バカで悪かったな。
でも、俺もバカだがあんたもバカだ。
バカといっても種類は違う。
俺は無知なバカ。
あんたは頭脳明晰なバカ。
自分の理念と固定観念でゴリゴリに固められたバカだ。
あんたみたいなバカと話をすると、俺はとても疲れてしまう。
俺はバカの言っていることが理解できないバカだから。
でも俺はあんたの言うことを一生懸命理解しようとした。
あんたは違った。
俺の言うことを端から理解しようとしなかった。
だからあんたはバカだ。
その自信に満ちた眼鏡の奥にあるあんたの血走った目を見ると、俺は反吐が出そうだ。
俺は使い古されたスポンジ。
あんたは水を飽和し過ぎたスポンジ。
どっちも何も吸収することはできない。
だから人の話が理解できない。
理解しないのと理解できないのと、どっちがバカか考えてみるか。
そんなことを考える余裕もないか?
その飽和したスポンジを思いっきり絞ってやろうか。
バカで悪かったな、大バカ野郎。