月別アーカイブ: 2014年6月

弘前・白神アップルマラソンに望みたい、幾つかのこと。


6月最終日。今月は8日、15日、22日と大会に出場したにもかかわらず、何と約120キロしか走りませんでした。内容重視、とは言いながらも、いくら何でもこれでは距離が足りなすぎます。8月最後の北海道マラソンに向け、ちょっと焦りを感じ始めてきました。

さて、青森県内で唯一のフルマラソン大会、「弘前・白神アップルマラソン」の開催案内が先日郵送されてきました。今年のゲストランナーは、昨年の川内優輝選手に続き、ロンドン五輪にも出場した藤原新選手がやってくるそうです。東京マラソンで川内選手を打ち負かし、一躍時の人となった藤原選手、お目にかかれるだけでも楽しみです。

ところで、「弘前・白神アップルマラソン」となってから、今回で12年目となりますが、実は昨年から、同日に山形市でもマラソン大会が行われるようになりました。その名も「山形まるごとマラソン」。
山形市中心部を駆け抜けるこのマラソン大会、今はハーフマラソンのコース設定のようですが、6月2日に受付が始まり、6月6日にはハーフマラソンの定員3,000名に達したため、受付を終了したとのこと。
第1回終了後から参加者の声に真摯に耳を傾ける姿勢など、評価が非常に高く、弘前市民の僕としては、これまでアップルマラソンに参加していたランナーが、皆さん山形市へと流出してしまうのでないかという危機感すら覚えてしまいます。(ちなみに山形のゲストランナーは、谷川真理さんと増田明美さんという、女子マラソンの草分け的存在が二人も!)

ここ数年、僕も県内外で開催されるマラソン大会に出場するようになったところですが、その中で気になったといいますか、アップルマラソンもこうだったらいいのになぁ、と思う点をいくつか列挙したいと思います。

【ゴール地点の拡大はできないだろうか。】
ゴール地点の追手門広場は、ハッキリ言って手狭だと思います。まあ、選手の皆さんは空いたスペースをうまく利用してはいますが、記録証の発行、救護のブースに役員席、そしてステージ、更には各種ブース…。正直、もう少し配置をうまくできないものかと思うところもあります。なぜそう思うのかは、この後に続くのですが…。

【アップルマラソンならば、とことん「アップル」にこだわれ!】
「弘前・白神アップルマラソン」という名前、それが弘前市で開催されると聞いて、県外の人たちが何に期待を寄せるか。
恐らく、りんごに満ちあふれたイメージなんだと妄想するワケですよ。ところが実際は、ゴールした後にりんご一個(とアミノバリューを)手渡されるだけ。

何か、もったいないと思いませんか!!

もっと「りんご」をアピールしませんか?

コース上には私設のエイドもたくさんあって、りんごなどを提供しているところもたくさん見受けられるのですが、オフィシャルのエイドにりんごジュースやアップルパイを置いたりすることは、なかなか難しいんでしょうね。
例えば、各エイドにりんごの種類の名前を付して、その種類のジュースやアップルパイが置かれている…なんてことになると、スイーツマラソンも真っ青だと思うんですけどね。(もちろん、全員が全部食べるワケじゃないので、そんなに大量に置く必要もないと思うんですが。)

エイドに置いていた複数の種類のりんごを、ゴール付近でりんご箱に入れて並べて販売すれば、視覚効果もあるでしょうし、購入する人も出てくると思うんですけどね…(アップルパイも然りです)。
勝田マラソンの「完走(乾燥)いも」に倣って、アップルマラソンでも「完走(乾燥)りんご」を提供できないだろうか、と昨年とある飲みの席でお話ししたのですが、それについては今年の「弘前城リレーマラソン」の参加賞として配られていました。
アップルマラソンでも配られるといいなあ!

【いらないところに金をかけなくていい。】
節目となった第10回大会から導入されるようになった、フルカラーの完走証。
正直、昔みたいに別に2色刷りでもいいんですよね。
記念品についても、今年からタオルと米2キロが選択できるようになったのは喜ばしいことです(今年のタオルも…ならば、来年から米にしますが)。

