月別アーカイブ: 2019年9月

猿には多分わからない?#弘前白神アップルマラソン コース解説 

いよいよ今年も弘前・白神アップルマラソンの開催が迫ってきました。あと1週間ということで、準備を整えている方も多いのではないかと思います。
今年もフルマラソンで4時間のペースランナーを務めさせて頂きます。非公認のコースだからこそ、そして地元開催だからこそできる役割、そういう機会を与えて下さった関係者の皆さん、そして弘前公園ランニングクラブの仲間を始め、地元でランニングに勤しむ同志の皆さん、さらには県内外から大会に参加されるランナーの皆さんに、心から感謝です。皆さんがいなければ、こういう役割を担うこともありませんから。

さてこの大会、先程も触れたとおり公認コースではありません。だからこそ本格的なシーズン前の練習として位置付けるもよし、自己ベストを狙うもよし、ファンランに徹するもよし、人それぞれいろんな楽しみ方があると思います。

ちなみに僕にとっては、6年前のこの大会が生まれて初めてのフルマラソンでした。その時の記録は3時間34分50秒。アップルマラソンの持ちタイムとしては、これがベストということになりますが、その後の大会はペースランナーだったりハーフマラソンの伴走を務めたりだったので、今どの程度で走れるかは正直わかりません。

ただ、勝手事情を知るコースと自認している地元のランニング仲間の中でも、実は意外と走りにくいのだと評する人もいます。

今年、大会前日にコース下見ツアー・ミニ観光ツアーが行われる予定となっており、僕はコースの案内役を務めることとなっています。

昨年は台風の影響で大会自体が中止となりましたが、前回大会と大きく変わったのが、今年はハーフコースのゴールが西目屋村役場前に設けられたということ。ハーフの折り返しがなくなり、ワンウェイのコースとなったことには賛否両論色々あるようですが、それはともかく今年はゴール地点が違う、裏を返せばハーフマラソンのコースがフルマラソンの往路とほぼ一緒ということになります。

そこで、前日に予定しているコース案内を一足早くこちらでやってみたいと思います。ちなみにツアーでは全コースをバスで辿るわけではないとのことですので、ツアー参加者へのフォローも兼ねているつもりです。

【スタート~5km】
スタート地点は例年と同じく弘前消防本部の西側です。スタートして程なく、約300mの城西大橋を一気に下ります。スタート地点は当然混雑しますが、この下りで勢いをつける必要はありません。遠くに見える岩木山を眺めながら、そして、沿道からのたくさんの声援を受けながら、ああ、今日も天気がいいなあ、とか、大きく深呼吸しながら先に進めましょう。慌てる必要はありません、まだ先は長いから。1km過ぎた信号付近まで緩い下り基調、左手に小学校が見えてくる辺りは、気づかないほど緩い上りです。緩い上りに緩い右カーブ、このあたりでは弘前ねぷたのお囃子を耳にすることができるかも知れません。それを過ぎたところには岩木川に架かる岩木茜橋を越えて2km通過。橋を過ぎた後は、しばらく稲刈り後の田園風景をお楽しみください。

3kmを過ぎると再び緩い右カーブ。じわじわ上り基調となりますが、あまり気にはならないと思います。4km過ぎ、左手に岩木小学校が見えてくると、最初の給水ポイントがあります。混雑必至のポイントではありますが、必ず給水は取るようにしましょう。
ここから左折、右折の連続する区間が続きます。有人のガソリンスタンドを左手に見ながら左折すると、5km地点通過です。

【5km~10km】
道幅が多少狭くなり、上りと下りが続く区間となります。後程説明しますが、折り返した後の復路ではキモの区間となりますので、余裕があれば予習がてら脚で覚えておきましょう。7km付近までは緩い上りが続きますので、テンポ良くしっかりと。上りがあれば下りがあります。五代の集落ではりんご農家の方が私設エイドを用意しています。りんごはもちろんのこと、手作りのりんごジュースも置かれているようです。余裕がありましたら、是非。ちなみにこの辺りから建物の間にりんご畑が広がる長い下りとなりますが、下りだからといって調子に乗らないように要注意。ここで調子に乗ると、後で痛い目に遭いますから。8km地点、五代集会所の前に2つめの給水ポイントがあります。程なく右折、9kmの交差点を過ぎると徐々に道幅が狭くなっていきますが、気にせずに先へ進みましょう。

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僕の夏休み2019 Days4&5 #旅の経常経費を削減する

夏休み4日目。
谷茶ベイ最終日。
重い腰を上げて暗がりの中をジョギング開始。

そういえば十五夜だったらしい。間もなく日の出を迎える中、西の空に沈もうとしている月明かりが眩しい。国道58号を南下し、いつも写真を撮影する看板があることを確認。

産直施設となっている「おんなのえき」の辺りでUターン。ホテルから4kmちょっとの地点だった。
帰りはちょっとコースを変え、地元民しか知らないような裏道を走る。月が海に沈み、少しずつ空が太陽の光を蓄えようとしている中、近所の方々が散歩していた。

残暑の9月。しかし沖縄の風は、確実に秋の気配を感じさせるものだった。
約8.5kmのジョギングで汗だくになりながら、ホテルの部屋へと戻った。

千葉県に大きな被害をもたらした台風15号。
そして、日本列島を舐めるように進路を取った台風17号。
この間隙を縫う格好で夏期休暇を取得できたのは、運がよかったとしか言いようがない。最後までありがたく楽しませてもらおう。

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僕の夏休み2019 Days2&3 #毎年恒例「沖縄がえり」

