日別アーカイブ: 2011-08-01

COMPLEX「日本一心」東京ドーム公演に行ってきた!


遂に、一生観ることは出来ないだろうと思っていた奇跡の再結成、COMPLEXの東京ドーム公演に行ってきた。
まずはセットリストから。

BE MY BABY
MC(COMPLEXです。今日は歌って踊ろうぜ!ウォーッ!)
PRETTY DOLL
CRASH COMPLEXION
MC(二日目は吉川のフリで布袋がMC)
NO MORE LIES
路地裏のVENUS
LOVE CHARADE
2人のANOTHER TWILIGHT
MODERN VISION
そんな君は欲しくない
BLUE
CAN’T STOP THE SILENCE
CRY FOR LOVE
DRAGON CRIME
ROMANTICA(衣装替えして登場)
PROPAGANDA
IMAGINE HEROES
GOOD SAVAGE
恋を止めないで
MAJESTIC BABY
1990(吉川は黒、布袋は白のロゴTシャツ)
RAMBLING MAN
AFTER THE RAIN(二人ともカラーのロゴTシャツ)
(7/30、31共に同じセットリスト)

初日はステージから遠く離れたスタンド席、正直音も悪く(まあ、東京ドームだとどこにいても音のいい場所なんていうのはないのだろうけれど。)、特に音響の跳ね返りと独特の「籠もった感」があって、その場で時間を共有する、といった感じだったかもしれない。しかし終演後の昂揚感を抑えることができぬまま会場をあとにし、同期生たちの待つ神田に向かったのだから、かなり満足度の高いライブだった。
月曜朝のワイドショーは、どのチャンネルも二人がステージ中央で対峙し、ガッチリと握手を交わす冒頭のシーンを放映していたが、過去の軋轢を捨て、21年ぶりに震災復興という同じ思いを持った二人が、決して交わる事のないと思われていたあの二人が、同じステージに立つという歴史的な光景を目撃できたというだけで、あとは何も必要なかった。
ステージは、奇をてらったような極端なアレンジがあるわけでもなく、派手な仕掛けがあるわけでもない。ただマイクを持ち、そしてギターを抱えた二人の男が、ステージを縦横無尽に駆け回る。もう、これだけで充分だった。
個人的な初日のハイライトを幾つか。
後で知ったのだが、楽曲の構成は21年前の東京ドーム最終公演と全く同じだったそうだ。
この日はWOWOWのカメラが回っていたこともあってなのか、あるいは21年ぶりの緊張感からなのか、吉川、布袋ともに終始表情が強張っていたように見えた。
中盤でスロー~ミディアムテンポの楽曲が続いた場面。観客は予想通り四十路が最も多く、21年前と比較すると体力的にも大分衰えを感じている人も多いようで、腰をさすりながら椅子に座る人が多数(笑)。そんな中、BLUEで聴かせた吉川の声は円熟味を増すとともに、思わず「うまい!」と唸ってしまうぐらい
本当に素晴らしい声を聴かせてくれた。
布袋のギターは相変わらずキレがあるというか、このギターの音があってこそCOMPLEXなんだよな、と思った。氷室京介には申し訳ないが、結局彼がBOOWYの楽曲をステージで聴かせる、といっても残念ながらそれは元BOOWYのボーカルによるセルフカバーに過ぎない。だが、COMPLEXはれっきとした再結成であり、ステージ上で彼らが言ったように「今のCOMPLEXの音」を聴かせてくれた。そこには昔を懐かしむような、再会を喜びあうような、そんなノスタルジックな感情は微塵もないように思われた。ただし、初日に関しては、だ。
吉川がギターを手に、ステージ中央で布袋と競演するというシーンが何度かあった。前半のハイライトでもあるDRAGON CRIMEでの掛け合い、そして後半のGOOD SAVAGEでの掛け合い。これがまた本当に圧巻だった。魅せる、聞かせる、そして何より二人が楽しんでいる。来て良かった。本当に。
アンコール最初の1990、吉川がララララ…と歌い出したのだが、観客には何となく戸惑った感があって、なんかとても中途半端な形で終わってしまった。何だろう?と思ったのだが、その理由は二日目のステージで明らかになることに。
さて、二日目はアリーナ席。全く期待していなかったのだが、何とほぼ中央の位置!ステージからは若干距離があるものの、二人の動きを肉眼で充分確認できる場所だった。
音響も前日とは雲泥の差、といっても過言ではないぐらいクリアに聞こえる。
基本的には前日と全く同じ構成であったのだが、明らかに表情が違っていた。二人とも時折笑みを浮かべながら、緊張感から解放されたような雰囲気だった。ただ、一曲目のBE MY BABYが終わり、吉川が何か言おうとしたところで、次のPRETTY DALLの音がちょっとだけ流れるというアクシデント。
CRASH COMPLEXIONでも、冒頭の布袋のギターが流れないというアクシデントに見まわれ、ちょっと拍子抜け。
それを払拭するかのように次のMCでは、吉川が「昨日何も喋ってないでしょう」と、布袋にMCを振った。まぁ、ちょっとこのMCでも気になる事があったのだが、これぐらいにしておきましょう。
この日最大のハイライトは、アンコール1曲目の1990で起きた。昨日に引き続き、吉川が「ララララ…」と歌い始めたのだが、何か様子がおかしい。次いで、前日はなかったのだが、布袋が「ララララ…」と歌い始め、観客を煽る(初日にはなかったシーンだ)。観客が追随するように腕を左右に振りながら歌い始めたその時、スクリーンに映し出された吉川が、両手で顔を覆っている。え?泣いてる!?まさか…と思った時、そっと涙を拭う吉川の表情が。う、うそー!?昨日中途半端で終わったのは、感極まったからだったのか!?
そして観客の「ララララ…」は、初日とは比べ物にならないぐらい長時間続いた。その間、吉川はずっと涙を浮かべていた。
自分の気持ちを落ち着かせるように、ハッと大きく息を吐き出しRAMBLING MANへ。しかし、声がうわずり、いつ堰を切ったように泣き出してもおかしくないぐらいの様子だった。
再度のアンコール、AFTER THE RAINが始まる。吉川の鼻は赤くなっていたが、一言一言、噛み締めるように歌い上げた。
全ての演奏を終え、ステージメンバーを紹介するのもやっと、といった感じに感極まっている。
ステージメンバーが舞台袖へと捌け、ステージに残った二人が再び対峙しガッチリと抱擁を交わす。吉川の耳元で布袋が何かつぶやき、吉川がそれに何か答えている。抱擁を解くと、ガッチリと握手を交わす。吉川が「ありがとう。気をつけて帰って下さい。」というと、二人で高々と手を挙げ、ステージ脇へと消えた。
これが、僕の観たCOMPLEX再結成の一部始終だ。
COMPLEXとしては今回のライブの為の再結成であって、今後の活動予定はないとのこと。
敢えて感想を言うなれば…。ただただ素晴らしいステージだった。日本一心を掲げるに相応しいライブだった。もう、これぐらいしか出てこないです。歴史的瞬間に立ち合うことができて、本当に感動した。復興支援という同じ志を持った同志に、僕も加えてくれてありがとうございました。