【ゴールしたランナーへのささやかなおもてなしを!】
参加人数が多いため、なかなか難しいところなのかも知れませんが、多くの大会で見られるのが、いわゆる「振るまい」。無料で振る舞わなくとも、例えば一般の方と差異化した上で(参加受付の際に割引券を同封するだけで差異化が図られます)、一杯100~200円で「けの汁」が食べられます、とか、ジャンボアップルパイを焼いていますとか、そういうのがあってもいいんじゃないかな、と思うんですよね。さっきお話ししたとおり追手門広場が手狭であることや、向かいの市役所だと行政財産になってしまうため(…あ、追手門広場も行政財産でしたっけ?)、使用には色々制約があって難しいと思うのですが、何かこう、うまいことできないのかな、と考えてしまうわけです。前夜祭があるとはいえ、県外から来た参加者は、喜ぶと思うんだけどなぁ。

【参加者の声に耳を傾けて。】
前述のとおり、山形まるごとマラソンは、たった1度の開催にもかかわらず、参加者からの声に耳を傾け、それを次の大会に反映させようとしています。山形市内の中心部を走るということを差し引いても、恐らく今後も人気がどんどん上がっていくことでしょう。
さて、アップルマラソンはどうでしょう?参加者からの意見を聞き、それを次に反映させていくシステムは、確立されていますか?もう12年も実績を積んでいるのだからそんな必要はない、というのであれば、こちらからも言わせていただきます。12年前と今では、市民マラソンの質が全然違うと思いますし、ランナーの目もかなり肥えていますよ。

【陸連公認コースは、どうやっても無理ですかね。】
素朴な疑問なのですが、アップルマラソンのコースは陸連の公認を受けることはできないのでしょうか。公認レースというだけで、大会のステータスが全く変わります。全国から相応の実力者も集まってくるでしょうし、大会の内容も向上することでしょう。もちろん、それに見合った運営が求められることとなりますが…。
まあ、ホントは山形の大会のように、弘前市内を駆け抜ける…例えば土手町を疾走する、禅林街を駆け抜け、長勝寺の前で折り返す…ぐらいやって欲しいところもありますが(笑)、こればかりは交通規制や道路使用許可など、色んな問題もあってなかなか難しいのでしょうね。

【大会HPの充実を!】
今年の大会HPを見て、驚きました。
黄色の文字、「10.5」の0と5の間に、ゼッケン12の見たことがある人が写り込んでいました。
来年もよろしくお願いします!
…じゃなくてですね、こまめな情報の更新をお願いしたいのです。エントリー開始後の申込みの状況、当日までの重要な更新情報など。パンフレットだけにしか書かれていない情報しか出てこないようなHPであれば、せっかくリニューアルをした意味がないというものです。そして、願わくばスマートフォンに対応して頂きたい!

…ということで、「弘前・白神アップルマラソン」の今後の更なる充実を図るために、何かないかな、と思ったことを、好き勝手投稿させていただきました。

今年の「弘前・白神アップルマラソン」の参加受付は、7月1日0時から、RUNNETにてスタートです!
さ、ハケルド!

20140630-181231-65551634.jpg


僕のたけのこ、折れませんでした。 -第19回平川市たけのこマラソン


1158人が快走/たけのこマラソン

第19回平川市たけのこマラソン大会(大会実行委主催)が22日、同市の碇ケ関中学校グラウンドを発着点に行われた。県内外から参加した2~80歳の1158人のランナーが好天の下、森の香りを感じながら緑あふれる山間コースで健脚を競った。(2014年06月23日Web東奥)

昨年に引き続き、今年も行って参りました「たけのこマラソン」。
ハーフコースは標高差約200メートル、コースの総高低差は400メートルを越えるという「ドMマラソン」。

何のためにこんなところを走るのかねぇ…と思う方もいるかも知れませんが、そこに道があり、マラソンコースがあるから走っちゃうんですね。
ちなみに僕は、昨年初めて走ったこのコースで思い切り辛酸を舐めさせられることとなり、その悪い思い出を払拭するというか、昨年の自分に打ち勝つという意味からも、一つの大きな目標を立てていました。

それは、「絶対に歩かない」ということ。

昨年は、ほとんど平坦なところがない、山を上るか下るというこのコースで、3度足が止まったという苦い思い出があります。暑かった、コースを下見しなかった、GPS時計が壊れた…言い訳すれば次から次へと理由は出てきますが、とにかく僕は昨年このコースで自分の弱い意志に、完膚無きまでに打ち負かされました。結果、当時のベストタイムから10分以上も遅い1時間48分30秒でゴール。

