青森もようやく梅雨入りしたらしい。
昨晩は断続的に雨が降りしきり、心の中も少しだけ晴れた。ほんの少しだけだけれど。
いつもとは違う重い足取りで職場へと向かう。湿気を含んだ空気が、足取りを更に重くする。
僕の職場は南向きに位置しているため、日中は太陽に照らされ、猛烈な暑さになることがある(しかも冷房がないのだ!)。
今朝は、どんよりと雲が立ちこめていたため、日射によって暑くなるということはなさそうだ。代わりに、湿気でこもった職場は、執務の手をどんどん遅くしていく。
それは決して湿気だけのせいではなく、自分のメンタルな弱さも一因しているということは、僕が一番わかっているつもりだ。
ところが。
風雲急を告げたのは、午前11時過ぎのことだった。
上司に呼ばれ、昨日の経緯を一通り説明する。
「わかった。じゃあ、我々の方針として、一つの結論を出そう。」
そして出された結論は、電車の中で悶々とシミュレートしていた通りの内容だった。
この瞬間、全ての重荷から僕は解放された。
雨降って地固まる。
普段は鬱陶しさを覚える梅雨空が、今日は何だか清々しく見えた。
大丈夫だよ。多分。