僕の車にはカーナビが設置されていない。レーダー探知機も設置されていないし、ETCも設置されていない。
今の職場に配置換えとなって3年目に突入したが、7~9月は自家用車で県内行脚の日々が続く。
特に昨年は、本州最北端の大間町まで自家用車を走らせた。今年はその隣にある、風光明媚な「仏ヶ浦」のある佐井村まで行くことがほぼ決定している。
一度通った道路は忘れない、と自負していた20代。しかし、30代も後半になると、だんだん過去の記憶が乏しくなっていて、一昨日の夜に何を食べたかなんてことはもはや思い出せないぐらいまで脳の記憶が薄くなっているようだ。
県内とはいえ、自宅から下北半島を目指すと、走行距離は150キロを軽く超える。一人でないのは不幸中の幸いとはいえ、何度となく自家用車で走っていても、地の利のない地域を車で走ることが不安であることは間違いない。
そこで僕は、カーナビの代わりということでPSPにGPSレシーバーを取り付け、PSPのソフト「MAPLUS 2」を車載している。ただしあくまで遠方に足を運ぶ時だけであり、市内を流す程度であればこのソフトに頼ることはない。
ちなみにこの「MAPLUS2」、MSに電話帳データやその他のデータをDLし、インストールすることで、電話番号などを入力すると目的地までのルートをそれなりに誘導をしてくれる。ただし、市街地に入るとルートを間違えて表示したり、訳のわからない方向に進み始めたりと、全幅の信頼を寄せるまでには至っていない。要するに、参考程度というわけだ。
さらに声優がナビゲーションの声を担当するといった機能もあるようだが、はっきり言ってそんな機能を充実させるぐらいであれば、もっと的確なナビゲーションをするよう技術を傾注できないものかと常々思っていた。
実際、Web上で市街地地図を続々有料配信する、といいながら、費用対効果が見込まれなかったのか、政令指定都市を中心にした有料配信が始まったものの、その後しばらくの間Webの更新が途絶え、昨年12月になってようやく各都道府県版という形で配信が始まった。
そんな中この7月に、PSPソフト「MAPLUS 3」が発売されることが決定したという。
全国の道路地図も新しいものに書き換えられていることだろう。ただ、1万円もしないソフトに過度の期待は禁物。要するに基本中の基本をこのソフトで動かし、後は必要なものを適宜DLする、というものである。
しかし、ユーザーが取捨選択できる、すわなちフレキシブルという点では、このソフトへの期待は高まるばかりである。
あとは、MAPLUS2とのデータの互換性(内容が新しくなることで、DLしたデータは使えなくなるのか?)とか、GPSの性能そのものとか、いろいろ改善してほしいところがあるのだが、まぁ欲を言えばキリがないので、どこかで妥協しよう。ただ、しつこいようだが、声優の充実はご勘弁を。