もうですね…タイムじゃないんです。約21.1キロを走り続けたその過程が、どうしても納得できなかったのです。だから昨年の大会が終わった時に決めました。

「来年は、落とし物を拾いに行く。」

そして迎えた今回の大会。朝7時過ぎに会場に到着すると、既に弘前公園ランニングクラブのメンバー数名が会場近くの駐車場で、受付が始まるのを待っていました。
今回初めてこの大会に出場する人たちもいるということで、このコースがどれだけハードなのかを説いたつもりですが、やはり実際に走ってみなければその凄さは伝わらないんだろうな、と思いました。
それぞれが受付を済ませ、ハーフコースのスタート時間である9時30分がやってくるのを待ちます。

今回弘前公園ランニングクラブからは20名近くがドM…いや、果敢なる精鋭としてエントリー。それも、10キロコースよりハーフコースの方の参加者が多いという状況でした。
8時前にはまだ霧が残っていて、雲が空を覆っていたのですが、9時過ぎになると、霧も雲も晴れ、ジリジリと日差しが強くなってきました。
260622集合写真
(出発前。キャプテンは開会式の模様を見ていたため、写真のずっと奥にいました。)

何となくスタート地点に集まり、他のメンバーと談笑。緊張感はそれほどでもなく、特に気負いもありませんでした。
突然、何の前触れもなく前方の方から号砲が聞こえました。どうやらスタートしたらしいです。この大会、この緩さがたまりません。

さあ、いよいよプチハイキング、プチトレイルランがスタートしました。
前回は、時計を持っていなかったためにペース配分を完全に見誤り、前半で飛ばしすぎて後半完全に失速、そして程なくやってきたスタミナ切れで、歩く羽目になったということをハッキリと記憶しています。
…初めて走った13年前のアップルマラソン(10キロ)、そして昨年のたけのこマラソン。
記憶を辿っても大会で歩いたのは、この2度だけ。
つまり、確かにハードなコースとはいえども完全なる「失敗レース」だったということが、僕の脳裏に深く刻まれていました。どのポイントで歩いたか、そのこともハッキリ覚えていました。
なので、その時の経験を大いに生かしながら、「今年は絶対に歩かない」と決めて大会に臨みました。

そして今回、大会の時に履いている底の薄いシューズではなく、少し厚めのシューズで臨むことにしました。

さて、スタートしてすぐに、緩やかな上り坂が始まります。1キロほど坂を上り続け、東北道の下をくぐって横断すると、一気に山の色が濃くなります。ダラダラと続く上り坂は、約3キロ過ぎまで続きます。

聞こえてくるのは、風に揺れて枝葉や木々がこすれ合う音、鳥のさえずり、そしてランナーの荒い呼吸。

最初は抑え気味に6分近いペースで走っていたつもりでしたが、実際は5分台前半で走っていたようです。後方からスタートしたため、多くのランナーを追い抜き、何人かのランナーに追い抜かれ。
やがて上りの頂点である3キロ過ぎから一気に1キロを下りますが、ここでもあまり無理はしません。同じピンク色のTシャツを着た他のメンバーを抜いたり抜かれたり。まだ余力があったので、お互いに色々声掛けしながらランを続けます。
この坂を下りきったところに、最初の給水ポイントが現れます。
プラスチックのコップに注がれた水を、一口二口。ここから更に折り返し地点の7キロ付近まで、ずーっと上り坂が続きます。
後半に脚を温存するため、ここでも無理はしません。やがて、5キロ付近で先を走っていた冨田キャプテンに追いつき、そこから12キロ過ぎまで、並走していました。もう一人、栃木県出身で転勤のため2年前から青森市にいるという方と3人で会話をしながら走り続けます。この大会のこと、弘前公園ランニングクラブのこと、走れメロスマラソンのこと、などなど…。
応援なのか熊除けなのかよくわからない大音量のスピーカーを過ぎた直後、トップランナーを先導するバイクの姿が見えました。数名のランナーが下り坂を飛ぶように駆け抜けて程なく、時々クラブの練習に参加しているSさん、次いでOさんの姿が。キャプテンと二人で、大声で声援を送ります。

…ふと思いました。
大声を出したら、何か楽になったぞ。
いい意味で肩の力が抜けたといいますか、何といいますか。

やがて折り返し地点を過ぎると、7キロから12キロまでは、ひたすら下り坂となります。この間も、すれ違う他のメンバーとエールを交わしつつ、3人でずっと話をしながら走っていました。何かそれが凄く楽しくて、気持ちよくて。突然沿道に現れるお年寄り軍団の声援にも、気持ちよく応えることができました。

