日別アーカイブ: 2017-04-25

アメニハアタラズ カゼニハマケタ -第5回イーハトーブ花巻ハーフマラソン


2017年度、本格的に走り始めてから5シーズン目の春、「ジャパンツアー 2017」の幕開け。
ツアー最初の公演(大会)は、今年も花巻市からスタートです。

4月に職場が変わり、緊張感漂う雰囲気の中での業務に取り組むこととなり、今月だけで県内出張が2度、そして日帰りでの東京出張が1度、その合間に飲み会も挟まって、定例となっている土曜日の朝練にもあまり顔を出せなくなりました。平日はほとんど走れぬまま、週末に色々アレンジしながら練習する、という状況に。

今まで出場した大会の中で恐らく、一番準備が整わなかった大会といってもいいかも知れません。大会前日、土曜日の夕方になってようやく、「これはマズイ」と思って約5キロのジョグを行ったぐらいなので。

こんな具合で好タイムが期待できるわけがないし、そもそもピークに持ってくるにはあまりにも早すぎる時期。
そんなわけで、今季初戦となったイーハトーブ花巻ハーフマラソンは練習の延長として位置づけ、まずは95分を切れるぐらいでいいか、と考えていました。スピード練習にするかビルドアップにするかペース走にするか、当日の天候を見て決めよう、と。

ちなみに花巻は昨年、いつになく気合いを入れて臨んだ結果、念願の90分切りを達成したという相性のいいコース。4年前からこの大会に出場していますが、会場の日居城野運動公園が叔母の家からほど近いということもあって、過去3年間はいずれも叔母の家に前日から泊めてもらい、翌日大会に出場する、というスケジュール。しかし今年は、業務が絡んだ青森市内への宿泊や東京への日帰り出張などが重なり、違う意味での疲労がかなり蓄積していたことから、当日早朝に弘前を出発、レース終了後に叔母と会う約束をしました。

4年前は出場者が500人ぐらいしかいなかったこの大会も、今回は3倍近くに膨れ上がったようです。7時過ぎに到着すると、既に駐車場がだいぶ埋まりつつあり、来年はまた叔母のところに宿泊させてもらった方が良さそうだな、とか思ったり。

参加賞の受け取りを済ませ、8時頃からアップを開始。外は肌寒く、北西からの風も時折強く吹いていました。一瞬太陽が姿を見せたと思ったら再び雲に隠れ、開会式の時にはほんの一瞬雨がこぼれ、文字通りヒヤリとしました。いや、それを言うならヒンヤリか。
前回のようにガッツリ気合いを入れる必要もないと思い、長袖を着たまま上にTシャツを羽織ります。だって、寒いし。
ゼッケンカラーが黄緑だったので、何となく緑系統の色でまとめました。せめてこれぐらいでモチベーションを上げないと、ねえ。

弘前公園ランニングクラブやhoneygoodの面々と顔を合わせ、一緒にアップ。トータルで3キロぐらいでしょうか、普段はデスクワークがほとんどなので、いろんな関節がかなり固まっていたし、寒さで動かなくなるのもイヤだと思い、ストレッチも結構入念に行いました。
昨年同様1時間30分以内の列に並びますが、まあ、行けそうならば90分切りを狙ってみればいいし、ダメそうならペースを落とせばいいだけだし。

(右端でくすんだ黄緑色のシャツを着て、申し訳なさそうにサムアップしてます。)

スタートラインに立っても、全く緊張感なし。周囲では「どれぐらい(の目標タイム)で行く?」といういつもの「様子伺い」が始まりましたが、他人は他人、自分は自分なので…と気になりませんでした。前にいたDくんに聞いたら「今日は28分で行ければ。」という話をしていたので、「うーん…オラは95分切るのを最低限で、願わくば90分…。」と口にしたら、周囲から「またまたぁ!」と。
…いや、ホント練習していないので、こればかりは蓋を開けてみないとわからないのですよ。
「スタート10秒前!」
係員の声にハッと我に返ったその時、塩飴を持参するのを忘れたことに気付きました。とはいえ気温がかなり低いので、あまり気にすることはないでしょう…。(ところが1時間後、これで苦しむことに…。)

