10年ぶりにエントリーした昨年のアップルマラソンは、出場した10キロマラソンの時だけ辛うじて天気が持ってくれたので、非常に心地よく走ることができた(ちなみに児童たちが走る時間には、雨がザザザーと本降りになっていた)。
折しも30代最後のエントリーだったということで、どこまで走れるんだろうか、という素朴な疑問と対峙しつつ、自己新を目指して設定した目標タイムは45分。結果として、44分27秒でゴール。
これまでの自己新ということで、これで満足するはずだったのだが、ちょっと欲が出てきてしまった。
これは、もっと行けるんじゃないか…と。
この大きな勘違いが僕をまた掻き立てることとなり、シューズを新調したり、また新たなコースを発掘したり。気がついたら、10キロ以上走る気なんぞなかったのに、週末に15~16キロ走ってもさほど疲れが残らないようになった。
最近のコースは専ら、弘前市中心部の南側に位置する久渡寺(くどじ)を往復するコース。行きはダラダラと緩い上り坂が続き、帰りは背中を押されるような勢いで下り坂を駆け下りるという、往復約14キロ。所要時間は1時間20分程度で、大体キロ5~6分のペース。
とある雑誌を読んでいたら、「平坦な道ではなく上り下りを取り入れることで脚力が鍛えられる。」という記事があり、それを真に受けて極端なコース取りをしてしまった、というだけの話だ。
ただ、これが功を奏したのかどうなのかはわからないのだが、確かに平地を走っている時は足取りがかなり楽になった(ような気がする)。
これがまた大きな勘違いを生み出すこととなり、ひょっとしたらもうちょっと記録更新できるんじゃないか?と思い始めるようになってしまった。
ちなみに前回の記録44分27秒は、18~39歳の部での記録だが、今回は40~59歳でのエントリーとなるため、昨年の同年代の記録と照らしてみたところ、40~59歳の部門別順位の30番以内に入っていた。
これがまた、更なるの大きな勘違いを生むことに。
ちょっと頑張れば、20番以内も行けるんじゃね?
いくら40~59歳とはいえ、速い人はメチャメチャ速い。これ、当たり前の話。
そんなおめでたい数々の勘違いを抱いたまま、いよいよ3日後には大会を迎える。
ところが、この期に及んで見事に減量に失敗し、何と2.5キロ増。気がついたら全盛期を彷彿させる68キロ台が目前。去年65キロちょっとで走ったことを考えると、このハンディキャップはあまりにも大きすぎる。脂肪じゃなくて筋肉なんです、といいたいが、確かに腹回りには、つきたての餅のようにプルンプルンと揺れる脂肪が見た目にも明らか。
僕の中では「完走するのは当たり前、50分切るのも当たり前」という思考が完全に脳を汚染していたのだが、ここに来て一気に弱気になった。この先3日間で2.5キロ減量したら、ひょっとしてテレビ番組に出演できるだろうか。体重計なんて乗らなきゃ良かった。いっそのこと、走った後に体重計に乗って、「何だこんなに太っていたからタイムが伸びなかったのか。」と言い訳すればよかった。
とはいえ、太りすぎて足が動かなくなった、走れなくなった、なんていう事は考えたくもないが、さすがにこの3キロ近い錘は、かなり影響を及ぼしそうな気配。あとは気力に任せるしかないかな。
さて、目標のタイム。
当初は自己新どころか、あわよくば40分台に乗せることを思い描いていたが(タイトルの1キロ4分とはそういうことです。)、どうやら絵に描いた餅に終わりそうな気配。たかだか10キロで4分も縮めるなんぞ至難な技だって事に、今頃になって気づいた。大体体重1キロ減らすことですらしんどいのに。
それこそゼッケンナンバー「4499」のとおり「誰か!呼んで呼んで!救急車!(K沢さん、これ結構気に入っています)」にならないようにしないと。
あとは思考の問題だな。1キロ走った時に、まだ800メートルしか走っていないと考える、とか。これだと、8キロ到達時点で実は10キロで、「何だ、もう10キロ走ったのか」なんてこともあり得る。いや、こうなったら頭の中を馬なり鹿なりの思考にシフトしよう。僕の前を走る人は全員ニンジンか煎餅に見立て、彼らを追いかけるしかない。
自分との戦い、なんて言えば聞こえはいいが、体重調整できていない時点で既に敗北決定。自己新なんてとんでもない話です。ハイ。
でも、せっかくなので真面目に、かつ楽しんで走りたいと思います。
ちなみに天気は今年もあまり良くないらしい。くもりのち雨の予報なので、雨が降り出す前に何とかゴールしたいところだ。
うーん、10キロへのエントリーは今回が最後かな?って、まだ今回の大会も始まっていないのに、次の大会で走る気になってるし。