月別アーカイブ: 2009年6月

さようなら、Michael

gremz 地球温暖化

未だ現実として受け入れたくないのだが、Michael Jacksonの死を悼み、そして敬意を表したい。

朝起きてシャワーを浴び、テレビに目をやると、信じられないニュースが目に飛び込んできた。

「歌手のマイケル・ジャクソンさんが、心配停止状態でLA市内の病院に緊急搬送されました。」

その瞬間、僕の口から出た言葉は、あまりに冷淡な言葉だった。

「そうか、マイケル、死んじゃったか。」

しかし実際のところは、ニュースを見てひどく狼狽してしまい、それを必死に隠すために口から出た言葉だった。

結局、何が起きているのか、Michaelが無事なのかどうなのかもわからぬまま通勤電車に乗り込むも、いつもは惰眠を貪るはずなのに、そういう気分にもなれなかった。
やがて「マイケル、死亡か」という疑問形が「マイケル、死亡」という完了形にかわり、NHKの昼のニュースでも取り上げられていた。

この焦燥感と悲しみの入り交じった何ともいえない感情は、Luther Vandrossが亡くなったことを新聞記事で知った時のそれに似ている。James BrownやRay Charlesの時は、彼らの年齢も年齢だったし、「そうか、ついに亡くなってしまったのか」という感情の方が強かったのだが、そう、今回は先日亡くなった三沢光晴の死を知った時に限りなく似た感情だ。何故だ、どうして?まだこれからなのに…いろんな思いが交錯して、どう表現をしていいのかわからない。

ただ一つハッキリしていることは、Michael Jacksonがこの世を去ったという、信じがたくも受け入れざるを得ない事実だ。

中学校に入学する頃から洋楽にのめり込んでいった僕にとって、Michael Jacksonはまさにスーパースターだった。

世間からみても80年代を代表するアーティストであり、いろんな意味で世界中から注目されていた。しかし、その注目の度合いが高まれば高まるほど彼の奇っ怪な行動がクローズアップされるようになり、度重なる整形手術とも相まって、音楽以外の面でばかり注目されるようになっていった。その間、相次ぐトラブルで心労もたたっていたはずだ。
今年3月に行った、ロンドン公演に向けた記者会見の姿を見ても、決して元気な姿、とは言えなかった。

彼の音楽活動は2001年のアルバム「Invincible」を最後に実質途絶えていて、前述の通り最近は音楽以外の話題ばかりで注目を集めていたが、来月から始まるはずだった復活ツアーを機に、きっと何かをやらかすに違いないと期待を寄せていたのに…。
新しいアルバムだって、ほとんど完成しているとかいないとかで、昨年あたりから音源が何度もリークされていたことを考えても、結局なんだかんだ言いながらもみんなMichael Jacksonに大なり小なりの興味を持っていたんだと思う。

それにしても、何て表現したらいいんだろう。

本当に空しいというか悲しいというか、そういう次元じゃないんだよな…。
結局Michael、あなたを生で観るという僕の夢は、叶わぬものになってしまった。

でも、ひょっとしたら本人はこれでホッとしたのかな。

いろんなところから追いかけられる心配もないし、トラブルに巻き込まれることもない。
この死はMichaelにとって、迎えるべきタイミングだったのだろうし、それを静かに受け入れざるを得なかったのかも知れない。
疲れたでしょう、Michael。
もう、何も悩むことはないから。今はただ、安らかにお眠りください。

ありがとう、Michael。さようなら、Michael。

合掌

嘘だろ!?

 朝から冗談きついよな。

Michael Jackson Dies

We've just learnedMichael Jacksonhas died. He was 50.

Michael
suffered a cardiac arrest earlier this afternoon at his Holmby Hills
home and paramedics were unable to revive him. We're told when
paramedics arrived Jackson had no pulse and they never got a pulse back.


マイケルが死んだって書いてるけど…これって嘘だよね!?
誰か、冗談でした。誤報でしたって、言ってよ。

信じられない!いや、信じたくない!!

