【前編から続く】
スタート直後は抑え気味にしながら、後半は行けるところまで行ってみよう。最後は歩いてでもゴールできれば御の字なんだから。
突っ込み気味に出ることもなく、マイペースでスタート。まずは脚の具合を見ながらだ。
とはいえ脚にはやや違和感があるものの、幸いにして痛みはさほど感じない。
ただ、足取りよりも身体全体が重い感じ。確かに体重は減っていなかった。
完全に周囲の流れに乗る感じで5キロを通過。23分30秒は、まずまずといったところだろうか。
雨は止んだが風がやや強い。走っていても気になるぐらいだったので、結構な風が吹いていたということなのだろう。最初は南西から、続いて北寄りと、コロコロと風速も風向きも変わる。どうやらこのまま気持ちも天気も不安定な状態の中を走らなければならないようだ…。
7kmを過ぎ、間もなく創成トンネルに差し掛かるというあたりで、また雨が降ってきた。暑いのは嫌だが、雨で身体が冷えるのも嫌だ。豊平川に架かる橋上の風が冷たい。一刻も早く雨宿りしたい…雨から逃げるかの如く、創成トンネルを目指した。風もなく雨もない約1.6kmの長いトンネルに入る。ここで一旦呼吸を整え、少し気持ちを落ち着かせた。ああ、このままならどこまででも走れそうだ…一瞬妙な感覚に陥る。しかし、そんな感覚も長く続くはずがなく、トンネルを抜けると雨は止んでいた。札幌駅周辺の中心部、声援が多く飛び交うポイントの一つだ。
程なく10km通過。45分はちょっとペースが早いかも知れない。