で、もう一つ確信。僕、声援にしっかり応えられているときは調子がいいです。

…というか、それだけ周りを見る余裕がまだあったということなんです。後で確認したら、この下り坂はキロ4分10秒台で飛ばしていましたので、かなりペースは上がっていたはずだったんですが、そのことをあんまり感じなかったんです。しかも、この日のコースは昨年一度しか走ったことがありませんでしたが、何キロ付近で上り坂が現れるか、そしてその坂がどの程度のものなのかが、しっかり頭の中にインプットされていました。(それだけ昨年のレース内容が悔しかったんだと思います。)

そして、まもなくやってくる最初の難関、12キロ過ぎの二つ目の上り坂に備えて、気合を入れました。
「もうすぐ右折すると、また上り坂がやってきますよ。それも結構エグい坂です。」
一緒に走っていた栃木県のランナーに伝えます。

前回はこの坂で、まるで根元から折られたたけのこのように完全に心が折れ、何度も歩く羽目になってしまったのですが、今回は「絶対に歩かない」と決めていたので、この坂のために脚を温存していた、といっても過言ではありませんでした。

程なく、並走していた3人がバラけ始め、いよいよ上り坂へ。ここで僕は、2人より少し前に出ました。さあ、自問自答を始めようか。

心の中で呟きながら、先というよりも、足下をしっかり見つめます。延々と続く上り坂を見て気持ちが萎えないようにするためです。やがて坂が緩やかになります。しかし、一見平地のように見えますが、緩く上り続けています。きつかった上り坂が終わったというだけでも、一瞬気が緩みそうになります。しかし、ここで気を緩めてはならない、と再度気を引き締めます。

…そう、今日は絶対に歩かない。(結局今年は、最後までたけのこ…いや、気持ちが折れませんでした。)

再び下り坂。
行けそうだから、いってみるか…。

どうやらこの時は、キロ4分を切るか切らないかのスピードで走っていたようです。ただ、突っ込んでいるという感覚や、先を急ぐあまりに気負っているという意識はまるでなく、むしろ気持ちよい感覚になっていました。もしかしたら、ランナーズハイになっていたのかも知れません。

先方に赤いユニフォーム、背中には「絶倫魂」の文字を背負ったSさんの姿が見えてきました。
さっきまで快調に飛ばしていたのに、明らかにペースが落ちているようなので、声を掛けました。

苦悶の表情を浮かべながら、「脚、攣った…。」と。

一瞬スピードを緩め、持っていた塩飴を手渡します。ついでに、飲みかけだったけどOS-1のゼリーも手渡しました。ここまで来ると、僕にはどうやら必要ないみたいです。

そこから再びペースを上げ、緩い上りを越えると、このコースでは数少ない平坦な場所、川原沿いの道路に出てきました。
昨年は向かい風で泣きそうになったところ。今年は追い風が吹いていたようです。
後ろを誰が走っているのか、誰に追いかけられているのか、もはやその時の僕にとってはどうでもいいことで、振り返る気はありませんでした。とにかく、絶対に歩かない。そのことをずっとずっと意識していました。

日差しがジリジリと肩を焼いているのがわかりましたが、それすらも気持ちいいと感じるようになっていました。

とはいえこの先には、昨年歩く羽目になったもう一つの上り坂と集落が待ち受けているので、ここでもペースは抑え気味にして走ります(4分30秒から4分40秒で走っていたようです)。
17キロを過ぎ、18キロ手前で左折。左折を示す看板には「ゴール」という文字が書かれていますが、実際ゴールはもう一山越えないと現れないんですよね。

腕時計は巻いていましたが、実際目にしたのは5度ほどでしょうか。上り坂に入っているときのペースと、下り坂を飛ばしているときのペース。
とにかく「絶対に歩かない」ことしか考えていなかったので、経過時間は全く意識していませんでした。
でも、昨年は息が上がって顔をあげることすらできなかったその場所で、声援にしっかり応えていました。
昨年は長くて長くて仕方がなかったこのコースが、とても短く感じられました。とりわけ二つ目の上りを越えてからが、あっという間のような感覚でした。

集落の中間で、ちょうど10キロを走る
方々とも合流しましたが、何も考えずただひたすら脚を運んでいました。ちょっときついな、と感じた最後の坂道を上り終えると、後は下りしかありません。
残り約2キロ。眼下に視界が広がり、ゴールの中学校のグラウンドが見えます。ここまで来ればもう大丈夫。これで歩くことなくゴールすることを確信しました。下り坂なので、当然ペースが上がっていきます。
この辺りで、先日の100キロマラソンを驚異的なタイムで完走したMさんに声を掛けられます。気持ちよくゴールしたいと思い、更にペースを上げます。坂を下りきった先には、ゴールしかありません。右折すると、Nさんに続き、先着していたOさんが声援を送ってくれます。更にその先、中学校の敷地内に入ると、更に大勢の人が声援を送っています。その中には、Bさんとわざわざ自転車で弘前からやってきたSさんの姿が。声援に応えながら、中学校のグラウンドへ入ると、今度は100キロマラソン完走者のNさんの姿が。
特にこの間の「走れメロスマラソン」では、体調が思わしくなかったこともあって声援に満足に応えることもできなかったのですが、今日は声援が嬉しくて仕方がありませんでした。

