東京スカパラダイスオーケストラ30周年記念ツアー『ズレたままハジキ飛ばしていこう』12/07仙台公演 #東京スカパラダイスオーケストラ #スカパラ #ツギハギカラフル


デビュー30周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラ。

全国ホールツアーが行われるということで、12月7日の仙台サンプラザホールでのライブに足を運んできた。

スカパラのライブを観るのは、実は今回でまだ2度目。
スカパラに関しては、メジャーデビューした頃から特に意識することなくずっと聴いてきたが、初めて彼らのライブを観たのは、自宅から程近い弘前市民会館で開催されたライブだった。その後もう一度弘前に来てくれたのだが、ホールではなくライブハウスでの開催で、チケット争奪戦に敗れ、観ることができなかった。

今でこそスカパラの音楽は世間に受け入れられ、そして幅広い世代で楽しむことのできるジャンルの音楽として存在しているが、デビューしたての頃は全員がピンク色(黄色もあった)のスーツに身を纏い、センターに君臨していた故クリーンヘッド・ギムラさんの風貌からも、どちらかといえばキワモノみたいな扱い、存在だったと思う。

転機となったのは言うまでもなく「うたモノ三部作」と言われた、ゲストボーカルを招いた楽曲の発表だった。
クセが強い集団 × アクが強いボーカル = ???
奥田民生、田島幸男、甲本ヒロトをはじめ、独特の声や価値観を持つボーカルを招いた楽曲は見事なまでの化学反応を起こし、スカパラの名声を一気に高めた。
しかし、30年という歴史の中で、常に10名前後の大所帯という編成だったため、悲喜こもごもの出会いと別れもあったことだろう。今の体制になったのが2001年頃だったはず。

数ある別れの中にあっても、若くしてこの世を去ったボーカルのクリーンヘッド・ギムラさん、そしてドラムの青木達之さんと、初期のメンバーの相次ぐ訃報に、衝撃を受けたことは今でも覚えている。

さて今回のツアー、直前に発表されたアルバム「ツギハギカラフル」からのタイトルナンバーの歌詞の一部がツアータイトルとなっている。

その名も、『TOKYO SKA 30 ~ズレたままハジキ飛ばしていこう~』。

“東京スカパラダイスオーケストラ30周年記念ツアー『ズレたままハジキ飛ばしていこう』12/07仙台公演 #東京スカパラダイスオーケストラ #スカパラ #ツギハギカラフル” の続きを読む


2019年に聴く「1999」 #Prince #1999


僕が敬愛してやまないアーティスト、Princeが旅立ってから来年4月で4年が経つ。
この間、恐らく本人が存命であれば、絶対に日の目を見ることはなかったであろう作品や過去に廃盤となった作品等が続々と世に輩出されることとなり、ファンを狂喜乱舞…というよりもどちらかといえば困惑に陥れている、という表現の方が適切なのだろうか。

もっとも彼の場合、発売予定の作品がアナウンスされてからお蔵入りになることはしょっちゅうだったし、むしろそういった作品群に改めて日の目が当てられた、というのであれば、素直に喜ぶべきことなのだろう。(この勢いで6枚組のサンプラーシリーズは…発売されるワケないか。)

同じようなことは過去から繰り返されていて、例えばブートレグ盤(正規のルートではなく、法律上の権利を無視して世に出回る、いわゆる海賊盤、ブート盤というヤツ)の中で最大の売上げがあったといわれる「Black Album」然りだし、逆にファンの間では知られていたが公式には未発表だった曲を集めた「Crystal Ball」という作品も、その一つだったと言えるかも知れない。
そして、インターネットを駆使したメンバー限定の音楽有料配信サービスだって、今でこそストリーミングの技術が確立してごく当たり前のことになっているが、当時はとても画期的なことだったし、その最大の恩恵が、彼にとって最後の日本公演となったツアーだった。
いずれにせよ、こういった1歩も2歩も先を行く彼の思考や構想にファンは翻弄され、魅了され、そして感動していた。

