日別アーカイブ: 2004-09-28

この半年をちょっと振り返る

田舎にある「支社」への異動を命ぜられたあと、2年間の「派遣」を終えて4年ぶりに「本店」に戻り、「普通の仕事」に復帰してからまもなく半年が経とうとしています。「真面目なお仕事」をしていると周囲から見られる関係上、いろいろ言いにくいこともあるのですが、今日は敢えてこの場を借りて、半年間を振り返ってみた雑感を吐露したいと思います。
2年間というブランクは、自分にとっていろんな意味で影響があったらしく、良くも悪くもそれが内外から現れてくることを感じました。
私が一旦業務を離れるに際しては、「外部の立場という視点から自分の行った業務や職場を監視、見直してみる」という意気込みを持っていました。派遣されていた2年間で、ある程度それは達成したと思っていましたし、自分なりの思考を醸成し、意気込みを持って業務に復帰したわけですが、配属されたのは典型的な「縦割り社会」の残る部署でした…。更に、私が「派遣」という形で2年間のブランクがあることを知るやいなや、派遣内容も知らないクセにこき下ろす、という方もいました。さすがにこの時は、この人は何て小さな人間なのだろう、と呆れてしまいましたが…(ただしこの輩とは現在、良好な関係を形成しています)。
今の仕事に就職して10年以上経過しましたが、私としては2年に及ぶ「派遣」によって、これまでの仕事内容を一旦リセットし、新人気分で仕事に臨むことができたのも事実です。しかしその一方で、2年のブランクは予想以上に大きいものでした。未知の業務に携わる部署に配属されたということもあったのですが、見るもの聞くもの初めてのことばかりでした。当たり前のことではありますが、いろんな物事や見識を吸収する能力も、新人の頃と比較すると格段に低下していましたし、今もまだ知らない、わからないことばかりです。
さらに、私の所属するグループは分業制ではなく、個々の業務を全うするというような雰囲気ですので、そういう部分では、難題が生じた場合の対処方法で困惑することもあります。サポートしてくれる上司も全幅の信頼を寄せるところまでに至らず、こちらからの提案に対しても、「長」の顔色を窺いながら可否を判断するという有様。しかも、グレーゾーンと判断したものについては「我関せず」と言わんばかりに直接「長」への説明を促されることもあります。結局のところ、自分がよかれと思って進めている業務に対しても、疑問を抱きながら仕事をしなければならない、そういう状況だと言えそうです。ただ私の場合、詰めの甘さを相変わらず露呈したり、肝心なもののチェックが抜けていたりと、あまり成長の形跡は見られません。そんなわけで、こうやってみるとあまり「良い職場」とは言い難い感じなのですが、その大きな要因の一つとして、「私自身の物事の受け止め方」というのもあると思います。
お恥ずかしい話ですが、新人職員の頃は、まるで自分が「エリート」で「優秀」であるような、そんな驕りと錯覚の意識を持っていたのも事実です。しかし、勢いだけで遂行できるような仕事ではありません。日々の業務の中で自分の力量を知るにつれ、そのメッキは剥げ落ち、そしていつしかポンコツでボロボロに近い状態になっていたのも事実。再度磨きをかけるという意味も込めて、2年間の派遣を希望したわけですが、磨かれたのは外面だけ、いや、何も磨かれなかったのかも知れません。結局のところ、相変わらず自分から殻を打ち破っていない、周囲の目を気にしすぎて萎縮している、あるいは周囲との接触を意図して避けているのではないか、そんな気もします。
ただ、この職場にきてまだ半年。これで結果が出たというわけではありません。「常に疑問を持つ」「コスト意識の醸成」「後腐れのない人間関係の形成(笑)」を目標に、最低あと半年はこの職場で頑張ってみたいと思います。こうなったらとことん、歩兵に徹してみたいと考えています。
余談ではありますが、4年ぶりに本店に戻って来て、一番変化があったこと。
飲みの回数が激減しました。