Daily Archives: 2009-09-15

BoseからMarantzへ

通勤時、iPod nano(所有しているiPod touch、しかも前世代型は未だデビューできず)に接続して聞いていたイヤフォンがいよいよ大変な状態になってきた。ちなみに今使っているのは、Boseのin-ear headphones。Appleのオンライン福袋に同梱されていたものだ。

初めて使うBoseのイヤフォンは、決して相性の良いものとは言い難かった。とはいっても音質は素晴らしいし、結構好きだったんだけどなぁ。
使い始めて1年間で失くしたイヤーチップの数、3個。Boseに送ってもらったイヤーチップの数も、3個。平日はほぼ毎日1時間~2時間の使用。雨風雪、高温にさらされながらも耐え続けた結果、使用後1年が経った頃、噂に聞いていたケーブルのほころびが出てきた。ケーブルの強度が弱い、というのは総じて見られたレビューだった。

まず最初の状態は、左側のケーブルが折れ曲がり、中の軸線がちょっとだけ顔をのぞかせ始めた。そして今月に入って、ワイヤーストッパーを引っ張った時、それと一緒にあら不思議、ケーブルの被膜まで一緒にスルスルと…。嗚呼、軸線が剥き出しに(泣)。
取りあえず今も騙し騙し使ってはいるものの、傍目にも非常にみすぼらしい姿になってしまった。辛うじてBoseのロゴがあるのでそれとわかるが、ここまで来ると本当に恰好悪い。

たかがイヤフォン、されどイヤフォン。1年半持ちこたえただけでも良しとしなければならないかも知れないが、元は12,000円を超える高額商品である。それ相応の耐久性は欲しかった。
何よりイヤーチップを紛失した、あのムキーッと来る気分、あの時のストレスを思うと、今まで使っていた中で1~2位を争う音質とはいえ、また同じ商品を購入する気にはなれなかった。

同等でなくてもいいので、何かめぼしいイヤフォンがないかと探していた時に見つけたのが、MarantzのHP101だ。
いろいろレビューを見ても評価は頗る良く、購入を決意。アルミ削り出しというおしゃれで高級感あふれるデザイン、付属品も延長ケーブルや航空機用変換プラグ等と、バラエティに富んでいる。1万円以下でこの品質は、「買い」かも。

ちなみに低音部が弱いというレビューが多く見受けられたが、さほど弱いとは思わなかった。
まぁ、これからしばらくいわゆる「エージング」でもやってみますか。といっても、正直あまり変化に気づくことができないんですけどねー。

Michael Jackson’s This Is It

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10月28日から2週間限定で公開されるMichael Jackson最後の記録映画「This Is It」の予告プロモーションが始まった。
MTVビデオ・ミュージック・アワードでのマドンナの発言。懺悔にも似た彼女の言葉に、何か、自分の一番触れてはならないところをもみくちゃにされたような、複雑な気持ちと激しい悲しみの感情が入り混じった気持ちになった。

【9月14日 AFP】MTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music Awards)が13日、ニューヨーク(New York)のレディオ・シティ・ミュージック・ホール(Radio City Music Hall)で開催され、6月に急死した故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんに多くのアーティストから称賛の声が贈られた。

式のオープニングを飾ったマドンナ(Madonna)は、マイケルさんを「史上最も偉大な才能を持った人物の1人」とたたえると、マイケルさんはわたしたちに踊りたいと思わせてくれただけでなく、空を飛べるかもしれないとも信じさせてくれたと語った。

しかし、称賛が終わると声のトーンが変わり、マイケルさんが健康問題、歌手業、そして児童に対する性的虐待容疑に苦しみ始めた頃に手を差しのべない人が多かったと語った。

「わたしは彼を見放した。わたしたちは彼を見放した。世界を照らしてくれたこの素晴らしい人物が見過ごされていくのを許してしまった。彼に背を向けた人がほとんどだった」

こう語ったマドンナは「キング万歳!」と叫び、ステージを後にした。

誰も決して触れようとしなかった事実。そう、我々はマイケルを卑下し、そして見放していたのだ。彼が亡くなるまで。
彼が亡くなった途端、「大事な人を失った」と嘆き悲しみ、そして称賛する。ついこの間まで、「マイケル?もう彼の時代じゃないでしょ。」なんて罵倒していた人たちも含めて。
しかし、いくら嘆いたところで彼は戻ってこない。気付くのが、遅過ぎたのだ。

マイケルは死んだ。マイケル・ジャクソンはもうこの世にいないのだ。
マドンナのコメントは、そのことを痛感させられる、悲しくもあり、向き合わなければならない冷たい真実を突き付けられる内容だと思った。

10月28日。人々は一体どんな感情を持って、このフィルムの公開を目の当たりにするのだろう。