日別アーカイブ: 2012-06-09

プリンスと私(2)

5回シリーズでお届けする予定だった「プリンスと私」ですが、低視聴率のため今回での打ち切りが決定しました。ということで、ここから一気に駆け足で遍歴を辿って行きたいと思います。
さて、正座をして聴き終えた「パレード」を手に、何か言葉では上手く説明できないぐらいの昂揚感を覚えてしまった僕。
プリンスを見る目が変わった瞬間でもありました。
…ということで、プリンスファンのキャリアとしては全然薄っぺらいのですが、ここから基本的にプリンスを軸とした音楽遍歴がスタートしました。
…といいつつ、僕がプリンスのCDを初めて購入するのは、この後更に遅れてからの話になります。一番最初に購入したプリンスのCDは、何とあの「BATMAN」のサントラでした。それも、黒い缶に入った限定仕様のもの。当時、「パープル・レイン」すらもまだまともに聞いていなかったというぐらいまだまだ薄っぺらなファンでした。
結局大学に入学した後、大学生協の割引制度を活用して、デビューアルバムから「ラブセクシー」までのアルバムを段階的に購入したわけですが、大学2年になった1990年に、プリンスが来日することを知ります(89年の2月にも来日していますが、当時受験まっただ中の身分で行けるはずもなく…)。そして遂に、初めて生のプリンスを東京ドームで目の当たりにしたわけです。
この時同行したのは、大学進学のため札幌に引っ越していたY君。実はチケットを取ってくれたのも彼でした。
何せ大学生になり立ての身分でしたので、バイト代で稼いだ小銭を全てつぎ込んで意気揚々と上京、東京から出発したオレンジ色の電車に乗って水道橋を目指すという失態もありましたが、人生初の外国人アーティストのコンサートを生で体感し、ますますその虜になってしまいました。
ちなみにこれまで僕が生でプリンスのコンサートを体感したのはたった4回のみですが、とりわけ2002年の来日公演、札幌と仙台公演は感動的だったなあ…(遠い目)。
他のプリンスファンの方からは「もうその話はいいよ。」と言われそうですが、この札幌公演は、久しぶりに再会したY君に僕からのご恩返し。
インターネットを通じて登録したNPGMC枠を利用して、北海道厚生年金会館の最前列を確保、しまいには他のファンの方々とともにステージに上がり、至近距離からプリンス本人を拝むという経験をさせて頂きました。
更に翌日の仙台公演では、移動時の飛行機でプリンスご一行様と一緒になり、約1時間にわたって機内のプリンスはじめツアーメンバーの行動を監視(ほとんどストーカーですね、こうなると。苦笑)、仙台公演ではこれまた同行したSさんが、プリンス直々のご指名でステージに登壇するという快挙を果たすこともできました(青森県人をなめんなよ!みたいな。笑)。
この頃には全国各地のプリンスファンとも交流を深めるようになり、僕なんて足元にも及ばないようなディープでコアなファンが全国にたくさんいることを知りました。
皆さん、これからもよろしくお願いしますね。
そんな中で一番の驚きは、幼い頃に家族ぐるみのお付き合いしながら、20年以上も前にほぼそのご縁が途絶えてしまった方と、プリンスを通じて再会したことでした。この時ばかりは、あまりに劇的すぎる奇跡的な再会に、本当にプリンスファンを続けていて良かったな…と思いました。
さて、プリンスの話を始めると多分尽きないと思うのですが、そろそろまとめますか。
プリンスのアルバムに順番をつけるとすると、やはり聴き始めた前後のアルバムになるのかな。まぁ、これに関しては皆さんそれぞれ好みがあると思うのですが..。
まずは「パレード」。これは言うまでもなく僕が一番最初に聴き通したアルバムということで。
続いて「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」。アメリカが収録されているアルバムではありますが、プリンスの名を世界に知らしめることになった「パープル・レイン」の次のアルバムとして発表されたにもかかわらず、全く趣の異なるバラエティに富んだアルバム。僕はリアルタイムでは聴いていないのですが、「パープル・レイン」の続編に期待を寄せていた人たちからすると、ビックリするような内容だったんでしょうね。
そして「サイン・オブ・ザ・タイムス」。これは「パレード」の次に発表されたアルバムですが、プリンスの懐の深さといいましょうか、ホントこの人って凄いんだな、ということを思い知らされたアルバムでした。
しかし、彼が来日する日は来るんでしょうか?海外公演だと、ステージに近いチケットが300ドル以上、なんてこともあるようです。まぁ、それに見合う分だけのパフォーマンスをすることは間違いないでしょうけれど(何せ彼のコンサートの場合、毎回異なるステージ構成となるため、観て飽きるということがないのです)。
まぁ、チケットが幾らになろうとも、来日すれば行っちゃうんですよね、きっと。
どれだけ首が長くなるのかはわかりませんが、いつか日本に来る気になるのを、じっと待ち続けていたいと思います。