今日は貴方の62歳の誕生日ですね。
思えば、還暦のお祝いもしたわけでもなく、大体子供の年齢、誕生日ですらあやふやだった貴方にとって、誕生日というのは単なる通過点でしかなく、取り立てて騒ぐことではないのかも知れません。
思えばここ数年は、誕生日も父の日もこれといったお祝いをすることもありませんでしたが、ただ一度だけ、安売りしていた5足組の靴下を誕生日にあげたときには、ニヤニヤしながら受け取ってくれましたね。
去年の今頃、ちょうど貴方の誕生日の頃には、弘前のさくらが開花し、そして一気に満開になりました。
今年もまた、去年と同様弘前公園のさくらの花が咲きほころび始めました。きっとまた、一気に満開になり、今年のGWはまたしても葉桜ということになるのでしょう。
去年と同様、といいましたが、去年と一つ大きく異なることがあります。
そう。それは、貴方がここにいないことです。
でも、僕たち家族は、貴方がここにいなくても、貴方の誕生日を祝い、そしていつまでも貴方のことを思い続けています。
父さん、誕生日おめでとう。
どうかいつまでも、僕たちの中で生き続けていてください。