Author Archives: のんべ

About のんべ

1971(昭和46)年 青森県生まれ。弘前市在住の青森県職員。 プリンスとビールと豆腐とラーメンを愛する。安いカメラでいかに安っぽくない写真を撮影するかに興味あり。 ブログの内容の多くは、いつの間にか趣味となった「走ること」がメインです。

居酒屋訪問記 #鯉とうなぎのまるます家総本店(北区赤羽)

赤羽駅の北側にある「鯉とうなぎのまるます家」

7月20日から3日間、東京を訪れていた。
21日にNHKホールで開催された山下達郎のコンサートに足を運ぶのが最大の目的だったが、思いのほか初日が最高に楽しい1日となってしまったので、コンサートの話はさておき、まずはそちらの話をしておこうと思う。

赤羽駅は、JR各線(京浜東北線、埼京線、上野東京ライン、湘南新宿ライン)が交錯する交通拠点。今回、その赤羽駅近くに宿を確保、ここを拠点に3日間を過ごすこととなった。

青森空港から羽田空港、そこから京急とJR線を乗り継いで、赤羽へと向かった。

JRの車内は、なぜか浴衣を着た若い男女が多く乗車している。赤羽にも近い荒川沿いで「足立の花火」が開催されるらしい。一瞬食指が動いたが、50万人前後の動員が見込まれるようで、近づくのはやめることにした。(結局、花火大会は落雷等の影響で開始20分前に中止が決定、約40万人の観客が騒然となった模様。)

ボロボロのアーケードの中にひしめく「酒」の文字

さて、赤羽駅周辺のエリアは、老舗から新しい形態の店舗まで多くの居酒屋等が立ち並ぶ、酒好きには堪らない「聖地」として有名。

当然その地に足を踏み入れる以上、どこかに行くに決まってる。
ということで、この界隈でも代表格の「鯉とうなぎのまるます家 総本店」を訪れることは、青森を出発する前から決めていた。

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「公務員を語る。公務員と語る」in青森中央学院大学

先日、青森中央学院大で開催された「公務員を語る。公務員と語る」という企画に参加した。

考えてみると、職場で学生のインターンシップ受入れは経験したことがあるが、外に出て、学生に対して自分の業務に関する話題を積極的に話す機会、場面はほとんどなかった。

そういう意味では、自分のこれまでの役人人生を振り返る、いい機会を与えてもらったと思った。そして、恐らく今回が初めましてとなる、他自治体の職員の声を生で聞くことができる、絶好の機会だと思った。ここから新たな繋がりが生まれるのであれば、なお結構なこと。

参加した学生さんは5名。三連休の中日ということもあり、お世辞にも多数ではないものの、こういう場に自ら希望してやってくるということは、それなりに公務員志望を持っているのだろう。

一方の自治体職員は、元職も含めて12名。国、県、市町村から幅広く参集した。

あくまでも学生さんの疑問に答えるというものであり、人材発掘やリクルートが目的ではない。ありのままの状況を赤裸々に話せばいい、ということのようなので、身構えることなく臨んだ。

事前に今回の主催者である担当教官(元自治体職員)から30問ほど質問項目が送られていたので、それなりに頭の中を整理したつもりだった。しかし、いざ文字に起こしてみると、自分も相当いい加減だな、と思わず笑ってしまった。

担当の小関准教授。3月まで埼玉県東松山市の職員だった。ちなみに筆者と同い年。

以下、用意されていた質問内容(抜粋)と、事前に用意していた手持ちのメモ。生々しい記述はカットしています。


就職の際に民間と悩むことはなかったか

もともと地元の民間会社から内定をもらっていた。しかし、受かるはずがないと思って受験した公務員採用試験に合格したのを機に、失礼とは思ったが内定を辞退。だが、約5年後にその会社が倒産したのを目の当たりにして、完全に運を使い果たしたと思った。

実際に働き始めて、イメージとのギャップがあったこと

公務員は堅苦しくて真面目な人ばかりだという印象だったが、全く違っていたこと。いろんな意味でふざけた人が多いと思った。(以下略)

働いている中で一番苦しかったこと、大変だったこと。

  • 勤務してから数年後、周囲の環境(同僚の顔ぶれ)がガラリと変わった。結果、自分の業務の進め方を全否定され、心身の不調に陥ったこと。(パニック障害、自律神経失調症)
  • 新型コロナウイルス感染症への対応。
    (以下略)

転職や退職を考えたことは?