Apple Store 限定 PORTER iPod/iPhone CASE

gremz 京都議定書
以前からiPod touchに合うPORTERケースが販売されないものかと思っていたら、いつの間にか第一弾のケースがApple Storeで販売されていたようです。ところが、どうやら限定販売だったらしく、程なく姿を消してしまいました。

嗚呼、これはもうお目にかかることはないんだろうな、と思っていたら、何とマイナーチェンジを経た第二弾がApple Store限定で登場しました!

http://store.apple.com/jp/product/TW658J/A?mco=NzAyNDcyMA (オレンジ)
http://store.apple.com/jp/product/TW659J/A?mco=NzAyNDc2MA (ホワイト)

今回は、黒地にオレンジあるいはホワイトの2色での展開ですが、ポーチそのものの形状は、既に販売されているPORTER DRIVEのポーチ(S)にそっくり!!

ただ、サイズをみるとDRIVEのポーチはW70/H140/D25、一方AppleStoreで販売されているポーチはW70/H125/D45(いずれもサイズはミリ)と、微妙に違っています。また、DRIVEの価格が4,200円であるのに対し、AppleStore限定ポーチは5,800円と若干高めの価格設定となっています。

さて、PORTERのネームタグに目を転じますと、オレンジは黒字に白縫いのいつものネームタグ、ホワイトは文字通り白地に黒縫いのネームタグとなっています。
また、ホワイトはメッシュポケットのゴム部分も白くなっていて、アクセントを加えています。
一方のオレンジは、見れば見るほどPORTERの定番であるタンカーシリーズを彷彿させるような色具合です。

使い方としては、ダブルファスナーを施しているメイン収納部にイヤホンを、メッシュポケットに本体を収納するのがいいのかも知れません。

ちなみに、iPod/iPhone CASEという名が示すとおり、iPod touchだけではなく、他のiPodでも収納が可能で、PORTERならではのフレキシブルな作りとなっています。

既存のケースでは物足りない方、オシャレなケースを求めている方には、まさに渡りに船の商品ではないでしょうか。
興味のある方、購入はお早めに!

なお、PORTERのプライベートブランドであるHEAD PORTERでも、ウェット素材のオシャレなケースを販売開始したようです。こちらも要チェギラゥッ☆

自民が東国原知事に出馬要請

gremz オゾン層破壊
これで今晩か明朝、左側の木に変化が起きる、とか?

さて、昨晩のニュースでは、ほとんどすべてでトップ扱いされていたこのネタを今日は取り上げようと思う。

自民が東国原知事に出馬要請(毎日新聞 – 06月23日)

自民党の古賀誠選対委員長は23日、宮崎県庁を訪ね、東国原知事と会談し、衆院選に党公認候補として立候補するよう要請した。これに対し、東国原知事は「私を次の自民党総裁候補として、衆院選を戦うお覚悟があるのか」などと、逆に条件を突きつけ、結論は出なかった。

東国原知事はこのほか、国と地方の税源配分を5対5にするなどの全国知事会の要望を次期衆院選の党政権公約(マニフェスト)に盛り込むよう逆提案。古賀氏は明確な回答をしなかったという。会談後、東国原知事は県庁内で「党の体質を変えていただかないと、国民の支持は得られない」と記者団に述べた。

自民党は昨秋、政界引退を表明した中山成彬前国土交通相の後継候補として、衆院宮崎1区からの出馬を東国原知事に打診し、同知事が断った経緯がある。内閣支持率や党支持率の低迷を受け、自民党内では知名度の高い東国原知事への期待が再燃。党内には「自民党の顔」として、比例東京ブロックへの擁立案も浮上している。

古賀選対委員長は「毎年6月23日は必ず沖縄・糸満市を訪れ、沖縄戦没者の慰霊祭に出席するのだが、今日は東国原知事に会えるということで、わざわざ予定をキャンセルして宮崎を訪れた。」と、ご丁寧にも何とも恩着せがましい説明を伝えていた。

東国原知事としてはその場での即答を避けたが、今すぐにでも国政に打って出たくて出たくて仕方がない、というのが本音なのだろう。実際、既に国政選挙に向けて動き始めているようだ、という報道もされていた。