号砲とともに、ランナーの皆さんは闘牛場に放り出された闘牛のようにもの凄い勢いで飛び出していきます。その流れには取りあえず乗っていこうと思い、かなりハイペースで競技場を飛び出しました。
後で確認したところ、追い風の影響があったとはいえ、1キロから3キロまでを3分50秒台で駆け抜けていましたので、完全に飛ばし過ぎです。今回は僕も含め黄緑のウェアを身に纏っている人が多かったため、ひとまずその人たちの背中を見ながらしばらくついていこうと思いましたが、それも5キロが限界でした。

3キロ地点の交差点で西に進路を向けるとともに、強い向かい風が時折吹いてきました。
ということは、帰りは追い風じゃん。ラッキー。
…なーんて暢気に走っていましたが、早くもこの辺りから少しずつペースが落ち始め(とはいっても4分1桁台でしばらく推移)、たくさんのランナーが僕の横をどんどん追い抜いて行きます。
ありゃりゃ…皆さんどんだけ飛ばすんですか。まあいいです。…あれ?ところで今日はスピード練習なのかペース走なのか、どっちにするんだっけ?いや、もはや最初のペースを考えればビルドアップは無理なので、ここはペース走と行きますか。
いくらハーフとは言え、色々考えると頭が疲れるだけなので、時計も見ず、何も考えないで淡々と走り続けていました。沿道で声援を送る人はまばらで、コースは弘前・白神アップルマラソンの10キロに似ている感じ。
しばらく続く、ホントに緩い上り基調を、風を受けながら黙々と走り続けます。
やがて7キロ付近で右折、進路を北へ。ここからちょっとだけ上り、下りがあり、その先に折り返しが待っています。これまでであれば、叔母が給水ポイントで手伝いをしていたのですが、今年からお役御免ということで叔母の姿はなし。まあ、これも力を抜いて走ることができた一つの要因なのかも知れません。

そして今年は、9キロ手前で折り返しを終えた先頭のランナーとすれ違いました。確か昨年までは8キロ過ぎですれ違っていることを考えると、僕自身がかなり速いペースで走っていることは明らかでした。
程なく何人かの仲間ともすれ違いましたが、サングラス越しのアイコンタクトと軽く手を上げるぐらいでおしまい。
折り返し数百メートル手前で再び右折、東に方向を向けます。折り返し地点(=中間地点)で再び西からの強い向かい風を浴びますが、ちょっと我慢をすれば追い風に変わるはず…。
しかし、ここで少し気が抜けたのか、またペースが落ちたのがわかりました。やがて、12キロから13キロの間にある上り坂でガクンとペースを落とし、立て直しが難しい状況に。折り返したあとは数名に声を掛けたぐらいで、あとは本当に黙々と走り続けていました。
14キロ付近で進路を東に変え、背中からの追い風を受けます。更に、緩い下り基調にもかかわらず、今度は左脚に痙攣の気配。ヤ、ヤバイ!と思い、ペースを少し落とします。しかし、気持ちだけは切れることがなかったので、何とか4分10秒台を維持して走り続けていました。この直線は景色があまり変わらないので退屈といえば退屈ですが、高校の建物や花巻市内の鉄塔、更には東北自動車道が徐々に近づいて来るのがわかるので、それだけを目安に走り続けました。あとで確認すると、14キロから18キロまでは4分15秒前後のペース走になっていましたが、痙攣の気配がなければもう少しペースを上げられたのかも知れません。まあ、たら・ればの話は、結果が出てからでは禁句なんですけど。