何度かある。いや、何度もある、か。

公務員試験の対策として有効な方法は何ですか?

(個人的には)市販の問題集1冊を繰り返し勉強し、傾向と対策を考えた程度。残念ながら有効な方法とは言えず、全く参考になりません。

採用面接でのアドバイスや注意点はありますか?

緊張して大変だと思いますが、変に取り繕おうと意識すると面接官に伝わるので、自然体で臨んだ方がいいと思います。

公務員として働く上でのやりがいは何ですか?

(滅多にないが)県民の方々から感謝されること。「ありがとう」と言われること。(以下略)

仕事を通じて感じる一番の挑戦は何ですか?

行政実務は前例踏襲によるものが非常に多いが、その前例に疑問を呈し、改善していくこと。


メモはバッグにしまったまま、車座になり、全員が自己紹介。職員側は与えられた持ち時間2分で終わるはずがなく、当初の予定を大幅にオーバーし、いよいよ本題へと突入。

自治体職員は、所属も経歴も年代もさまざま。

教官が事前に用意した質問を参加した職員に振っていく。場慣れした職員もいたので、時には笑いが起きたと思えば、他の職員の発言内容に大きく頷くような場面も。一方の学生は、我々の話す内容からキーワードを拾い、必死にメモを取っている。

僕には「イメージとのギャップ」の質問が飛んできたが、ちょうど違う考え事をしていたため、頭から発言したい内容がぶっ飛び、思わず「パス!」と叫んでしまった。集中していなくて本当にすいません。

 続いて飛んできた質問は「公務員に向いている人、向いていない人」。

公務員は「予期せぬ転職」が次々とやってくるので、それに順応できる人。また、所詮はチームプレーなので、和を保てる人。一方、自分のことしか考えられない人は向いていないと思います。確かそんなことを答えた、はず。

休憩を挟み、学生さんの多くは、親御さんやご親戚が公務員だという人が多かったようだ。

説明に真剣に耳を傾ける皆さん

なぜ公務員を目指したのか、という質問。
実はもともと公務員志望ではなかったこと、だけど地元に貢献したいという想いをずっと持っていたから、と答えた。そして、今は人口減少に伴い職員の数も少しずつ減っているようだし、その中で定年延長などもあるけれど、公務員に求められていること、やらなければならないことは、以前と比べると相当増えているはずなんだよね、とも。

直接お話した3人の学生さんみんな本当に真剣で、我々のつたない説明にもかかわらず、一生懸命メモを取っていた。

こちらとしては不安を煽るつもりはなく、素朴な疑問に対し、嘘偽りのない事実を伝える。それが今日の役割。学生さんは見ず知らずのオッサンを目の前にして、腹を割って話すことはないだろうけれど、こちらは包み隠さずいくらでも話せるわけで。

最後の振り返り、気づきの場面。いつまで経っても不真面目な自分の立ち振る舞いを反省しつつ、今日参加していただいた学生さんには、是非とも希望を叶えて欲しいな、と思った。

参加した皆さんとともに。

「今日ここにいるのは、(当たり前を変えようとする)変態公務員の皆さん」とのコメントには、妙に納得。またこういう機会があれば、ド変態目指して積極的に参画させていただきたいと思います。

参加された皆さん、大変お疲れさまでした。

青森中央学院大学のHP

なお、これを機に青森県内の自治体職員向けの勉強会が本格的に動き出しそうです。

興味のある職員の皆さま、興味はないけどちょっと覗いてみたい職員の皆さま、ワタクシに御一報頂けたら関係者にお繋ぎしますよ。何だかドキドキワクワクw しませんか?