支持率低迷にあえぐ自民党にしてみれば、比例候補として東国原知事に出馬してもらえるのであれば、「党の顔」として格好の起爆剤になる一方、民主党をはじめとする他の党にしてみれば「目の上のたんこぶ」的な存在になりそうな予感。どちらにとっても「台風の目」になりそうな存在ではある。

しかし、自民党も節操がない。宮崎知事選の時、東国原知事を「泡沫候補」と一笑に付していたあれは何だったのか。「手の平返し」は政治の世界ではよくあることだが、一地方の知事にまですがらなくてはならなくなってしまったのかと思うと、と何だか情けなくなる。それとも、次は橋本大阪府知事に白羽の矢を立てる計画なのだろうか。まぁ、千葉県の知事ではちょっと厳しそうだからなぁ…。

ただ、どうやら今回は古賀選対委員長や一部の関係者(首相含む)の勇み足で、「党の総意」をもって出馬要請したわけではないらしく、結果的に党内のゴタゴタを露呈する始末となった。所詮自民も民主も一枚岩ではないということの表れ、と受け取ればいいのだろう。一方の東国原知事も本気なのか小馬鹿にしているだけなのかはわからないが、相当理不尽な要求に思える。いや、むしろこれは東国原知事流のウィットに富んだジョークなのだろう。字面だけを追うと、やんわりと出馬を否定しているようにも見える。でも、これだけでは真意が掴めない。

個人的には東国原知事の国政への鞍替えは、まだ時期尚早だと思う。実際知事の任期はまだ1年以上あり、彼が掲げたマニフェストは、まだ達成段階に達していないのだ。
東国原英夫宮崎県知事マニフェスト中間検証-早稲田大学マニフェスト研究所(pdfファイル)

宮崎をどげんかせんといかんと知事に就任したのに、任期途中、それもまだ就任1期目も終わっていない中で、どうでもよかばいと放り出すのは、いかがなものかということだ。

宮崎県内での東国原知事の支持率は、未だ80%を超えるという。裏を返せば、それだけ宮崎県民が東国原知事に県政の舵取りを託している、ということだ。その舵を投げ打ってまで鞍替えするほど、今の国政に魅力があるとは思えない。もちろんあれだけの知名度を誇る候補なので、いくら新人とはいえそれなりの要職を準備するだろうが、出る杭というのはどこにいても不思議と打たれるものだ。
少なくとも、昨日のようなビッグマウスを嫌う老獪議員からは、格好のターゲットとなることだろう。

いずれにせよ、まだ機は熟したとは言えないようか気がする。
まずは知事としての任期を全うし、総括してから国替えを検討すべきではないか。
道筋を付けてから後進に道を譲っても、まだ遅くはないのではないだろう。

それとも、衆院選で落選しそうな候補に県知事の椅子を譲る密約が出来ていたりして!?

セブン・イレブンのエコ

セブンへの排除命令、コンビニ経営に打撃 事業モデル転換迫る
6月22日22時21分配信 産経新聞

公正取引委員会がコンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンに排除措置命令を出したことは、24時間営業など「利便性」を売りに定価販売を維持してきたコンビニのビジネスモデルに大きな打撃を与える恐れがある。今後、全国のコンビニで売れ残り弁当などの値引き販売が常態化する可能性もある。消費不況の中、コンビニ各社は生き残りに向けてビジネスモデルの転換を迫られそうだ。

この決定を受けて会見を開いた社長の言い分を聞くと、「値引き販売はイメージの損傷につながる」のだそうだ。しかし、これは自社ブランドを傷つけないための詭弁に過ぎず、要するに「見切り販売」を認めてしまうと、本部の収益が落ちてしまうということを言いたそうでもあった。
ご存じの通り「コンビニエンス」とは、「便利な」という意味であるが、それは利用者にとって便利なだけでなく、経営者にとっても高利益を生み出すのに「便利な」システムなのだろう。

