日別アーカイブ: 2016-06-24

明日から熊本に行ってきます。

明日から1週間、熊本に行ってきます。熊本地震で甚大な被害を受けた益城町で、青森県を代表して支援活動を行ってきます。
青森県を代表して、とは何とも大それたことを言ってしまいましたが、実は全国知事会から各都道府県に対して要請があり、6月初旬から既に先発隊が益城町内の小学校を拠点として支援活動を行っています。小学校の体育館は応急の避難所になっており、現在も居宅での生活が困難となった180名程度の方々が避難されているそうです。

体育館のステージに置かれた支援物資の管理や昼晩の配食の準備、更にはトイレ清掃など作業は多岐に渡るようですが、どんな作業があるのかは、実際のところ行ってみないとわかりません。
もっとも、地震だけではなく昨今の大雨の影響による地盤の緩みや仮設堤防の一部損壊などのほか、頻度は減ったとはいうものの余震も続いており、全く予断を許さない、そんな状況にあるようです。

そもそもなぜ僕が行くことになったかといいますと、端的に言うと現在の職場に派遣の要請があったからです。しかし僕の職場には臨時職員を除く正職員が5名しかいません。大体こういうのは若い順番で、という決して良いとは思えない慣習があるのですが、僕は何の迷いもなく手を挙げました。
その理由は、僕が今できることをしたいと思った、単にそれだけの話です。僕より若い職員も「いや、私が行きます。」と手を挙げたのですが、彼は7月早々に大きな仕事を抱えていることから、最終的には上司の判断で僕が行くことになりました。

東日本大震災の時は僅か4日間だけではありましたが、宮古市新里地区で支援活動を行いました。この時も、何の迷い、躊躇もなく被災地で作業することを自ら希望しました。今、自分にできることをしたい、この時も本能的にそう思っただけです。
あの時の経験が今回役に立つかどうかは全くわかりませんが、そういう経験・活動をちょっとでもしているというアドバンテージは、多少なりともあるのではないかと勝手に思っています。
多分、たくさんの方が避難している中では、避難者の中にリーダーとなる人がいるか、支援する側の中にちゃんと仕切る人がいるか、これに尽きるんじゃないかと思います。今回はあくまで支援活動ですから、出しゃばることなくコマに徹するべきなのだろうと考えています。こういう時の知ったかぶりや無駄な知識のひけらかしほど支援の邪魔になるものはないですからね。

宮古市に支援に入った時と今回とで大きく異なるのが、今回は寝袋を持参することなくホテルに宿泊すること。
え?避難者と寝食ともにするんじゃないの?と思う方もいるかも知れません。テント持って行けよ!と怒る方もいるかも知れません。が、そこはちょっと事情が違うようです。
行くからにはもちろん支援活動に専念しなければならないという思いを強く持っていますし、実際、作業の時間は朝7時30分から夜8時頃までと、長時間に及ぶようです。しかしその一方で、熊本の地域経済の活性化にも多少は貢献しなければならないのではないか、とも考えています。ホテルに宿泊するのもその一環と考えれば、まあ、これもアリなのではないでしょうか。個人的にもそれ相応に熊本県へお金を落としてくるつもりです。

そして今回の派遣が決まった後、なぜか皆さんから聞かれるのが「走る道具は持ったか?」ということ。
確かに作業用のシャツはほぼ全てランニング用のTシャツですし(小さく折りたためるほか、速乾性に優れているから)、持参する内履きもランシューズです。
でも…ちょっと普段の出張とは勝手や事情が違うと思うんですね。前述のとおり朝から晩まで支援活動を続ける中で、ジョギングなんぞすることを考える余裕があるかといえば、さて…。もっとも、その前に雨が降り続いている状況下で、走るなんて気にもならないことでしょう。

そういうわけで、青森県を代表して…というにはあまりにも烏滸がましいのですが、明日から1週間、45歳のオッサンを筆頭に3名の班編成で行ってきます。いろいろしばらく疎遠にはなりますが、避難されている方や既に作業に入られているスタッフの皆さんに最大の敬意を表しつつ、与えられた役割をしっかり果たすことで、熊本県の皆さんに「青森県の人に来てもらってよかった」と思えるよう、ひとまず今やれることを精一杯やって来ようと思います。

7月1日に帰青予定。無事に帰ってきたらまた改めて復命・報告しますんで。
へばな。

dl_kuma05
(くまモンに青森りんごを渡しに行く、というワケではないです。)

…んで、熊本までの往復の航空券も全部派遣依頼課で手配してくれたんだけど、打ち合わせを終えて職場に戻って気がついた。
明朝の青森から羽田までの座席が、まだ指定されていないんだけど…。
3名分、慌てて押さえましたよ。ちょっと焦った…。って、班長の仕事ってまさかこんなのばかりじゃないよね(苦笑)。