…回顧録はちょっと脇に置いて。
彼が旅立ったあと、既に廃盤となった過去の音源がデジタル化されて配信されたり、昨今のアナログ再評価をなぞらえるような再発売などが次から次へと繰り広げられることとなった。
今年だけでも一体どれだけの作品が発売されたのだろうか。
僕自身さすがに全てのアイテムに触手を伸ばすことができず、取捨選択しながら作品を購入するということになってしまったが、時代を彩った「Purple Rain」や今回紹介する「1999」といった、彼の全盛期を代表する作品、それもDeluxe Editionなんぞという触れ込みの豪華盤に対しては、惜しむことなく私財を投入してきたことは言うまでもない。

さて、今回発売されたPrinceの「1999」。発表は1982年なので、今から40年近くも前の作品ということになる。リマスター盤発売の噂は以前から囁かれていたが、世紀を跨いだ作品だと考えた時に、節目となった「1999」年から20年後にこの作品を改めて聴くための仕掛けだった、いわば作品の発表時期とは関係ない、20周年の儀式みたいなものかと思うと、ちょっと楽しくないですか。実際、関係者へのインタビューを含めてこれだけのボリュームそして作品に仕上がっているということは、実は相当綿密に準備されていたものなのだろう。

“2019年に聴く「1999」 #Prince #1999” の続きを読む


タイム度外視の練習レース 第39回 #つくばマラソン (後編)


【前編からの続き】
雨の影響もあってなのだろうか、予想よりもスローペースでスタートした感があった。

それでもガンガン行ってしまう人はもちろん大勢いるわけで、その波に飲み込まれないことが最初のミッションだったが、心配無用だった。だって、そもそもそこまで走れる脚ができあがっていないから。

よし、今日は楽しく走ろう、笑って走ろう。そう思ってスタートラインを踏んだけれど、本降りの雨がどんどんその意思を削いでいく。色づいた沿道の銀杏の樹木から滴り落ちる雨粒も何だか恨めしい。

しかも、突如現れた水たまりに思い切り足を突っ込み、更に気が滅入る。
落ち着け、まずはしっかりペースを保とう。

最初の1kmはアテにならないとして、2km以降はこまめにペースを確認することにした。その後は当初の設定どおり、概ね4分35秒から40秒の間をキープしながら、先に進む。相変わらず路面の水たまりは半端ないが、沿道からわざわざその位置を教えてくれる人がいたのはありがたかった。

気がつくと既に10kmを通過していた。今回は5km毎にペースを刻むこと意識して走っていたので、2クール目が終わったことになる。簡単に言えば、あと6回同じことを繰り返せばいいだけのこと。依然として雨は降り続いていたが、やがて止むはずだ。ほとんど風もなく、走りやすいと考えれば少しは気も楽になる。妙に力んでいた肩の力を抜いて、なるべく無心で、一点に意識を集中させて走る。
決してキツいペースではないつもりなのに、心拍数が跳ね上がっている。二度、大きく息を吐く。

今回はしつこいぐらいある一点に意識を集中していたことが功を奏したようで、20kmまでは何の支障もなくやってこれた。キツいというよりも、この雨だし走るのが面倒だな、ということが頭をよぎったものの、その思いも5kmまでには消えた。
そういえば、降り続いていた雨も止んだらしい。
あと4クール、問題はこの先だ。もう一度気合いを入れ直し、意識を集中させる。水分を含んだシューズの中がカポカポと音を鳴らしていたが、大して気にならない。周囲のランナーのことも気にしない。気にするのは、自分の呼吸音と鼓動とフォーム。このまま頑張れば、自ずと結果もついてくるはずだから、今は自分を信じよう。

…しかし、自分の練習不足はそんな子供騙しのような頑張りを易々と見逃してくれるはずがなかった。20kmから少しだけペースを上げたところまでは良かったが、27kmを過ぎた辺りで、突如右足の太腿に電流が走った。痙攣開始の合図に、慌ててペースを緩める。

万事休す。

“タイム度外視の練習レース 第39回 #つくばマラソン (後編)” の続きを読む