それにしてもセブン・イレブンのサイトを見て、ちょっと笑ってしまった。
よくもまあこんなことをヌケヌケと言えるものだな…。

販売期限の見直しによる廃棄物発生の抑制

店舗から発生する食品残さを削減するためには、発生した食品残さをリサイクルするだけでなく、食品残さの発生そのものを抑制する必要があります。そこでセブン-イレブンは、2005年7月からお弁当やお惣菜について商品の鮮度チェック方法を見直しました。鮮度チェックの回数を1日3回から9回に増やすことで、これまでは販売期限よりも早めに売場から除いていた商品の販売時間を伸ばし、できるだけ売れ残り商品が発生しないよう工夫しています。
(参照)http://www.sej.co.jp/corp/social/reduce/period.html

だそうだ。
ところがこれは裏を返すとあくまで「定価販売」する場合であって「見切り品」のことを指しているわけではない。要するに加入店側に商品管理(仕入れ数量)の徹底を求めつつ、仮に食品残さが生じた場合、その経費は加入店が全額負担となっているから、そのことが加入店の経営を逼迫する一方で、本部は痛くも痒くもないというからくりは、今回、公正取引委員会の決定がなければ、多くの人は知らぬままだったことだろう。
そして、見かけ倒しの「エコ」にまんまと騙され、その裏で繰り広げられている本部からの統制に気づくことなく、ブランドイメージだけで「セブン・イレブンはいい会社」なんてことを思ったりするのだろう。

青森県は、全国でも数少ない「セブン・イレブンのない県」である(全国で10県)。インドネシアにも店舗を展開するセブン・イレブンにとって、青森県を含める10県は、それ以下の市場でしかない、ということなのだろう。だからといって別に、近所にセブン・イレブンがないからといって困ったことは一度もない。

もっとも、コンビニが淘汰されている現状を考えれば、セブン・イレブンが本県に参入してきたところでメリットはなさそうだ。
最初は珍しいから利用してみるだろうけれど、イトーヨーカドーにも同じような商品があることに気がついて、きっとすぐに飽きてしまうことだろう。

実際、青森県のコンビニ事情を見ると、当初はサークルKが席巻していたのだが、親会社の破綻により急速に勢いを失った。その後サンクス、ローソン、ファミマ等が相次いで参入したのだが、結果として招いたのはコンビニの飽和状態だった。わずか数百メートルしか離れていないところに同じ看板のコンビニがある、というところも少なくない(その一方で、空白地帯が多数あるのも不思議である)。

こうなると、コンビニそのものが淘汰されるのは時間の問題だった。実際、弘前市内でも既に閉店した店舗は少なくない。空き店舗は美容院やラーメン屋等に様変わりしているが、あの「いかにも」といった建物の形状が、以前この場所にコンビニがあったことを示す残骸となっている。

そんな中で今回の公正取引委員会の決定は、セブン・イレブンのみならずコンビニ業界全体が大きな転換期を迎えるきっかけになりそうな気がする。夜間人口の少ない地域での24時間営業、やる気のないバイト店員、品揃えばかりは立派な弁当、おにぎり、サンドイッチ…そして、定価での販売。

個人的には、コンビニを利用する機会は月に一度もない。確実にコンビニを利用するのは、釣りに出かけた時と、出張した時ぐらいだろうか。
わざわざ定価で購入するぐらいなら、近所のスーパーで同じ商品を購入した方が遙かにお得だからだ。

後継者不足や経営難に苦労していた地方(田舎)の商店にとって、コンビニのフランチャイズは、まさに渡りに船だった。店をコンビニ化することで暗く古めかしかった店の印象が劇的に払拭され、後継者を店主として呼び込むこともできる。そう、コンビニは後継者と経営の安定化、双方を得ることができた。
ところがその一方で、店の人たちと近況を話し合う、いわば社交場のようなあの地域独特の雰囲気がすっかり取り払われてしまったコンビニでは、地域の利用客は目減りしているようだった。
レジを叩く音、心のこもっていないマニュアル通りの挨拶、会話のない、無機質な店構えになった挙げ句、しばらくして廃業に追い込まれたという店をいくつか目撃している。

後継者問題や売上低迷に悩む地方の商店にとって、コンビニはもはや救世主ではない。
本部も加入店も、「コンビニエンス」というのが一体誰にとってコンビニエンスなのか、再考する時期に差し掛かっているのかも知れない。