ただの日記」カテゴリーアーカイブ

2025年の始まりに

のんべ
のんべ
スリラーのゾンビとかけて、年末年始の雪と解く。
そのココロは。
いくら除けても湧いてくる。

遅ればせながら明けましておめでとうございます。
2025年がスタートして4日目。

1月1日朝6時45分。大雪のためか、弘前八幡宮を初詣に訪れる人の姿はほとんどなく。

昨年暮れから降雪が続く青森県内。弘前、青森、五所川原の津軽地方が寒波の集中攻撃を受けている感じ。
今年の年末年始は、先月27日にポリープ切除の検査結果を確認するための通院があったため(ちなみに結果はシロ)、勤めて初めて仕事納めの日に休暇を取った。結果、10連休の恩恵を授かることとなったが、この間何をしていたかというと、ひたすら雪片付けに明け暮れていたという記憶しか残っていないのがなんとも虚しい。

1月4日朝8時。1週間のうちに2度屋根に上って雪を下ろしたのは初めてかも知れない。

実際、年末に屋根に上って雪を下ろすことなんてこれまでなかったし、連日のように10センチ以上、多いときは30センチも降雪があることなんて、これまでちょっと経験した記憶がない。
普段通勤で利用しているJR奥羽線は、ほぼ毎日「大雪」のため津軽新城駅~弘前駅間で運転見合わせ、大館駅~弘前駅間に至っては、「倒木多数」「設備損傷」のため復旧のメドすらたっていないという。弘前市がいよいよ陸の孤島、日本のガラパゴス、豪雪の孤立シティを名乗る日がやって来たのかも知れない。

1月3日朝6時。除雪(雪寄せ)はやってくるが、排雪(雪壁撤去)は追いつかず。

2024年の降雪量が異常に少なかった分、今年が逆に異常な降雪量、積雪深といったところだろうか。この降雪の状況をみても、気象の振れ幅が明らかに変わっているといった印象を受ける。これがもしも雨だったらと思うと、ちょっとゾッとするところもある。
実際、今日(1/4)の午前11時時点で弘前市の積雪量は114cm。観測史上1月最高の積雪量となったそうだ。

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2024年の振り返り

《七転八倒》今年は最初から最後までドタバタの一年間だった。清水寺で揮毫された今年の漢字は「金」。金とはなかなか御縁のない個人的な今年の漢字は「乱」。
そんな波乱万丈な今年1年を、ざっと振り返ってみようと思う。これ、自分自身の回顧録であり、備忘録です。すいません。

【1月・一意専心】元旦に発生した能登半島地震を受け、被災地支援業務のため富山県射水市へ。3度目の富山県、立山連峰は一度も拝むことができなかったが、これまで知らなかった富山県を色々知ることができた。任務を終えて帰青した直後の29日に53歳の誕生日を迎えたが、所詮は毎年当たり前に繰り返される+1の足し算。

【2月・二六時中】母の生まれ故郷・(旧)合川町(北秋田市)での開催された林弘樹監督作品「惑う」の上映会に出向く。会場に母を連れて行かなかったことを悔いたが、久し振りの再会もあり、心の洗濯に。

1月2月。富山県射水市にて能登半島地震の支援業務を行い、北秋田市にて懐かしい面々と再会。

【3月・三寒四温】恐らく人生最後となる新型コロナウイルス感染症のワクチン接種。振り返ると、コロナに振り回された数年間。失ったものが多過ぎて、得たものは何もなかった。でも、あの数年間は自分の糧にするしかない。中旬には定例異動の内示。所属は変わるが、4月からも同じフロアで9年目を迎えることに。ただ、2年間で大した成果や実績を挙げたという気分には程遠く、モヤモヤを残したまま異動となった。