「前の人抜ける!もっと行ける!」
…うん、今日は確かに行けそうです。

260622ゴール手前
(ゴール手前。なぜか笑ってるんですよね…ヘラヘラと。やっぱりランナーズハイだったのかも。)

そこから更に加速して、最後は青森市の「焼き鳥えん」チームの方々の声援にも応えながら、手を挙げてゴール!

ゴールしてすぐに止めた腕時計を見ると、1時間40分40秒で止まっていました。
一度も歩かなかったとはいえ、前回より8分近くタイムを縮めたことに、正直自分でも驚きました。タイムは気にしない、とは言いながら、公式タイムは1時間40分38秒。1年越しでこの山に認めてもらえたような気がして、凄く嬉しかったです。

しかし今回に限っていえば、心身の調子、気象条件、そして急遽着替えたタンクトップスタイルのウェアに底が厚めのシューズと、全てがうまくはまったようです。

こんなタイムで会心のレース運び、というのはおこがましいのかも知れませんが、走り終わった後で、久しぶりに気持ちいいと思いました。

どうやら普段一緒に練習をしているメンバー(途中でこちらが声援を送り、入賞した二人は除きます)の中では、最初にゴールしたらしく、晴れてドMの称号を頂きました。

昨年の「落とし物」、つまりコテンパンにへし折られた心は、二つ目の上り坂で見つかり、無事に取り返しました。
「絶対に歩かない」という当初の目的も果たしました。
正直、ラスト4キロで心折れそうになったのも事実ですが、今回は最後まで自分に負けませんでした。

欲を言えばキリがないのかも知れませんが、来年は100分切りを目指してみようかな。
…なーんて、既に来年のことを考えている時点で、すっかりあのコースに魅了されたようです。
走り終えた後に食した今年のたけのこ汁は、ホントにうまかったです!

ありがとうございました!

260622takenoko


仲間とつなぐ襷と絆 - 第2回弘前城リレーマラソン


昨年6月に初めて開催された「弘前城リレーマラソン」。
今年は更にパワーアップし、参加チームが昨年の100チームから倍増の200チームまで、一チームあたりの参加者も10名から20名までとなり、最大で4倍の参加者が見込まれる大会となりました。

実際エントリーがあったのは総勢180チーム、約2,000人。昨年エントリーしたチームのうち約7割が、今年もエントリーしたとのこと。裏を返せば、それだけ昨年の大会が盛り上がったということなのでしょう(ちなみに残り3割の中には、私が昨年出場したチームも含まれておりますが…)。

弘前城リレーマラソン 2千人出場

弘前市の弘前公園内をコースに42.195キロをたすきでつなぐ弘前城リレーマラソンが15日、県内外の180チーム・約2千人が参加して開かれた。小雨の中、選手たちは新緑や天守などの眺めを楽しみながら公園内を駆け抜けた。(6月15日Web東奥)

弘前公園内に設けられた1周約2キロという微妙な距離の周回コースを自らの脚で駆け抜け、20回襷をつないで21周、約42.195キロを走るというこの大会。チームによっては、一人で一気に2周(あるいはそれ以上?)する選手もいたり、子どもと一緒に走る大人がいたり、状況はさまざま。それもまた、この大会の楽しいところであります。

コースのポイントは、襷を受け取った後、1キロ過ぎに現れる高低差約10メートルの上り坂をどうやって攻略するか。あとは、今年から新たにコースに加わった東内門手前から続く右往左往のコースをいかに効率よく駆け抜けるか、といったところでしょうか。

僕は今回、弘前公園ランニングクラブ内で結成された4チーム(うさぎ、かめ、かたつむり、千鳥足)のうち、最速メンバーが揃った「チームうさぎ」の一員となることが決定。いや、実のところ僕より速い人はたくさんいるんですけどね、ホント恐縮かつ感謝。

