日別アーカイブ: 2009-01-23

大きな区切り

ようやく相続登記が終わった。
相続するにあたって、父の伯父叔母には本当にいろいろと迷惑をかけたが、ようやくこれで本当の一区切りがついた、といいったところだろうか。
僕自身15年ほど前、仕事の関係で戸籍謄本や相続の整理を何度も見聞していたので、相続登記についてはある程度知っている、つもりだった。しかし、いざ自分自身のことになって蓋を開けてみると、それはどうしようもなく途方に暮れる作業だった。自分で全部やるつもりだったけれど、それば無謀だった…。

父が亡くなったあと、相続登記の名義人を母にすることは、何の異論もなく決まった。
しかしその後が大変だった。休暇を取って家庭裁判所に何度も出向き、相続放棄する方法を問い合わせたり、役所に足繁く通っては、関係人の登記簿謄本を集めた。

何せ父は幼い頃、伯母と養子縁組を結んでいる。
その結果、父の両親は父母と養父母、二組となった。
父とこの4人とを結びつける戸籍(それも生まれてから亡くなるまで)を請求するのが、何よりも一番苦労した。僕の伯父には、心苦しいと思いながらも、父の実父(すなわち僕の祖父)の戸籍謄本の請求をお願いした。
その他については、郵送も含めて全て僕がかき集めた。
何せ古い戸籍(明治時代、曾祖父の戸籍)まで手に入れる必要があったのだが、その中でも一番苦労したのは、自分と曾祖父との関係を某役場で説明しなければならないことだった(結局司法書士に電話してもらい、関係を明らかにしてもらったのだが)。

母は僕に相続登記の書類集めを託した。
結局最後は、某市役所から祖母の戸籍謄本を入手し、ようやく関係する戸籍謄本や家裁からの相続放棄通知等、全部揃った。ところが、いざ知り合いの司法書士のところへ出向いてみると、やっぱり不足する戸籍謄本が出てきたり、最後の最後まで大変だった。

それでも、さほど苦痛もなくあちこちの役場に足を運んだのは、以前ちょっとだけ囓った相続登記のことが役に立ったのだろう。ついでにいえば、自分の親のことだということもあり、必死だったのかも知れない。

というわけで私、相続に関してはかなり詳しくなりましたので、いざというときはご相談下さい(笑)。

結局、父が亡くなって4ヶ月を過ぎてからようやく母名義への登記を終えたわけだが、司法書士の方からは昨晩、ねぎらいの言葉をいただいた。

普通の人なら、ここまでやらない(笑)、と。

お疲れだった、自分!

自分への労苦をねぎらい、父に献杯した。遺影が、ちょっと笑っているように見えた。