【4月・四面楚歌】昨年5月に引き続き、The Street Slidersのライブを日比谷野音で鑑賞。色々気になるところはあったが、ライブ自体はとても良い内容だった。23日、高校生の頃から尊敬そして敬愛する弘前の音楽番長がパーソナリティを務める、地元コミュニティFMの番組にゲスト参加、プリンスを1時間にわたって紹介。選曲まで任され、ホントに楽しかった。
そして4月最終日、3月まで一緒だった元同僚の突然の訃報に接し、激しく動揺そして狼狽。

3月4月。弘前市で名画を放映し続けてきた映画館が閉館。日比谷野音を初めて訪れたあとは、プリンスをテーマにラジオで放談。楽しかったなあ。

【5月・五里霧中】別れがあれば出会いもある。お初にお目に掛かります、お久し振りです!が多かったこの月。19日は八戸市で開催された「うみねこマラソン(ハーフ)」に、約10年振りに参加。が、自己ワーストのタイムで走り終えた後、明らかに熱中症と思われる症状に見舞われ、フラフラになりながら電車を乗り継いで帰宅。その3日後、初めて警察官から一時停止違反の反則切符を切られた。35年にわたり維持してきた無事故無違反が遂に途絶えた。

【6月・六根清浄】4月から相次ぐショックも癒えぬまま、仕事に追われる。肉体的というよりも、精神的な疲労や苦痛が絶えない。4月以降、3か月連続で下北半島の自治体を訪問。結局8月を除いて11月まで訪問することとなった。

5月6月。久し振りのうみねこマラソンは、まだ元気だった頃。こんなに輝く宝石みたいなサクランボは初めて見た。26年、青森県で国スポ障スポ開催です。

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予定調和の出場辞退 – 弘前・白神アップルマラソン

9月27日、突如足に異変が生じた。右足のアキレス腱のあたりに激痛が走り、まともに歩くことすら困難となってしまった。普段通勤で利用している電車から下車し、青森駅から職場へと向かう途中に違和感を覚えた。約10分後、職場に着く頃には完全に異変が生じていた。

これまでも数度発症したことのあるアキレス腱周囲炎だろうと、すぐに察した。以前はステロイド剤を患部に注入し(これがまた例えようのない激痛なのだ)、翌日の大会に難なく出場、という強硬手段に打って出たこともあったが、この年齢になるとそういう無茶もできないし、やはり躊躇してしまう。

とはいえ、出ると決めた以上は練習も積んでおきたい。
基本は週末の空いている時間を練習に充てながら、何とか練習時間を工面していた。
しかし、月間の走行累計距離は100キロ前後。今月は300キロだ400キロだという周囲のランナーの話を耳にしながら、その時間を確保できることに驚きと羨望すら覚えた。いや、その時間を確保しようとする努力が自分には足りなかったのだろう。
…まあいい。人は人、自分は自分だ。
以前であればそういう話を聞いて焦りを感じた自分がいたけれど、そういう感覚がなくなったというか、いちいち人のことを気にしていられなくなったというか。

思い返せば今年は、一度しか21km以上を走っていない。だいたいにしてフルマラソンを走るのは、昨年12月以来だから10か月ぶり。この間、一度だけハーフマラソンの大会(これが今年唯一の「21km以上」)に出場したが、その時も散々な目に遭い、二度とこの大会には出るものか!と思ったぐらいだった。

そして、落とし穴は突然現れた。

30㎞も走っていない中、やはりいきなりフルに挑戦するのはちょっと無謀じゃないか。8月以降、そういった思いがふつふつと湧いてきた。例年であれば余裕だったはずの週末は、なぜか色々予定が入っているという状況。基本的に何もないはずの週末が、父の17回忌だ福山雅治のコンサートだと例外続きとなり、少々焦りを感じ始めていた。
そんな焦りに更に追い打ちをかけたのが、雨。なぜか週末になると降り出す雨。
何もすることができず、悶々と過ごす時間が増えた。
結果、晴れる合間を縫っての練習に勤しむこととなったが、これが余計な負担となってしまったらしい。

