて不安視する人も多いのではないでしょうか。ちなみに、池井戸潤原作のドラマと言えば以前同じ時間帯に「下町ロケット」が放映されていました。今回の「陸王」の制作に携わるスタッフは、その時とほとんど同じらしいですね。言われてみると何となく納得できる内容です。

さて、こはぜ屋の「陸王」は今のところ現実的な市販化の話はないものの、似た形や機能を持ったシューズは数多あるのではないでしょうか。ドラマの中で出てくるミッドフット着地走法は本当に速く走れるのだろうか、いや、ベアフットの方が速く走れるぞ、そんなことはない、裸足も悪くない、いやいや、だったらサンダルでしょ、とか。今、そんな論争が日本各地のランナーの間で沸き起こっている…という話は聞いたことがないのですが、はい。(以前はこういう話がありましたね。結局はランナーによりけり、ということで知らぬ間に収束したようですが。)

僕自身、当初は厚みのあるソールのシューズを履いていました。しかし、タイムが徐々に縮まるとともに、何となく少しでもソールの薄い、軽いシューズの方が速く走れるのではないか、という盲信に陥り、大して速くもなっていないのに力量に合わないシューズを履いた結果、足底を痛めるという事態に陥ってしまいました。

今はそういうこともほとんどなくなりましたが、結局ソールの厚さはタイムの短縮とともにどんどん薄くなり、同じシューズを2足買い揃えることも。走るうえで当然のことながら「足回り」はとても重要であり、シューズの合う合わないがランニングの結果、ひいてはランニングの継続そのものにも色濃く影響してくると思います。実際、一度思いつきでロクにフィッティングもせずに購入してしまったシューズは、やはりその程度でしかなく、まだソールが新しい状態のまま、かれこれ3年以上下駄箱の中で眠っています。
また、以前は1~2足しか持っていなかったシューズも、気がついたら練習用、大会用、それもフル、ハーフ、10キロと種目で履き分けるようになり、冬用のシューズも合わせると一体何足あるんでしょうか?…というのは、ランニングを続けている人であればきっとわかってもらえると思います。

ということでこれまで一体何足のシューズを購入したのかは覚えていませんが、未だに自分の足に合うシューズが何なのか、試行錯誤を繰り返しているといったところでしょうか。自分より速いタイムを弾き出すランナーが履いているシューズなら、きっと自分も速くなれる…みんなが賞賛するシューズなら間違いない、というトラップに陥らないよう、最後は自分を信じてシューズを選択する、そんな感じ。高価か安価かはここでは一切関係ありません。合うか合わないか、それだけ。
走り始めた頃は「デザインとカラーがオシャレ」というだけでNIKEのシューズから履き始めたのですが、今は専らadidas。ただ、フルマラソンを走った後やシューズの履き下ろしの際、2回に1回は足の爪が大変になることを考えると、シューズそのものが自分の足に合っていないのだということを感じています。というのも私、足の幅が結構広いんです。

なので、幅がDとか2Eのシューズは合わないのだと思っています。

にもかかわらずadidasを選ぶのは、地面を蹴り出す時の感覚が一番しっくり来ているから。mizunoのウェーブエンペラー(2代目のモデル)も時々履いているのですが、これはスピードに乗る感覚がadidasより凄いと感じる一方で、足裏への衝撃が結構ダイレクトで伝わってくるため、今はスピード練習の際に履くに留めています。…一度何かの大会で履いてみようかな、と考えているところもあるのですが。
人それぞれ足の形が違うし、走るクセもあるので、このシューズが絶対いい!と断言できないのも難しいところ。

シューレースのことは前に一度ここで紹介している(靴紐を結んだ時がスタート #ランニング)ので今回は割愛しますが、一番しっくり来るのはシューズにあらかじめ装着されているもの、ということですかね。これ、インソールも同じなのかも知れません。足底に慢性的な痛みを抱えていたときや、種子骨炎で悩んでいたときは、色々インソールを変えてみましたが、今はシューズに装着されているインソールをそのまま使っています。ひょっとしたら足型からインソールを作るということをやってみてもいいのかも知れませんが、インソールからシューズを選ばなければならなくなるのは、僕個人としては何となく違うのかな、という思いを持っているので、今のところインソールのカスタマイズには足を踏み入れていません。

ただ、個人的に丸紐はダメです。走っているとすぐに解けてしまいます。ランニングで使うのであれば、平紐の方が絶対にいいと思っています。

さて、僕にとっての2017年のメインシューズは、「adidas boost Takumi ren」でした。1月の勝田、8月の北海道と、このシューズで自己ベストを更新しましたので、全幅の信頼を寄せているといってもいいシューズです。

しかし残念ながら、今履いているこのシューズも既に型番落ちとなり、在庫限りとなってしまったようです。幸い、全く同じ型、色のシューズをもう一足購入していましたので、2018年はこのシューズがメインとなるのかな?

シューズの話というのは、実は結論がありません。だって結局は、その人の足の形状や走り方に合うかどうか、これに尽きる訳だから。

ただ、ランナー人口が少しずつ減少傾向にあるという中でもなお、各社は手を変え品を変え色んなタイプのシューズを販売し続けてていますし、新しいメーカーも参入するという状況にあります。

人それぞれの走力や走る目的、出場する大会の質(フル、ハーフ、10kmのほか、トレイルランニングや100km、200kmなんていうのもあるわけで)も異なるわけですから、そう考えると、ランニングというだけで相当数の選択肢があることは、かなり恵まれているのかも知れません。