中年に優しいオールスタンディング #佐野元春 #ソウルボーイへの伝言2019


2019年11月16日。青森市のライブハウス「青森Quater」へ畏友Zと足を運んだ。佐野元春 & THE COYOTE BANDのクラブサーキットツアー「ソウルボーイへの伝言 2019」を鑑賞するためだ。

年に数度、いろんなアーティストのコンサートを鑑賞しているが、その中でもライブハウスに足を運ぶのは年に1度あるかないか。だから、今回の会場である青森Quaterに足を運ぶ機会もほとんどないのだが、佐野元春がTHE COYOTE BANDを従えて青森へやってくるようになってからは、このライブハウスに足を運ぶ機会が一気に増えた。実際のところ、青森Quaterで観た半数以上のライブは、佐野元春 & THE COYOTE BANDの公演だ。
でも、考えてみると、かつて横浜スタジアムでライブを行ったアーティストが、500人程度のオールスタンディングのライブハウスで公演を行うって、凄くないですか。好きなアーティストの髪の質感や徐々に汗ばんで紅潮していく顔を至近距離から眺めることができるなんて、なんて幸せな時間なのだろう、と。

公演中に本人が語っていたが、青森での公演は、かれこれ4年ぶりになるらしい。
つい1年ほど前にも観たような気がしていたけれど、調べてみたら確かに4年前の10月、それも弘前・白神アップルマラソンの2日後に同じ会場でライブを堪能していた。前回はツアーが始まる前に発表された「BLOOD MOON」というアルバムを引っ提げての公演となった。
しかし、もう4年も経っていたということが驚きだった。いやはや、加齢とともに月日が経つのがどんどん早くなっていくなあ(苦笑)。

今回のツアー、10月に「或る秋の日」という生産限定のアルバムが発表されたので、そのプロモーションを兼ねてのものなのだろう。

「或る秋の日」は、配信限定の楽曲をメインにした佐野元春のソロ名義でのアルバムだったが、バックで演奏しているのが実質THE COYOTE BANDだったので、きっとこのアルバムを中心とした公演になるのだろうな…と思い、予習を怠ることなくライブに臨んでみたら、これがいい意味で外された、といった感じだった。おお、そう来たか!と。
今回はネタバレなしということで、何を演奏したのかには触れないでおこうと思う。ただ、改めてセットリストを眺めてみても、この辺は徹底しているのかな…という、会場にいた人でなければわからないであろう大きな独り言。

公演時間はアンコールを含めて1時間30分強と、コンパクトにまとめられたなあ、といった感じ。ただ、無駄なものが排除され(いや、ステージに無駄なものなんてないんだけど)、時間が経つのがあっという間だったし、終演の後に時計を見て、え…まだこんな時間なの?と驚いたぐらい。

裏を返せばそれだけ濃厚かつ濃密なライブだったということ。

我々もいわゆる「アラフィフ」と呼ばれる世代に突入しているし、周囲のお客さんはむしろ我々よりも年長の方が多い。超満員とまでは行かなくとも、拳を上げたり手拍子することも憚られるぐらい大勢の観客に囲まれている中で、オールスタンディングで1時間30分以上足踏みをしたり声を上げるのは、結構辛いものがあるのですよ。

…え?お前ランナーだろう!って?…まあ、確かにそうだけれど、午前中にゆるランしていたので、脚と腰には結構疲労がたまっておりまして、ええ。

ということで、ロマンスグレーから更に白髪度を増した佐野元春さま、来年はデビュー40周年ということで、祝ってもらうのではなく、逆にファンに何かを還元するぐらいの気持ちで色々企んでいるようなので、今後の活動にも注目していこうと思う。

心地よい疲労感でストレスが一気に抜けた感じ。終わった後に飲んだ「ハートランドビール」も大変美味しゅうございました。

へば、まだな。

※ツアーグッズが販売されていたテントでは、過去のグッズも売られていた。思わず、15年前のピンバッジを購入してしまった。


甚大化する災害と、ご近所付き合いと。


(本気で考えたいからこそ、長文駄文になってしまいました。原稿用紙換算9枚強、ご容赦を…)

今年の台風は、発生するタイミングが遅滞気味だった。1月に第1号、2月に第2号が発生して以降、6月まで音沙汰なし。

ところが、その6月に発生した第3号がいきなり関東地方をかすめて通過すると、7月からはほぼ毎週どこかで台風が発生することとなり、更には7月、紀伊半島に上陸した台風第6号を皮切りに、毎月のように日本列島に上陸した。