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居酒屋訪問記 #鯉とうなぎのまるます家総本店(北区赤羽)

赤羽駅の北側にある「鯉とうなぎのまるます家」

7月20日から3日間、東京を訪れていた。
21日にNHKホールで開催された山下達郎のコンサートに足を運ぶのが最大の目的だったが、思いのほか初日が最高に楽しい1日となってしまったので、コンサートの話はさておき、まずはそちらの話をしておこうと思う。

赤羽駅は、JR各線(京浜東北線、埼京線、上野東京ライン、湘南新宿ライン)が交錯する交通拠点。今回、その赤羽駅近くに宿を確保、ここを拠点に3日間を過ごすこととなった。

青森空港から羽田空港、そこから京急とJR線を乗り継いで、赤羽へと向かった。

JRの車内は、なぜか浴衣を着た若い男女が多く乗車している。赤羽にも近い荒川沿いで「足立の花火」が開催されるらしい。一瞬食指が動いたが、50万人前後の動員が見込まれるようで、近づくのはやめることにした。(結局、花火大会は落雷等の影響で開始20分前に中止が決定、約40万人の観客が騒然となった模様。)

ボロボロのアーケードの中にひしめく「酒」の文字

さて、赤羽駅周辺のエリアは、老舗から新しい形態の店舗まで多くの居酒屋等が立ち並ぶ、酒好きには堪らない「聖地」として有名。

当然その地に足を踏み入れる以上、どこかに行くに決まってる。
ということで、この界隈でも代表格の「鯉とうなぎのまるます家 総本店」を訪れることは、青森を出発する前から決めていた。

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「公務員を語る。公務員と語る」in青森中央学院大学

先日、青森中央学院大で開催された「公務員を語る。公務員と語る」という企画に参加した。

考えてみると、職場で学生のインターンシップ受入れは経験したことがあるが、外に出て、学生に対して自分の業務に関する話題を積極的に話す機会、場面はほとんどなかった。

そういう意味では、自分のこれまでの役人人生を振り返る、いい機会を与えてもらったと思った。そして、恐らく今回が初めましてとなる、他自治体の職員の声を生で聞くことができる、絶好の機会だと思った。ここから新たな繋がりが生まれるのであれば、なお結構なこと。

参加した学生さんは5名。三連休の中日ということもあり、お世辞にも多数ではないものの、こういう場に自ら希望してやってくるということは、それなりに公務員志望を持っているのだろう。

一方の自治体職員は、元職も含めて12名。国、県、市町村から幅広く参集した。

あくまでも学生さんの疑問に答えるというものであり、人材発掘やリクルートが目的ではない。ありのままの状況を赤裸々に話せばいい、ということのようなので、身構えることなく臨んだ。

事前に今回の主催者である担当教官(元自治体職員)から30問ほど質問項目が送られていたので、それなりに頭の中を整理したつもりだった。しかし、いざ文字に起こしてみると、自分も相当いい加減だな、と思わず笑ってしまった。

担当の小関准教授。3月まで埼玉県東松山市の職員だった。ちなみに筆者と同い年。

以下、用意されていた質問内容(抜粋)と、事前に用意していた手持ちのメモ。生々しい記述はカットしています。


就職の際に民間と悩むことはなかったか

もともと地元の民間会社から内定をもらっていた。しかし、受かるはずがないと思って受験した公務員採用試験に合格したのを機に、失礼とは思ったが内定を辞退。だが、約5年後にその会社が倒産したのを目の当たりにして、完全に運を使い果たしたと思った。

実際に働き始めて、イメージとのギャップがあったこと

公務員は堅苦しくて真面目な人ばかりだという印象だったが、全く違っていたこと。いろんな意味でふざけた人が多いと思った。(以下略)

働いている中で一番苦しかったこと、大変だったこと。

  • 勤務してから数年後、周囲の環境(同僚の顔ぶれ)がガラリと変わった。結果、自分の業務の進め方を全否定され、心身の不調に陥ったこと。(パニック障害、自律神経失調症)
  • 新型コロナウイルス感染症への対応。
    (以下略)

転職や退職を考えたことは?

