gremz オゾン層破壊
これで今晩か明朝、左側の木に変化が起きる、とか?
さて、昨晩のニュースでは、ほとんどすべてでトップ扱いされていたこのネタを今日は取り上げようと思う。
自民が東国原知事に出馬要請(毎日新聞 – 06月23日)
自民党の古賀誠選対委員長は23日、宮崎県庁を訪ね、東国原知事と会談し、衆院選に党公認候補として立候補するよう要請した。これに対し、東国原知事は「私を次の自民党総裁候補として、衆院選を戦うお覚悟があるのか」などと、逆に条件を突きつけ、結論は出なかった。
東国原知事はこのほか、国と地方の税源配分を5対5にするなどの全国知事会の要望を次期衆院選の党政権公約(マニフェスト)に盛り込むよう逆提案。古賀氏は明確な回答をしなかったという。会談後、東国原知事は県庁内で「党の体質を変えていただかないと、国民の支持は得られない」と記者団に述べた。
自民党は昨秋、政界引退を表明した中山成彬前国土交通相の後継候補として、衆院宮崎1区からの出馬を東国原知事に打診し、同知事が断った経緯がある。内閣支持率や党支持率の低迷を受け、自民党内では知名度の高い東国原知事への期待が再燃。党内には「自民党の顔」として、比例東京ブロックへの擁立案も浮上している。
古賀選対委員長は「毎年6月23日は必ず沖縄・糸満市を訪れ、沖縄戦没者の慰霊祭に出席するのだが、今日は東国原知事に会えるということで、わざわざ予定をキャンセルして宮崎を訪れた。」と、ご丁寧にも何とも恩着せがましい説明を伝えていた。
東国原知事としてはその場での即答を避けたが、今すぐにでも国政に打って出たくて出たくて仕方がない、というのが本音なのだろう。実際、既に国政選挙に向けて動き始めているようだ、という報道もされていた。
支持率低迷にあえぐ自民党にしてみれば、比例候補として東国原知事に出馬してもらえるのであれば、「党の顔」として格好の起爆剤になる一方、民主党をはじめとする他の党にしてみれば「目の上のたんこぶ」的な存在になりそうな予感。どちらにとっても「台風の目」になりそうな存在ではある。
しかし、自民党も節操がない。宮崎知事選の時、東国原知事を「泡沫候補」と一笑に付していたあれは何だったのか。「手の平返し」は政治の世界ではよくあることだが、一地方の知事にまですがらなくてはならなくなってしまったのかと思うと、と何だか情けなくなる。それとも、次は橋本大阪府知事に白羽の矢を立てる計画なのだろうか。まぁ、千葉県の知事ではちょっと厳しそうだからなぁ…。
ただ、どうやら今回は古賀選対委員長や一部の関係者(首相含む)の勇み足で、「党の総意」をもって出馬要請したわけではないらしく、結果的に党内のゴタゴタを露呈する始末となった。所詮自民も民主も一枚岩ではないということの表れ、と受け取ればいいのだろう。一方の東国原知事も本気なのか小馬鹿にしているだけなのかはわからないが、相当理不尽な要求に思える。いや、むしろこれは東国原知事流のウィットに富んだジョークなのだろう。字面だけを追うと、やんわりと出馬を否定しているようにも見える。でも、これだけでは真意が掴めない。
個人的には東国原知事の国政への鞍替えは、まだ時期尚早だと思う。実際知事の任期はまだ1年以上あり、彼が掲げたマニフェストは、まだ達成段階に達していないのだ。
東国原英夫宮崎県知事マニフェスト中間検証-早稲田大学マニフェスト研究所(pdfファイル)
宮崎をどげんかせんといかんと知事に就任したのに、任期途中、それもまだ就任1期目も終わっていない中で、どうでもよかばいと放り出すのは、いかがなものかということだ。
宮崎県内での東国原知事の支持率は、未だ80%を超えるという。裏を返せば、それだけ宮崎県民が東国原知事に県政の舵取りを託している、ということだ。その舵を投げ打ってまで鞍替えするほど、今の国政に魅力があるとは思えない。もちろんあれだけの知名度を誇る候補なので、いくら新人とはいえそれなりの要職を準備するだろうが、出る杭というのはどこにいても不思議と打たれるものだ。
少なくとも、昨日のようなビッグマウスを嫌う老獪議員からは、格好のターゲットとなることだろう。
いずれにせよ、まだ機は熟したとは言えないようか気がする。
まずは知事としての任期を全うし、総括してから国替えを検討すべきではないか。
道筋を付けてから後進に道を譲っても、まだ遅くはないのではないだろう。
それとも、衆院選で落選しそうな候補に県知事の椅子を譲る密約が出来ていたりして!?