日別アーカイブ: 2017-12-02

料理のお話 #インスタ映え

今年の流行語大賞が発表され、「インスタ映え」と「忖度」が選ばれた、とのこと。
「忖度」は今年の政治を端的に表現するとするならば、まさに代表的な言葉となりそうですが、個人的にはドンタコスの方が好き。
「インスタ映え」は、Instagramを利用していない人が「インスタ映え」という表現を使っていることに違和感を覚えるし(いや、みんな利用しているのかな?)、要するに「見栄えいい」ってことですよね。カタカナ使わなくとも、シンプルに「見栄え」でいいじゃん。
…さて、今日はその「インスタ映え」のするような料理のお話。

小学4年の時に、「お前はもう少し逞しくならないと」と言われたのかどうか忘れましたが、伯父と従兄の紹介でボーイスカウトの下部組織であるカブスカウトに入隊。それから高校1年の途中まで、ボーイスカウトの活動に従事しました。
「これで引退」と腹を決めて参加した第9回日本ジャンボリーは、宮城県白石市(裏蔵王)での開催。ところが台風の直撃を受け、テントの中は水浸し、しかもテントを張った場所が水のたまりやすい平場だったということで避難を余儀なくされ、未明に自衛隊のトラックで白石市内に運搬されるという貴重な経験もしました。

それはともかく、ボーイスカウトといえばキャンプが付き物で、一時期は毎月のように弘前市の郊外へ1泊2日のキャンプに出掛けていました。当然ご飯は自炊ということで、飯盒を持参して米を炊き、現地調達はしませんでしたが、持参した野菜やら何やらで料理をこしらえて暗闇の中ヘッドライトと薪の火だけで夕食を摂る、なんてことを何度もやっていました。
メニューは大体決まっていて、カレーか豚汁か焼きそばか。まあ、要するに人参と玉ねぎと肉、これに時々じゃがいもがあればなんとかなる料理ですね。

ちなみに一番酷かった料理は、玉ねぎの芯の部分をくり抜き、殻を割った卵を流し込み、アルミにくるんだ後火にくべて放置する、というもの。「ゆで卵みたいになる」という触れ込みだったのに、1時間放置した後アルミを剥がしてみると、卵も玉ねぎも生焼けで、辛過ぎて食えなかった、という思い出があります。

その一方で、料理に対する興味が芽生えたのは、この頃から。
中学生の頃は台所に立つことに全く抵抗がなくなり、高校の頃になると、21時過ぎに突如客人を連れてきた父親から、試験前日にもかかわらず酒のつまみを作ってくれとオーダーされる、なんてこともありました。

飽くなき追求はその後も続き、学生時代は学食ではなく家に戻って自ら調理、昼食を取る、なんてことも。まあ、あの頃は遊ぶ金を少しでも捻出したくて学食で小銭を払うことを惜しんでいただけのような気がしますが。

23歳の時に職場の引っ越しとともに青森市内で一人暮らしをはじめ、その後八戸市へ異動、2年間を過ごした時も、学生時代と変わらず昼休みは部屋に戻って食事を摂ることを続けていました。八戸市で生活していた時は、自分で好きなものを好きなだけ食べられるということもあり、一気に体重が4キロぐらい太ったんじゃなかったかな。

ちなみに、バレンタインのお返しで自らクッキーを焼いたこともありますし、一度だけ職場の女性陣にアップルパイを持参したこともあります。(パイ生地が冷凍で邪道、と言われたことがショックで、その一度きりでしたが。)
僕の焼いたプリンを食べたい、と高校の同級生(女子)が自宅にやってきたこともありました。

