日別アーカイブ: 2009-12-21

遅れ始めた奥羽線

今日のぐだめぎを整理してみよう。

ある程度予想してはいたものの、今日の通勤は散々だった。
青森市では、12月としては4年ぶりと大雪で、積雪が60センチを越えた。弘前市でも、週末降り続いた雪で、除雪が間に合っていない地域も見受けられた。それでも今朝の時点では積雪が30センチを下回っていた。
しかし、特に月曜の朝にドッと積もる雪は身に堪える。朝5時に起床して、雪かきをしなければならないのだから。それでも父がいた頃はまだ違っていた。取りあえず通路と車を出せる分の除雪を済ませれば、残りは父がやってくれたのだから。父がいなくなって2度目の冬。この時期になると、父への思いが一層強くなる。

結局今日は、駅の近くまで妻の車に同乗した。
弘前駅に着いてみると、何やら改札付近に人が多く殺到している。普段の朝であれば人のいることのない待合室にも、人がたくさんいる。どうやら僕の乗ろうとしている青森からの折り返しとなる7時21分発の快速がまだホームに到着していないらしい。

迷うことなく後発の普通電車が出発するホームに足が向いた。ちょうど八戸行きの特急が「定時」で出発したところだった。ふと見ると、向かいのホームにはとっくに出発しているはずの新潟行き特急が足止めを食っている。
程なく、アナウンスが流れた。
それによると、折り返し7時21分発の快速となる電車は、未だ青森駅を出発していないこと、よって、後発の7時30分発普通電車の方が先に出発すること。
どうやら判断は間違えていなかったらしい。既に乗降口の一番前に並んでいる僕の後ろに、ズラーッと乗客が並び始める。何せ5両編成の快速に乗り込む筈の乗客が、2両編成の普通電車に乗り込むために行列を作るのだから、その列たるや半端ではない。
7時35分。定刻より5分ほど遅れて、2両編成の電車がホームに滑り込んできた。結局、マイナス5度の寒空の下、30分近くも待たされたことになる。電車の扉が開くと、一斉に出入り口に殺到する乗客。我先にといわんばかりの勢いで電車に乗り込む。目的は、いうまでもなく座席の確保だ。僕は一番前に立っていたこともあり、何の苦もなく座席を確保できた。後は職場に少し遅れる旨の連絡をして、青森駅到着まで惰眠を貪っていればいい。
ところが、乗ってくる乗客の数が半端ではなく、押すな押すなの大騒ぎ。痛いだ何だと怒号が飛び交い、さながら阿鼻叫喚の様相を呈してきた。

結局惰眠を貪るはずが、立っている乗客があまりに多すぎて、座っている人たちに覆い被さるようになってしまっているため、落ち着いて眠るどころの状態ではない。更に、駅に到着するとどんどん乗客が乗り込んでくるため、そのたびにやれ押すなだ下がれだと、賑やかすぎて仕方がない。
単線区間に入ると、途中駅で反対列車との交換だと4分5分と停まってしまう。遅刻必至は明らかなので、同僚にメールを入れる。とても通話できる雰囲気ではないためだ(それでも8時30分前後にはみんな一斉に職場に連絡を入れていたようだけど)。

…気がついたらうたた寝していた。もう青森駅に近づいているらしい。時計を見ると、8時40分。30分近く遅れて運行されていることになる。

青森駅に到着すると、2両編成の電車から5両分の乗客が文字通り吐き出されるように電車から降りた。
改札に向かう階段を上ると、電車の到着を待つ高校生が溢れかえっていた。
どうやら今日は終日、まともな運行は期待できないようだ。

実際帰りは寝台特急が運休となり、弘前駅到着は20分遅れ。
というかまだ12月でこの有様では、本当に先が思いやられる。来年の今頃、東北新幹線が新青森まで開業した時に、新幹線からの乗換え客が寒空の在来線ホームで待ちぼうけを食うという光景が見られても不思議ではない。

頼むぜ、JR東日本。

弘前市ICTポータルサイトに登録してみた

弘前市が運営する、ICTポータルサイトを覗いてみた。

そもそもこのサイトの趣旨とは…以下Webより。

地域ICT利活用モデル構築事業とは・・・
地域が抱える様々な問題について、ICT(information and Communication Technology ※情報通信技術という意味)を使って、問題を解決したり、地域活性化に役立てようという、国(総務省)の政策が「地域ICT利活用モデル構築事業」です。
審査の結果、選ばれた市町村が、それぞれの問題を解決する為にICTを利用したシステムの構築を行い、モデルケースとして、ゆくゆくは他の市町村にも導入できるようにしようという事業になります。
この事業は平成19年度(2007年度)から始まり、19年度に弘前市が選定されました。
この事業での弘前市の役割は「防災・防犯」へのICT利活用モデル構築であり、そこで弘前市は「快適でふれあいのある雪国生活の実現」をテーマに、積雪が多い都市において、住民生活を快適に、安全に送ることができるような対策をICTを利用して実現しよう!という意図の元に開発が行われました。

サイトを見ると、気象情報、除雪情報、バスまちシステム、安全・安心・生活情報メール(仮称)の四つのコンテンツで構成されている。携帯にも情報をメール配信してくれるということなので登録したところ、早速24時間の積雪が10センチを越え、27センチとなった旨のメールが配信されてきた。要するに今晩も除雪車が稼働するよ、という合図なのだろう。

気象情報を見ると、市内各所のカメラからの画像が掲載されている。

画像を見ても、その時の道路状況がテカッテラ(凍結)、ジャゲデラ(シャーベット状)、カワイデラ(乾燥)かがわかるのもありがたい。ただ、Firefoxを使っているからなのかそれ以外の理由があるのか、最初はなぜか文字化けが生じるため、再読込させないとならない。

生々しいのは除雪状況のサイトで、何時何分現在で除雪完了、未除雪といった情報が、業者の名称とともに掲載されている。一歩間違うと、除雪不要の地区でも未除雪となっていることで、「あの業者は全然仕事してない」なんてことにも繋がりかねない。ある地区では、市直営の除雪隊が「未除雪」になっているのも、何だか怪しい。

残念ながらバスまちシステムだけは、タイムアウトになって跳ね返されてくるのだけれど、日中弘前市内に居ない人間にとって、メールでこういう情報が送信されてくるのはありがたい。ただ、正直うざったいと思ったのは、「24時間積雪量が10センチを越えたよ」メールが、毎時間送信されてくること。24時間比で降雪量が10センチを越えている間は、ずーっとこのメールが送信されてくるらしい。

一つ怖いのは、行政というのはこういうのを作った後、それに満足感を覚えてしまうこと、異動等による引き継ぎがあると、うまく機能しないことがあること。これまでもこうして来ているのだからといってサイト更新に踏み込もうとしないこと等が挙げられる。

見て触れたところ、恐らく改善すべき点はまだまだあるような気がする。
今年度が事業の最終年度とのことではあるが、折角なのでこの事業を一過性に終わらせることなく、ずっと情報配信してくれることを願う。