そして、9月に上陸した台風第15号は、千葉県南部を中心に大きな被害をもたらし、間を置くことなくやって来た10月の台風第19号は、信越から関東、東北地方にかけての広い範囲で河川の決壊や浸水の被害をもたらし、更には2週間足らずで本州に接近してきた台風第21号は、秋雨前線や低気圧の活動を活発化させ、更に被害を広げるなど、今年だけでも相当数の台風による、それも過去に類を見ない甚大な被害が発生していることは周知の事実だ。

台風といえばかつては、どちらかといえば南西諸島や九州地方をはじめとする西日本に大きな被害をもたらしていたものだが、昨今では場所を問わず大きな被害をもたらす傾向が強くなっている。
平成30年7月に発生したいわゆる「西日本豪雨」も、台風第7号の接近に伴う梅雨前線の活動が活発となり、11府県に大雨特別警報が発表されることとなった。

今年も特別警報が数度発表されている。裏を返せばそれは、もはや日本国内いつどこにいても大きな災害に遭う可能性があるということを示唆しているといっても過言ではないだろう。

台風第19号の時を振り返ってみて欲しい。あの時、台風は首都圏を直撃し、東京や神奈川といった地域でも大雨特別警報が発表され、多摩川や八王子市内を流れる河川が氾濫寸前まで水位上昇している模様が、何度もテレビで報じられていた。この間、関東甲信越そして東北地方まで広い範囲で大雨特別警報が発表され、警戒レベルは5、既に災害が発生している可能性が高い状況であることから、身の安全を第一に行動するよう繰り返し報じられた。

しかし結果的に甚大な被害が生じたのは、長野県や福島県、宮城県といった、台風の中心から少し外れた周縁の地域だった。思った以上に速度が遅かったことで、関東地方の台風の通過が夜から未明になり、広範囲で被害が発生しているのが明らかになったのは、翌朝になってからだった。どうだろう、関係者以外で事前にこの被害を予測した人は、いただろうか。

台風第21号についても、本州に上陸、直撃することはないという報じられ方をしていたが、実際は台風の進む先にある前線や低気圧が刺激され、台風第19号の被災地では更に被害が拡大し、被害の少なかった千葉市などでも浸水被害が発生するという事態となってしまった。

一つ言えることは、台風の進路に当たる地域はもちろんだが、中心から離れた周縁地域でも絶対に警戒を怠ってはいけない、むしろ台風の進路に当たる地域以上に油断してはならない、ということだろう。
今の人間の力を持ってして、自然災害を軽減することはできるかも知れないが、残念ながら完全に食い止めることは不可能だ。しかし、心構え一つで、自分自身の命や財産を守ることはできるだろう。

発生時期が迫っているといわれる南海トラフ地震や首都直下地震など、地震に対する備えをしっかりしましょう、ということはこれまでも言われてきたが、今回のような台風がもたらした河川氾濫、水害に対する備えへの周知は、果たして希薄だったのだろうか。

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反省のフリなら猿でもできる ~ペースランナー失態記(後編)~ #弘前白神アップルマラソン


(前編から続く)
今年は例年よりかなり早い地点で先頭とすれ違ったが、仲間のランナーや他のペースランナーとすれ違う度にお互いを鼓舞しながら走るのが、折り返し前後の約5km。自分がペースランナーであることを一瞬忘れそうになる、そんな区間だ。

(画像は11km付近、まだまだ余裕があった頃。)

折り返した直後、風船の動きで向かい風になったことを悟る。空に広がっていた雲が取り払われ、秋の太陽が勢力を強める。暑さを感じるし、空腹感も少し覚えるようになった。ついでに言えば、右足の裏側も痛い。知らず知らずのうちにアキレス腱を痛めていた左脚をかばい、右脚ばかりを使ってしまったのかも知れない。

いやいや、気のせいだ、こんなのは大したことではない。そう思いながら先へと進んでいくが、違和感は拭えなかった。

(25km地点、妹と甥っ子を発見して気力を少し回復!)

復路を引っ張るのはスギさん。きっちりラップを刻みながら、終始安定した走りを続けている。トミーは後方からランナーを吸い上げる役割。僕は中盤をウロウロしているだけだった。この時点で、僕自身がちょっとヤバイかも知れないな、という不安がどんどん増幅されていくこととなった。

それでも30kmまでは辛うじて持ちこたえられたものの、いよいよ31kmを過ぎ、勝手に「ゾンビゾーン」と呼んでいる辺りでペースが急に落ちてきた。平静を装いながらトミーと会話を交わす。「これぐらいのペースで大丈夫かな」「え?平均5分36秒だよ。問題ねえべ。」「う、うん…。」
ふと見ると、スギさんの風船が徐々に小さくなっていくのがわかる。ホントにヤバいな、これ。

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