一時期釣りに没頭していた頃、釣ってきた魚(ソイ、アブラメ、真タイなど)は基本的に全部自分で捌き、刺身やあら汁などの料理にしていました。

今も土日祝日は台所に立つ機会が多く、自分で作った料理を「まかない飯」ならぬ「マカナエのメシ」と勝手に呼んでいます。
僕が作る料理にはレシピがなく、冷蔵庫に眠っている賞味期限の近い(時々切れた)食材を使っておもむろに料理を始めることが多いため、ほとんどが一度きりの料理。時々COOKP○Dを覗くこともありますが、参考にする程度で、掲載されているレシピ通りに作ることはまずありません。だって、そのレシピが自分の口に合うかどうかはわからないし、調味料の分量だって、その人の舌や感じ方で違うと思うんですね。
例えば疲れているときは少し甘めの物を口にしたいと思う一方、ランニングのあとは塩分を欲したりと、体調によっても味覚が違うと思うので、料理本やネット上の「レシピ」が絶対ではない、という持論です。

じゃあ、どんな料理を作っているんだ?と思われる方もいるかも知れません。
ではまずこちらから。

毎年大晦日に作成するオードブル。これを全て僕一人で作っているわけではないので正式には「マカナエのメシ」ではないのですが、盛り付けは僕は行います。妹宅や親戚宅へのお歳暮、お年賀みたいなものとして、これを5台制作します。(注文は一切受け付けていませんので悪しからず。笑)

あと、お盆の時期には「法界折」を作る、というのは以前このブログでも紹介しましたね。


記事はこちらから。
今年の法界折 -ご先祖様への供えもの-
「法界折」のこと

一人こっそり食べるために作ることもしばしばありまして、今日はその中から一つ紹介したいと思います。レシピないって言ってるのにね。でも、簡単よ。
つい最近作った、まさに「インスタ映え」狙いの料理です。

インスタントの袋ラーメンで作る、「酸辣湯麵」

用意するもの
・インスタントの袋ラーメン(塩)
・豚肉 (種類問わず)
・人参 小指と同じぐらいの大きさのボリューム
・しいたけ 1個
・豆腐(絹がよい) 1/4丁
・ねぎ 人差し指ぐらいの長さで一本
・きくらげ(あれば) 1個か2個
・たけのこの水煮(あれば) ちょっとだけ
・卵 1個
・塩コショウ
・片栗粉
・酢
・ラー油
・隠し味…は最後で。

分量は参考にとどめてください。好き嫌いもあると思うので、量の加減はご自由に。

(1)豚肉は細かくなり過ぎない程度に食べやすい大きさに切って塩コショウをさっとまぶし、少し揉む。更に片栗粉をまぶし、バラバラになる程度に(肉の塊にしないこと。)
人参は千切りでもいいし、短冊切りでもいいし、ゴロッとしない程度に切る。
シイタケも同じぐらいの大きさで。ネギはできれば白髪ねぎが理想だけれど、小口でもOK。豆腐は、適当に切ってください。どうせバラバラになるから。きくらげは水で戻してシイタケと同じぐらいの大きさに。戻すのに時間がかかるので、なくてもよい。たけのこはお好みで。
(2)鍋に湯を沸かす。袋に書かれた分量+50ml。肉とニンジンは先茹で。たけのこ、きくらげ、シイタケはあとで投入。全体に火が通ったなあ、と思ったら、袋ラーメンのスープを投入。豆腐を投入し、水溶き片栗粉を入れて、軽くとろみがつく程度に火を通す。火の通りが弱いと餡がすぐ戻るので注意。最後に、溶き卵にほんの少し水をくわえたものをスープに流し込み、軽く混ぜて火を止める。酢をお好みで入れて味を調整。これでスープ完成。
(3)(2)を作っている間、別鍋で麺を茹でる。袋に書かれている時間通り。
(4)丼に、湯切りした(3)の麺を入れる。直後に、(2)のスープをドバっと投入。(これ、大事)
(5)上にネギを乗せ、ラー油をお好みの量だけ投入し、完成。

ワタクシのレシピなんぞ、こんなものです。かなり適当でしょ?
ちなみに隠し味は何か、ということなのですが、これです。

スタミナ源たれの「塩」。(2)の湯が沸いたときに、肉を入れる前にこれをほんのちょっとだけ入れました。