夏休み2日目。
四国を離れ、いよいよ沖縄本島を目指す。
松山から那覇へは、久し振りにANA便で移動となる。

9時40分にJR松山駅前を出発したリムジンバスは、約20分で松山空港に到着した。トータルすると24時間に満たない滞在時間だったが、濃厚な時間を過ごすことができた。
松山で行きたいと思ったところ、食べたいと思ったもの、飲みたいと思ったものは一通りクリアした。次はいつ来ることになるのだろう。いや、もしかしたら二度と来ることはないのだろうか。ありがとう、松山。

10時50分、ほぼ定刻に松山空港を離陸。
旅に出ると、睡眠時間が一気に減る。非常に眠い。しかし、朝の蛇ショックか旅の興奮か、惰眠を貪るつもりがどうにも眠ることができず、結局手持無沙汰で機上の時間を過ごした。

13時過ぎ、定刻より少し早く沖縄那覇空港に着陸した飛行機は、駐機スポットへは向かわず、空港かなり端っこの場所で停止した。ここからバスで移動するという。沖縄那覇空港では初めてのバス移動だ。
それほど大きくない機体ではあったが、乗客はそれなりにいた。これが地方便の憂き目、といったところだろうか。

空港を出たあとは、15分ほど離れたところにあるレンタカー店へ移動。
今回は久しぶりに軽自動車を借りた。高速料金も安くなるし、そもそも沖縄県内の高速道を走る軽自動車は非常に多い。
が、軽自動車だからこそのパワーの弱さと、意外と悪い燃費に苦労することとなった。その一方で、普通車の中にポツンと空いた軽自動車専用の駐車スペースにあっさり停車することができるなど、一長一短があった。

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僕の夏休み2019 Days1 #初の四国・松山上陸記

6月に山下達郎のコンサートを青森で観た際、「来年はコンサートツアーをお休みする。」といったことを話していた。2019年のツアーはまだ始まったばかりだったが、これは何とかもう一度観ておいた方がいいな、と朧気ながら考えるようになった。

とはいえ、コンサートを観に行くだけでも時間と金がかかる。何とかうまい方法はないか、と思案しながら思いついたのが、夏季休暇を利用した「遠征」だった。

ここ数年、7月の早い時期に夏季休暇を取得し、沖縄を訪問することが続いていたが、今年は仕事の関係で夏季休暇の日程を決めかねていた。

こうなったら、日程ありきで動くしかない。休暇の取得時期を9月中旬に定め、9月11日の松山市民会館、15日の大阪フェスティバルホールでの公演に抽選を申し込んだ。
東京と大阪の公演はチケットの入手が非常に難しいということを聞いていたので、大阪よりも松山に狙いを定めていた。

結局、予想通り大阪のチケットは落選となったが、松山は無事にゲットすることができた。
なんでわざわざ青森から愛媛・松山に足を運ぶんだ?と思われる方もいるかも知れない。

理由は3つあった。

  1. 空港から市街地への移動が比較的楽なこと。(リムジンバスの運行本数が非常に多く、乗車も短時間で済む。)
  2. 沖縄への直行便が運航されていること。
  3. そもそも四国に足を踏み入れたことがないこと。

これでコンサートありきの「遠征」、そして夏季休暇の取得が決定した。

しかし、9月に入ってから台風の発生頻度が一気に高くなった。台風15号は首都圏を直撃し、千葉県で大きな被害が出たことは、ご存知の通り。

その後も南太平洋の上に続々と現れる雲の塊の行方に気を揉みながら、いよいよ11日からの夏季休暇がスタートした。

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#竹内まりや の「 #Turntable 」を1.3倍ぐらい楽しむ方法

「Turntable」。竹内まりやの音楽活動40周年を記念して発表された3枚組のコンセプト・ベスト。

62曲という収録された楽曲数の多さはもちろん、その内容も話題になっている。
ご存知の通り竹内まりやの伴侶は山下達郎。
二人とも音楽スタイルは一貫していて、何年経っても古さを感じさせないスタンダード性は、恐らく国内のアーティストの中でも屈指ではないだろうか。

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正直言うと、僕の中では「竹内まりや」というアーティストはあまり重要な存在ではなかったし、シングルやアルバムが発表されてもそんなに食指が動くことはなかった。
ところが、突然の竹内まりや熱に火をつけたのは、他ならぬ山下達郎。
詳細は言えないが、ライブアルバムにも収録されている竹内まりやの「あの楽曲」を改めて聴いてしまったのが、全ての発端だった。

10年前に発表された、30周年を記念する「Expressions」は、ファンが選んだベスト盤だった。山下達郎がプロデュースした作品も数多く収録されたこの作品は、いわば「夫唱婦随」と「婦唱夫随」の混在した(とはいえ2人の音楽スタイルは全く異なるので、あくまでも山下達郎は脇役であることを強調したい)、あたかも夫妻の結晶が昇華されたような作品だった。

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今回の「Turntable」は、「More Expressions」を謳った1枚、過去に様々なアーティストへ提供した楽曲のセルフカバーを収録した「Mariya’s Rarities」、もう1枚は、山下達郎がDJを務める「サンデー・ソングブック」に端を発した洋楽カバー集「Premium Covers」。杉真理と松尾清憲のバンド「Box」を携えたビートルズのカバーが半分以上、山下達郎のバントメンバーを従えた楽曲も多数。それぞれ楽曲のクオリティの高さもさることながら、それに全く負けないまりやの声も凄い。

ここ数年、山下達郎の公演を観るたびに増していく円熟味と凄みに圧倒されているが、それに対して竹内まりやは、雑味のない艶をどんどん増強しているといった感じ。

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