日別アーカイブ: 2008-08-14

柔リング

出る杭は打たれる、というか一国独占となっているような競技は叩かれる。
北島康介のあの圧倒的な勝ちっぷりを見せつけられると、ひょっとしたら平泳ぎの泳法も、50mでの最低ストローク数が決められてしまうかも知れない。

で、今回の北京五輪の柔道を観ていて思ったこと。かつては日本のお家芸といわれていた柔道も、ルール改正があったりいろいろ紆余曲折があって、それが日本に不利に働くとか言われていたけれど、結局は言い訳にしかならず、だったらそれに順応できるような選手を育てればいいだけの話なのだ、と思う。

…と、口では簡単に言えるものの、じゃあ実際お前がやってみろよ、といわれたら出来るはずもなく、だからメダルを取った選手達は、そういう不利な状況下にあって、本当に凄い努力をしてきたんだろうな、と思う。あ、別にメダルを取れなかった人たちが大したことないとか、そういう事ではなくて。

ただ、今回の結果が示しているように、もはや柔道が日本のお家芸なんて流暢なことを言える時代ではなくなったということ、これだけは確信を持って言える。

でもって、相手を倒して背中が着いたら一本勝ちとか、何か観ている方にはちょっぴりわかりやすいルールになったような気がする一方で、スカッと溜飲を下げるような勝ちっぷりを見る機会は、あまりなかったような気がする。なかなか組まない、いや組めない柔道も、まるで相手の打撃を警戒したかのような牽制に見えて仕方がなかった。

「朽木倒し」。
初めて耳にする技の名前だった。しかし、世界的には結構この技を駆使して勝ち上がる選手が多いらしい。一方日本はといえば、この技で勝利しても評価は低く、むしろ「邪道な勝ち方」だと思われているらしい。
ただ、何度も言うようにもう柔道は日本だけのものではない事は明らかな訳であり、この「朽木倒し」も柔道の投げ技として認められている以上は、勝ち方にこだわるとか、柔道の美学にこだわる必要はないんだと思う。

日本の選手も、もっと泥臭い試合をしなければ、この先更に暗い道のりが待っているような気がする。

それにしても「朽木倒し」って、レスリングのタックルみたいだ。
そのうち柔道もレスリングもゴチャゴチャになってしまうのだろうか。柔リングとか、レス道とか。

というか面倒臭いので、2016年東京でのオリンピック開催が決まった暁には、新種目の目玉は「総合格闘技」でよろしく。

8月13日、天気晴れ

秋めいた天気から一転、昨日の弘前は最高気温が30度を超え、うだるような暑さだったらしい。確かに、帰宅した19時頃でもまだ非常に暑い状態で、大変ビールが美味しかった。
ちなみに青森はというと、日中25度前後で推移した後、夕方17時を過ぎてからようやく27度近くまで気温が上がるという状況だったので、弘前に比べたらそれほどではなかった、と言っていいだろう。もっとも、冷房のない南向きにあるうちの職場は、弘前よりも劣悪な環境だが…。

それにしても不思議なことに、例年お盆の13日はそれまでとうって変わって物凄い暑さになる。しかも、ほとんど雨に当たったことがない。37年間で雨に降られたことは何回あっただろうか。もう、東京オリンピックの開会式を統計上晴れる確率が一番高い日(特異日)として10月10日にしたのであれば、8月13日も結構退けを取らない特異日であるような気がする。

しかし、この日だけ特別に暑くなるのは何故だろう。
もちろん気候の偶然が重なって暑くなっているだけの話なのかも知れないが、実は外で焚くロウソクや線香の熱が籠もっているからなのではないか、と単純に考えてしまった。

とりわけ弘前は県内でも暑い地域で、気温は他の地域よりも高めである。その中で、33の寺が建ち並ぶ禅林街と、23の寺が建ち並ぶ新寺町が近接しており、お盆の時期になると帰省ラッシュなど比ではない、とんでもない渋滞が発生する。
この他にも市内には寺院が点在しているのだが、これらの寺院あるいは墓地で焚かれるロウソクや線香の量は、ハンパではないはずだ。

だから、渋滞による車からの放熱と、ロウソクや線香といったものから発せられる熱が上空に朦々と上がりつつも、結局は周辺に籠もる形になって気温があがる…という勝手な想像をしてみた訳だ。

ちなみに、明けた今日は一転して雨だ。それも、警報が出されるぐらいの大雨だ。
この時期警報が出るぐらい大雨が降ったというのも、ちょっと記憶にない。

県内のJR線では電車も遅れや運休が出始めているようだ。
無事帰れるか、不安になってきた。