【2000投稿達成記念】大好きなビールのことを語る(その1)#オリオンビール

かれこれ20年ほど続けているブログへの投稿、この投稿が2000本目の投稿となるとのこと。飽きっぽい性格がよくぞここまで続いたものだと思いつつ、こんなしょうもない投稿を閲覧してくださった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。今回は、久しぶりにビール試飲記なんぞを。


国内のビール市場といえば、かつては大手4社(キリン、サッポロ、アサヒ、サントリー)がしのぎを削り、独自路線を貫くオリオンビールが加わっていた。

それぞれが特徴ある新商品を発売するたびに、それに追随するかの如く他社も新商品を発売する。そんな時代が続いた。

亡父は三度の飯よりビール、の人で、家の中でも外でも銘柄は「キリンラガー」のみ。とりわけ弘前市内でビールを提供する業界の皆様方に対しては、行く先々で父が本当に多大なるご迷惑をお掛けしたことだろう。今更ながらこの場を借りてお詫び申し上げたいぐらいだ。

僕が幼少だった頃(もう40年以上も前)は、ビール瓶の王冠の裏にコルクが貼られていて、栓を抜いた後にコルクから漂ってくるその奇妙な匂いに、こんなものの何が美味しいんだろう、コーラスの方が美味しいのに…と感じたことが思い出される。亡父との思い出の品を一つ挙げるとすれば、裏にコルクが貼られたビール瓶の王冠、これも候補となるだろう。

時は流れ、ビールも多種多様化を極める時代となった。

発泡酒、第三のビール、そして、地ビール。

酒税法の改正により、ビール醸造のハードルが一気に引き下げられ、地域おこしとも相まって各地で登場したのが地ビール。広がりを見せ始めた頃の各地の地ビール、僕もいくつか試したことがあるが、クセも香りも強く、ビールというよりはワインとビールの中間、といった感じだった。その後、紆余曲折を経て生き残った地ビール、消えた地ビールもある中、新たな形として「クラフトビール」が台頭するようになったのは、皆さんも知ってのとおりだ。

調べてみたところ「クラフトビール」と「地ビール」に違いはあまりないらしく、醸造家の職人技が込められた「クラフトビール」と、お土産の要素が付加された「地ビール」、といったところなのだろうか。一時期は300店を超えた地ビール会社の数も、ブームの衰退により現在は半分ぐらいまで落ち着いた、とか。

そして、地元色をあまり出さない品質重視の「クラフトビール」へ移行し、今に至る、といったところらしい。

まあ、別に飲んでおいしければ、何でもいいんですけどね。

…さてと、どうでもいい講釈はこれぐらいにして。

最近では、冒頭に登場した大手各社もクラフトビール市場に参入し、群雄割拠の様相を呈しているが、僕自身、亡父とは異なって特にこだわりはなく、12月頃からオリオンビールの定期購入を開始している。350ミリリットルの缶ビール18本とリキュール類6本をさまざま織り交ぜた24本が、送料込5500円で1か月に一度配送されてくる。(沖縄から配送される送料を考慮すると、結構お得な気がするのは僕だけだろうか。)

というのも、毎年訪問するのが楽しみだった沖縄に足を運べないので、せめて気分だけでも、ということがきっかけ。既に半年近く購入を続けている(というか定期購入は1年契約必須なのだ)が、市場に流通しているオリオンビールドラフト(アサヒビールが販売元になっていないヤツ)はもとより、ほとんど目にすることのない、恐らく地元の人でなければ知らないであろうビールも一緒に送られて来るのが目下の楽しみとなっている。

そしてその中には、いわゆるクラフト系のビールも含まれているということで、今日はそれらを飲んでみた感想なんぞを紹介したいと思う。

あくまでも私見なので、クレームNGでお願いします。

まずはこちら。

  • 75ビール(ピルスナー)

度数 5%
香り ★★★
苦み ★★★★★

特徴
オリオンビールのクラフトビール「75ビール」の定番として、いよいよイオン系で全国展開が始まる商品。

麦芽、ホップのほか、沖縄県産の大麦を使用しており、オーストラリア産の希少ホップと相まってプレミアム感を演出している。しかし、プレミアムビールとはまた一線を画するのが売り。琥珀色がビール独特の深みを与えながらも、決して強過ぎない苦味と柑橘っぽい爽やかな香りが広がる。

これまでのビールの概念を覆すと言っても過言でないぐらい、全てのいいどころ取りをしてしまった、クラフトビールと普通のビールの垣根を取り払うような衝撃的な味わい。評価が高いのも頷ける。

  • 75ビール(ヴァイツェン)

度数 5%
香り ★★★★★
苦み ★★

特徴
2020年11月に名護市で先行発売、12月から沖縄県内で発売開始。外国製造の大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ以外の原材料として使用している小麦は、沖縄本島において「農薬・化学肥料不使用」のオーガニック農法で栽培されている「島麦かなさん」で、こういう県産品を使えるのが、名護市に工場を持つオリオンビールの真骨頂といったところ。

プルタブを引いた途端、缶の中からフワッと甘い香りが漂うのが特徴。初めて口にした時の衝撃は相当で、おーっ!オリオンビール、ここまでやるか!と感激を覚えたぐらい。残念ながらこちら、冬季数量限定での販売だったため、現在は入手不可。今冬の再登場に期待したいところ。ちなみに手元には賞味期限7月までの1本しかないため、どのタイミングで飲むか悩み中。

  • 75ビール(IPA)

度数 6%
香り ★★★
苦み ★★★★★

特徴
昨年、期間限定で発売されるも、再発売の声が多く寄せられ、定番品となった商品。
インディアペールエールの特徴とも言える強い苦味に、何と名護産のシークヮーサー果汁が加えられている。かといってシークヮーサーの酸味が強いかといえば決してそんなことはなく、最後にスッと香りが鼻を抜ける、そんなアクセントとなっている。柑橘ビールの色合いが濃いのかと思ったら、むしろそれに負けじと使われた5種のホップ(それも6倍だとか!)の主張が凄い。缶の色合いから見ても、柑橘のフレーバーが相当強いんだろうな、と想像していたが、強かったのはホップと苦みで、これはかなり好みの味だった。いい意味で期待を裏切られた!

  • 78ビール(ペールエール)

度数 5%
香り ★★★
苦み ★★★★★

特徴
沖縄市制100周年を記念して限定販売されているペールエール。「75(名護)」ではなく、「78(那覇)」を名乗るところにも限定感を感じる。
こちらにも県産大麦を使用し、更にホップと麦芽が原材料となっている。
IPAほどの強烈さはないが、フルーティーな香りが漂う。缶のデザインもポップな感じで超オシャレなので、缶のままグイっと行ってしまいたいところ。


ということで、今日はオリオンビールから発売されているクラフト系ビールを紹介しました。一部を除いて公式サイトで通販もされているので、興味があれば、是非。