日別アーカイブ: 2017-09-12

2017年、最後のガチンコレースまであと5日。


日本経済新聞編集委員の吉田誠一さんが執筆している「ランナー集まれ」が大好きだ。

ランニングに関する僕自身の投稿は、かなり吉田さんの影響を受けている。(でも、決して意識しているつもりはありません。)

僕は物書きでもなければ一端のブロガーでもないので、内容はあくまでも自分本位だけれど、ランニングにとどまることなく、色んな投稿で無意識のうちに吉田さんのコラムが参考になっている可能性は非常に高い。

実はこれまで数度、吉田さんと同じ大会にも出場しているみたいだけれど、(当然のことながら)ご本人をお見かけしたことはない。それでも、万が一にもいつかお目にかかる機会があったら、「マラソンのネタを記事にするようになったのは、吉田さんのようなランナー目線の投稿に憧れたからなんです。」と、絶大なる感謝の意を伝えたいと思っている。 まだ見ぬ吉田さん、いつもありがとうございます。


今だから明かすと、北海道マラソンの前日、千歳空港でみんなと離れた僕は、単独で空港近くにあるノーザンホースパークを訪問するつもりだった。馬の姿を見ながら、日頃の心の疲れを癒やす。

…すっかりその気でいたのに、さあ、移動を開始しよう!と思った約15分前、突然のゲリラ豪雨が千歳空港付近を襲うこととなり、大会前日に雨に濡れることを恐れた僕は、泣く泣く訪問を断念した。

予定がすっかり狂い、失意のまま札幌へと向かい、エントリーを済ませたその日の深夜。 追い討ちをかけるかのごとく、不測の事態発生との知らせが届き、完全に緊張の糸が切れた。

札幌まで来たのに、走ることも許されないのか!
怒りと嘆きと悔しさとが渦巻く中、涙も出てこなかった。

心の疲れは、癒やされるどころか蓄積される一方だった。

しかし、既に先日「3部作」を投稿したとおり、走れないかも知れないという不安は結果的に杞憂に終わり、無事に北海道の地を完走することができた。しかも、自己ベスト更新というおまけ付きで。

変に力まず、結果を追い求めなかったことが好走に繋がったのだろう。まさにこのブログのサブタイトル「きおわない、きばらない、きにしない」を地で行くレース展開。実際、走っているときは何も考えなかった、いや、考えないようにしていたし。

苦手意識の高かった北海道のコースを最後まで走りきったことは、僕にとって大きな自信となった。

…が、ここで気をつけなければならないのは、この「自信」を「過信」としないことだ。

9月17日に開催される田沢湖マラソンは、僕にとってフルマラソン15本目の大会となる。田沢湖ではこれまで3度フルマラソンを走り、そのうち2度、自己ベストを更新している。

だからといって「得意なコース」などという大きな勘違いをすると、とんでもない大失敗を招く。(30キロ過ぎからほぼ歩き、3時間40分台後半、ワースト2のタイムでゴールした時の画像が、これ。)

2017年、僕自身の勝負レースは、実は北海道ではなく田沢湖に据えていた。

だからこそ、北海道での好走の勢いそのままに…と臨みたいところをグッとこらえ、ここはもう一度気を引き締めなければならない。 そして、もう一つ気をつけなければならないこと。

それは、時々自分でもビックリするぐらい充実した内容で練習を終えることがあること。

しかし、練習はあくまでも本番に向けたプロセスであり、それがどんなにいい内容だったからといって、必ずしも結果に結びつくというものではない。そう、当たり前だけれど練習はあくまでも練習なのだ。

…たくさんの声援の中、ゴールでガッツポーズを決める自分。
…自己ベストを更新し、感涙で表情をクシャクシャにする自分。

イメージトレーニングって大事だというけれど、レース中にこのことをイメージしたり意識し始めると、大概そのレースは失敗に終わることが多い。(実際、途中で時計を確認、自己ベスト更新に欲を出した挙げ句、これらの光景が頭に浮かんで失速したことが何度あったことか。)

結局のところ、走っている時は何も考えないのが一番いいらしい。

2017年、本気で走るフルマラソンの大会はこの田沢湖が最後となる予定。

それでも、1月の勝田、8月の北海道M、そして9月の田沢湖M、そして10月の弘前・白神アップルMと、年4回のフルマラソンという年間スケジュールでの想定は踏襲していることとなる。

ただ、前走の北海道から中二週はあっという間。更に田沢湖の次、弘前・白神アップルMまでは中一週と、かなりの強行スケジュールといった感もある。レースからの回復度合いを考えた場合、1か月半足らずで3本のフルマラソンは、いくら何でも少し多過ぎだな、とも思う。

思い返せば、ここ最近のタイムの短縮は、昨年の田沢湖から始まった。この勢いをここで終わらせたくない、という気持ちも正直言ってかなりある。

しかしそれよりも、タイトなスケジュールや今後のことを考えると、ひょっとしたら今回は、真の意味で最後の田沢湖となるかも知れないと、朧気ながら考えている。年齢との戦い?いやいや、老いたなんて気持ちは微塵もないんだけれど。

今のところ、天候も恵まれそうな気配。あとは気温が問題かも知れないが、北海道もそれなりに暑かったし、田沢湖では暑さも雨も経験しているので、何とかなるんじゃないかな、と楽観視しているところもある。

これが世界や日本のトップを狙う選手なら話は別なのだろうが、所詮は市民ランナーの端くれ。誰かに勝った負けたと一喜一憂するほどのレベルじゃないことは重々承知の上。だからこそ僕の中でマラソンというスポーツは、「競技」「競争」という位置づけにはない。

どうしても競争をしたいということになれば、その相手はあくまでもこれまでの自分、ということになる。

今回の田沢湖マラソンは、前回叩き出した3時間17分を切ることが最大の目標。あわよくば、前走の北海道に続く3時間10分切り。そして更にはその先を…と、欲を言い出せばキリがない。

ただ、そのことを意識してしまうと、また自分の走りに狂いが生じてしまうので、あくまでも無心で、かつ淡々と42.195キロを刻みたい。

北海道で掴んだ走りのイメージはそのままに、今回も時計には目もくれず、自分の感覚だけを信じて走ってみようと思う。

…しかしまあ、考えてみるとおかしなものですよ。 あれほどフルマラソンを走る人たちに対して、「凄いな」という羨望、「何が楽しいんだか」という偏見、二つの複雑な感情を抱いていた自分が、既に14本もフルマラソンを完走しているなんて。

さて、田沢湖で2017年の有終の美を飾ることができるのか、はたまた課題を残して2018年に向けた叩き直しが始まるのか。

邪念を拭い去り、邪心を捨てよ。 結果は後からついてくるのではない。
持てる力を出し切るからこそ結果に繋がるのだ。

9月17日がやってくるのを、今からちょっとワクワクして待ち受けている。