何度かある。いや、何度もある、か。

公務員試験の対策として有効な方法は何ですか?

(個人的には)市販の問題集1冊を繰り返し勉強し、傾向と対策を考えた程度。残念ながら有効な方法とは言えず、全く参考になりません。

採用面接でのアドバイスや注意点はありますか?

緊張して大変だと思いますが、変に取り繕おうと意識すると面接官に伝わるので、自然体で臨んだ方がいいと思います。

公務員として働く上でのやりがいは何ですか?

(滅多にないが)県民の方々から感謝されること。「ありがとう」と言われること。(以下略)

仕事を通じて感じる一番の挑戦は何ですか?

行政実務は前例踏襲によるものが非常に多いが、その前例に疑問を呈し、改善していくこと。


メモはバッグにしまったまま、車座になり、全員が自己紹介。職員側は与えられた持ち時間2分で終わるはずがなく、当初の予定を大幅にオーバーし、いよいよ本題へと突入。

自治体職員は、所属も経歴も年代もさまざま。

教官が事前に用意した質問を参加した職員に振っていく。場慣れした職員もいたので、時には笑いが起きたと思えば、他の職員の発言内容に大きく頷くような場面も。一方の学生は、我々の話す内容からキーワードを拾い、必死にメモを取っている。

僕には「イメージとのギャップ」の質問が飛んできたが、ちょうど違う考え事をしていたため、頭から発言したい内容がぶっ飛び、思わず「パス!」と叫んでしまった。集中していなくて本当にすいません。

 続いて飛んできた質問は「公務員に向いている人、向いていない人」。

公務員は「予期せぬ転職」が次々とやってくるので、それに順応できる人。また、所詮はチームプレーなので、和を保てる人。一方、自分のことしか考えられない人は向いていないと思います。確かそんなことを答えた、はず。

休憩を挟み、学生さんの多くは、親御さんやご親戚が公務員だという人が多かったようだ。

説明に真剣に耳を傾ける皆さん

なぜ公務員を目指したのか、という質問。
実はもともと公務員志望ではなかったこと、だけど地元に貢献したいという想いをずっと持っていたから、と答えた。そして、今は人口減少に伴い職員の数も少しずつ減っているようだし、その中で定年延長などもあるけれど、公務員に求められていること、やらなければならないことは、以前と比べると相当増えているはずなんだよね、とも。

直接お話した3人の学生さんみんな本当に真剣で、我々のつたない説明にもかかわらず、一生懸命メモを取っていた。

こちらとしては不安を煽るつもりはなく、素朴な疑問に対し、嘘偽りのない事実を伝える。それが今日の役割。学生さんは見ず知らずのオッサンを目の前にして、腹を割って話すことはないだろうけれど、こちらは包み隠さずいくらでも話せるわけで。

最後の振り返り、気づきの場面。いつまで経っても不真面目な自分の立ち振る舞いを反省しつつ、今日参加していただいた学生さんには、是非とも希望を叶えて欲しいな、と思った。

参加した皆さんとともに。

「今日ここにいるのは、(当たり前を変えようとする)変態公務員の皆さん」とのコメントには、妙に納得。またこういう機会があれば、ド変態目指して積極的に参画させていただきたいと思います。

参加された皆さん、大変お疲れさまでした。

青森中央学院大学のHP

なお、これを機に青森県内の自治体職員向けの勉強会が本格的に動き出しそうです。

興味のある職員の皆さま、興味はないけどちょっと覗いてみたい職員の皆さま、ワタクシに御一報頂けたら関係者にお繋ぎしますよ。何だかドキドキワクワクw しませんか?