日別アーカイブ: 2008-09-16

現実逃避


夢を見た。
その夢の中に、一瞬だけ父が現れた。何も言わず、はにかんだような表情を見せただけだった。

父が忽然とこの世を去ってから、10日目を迎えた。
いろいろな方々から話を聞いていると、こういった形で父との別れを迎えることが、かなり必然性を帯びていたのだと、今は何となく確信めいている。耳を塞ぎたくなるような話もあるが、今は現実と向き合うために、そんな話にも耳を傾けている。

アメリカの人たちにとって9.11が決して忘れられない日となっているように、僕らにとって9.7(そして9.8)は生涯忘れることのできない日となった。

人生は帳尻が合うようになっている。
僕にとってこの言葉はある意味、座右の銘のようなものだった。確かに僕はこれまで、端から見ると順風満帆とも言える生活を送ってきたのかも知れない。ただ、これまで過ごしてきたそんな日々が、たった一日にしてどん底に突き落とされたのだから、正直堪ったものではない。今回のことが僕にとっての帳尻合わせだとするならば、なんて残酷な運命なのだろう。
それにしても、父の人生は帳尻が合っていたのだろうか。その答えは一生掛けても見つからないことだろう。

しかし。
もう、これ以上の底はないんだということを、僕もそして家族も必死に自分たちに言い聞かせている。そして、何とか少しでもその底から這い上がろうと、それぞれが負い目を抱えたまま、もがき苦しんでいる。

それにしても、いくら泣いても涙は枯れないものだ。

今日から職場に復帰した。電車に乗るのもイヤだった。好奇の目に晒されるのも怖かった。でも、何一つ変わらぬ態度で接してくれる同僚の配慮が嬉しかった。

そうだ。
時間が止まっていたのは僕だけであり、周囲はめまぐるしく動いているのだ。
ホントは未だ夢醒めぬ状況にあるのだが、いつまでも現実逃避している訳にはいかない。

少しずつ顔を上げて行くための努力を始めようと思う。