Canon EOS M100 に GIZMON #Vivilensを装着してみる

GIZMON(合同会社ギズモン) という会社が先日発売したレンズが無性に気になり、つい衝動買いしてしまった。

製品説明
トイカメラの描写を再現したレンズ
Vivitar製のトイカメラ「Ultra Wide & Slim」は、35mmフィルムを使用するカメラである周辺光量が落ちながらもシャープな仕上がりが得られることが特徴である。レンズはプラスチック製で約75gと軽量。この「Ultra Wide & Slim」に使用されている超広角非球面プラスチックレンズを活用し、ミラーレスカメラ用の単焦点レンズとして再登場したのが「GIZMON Vivilens」である。
(出典元:https://www.cizucu.com/news/2024-06-gizmon-vivilens

各社のカメラ(キヤノンEF-M、キヤノンRF、ニコン1、ニコンZ、富士フイルムX、ソニーE、マイクロフォーサーズ)のマウントに対応しており、ワタクシが持つCanon Eos M100に合う(はずの)「キャノンEOS M マウント用」を購入。6160円なので、1回飲みに出かけたと割り切ることにする。

かれこれ5年ぐらい使っているCanon Eos
M100。こぎん刺しのストラップがアクセント。

製品が到着。
レンズユニットのほか、キャップ、マウントアダプター、調整用のL型レンチが同梱されていた。

レンズ本体とレンズキャップ、マウントアダプター。

さっそくM100に装着してみることに。

のんべ
のんべ
しょぼい…

カメラに装着した後。なんかショボくないですか。何とも言えぬチープ感が一気に高まった。
まるで、「大人の科学」で販売されていた二眼レフカメラみたいな質感なのだ。まあいい。どういう画像が残るかは、蓋を開けてみなきゃ、いやいやシャッターを切ってみなきゃわからないということなのだな。これぐらいの遊び心があってもいいだろう。

…と、ここまではよかったのだが、シャッターを切っても反応がない。むむむ…確かにマウントアダプターとカメラ本体との間に接点がなく、もうひと手間加えなければ作動しなそうな雰囲気はあった。

一度レンズ外してみる。マウント側に端子がないぞ。

説明書をもう一度読んでみる。
(1)MFレンズであること
(2)カメラによっては「レンズなしレリーズ」の設定が必要であること
(3)撮影を行う際は、マニュアルモードか絞り優先モードで撮影すること

(1)(3)は理解。しかし、(2)の設定って、どうするんだっけ?そもそもこのカメラってそんな設定ができるんだっけ?

さて、どこをどうすればいいんだろう…(汗)。

設定のメニューを一通りざっと見てみたが、そういった項目は見当たらない。
これってひょっとして、使えないレンズを購入してしまったということだろうか。
GIZMONの公式サイトには、カメラの設定方法に関する詳細の記述がなかったため(当たり前か)、Google先生に色々聞いてみるが、なかなか明白な答えが見つからない。
これは返品した方がいいんだろうか。

四苦八苦の末、2日がかりでようやく答えにたどり着き、M100も「レンズなしレリーズ」の設定ができることが判明。…というか、今のカメラを所有してから5年ぐらい経つんですけど、そんな設定があることすら知らずに使っているんですから。
私の写真撮影なんてその程度のものだってことですよ、ハイ…。

ここだここだ!

見つけたー!この設定を「1」に変更すれば準備完了!

で、ようやく使えるようになったので、早速外に出て花を撮影してみる。

ピントがどこに合っているんだか…。

うーん。これだとよくわからないな。
ということで外に出て、被写体を探す。

曇天の下の岩木山。ただでなくとも蒸し暑いのに、真ん中あたりから立ち上る狼煙のような白煙が暑さを倍増。

弘前市中土手町にある旧一戸時計店の時計台。

弘前昇天教会。日曜礼拝の時間だったらしく、10時半には鐘が鳴っていた。

弘前市れんが倉庫美術館の北側。

弘前市れんが倉庫美術館の入口に佇む「A to Z Memorial Dog」

レンズを回すことで多少被写体とのピントを合わせることができるみたいだけれど、あまりアテにはならないかな。
天候の具合やカメラの設定をもうちょっと変えることで、いわゆる「エモい」画像が撮れそうですね。