当初各チームとも10名編成だったのが、諸般の事情により9名ずつとなったり、更には子どもたちから一緒に走りたいという申し出があったり、大会直前までチーム編成に関して色々ありましたが、「チームうさぎ」だけは9名編成のまま変わらず当日を迎えました。
脚力の揃った20代から50代までという幅広い年齢層で構成されたこのチーム、メンバーそれぞれが持ち味を十二分に発揮することとなりました。

天気予報は曇り時々雨。降水確率60パーセント。
前日も断続的に強い雨が降ってり止んだり虹が出たりと、天気の移り変わりが非常に激しかったのですが、この日は朝から雲が空を覆い尽くしていました。

午前8時30分頃に会場となる弘前公園内の陸上トラックに到着すると、昨年を遙かにしのぐ大勢の人々が集まり、あちこちにテントが張り巡らされていました。

弘前公園ランニングクラブも、メンバーが揃ったところで各チームがどういった順番で走るか作戦会議。…とは言っても、別に走る順番に誰もこだわりはなく(「チームうさぎ」の第1走を除いては)、誰が3周走るか、ということが話し合いの主たる目的となりました。私、昨年は5周しましたが、さすがに5周なんてやるものじゃないです。ヘラヘラしながら走ってはいたものの、端から見てもかなり辛そうに見えたそうです。
…ということで、後進に道を譲る、というワケではないのですが(笑)、今年は20代から30代の若手4名が3周し、二日酔いだったり走らない理由を色々と考えたりしていた40代以上のオッサン連中の穴埋めをしてくれることになりました。

9時から代表者会議が行われたあと、開会式。
空からは小雨が降っていましたが、気になるほどの雨ではありませんでした。

「チームうさぎ」の先陣を切るのは、昨年の大会で驚異のスタートダッシュを見せつけ、強烈な印象を各チームに植え付けたSくん。(昨年は、翌朝の新聞の紙面も飾りました。)

今回は参加チームが180チームに増えたということもあり、前回のスタート地点であり襷の受け渡し場所であった陸上トラック(1周300メートル)ではなく、亀甲門前がスタート地点となりました。
徐々に近づくスタート時刻に向け、各チームの最初のランナーが集まり始め、それを応援するためにメンバーも集まり始めます。この頃には、小雨も止んでいました。

そして午前10時、横一斉に並んだ各チームの選手が一斉にスタート。
その中でも群を抜いてスタートダッシュを決めたのは、やはりSくんでした(ちなみに、スタート直前にこっそり聞かされた「福男賞」(スタートから約200メートル先にある鳥居を最初にくぐった人に与えられる賞)をゲットしたのは、Sくんでした!)。

いよいよ弘前公園内を21周する大会が始まりました。
それぞれのチームが襷受け渡しゾーンの側に陣取り、第一走者が戻ってくるのを待ちます。

…6分後。最初のランナーが襷受け渡しゾーンに現れました。めちゃくちゃ速い!
「チームうさぎ」のSくんは、それから約1分遅れて次走のNさんに襷を受け渡しました。猛然とスピードを上げるNさんの姿が、どんどん小さくなっていきます。

他のチームも続々と次のランナーに襷を渡し、襷受け渡しゾーンのあちこちから歓声が上がります。
いよいよ僕も、自分の走る順番が近づくにつれ、徐々に緊張感が高まってきました。

「あー…この感覚、去年何度もあったなぁそういえば…。」
そう思いながら、魚の被り物をしたまま飛び出していった第3走であるIくんの到着を待ちます。
最後の下り坂を走ってくる魚の被り物…いやIくんの姿を確認。その姿を見て、緊張感がピークに達していました。
第4走として襷を受け取り、スタート。たかが2キロ、されど2キロ。何度も朝練で走っていたし、昨朝も走ったばかりなのに、観客の数と前を走るランナーの数にペースを乱しそうになります。
タイムは一切計っていないので、どれぐらいのペースなのかはまるでわかりません。ただ、前を走るランナーを続々と捕捉し、追い抜いていきます。

