先日痛めた左アキレス腱、おかげさまで経過は順調で、歩く上での支障はほとんどなくなりました。
ところが、ちょっと小走りするとまだ痛みが残っており、道のりはまだまだといった感じです。
しかも、左脚をかばっていた影響で右脚にも違和感を覚えるという事態に陥り、何か悪いスパイラルにはまっているなあ、といった状況です。
痛めた16日以降、走ることは全て自粛。少し良くなったのでちょっとぐらい走っても大丈夫かな…ということも頭をよぎりました。
しかし、ここで患部に負荷を掛けることによって完治の時期を先延ばしするのは本意でないため、ひとまず1週間は一切走らないことにしました。
苦悶で顔を歪めたあの日から1週間となる明日の朝は定例の練習会があります。軽く走るか、それとも歩くだけにとどめるか、取りあえず顔だけ出すか、悩ましいところです。
ちょうど3年前に反対側の部位を痛めた時は、アキレス腱の周りにステロイドをぶち込んで大会に出場するという無茶なことをしました。今思えば、そこまで無理をしてでも走る意味があったのかどうかは、正直わかりません。
明後日は、そんないわく付きの大会でもある「たけのこマラソン」が開催されます。
同じことをすれば、今回も走ることは可能なのかも知れません。しかし、今回はその気にならないのです。
エントリーしているのは10キロ。たかが10キロ、されど10キロ。この状態でガチ走りすることがいかに無謀なことなのかは、過去の経験から学習しているつもりです。
だからこそ今は、ひたすら我慢。
正直、かなり辛いです。
梅雨に入ったとはいえ気候的にも走りやすいこの季節、全く走れずに黙って指をくわえて、仲間が走る姿を目で追うのは。当日の作戦を練りながら備えていたレースに出場できなくなるのは。
ひょっとしたら今シーズンを棒に振るのかも知れません。でも、ここで無理をするとどうなるか。そのことを自問自答しながら、今はとにかくじっと耐えろと、頭の中でずーっと言い聞かせています。
そうそう、診察の後で名医から渡されたのは、シューズのヒール部分を上げる部材でした。実は通勤時も100円ショップ(!)で購入したヒールアップの部材を靴の中に入れています。上げ底ってヤツですが、背が伸びたように見せるのか目的ではありませんので念のため。
かつての僕は、前のめりになって走る感じでした。前傾させることで、その推進力に頼る、みたいな。いや、今もあまり変わっていないのかも知れません。ただ、今と決定的に違っていたのは、あの頃はかかとではなく足のつま先着地で走る、いわゆる「フォアフット」型だったこと。もっとも、自分自身ではあまり気にしていなかったので、よくわかりませんが、つま先立ちで走るような、そんな格好だったようです。
ただ、その一方で疲れてくると脚全体でブレーキを掛けるような感覚があって、だったら最初から足裏全体で蹴り出して前進できるように走ればいいじゃないか、と思い立ち、着地方法を変えることに腐心していたことは、今だから明かす秘密です。(実際あの頃、靴底の減り方がちょっと変な感じでした。)
一つ思い出したことがあって、そういえば走り始めの頃の僕は、N社のシューズを愛用していました。機能がどうだとかは何も考えず、デザインとか色とか、そういったところにばかり主眼を置いていました。しかしその後、着地方法で悩んでいた頃に、今のa社のシューズにチェンジしたのでした。
足裏だけではなく脚の使い方、いや、走る時のフォームについては、僕にとってある意味「永遠のテーマ」みたいなものなので、今回も脚を痛めた過程を考えながら、何でこうなっちゃったんだろう…と思案する日々が続いています。誰だってそう、より楽に、より長く、そしてより速く走れるに越したことはないのでしょうけど、そんなことができていたら最初から苦労しませんよね。
恐らく脚を痛めた今も、フォアフットで走るとそれなりに走れるのですよ。ただしこれで種子骨を痛める可能性があり、とてもじゃありませんが怖くてできません。というのも以前、種子骨炎で象のように足の甲が腫れ上がった経験があるので。
そういう意味では、一時期凄い話題になったN社のあのシューズなんかは、実は今の脚の状況にピッタリとはまるのかも知れませんね。
まあ、この期に及んでa社からN社に乗り換えるなんていうことには考えが及ばず、まずは治すことが先決。ということでここは、長い目で見ることにしましょうか。
50までの独りbreaking3プロジェクト、ここでやめるわけにはいかないので、ね…。(ニヤリ)