【結論】

のんべ
のんべ
ネタにはなるかも知れませんが、スマホの編集アプリで十分足りると思います。

モノクロに加工。ちなみにすべて「絞り優先」の設定で撮影しました。

【CD試聴記】『原画Ⅰ』『原画Ⅱ』 #森山直太朗

世界中が新型コロナウイルス感染症の影響で情緒不安定だった2022年11月、弘前市民会館にやってきた森山直太朗のツアーを鑑賞した。全般を通してなんだか心が洗われるような、そんな晴れやかな気持ちになった。

後刻、翌年1月に『原画Ⅰ・Ⅱ』という、2枚の弾き語りベスト盤をCD発売することを発表。ただし、11月以降も続いていた全国ツアーの各会場のみでの販売で、ストリーミングなどの配信はないという。

11月に公演を観たキミたちには悪いけれど、引き続き行われているツアー会場に足を運んで購入してくれ、ということらしい。収録されたナンバーを見て、そしてオンラインでの試聴音源を聴いて、喉から手が出るほど欲しかったが、それを入手する手段は残念ながら持ち合わせていなかった。ああ、いっそオークションサイトで販売されている法外な値段の商品に手を出すべきなのか…。しかしあとちょっとのところで思いとどまり、その領域に手を突っ込むのはやめた。
やがて、1年以上続いたツアーの《番外篇》として両国国技館での公演が24年3月に開催されることを知る。

例えばその公演が終わる頃に、通常販売が始まらないだろうか。といった淡い期待を寄せつつも、年度末を迎え、自分自身が業務に追われることとなり、すっかりそのことを忘れていた。
弘前公園のさくらが満開となり、そして散り始めた頃、森山直太朗の「さくら(独唱)」を思い出した。ふと公式サイトを覗いてみると…。
なんと、喉から手が欲しいと思っていた『原画』が、両国国技館での公演に合わせ、公式オンラインショップで販売開始されたことを知る。

『原画』特設サイト

こんなに心躍らせながらCDの購入ボタンを押したのは久し振りかも知れない。
こんなに商品配送を待ち望んだのも、久し振りかも知れない。
きっと、渇望とはこういうことを言うのだろう。

ただその一方で、今回の『原画』を手にする前に、一抹の不安が頭をよぎったのも事実。
23年3月に U2が発表したアルバム『Songs Of Surrender』。 歴代のベストソングをメンバー4人がそれぞれチョイスして新録音したというもの。アンプラグド風な楽曲がずらりと並ぶ中、原曲から遠くかけ離れた新解釈による楽曲も多く収録されており、聴くにつれて違和感や戸惑いのようなものを覚えたのだ。
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5年ぶりのハーフマラソンは地獄 #八戸うみねこハーフマラソン

大会当日の朝6時に弘前を出発、在来線2本と新幹線を乗り継いで2時間、会場に到着した8時頃には、既に20度を超えていることを知る。

最寄りの八戸線・陸奥湊駅。下車するほとんどがランナーでした。

開会式でのアナウンスでも「今日は暑くなるので記録を目指さないように」と訴えている。

10時のスタートまで1時間ちょっと。日差しを遮るところがほとんどないのは辛い。朝から既に1リットル前後の水分を補給、更に500mlのペットボトルを手にしていたが、それも3分の1以上空いている。

会場の館鼻岸壁。暑さで完全に戦意喪失。

スタート15分前。控えめに後方へと陣取る。キャップを忘れて来たことを激しく後悔する。
そしていよいよスタート。5年ぶりのハーフマラソンが始まった。
多少風があるものの、暑い。しかも往路はほとんど追い風となり、既に汗が噴きこぼれている。
設定タイムは1時間50分。あわよくば1時間45分。

前半は1キロ4分50秒~5分00秒でラップを刻みながら、順調に歩を進める。先行している仲間を追い抜く際にも、軽く一言二言掛けるぐらいの余裕。ホントに余裕だったのだ。しかし、この余裕が油断となり、そして足かせとなろうとは。

一通りのアップダウンがようやく終わり、折り返し地点となる10㎞過ぎから、身体に異変が現れる。

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