(ちょっとペースが速いかな…)
ふとそんなことが頭をよぎると、500m通過の看板。その他にも、津軽弁でランナーを励ます言葉が書かれた看板が現れるのですが、頭が真っ白すぎて文字が入ってきません。
土手を左にカーブすると、程なく1キロ通過の看板。直線の先にはいよいよ坂道が現れます。ここで一気に加速し、再び前を走るランナーを追い越します。
上りきったところで既に息が上がっていた状態ですが、この日、救護係に回っていた同じチームのTさんから「…!!」と声を掛けられ、再度加速(ただし、何と言われたのかは、わかりませんんでした…)。
そして、昨年はなかった「ハイタッチゾーン」へ脚を踏み入れますが、両手でタッチをする素振りだけを見せて、通過駅を通過する快速電車(特急ではないところがミソです)のように駆け抜けます。
ここから自分でもペースが落ちたことがわかりました。脚に力が入りません。しかしまだ700mほどあるはず。ここでへこたれて他のメンバーに迷惑を掛けるわけにはいかない…もう一度鞭を入れ、今回から追加となったコースへ歩を進めます。耳に入ってくるのは、細かな砂利を踏みしめる音と、自分の荒い息づかいだけ。声援もあちこちから送られていましたが、ほとんど耳に入ってきませんでした(皆さんごめんなさい)。
最後の下り坂を一気に駆け下り、いよいよトラックへ。短くもあり長くもあった2キロ。「ごめん…」とだけ呟き、ようやく襷を次走のKくんに渡し、背中をポンと叩きました。

8分07秒。他のメンバーが軒並み7分50秒台を出す中、このチームの中ではハッキリ言って遅いです。

ううむ…。
色々考えました。
そういえば、僕を追い抜いた人が一人もいなかったな…。ハイタッチゾーンを過ぎた直後、一瞬だけ気を抜いたな…。と同時に、力も加減したな…。後半、まだ余力があったな…。
もう、頭の中に浮かぶのは反省の弁だらけ。

もういい。次、次がんばろ。

いつもならしばらく引きずるところ、珍しく気持ちを早めに切り替えて2周目に臨むことにしました。

天気予報とは裏腹に雨が上がり、青空が顔を覗かせています。急に太陽の日差しが強くなりました。

その間も各チームの周回は続き、速いチームは1時間ほどで10周目突入…。
1時間17分後には我々のチームも10周目を終え、いよいよ僕自身の2周目が近づいてきました。

昨年の経験からすると、2周目以降にタイムが上がるなんてあり得ないんですよね、僕…。
しかし、もしかしたら、ひょっとすると…なーんて、あわよくばの思いを描いてみたり。

おっと、そんなことを妄想しているうちに、再び魚の被り物をしたIくんの姿が見えてきました。
黄色の襷を受け取り、2周目スタート。
トラックを出て程なく、背後からザッザッと砂利を踏みしめる音が聞こえてきました。
それも一人ではなく、複数の足音。

スタートして200メートルも進んでいないのに、一気に二人に抜かれました。

ボッ!と何かに火が付いたのがわかりました。
僕を追い抜いた背中をひたすら追いかけます。
…が、それも500mまででした。先を行く姿がどんどん小さくなり、1キロ過ぎの上り坂では、その背中は遙か向こうを走っていました。
…とその時、再び僕の横を抜ける2人のランナー。

あ…。

すぐ横を駆け抜けていったランナーの後ろ姿を見て、それが誰なのかすぐに気づきました。時々一緒に練習している、Oくん。
この時点で5人目となるランナーの後塵を拝していた私、消えかけていた火がこれでガーッと再点火。

坂を上り、再び「ハイタッチゾーン」へ脚を踏み入れ、今度は通過駅を通過する急行電車(あくまで特急ではないところがミソです)のように駆け抜けます。
前を走るOくんの背中をひたすら追いかけ追いかけ追い続け、結局最後の下り坂で一気に離され…。
しかしそのままの勢いで走っていたため、襷受け渡しゾーンには凄い形相で現れたのではないか、と…。
再びKくんに襷を繋ぎ、僕の今日のノルマは終了。

IMG_4367 (1024x682)

少し離れた場所で息を整えてからメンバーがいる所へ戻ると…。
「マカナエさん、凄いっすよ!10秒も縮めてます!8分切ってますよ!」

何と2走目で、初めて8分切りを達成。嬉しい反面、5人ものランナーの後塵を拝したということもあり、複雑な気分になりました。皆さん、こんな走りっぷりでホントすいませんでした…。
ところがどうやら、僕のタイムを見た(一部を除く)若年層メンバーに火が付いたらしく、このあと皆さん、続々と7分台を連発しまして…。まあ、それはそれで良かったんですけどね!

