日別アーカイブ: 2004-07-28

らーめん考(その2)

今までで最大のスパムコメント被害を受け、いささか傷心のnonveyです。
さて、昨日に引き続き、らーめん考。どうやらちょっと長続きしそうです(笑)。というか、今日はたまたまネタになりそうな出来事があったということで。
本日のテーマは「化学調味料」。まずは今日の出来事から。
弘前から青森に出勤後、再び所用で弘前へ。本当は午前中で用務を済ませて青森へ戻るはずだったのですが、いろいろ厄介な案件が出てきて、用務が終わったときには昼近くになっていました。運転手さんと何を喰うか話をし、「食べたことがない」というので、市内では味噌ラーメンで結構有名な「M(ルパン三世に出てくる○不二子、この○に入る名前です)」に行きました。10人ほどが座ることのできる変形M型のカウンターと小上がりが一つ。既にカウンターは6人ほどの客で埋まっていました。実は、数年ぶりに来たので味をすっかり忘れていたのですが、随分味が変わったような…。というか、まぁハッキリ言ってこれほど不味いとは思わなかった。
何が不味いか。まず、麺とスープが合わない。しかも、麺に絡むのは油ばかり。ここのラーメンは、熱さを保つために大量の熱い油を浮かべているのです。その発想もいただけません。食べても食べても油ばかりで、だんだんお腹が痛くなってきました。トッピングには野菜や挽肉が入っていたのですが、これも炒めたものではなく、単にぶち込んで煮ただけのようで、挽肉が底の方に綺麗に固まっていました。更に更に許せなかったのが、大量の化学調味料と唐辛子。ここまで来ると、味を誤魔化す以前のレベルです。それでもなぜか人が集まってくるのは、皆さんの味覚がイカれているからでしょうか。それとも、僕の舌がおかしいんだろうか…と思って隣を見たら、運転手さんも、顔を真っ赤にしながら麺をようやく食い終えたところで箸を置きました。
僕の口から何気なく「M」の言葉が出たがために、運転手さんにも不愉快な思いをさせてしまいました。高い授業料です。ここは…と運転手さんを制し、僕が会計を支払わせていただきました。
運転手さん曰く「私には辛すぎました」というのは、かなり無理した評価でしょう。本当は、「こんな不味いモノ喰わせるんじゃねえよ!」と、どんぶりをひっくり返したかったに違いありません。
で、顛末からお話しすると、職場に戻ってから聞いた話なのですが、ここ最近のうちに、店主の交代があったようなのです。以前は年配の女性が切り盛りしていたはずなのに、どうもその方が亡くなったらしく、今は違う人(どうやら娘らしい)が作っているというのです。これで味の変化、いや変質の原因が何となくわかりました。
僕のラーメンリストからは金輪際抹消の「M」。ここ最近の「大失敗」だったわけですが、僕の席からはちょうど厨房が見えていたので、白い化学調味料の「盛り具合」がハッキリと見えてしまったのです。実際のところ、これを見た瞬間に喰う気が失せました。
白い化学調味料。僕はこれを「麻薬」と呼んでいます。隠し味として必要なことも確かにあるとは思いますが、後味として残るくらい投入されるのはいかがなものかと思います。実際、弘前市内で比較的人気のある店のいくつかには、「麻薬」を大量投入しているケースが見受けられます。それでも「常連」がいるというのは、恐らくこの「麻薬汚染」が原因ではないか、という僕の勝手な思いこみですが、案外当たっているのかも知れません。これは持論になりますが、いい加減なスープを作るから、化学調味料に頼らなければならないと思うのです。今日の店もそうでした。そんなクセして、「自慢の味」なんて謳っている店を見ると、看板を蹴飛ばしたくなります(あ、今日の「M」ではないですが)。
らーめんというのは奥が深いですね。運転手さんが難しそうな顔をしながら言いました。実に的を射た意見だと思います。奥が深いからこそ、客を欺くような味、いい加減なモノは作って欲しくないと思うのです。
味覚障害の人がこの世には多くいるという事実、案外こういう「化学調味料」が影響しているのではないか、というのは飛躍的すぎた推測でしょうか。