最後の給水地点を駆け抜け、18キロ付近で交差点を左折し、北向きに進路を変えたところで残り3キロとなりました。
ただ、この残り3キロからが今回は本当にきつかった。
というのも、強烈な向かい風が我々を襲ってきたからです。風除けになりそうなランナーを探すも、既に前を走るランナーとは結構な差があり、むしろ自分が背後のランナーの風除けになっている感じ。…いや、背後のランナーは僕を一瞥するように追い抜いて行くばかりでした。そして18キロから19キロの区間は唯一4分30秒を超えるペースで走っていました。嗚呼…。
ようやく右折し、再び追い風に。東北自動車道の高架下をくぐる手前、ちょうど19キロ付近でNさんが僕の横を追い越していきました。
うむ…取りあえずここはNさんについていこう。
しかしさすがに19キロを過ぎると、かなりキツイ感覚はありましたが、呼吸は思ったほど乱れていませんでした。ただ、脚力がほぼ売り切れで覚束ない感じ。完全に回転数が落ちているな、と。そして20キロを過ぎたところで、背後からNさんに声を掛けます。
「頼む…ゴールまで引っ張って♪」
「うわっ!わ、わかった。」
Nさん、僕が背後にいたことには気付いていなかったようでしたが、ここで一声掛けたことにより、二人とも一気にペースアップ。再び4分1桁台までペースを上げ、先行するランナーを続々捉えます。気合い入れのために、ハッ!と大声も一発。そして、既にゴールしていたMさん(世代別順位で4位だったそうです!)の「マカナエさん、ベスト、行ける行ける!」との声援を受け、競技場へ。Nさんを先に送り出す形でトラックに歩を進め、サングラスを外して、口角を緩めます。
実はこの大会、毎回ゴールシーンを撮影してくれるんですが、掲載される画像が年々酷い顔になっているんですね。だから、最後ぐらいは笑顔でゴールしよう…。これも今回スタート前に決めていたテーマでした。
口角を緩めたままゴールし、コースに向けて一礼。先にゴールしたNさんと握手を交わします。

「引っ張ってくれてありがとう!」
「背中押してくれてありがとうございました!」

お互いに感謝の言葉を口にしながら、止めた時計を見たら、1時間28分台を指していました。
その直後に頂いた記録証を見ると、自己ベストまであと5秒に迫る好タイム。

95分切れればいいかな、と思っていたのに、自分でもこんなタイムでゴールできるとは考えていませんでしたので、正直驚きました。
もっとも、このコースで昨年初めて弾き出した90分切りの時のタイムからちょうど1分半縮めていますので、それなりに脚力は上がっているのかも知れません。

それにしても今回は、完全に「風」に負けました。上りで脚が回らなくなったし、その後もペースが上がらなかったのは、今後の課題だなあ、と痛感。
とはいえ、練習が不足している中でこれだけのタイムを出すことができたことは、多少なりとも自信にしてもいいのかも知れません。もっとも、まだシーズンは始まったばかりですし、ピークを持っていくのはまだまだ先の話。
この結果に満足することなく、次の大会に繋げていきたいと思います。まあでも、練習できないならばできないなりに、次は自分の目標をどこに置くか、ですね。

次戦は5月14日の仙台国際ハーフ。初めての大会に挑みます。今回でこのタイムなら、当然PBを狙うしかないっしょ。


大会を終えたあとに花巻市郊外の台温泉へ向かったところ、先客の子どもが温泉の浴槽に大量の水を流し込んでいて、温浴効果ゼロの代わりにいい感じでクールダウンできました。そのあと叔母と待ち合わせ、2月に再オープンした旧マルカンデパート6階、現在は「マルカンビル大食堂」でマルカンラーメンと、あんソフトをご馳走に。

(叔母曰く「昔はもっと醤油の色が濃かった」のだそう。豆板醤の効いたあんかけスープは、ランの後の胃に優しかったのか厳しかったのか…。)

あんソフトは、ソフトの横に粒あんが置かれていて、味の変化を楽しむことができます。ソフトだけ口に運んでもよし、「あん」だけ食べてみるのもよし、もちろん、「あん」とソフトを一緒に口にしてみてもよし。
味の変わらない背の高いソフトよりもお勧めですよ~!(あんソフトの写真がないのは、運ばれてきた時点で結構「…。」な状態だったからです。笑)