おお、そうだそうだ。
10周目の後に提出しなければならない中間報告を忘れてた、とタイムを書いた紙を本部に持参すると、既に上位の中間成績が張り出されていました。
ざっと見たところ我がチームは、この時点で何と暫定第10位にいることが判明!しかし9位より上のチームとはかなりタイム差があり、むしろ10位以下のチームと拮抗状態。
ひょっとしたらさっき誰かに抜かれた時点で、順位が下がったかも知れない(イヤ、実際下がったんだと思います)…と考えたら、ちょっと気が重くなりました。

再びフィールドに戻ると、ちょうど子どもたちが襷を繋ぐシーンに遭遇。
大人も一生懸命走っているけれど、子どもも一生懸命。小学生が走る距離としては決して短い距離ではない2キロを、懸命に駆け抜けたその姿を見て、大人たちは皆胸を熱くしていました。

襷を繋いで同じ目標を目指す。何か、いいですね…。

そんな感動的なシーンの後はひたすら大声で声援を送り、後続のメンバーのタイムを計測し、持参したカメラで襷を繋ぐ場面をひたすら撮影していました。

ふと見ると、他のチームで立て続けに赤い文字のゼッケンナンバーをつけたランナーが襷を受け取るのを確認。
赤い文字のゼッケンナンバーは、最終ランナーを意味します。
どうやら彼ら、国を守る本気走りのエキスパートだったらしく…。

1位のチームは結局、2時間台前半のタイムでゴール!程なく2位のチームもゴール!
そして、続々と他のチームの最終ランナーがゴールゲートに向かい、同じチームの選手たちが一緒にゴールゲートをくぐる、というシーンを見るようになりました。

さて、「チームうさぎ」の最終ランナー、ハイトーンボイスのリーサルウェポンことIくんも最後の襷を受け取り、いよいよ我々もゴール付近で彼の到着を待つこととなりました。

しかし、待ち人来ずといいましょうか、なかなか魚の被り物の姿が見えてきません。
ようやく姿を確認できたのは、最後に襷を繋いでから8分以上経過した後。
どうやら「最後は楽しんで走ってきなさい」という僕のアドバイスを真に受け、ホントに楽しんで走ってきたらしく…(苦笑)。

結局、2時間49分55秒、12位という記録でゴール!
昨年より多少距離が伸びたコースとはいえ、かなりいい成績を収めたといってもいいのではないでしょうか。…しかしながら「チームうさぎ」、実は昨年入賞を果たしており、昨年出場した各チームが今回、上位入賞を狙ったチームを組んできたということを差し引いても、ひょっとしたらちょっと物足りない成績だったのかも知れません。
その中にあって、僕のタイムを考えると、チームの中で足を引っ張る結果になってしまったのかなあ、と一人反省。(まあでも、それがリレーマラソンの面白いところでもあるのかも知れませんが。)

チームうさぎ
(ゴール直後。実はこの時メンバー1名が諸般の事情で不在でした。)

来年はあと数歩のところで手が届かなかった入賞を狙いたいところ。
でも、今のままだとまだまだ実力が足りていません。
来年僕が「チームうさぎ」に残れるかはかなり怪しいところですが、もっと強くなりたい、という思いが沸々と。強さを求めれば、きっと速さは後からついてくる、と確信。

チームうさぎ記録
(チームの各メンバーの走行記録。私は4番目と12番目を走りました。)

…とはいえ、リレーマラソンが襷を繋いで総合力を競う大会であることを鑑みると、個人の結果に一喜一憂してはならないのかも知れません。むしろ、あまりストイックにならなくても良かったのかな、と(チームの皆さんすいません)。

実際、弘前公園ランニングクラブの他の3チームにも一生懸命声援を送ったし、この大会を経てなお一層仲間意識が強くなったというか、とても楽しい大会でした。

走り終えた直後から雨脚が少し強くなりました。弘前公園ランニングクラブの各チームは既にゴールしていましたが、まだ雨降る中多くのチームが最後の力走を続けていました。

撤収を終え、解散となった帰り際、最後のランナーが走る場面に遭遇しました。
スタッフの方が「最後の方が来ますよ。」と教えてくれました。
自然と、声援に力が入りました。

「あともう少しです!ガンバです!」

その方は、こちらの声援に手を挙げて応えて下さいました。
グッと胸が熱くなりました。スタッフにお礼を申し上げました。逆にお礼を言われました。

端的なやりとりではありましたが、その後もスタッフやボランティアの方々と挨拶を交わす場面に出くわしました。
何だろう、この「また来て下さいね」といった雰囲気。

昨年も同じことを感じましたが、こういう細かいところに対する配慮があるというのが、心温まる素晴らしい大会だと思いました。もちろん来年も参加しますよ!
あ…何と次は、「弘前城リレーマラソン・冬の陣」も開催されるらしいです!

IMG_4488 (1024x682)