日別アーカイブ: 2017-09-23

サブ4達成に向けて作戦を練ろう。 -弘前・白神アップルマラソンに向けて

田沢湖マラソンが終わってから全く走る気力が湧かず、中5日、ようやく21キロ走ってきました。ダメですね。身体も心もメンテ途中。
しかしそんなことを言っている間もなく、10月1日に地元・弘前市で「弘前・白神アップルマラソン」が開催されます。

一昨年に続き今年、再びペースランナーの大役を仰せつかることとなりました。

昨年までとの大きな変更点として、これまで各時間帯のペースランナーは2人組だったのが、今年からは3人編成となりました。

ちなみに今回、僕は4時間のペースランナーを務めます。単純計算だと、1キロ5分40秒のペースで42.195キロを走る設定となります。

しかしこちらも生身の人間、僕なんかは最初から最後まで1キロを5分40秒ちょうどで走りきる自信がないため、我々とスタートからゴールまでずっと一緒に走ろうなんてことは考えない方が得策。(多分その走りができる人は、最初から4時間なんて余裕で切れると思います。)

これはまた後ほど説明する、ということで。

ちなみに4時間のペースランナーを務めるのは今回が2度目(4時間30分も1度経験あり)となりますが、3年前、初めてのペースランナーを務めた時は、まだ大会非公式で勝手に行ったものでした。この時はフル4度目と経験も浅く、しかも前半でペースを抑えずに飛ばし過ぎた結果、35キロを過ぎた時点で、歩いてもゴールできるぐらい時間を大幅に余すという苦い経験をしています。今回はそんなことがないようにしないと…。

サブ4を目指すランナーは、それ相応の練習を積んで大会に臨むはずなので、この間の僕みたいにいきなり暴走するとか、ペース配分を無視するような無茶な走りをするといったことはないと信じています。

だからこそ、ペースランナーであるこちらがしっかりと時間配分しながら走らなければならないというプレッシャーもあります。

一方、人それぞれ走り方が異なるのは当たり前のこと。前半から飛ばすランナーもいれば、後半ペースを上げるランナーもいるだろうし、中には終始一定のペースで走り続けるランナーもいると思います。更には30キロまでガチンコで走り、そこからとぼとぼと歩くランナーも…あ、それは自分か。

たった3人のペースランナーが、サブ4を目指すランナーそれぞれの要望全てに応えることは残念ながら不可能なので、ここで一つ、我々のプランをあらかじめ明示したいと思います。これは既に、4時間を担当する3人のペースランナーの間で、情報共有している内容です。コースの概略説明にもなっていますので、参考にして頂ければ幸い。

1.スタート直後は下り坂、若干ペースが上がり気味に陥るため、ペースを抑える。(ここで勘違いして勢いに任せて加速すると、後半はほぼ確実に潰れます。)

2.引っ張りつつもペースを抑えるのは2人、最後尾からの押し上げに1人回る。

3.岩木川に架かる岩木茜橋を越え、3キロ付近までにはターゲット(5分40秒前後)となるペースに落ち着かかせる。

4.以降、コースの起伏に関するアドバイス、給水ポイントなどを指示しながら走る。ちなみに、7キロ過ぎで下りとなるが、ここでも絶対に飛ばさない。

5.中間地点までは緩い上り基調となるが、できるだけペースを変えず淡々とかつ黙々と。

6.この間、引っ張る人1人、後方から押し上げる人1人、合間合間で様子を窺う人1人で、集団走を目指す。


(今年からルートが多少変更となった関係で、折り返し地点が弘前から少し遠くなりました。)

7.中間地点の通過目標タイムは、引っ張る人で2時間ちょうど…プラスマイナス3分前後。後半の落ち込みは想定しませんので、後半ペースの落ち込みが想定される人は、我々の前を走って欲しいです。

8.後半は下り基調となり、30キロまではペースが上がり気味になるので、飛ばさないように我慢の指示。

9.30キロ以降、如来瀬を左折してから五代へと続く道は上り基調となるので、ここで踏ん張りのハッパ。

10.36キロ以降、ようやく先が見えてくるけれど、実はここからが本当の勝負と気合い入れ。

11.岩木川を越えて40キロ、マックスバリュ樋ノ口店の辺りから一気に観客が増える。行ける人は、ここからラストスパートのGoサイン。

12.41キロ、最後の坂。前方2人と後方1人が徐々に差を詰めながら、サブ4を目指すなら我々の前を走るよう促す。

13.41.5キロ。登りきったところで3人合流。落ちてきそうなランナー、前に行こうとするランナーを鼓舞。残り700m。

14.ゴールが狭いので、追手門広場の入口ではランナーの皆さんになるべく先を譲ります。

15.ちなみに、ペースランナーの目標タイムはスタートの号砲から4時間00分01秒。こんな感じで、どうでしょう。

さて、サブ4を目指す皆さんへお願いがあります。

先ほども述べたとおり、最初から最後まで我々と一緒に走ろうなんてことは、絶対に考えないでください。折り返しを2時間で通過するということは、ほぼイーブンのペースで走るということを意味します。なので、後半落ち込みが考えられる人は、前半で少し前を走るぐらいのイメージを持ってください。我々の後ろを走ったら絶対にサブ4を達成することができる!なんてことは決してありません。

あくまでも自分のペースで、我々をうまく「利用」しながら走って下さい。

申し訳ない。
残念ながら我々は「4時間のペースランナー」を務めますが、「サブ4請負人」を担うほどの重責を負うことはできません。

そしてこれは4時間に限ったことではなく、どの時間帯のペースランナーも一緒です。

実際、スタート直後は追随する人が20人も30人も、下手をすると50人以上いますけど、これまで2度の経験から、最後まで一緒に走り続ける人は、35キロ地点では片手に足りるかどうかというところまで減ってしまうという状況です。

もちろん我慢できずに先行し、そのままサブ4を達成する人、先行したにもかかわらず最後我々に追いつかれ、惜しくもサブ4を逃す人、更には後半で追い上げて我々を追い越してサブ4を達成する人など、ランナーも千差万別。

まずは、ご自身がどれぐらいのペースで走ったら目標を達成することができるか、後半の落ち込み等を加味した上であらかじめシミュレーションすることをお勧めします。

その上で、脚力やその日の体調などを見極めながら、ベストパフォーマンスの発揮に努めてください。

マラソンって結局のところ、他力本願ではどうにもなるものじゃなくて、大会までの準備や体調、体重のコントロールといった部分も含め、最後は自分なんですよね。だからきっと、自分を信じれば道は開けるはずです。

僕たちも、前方から、側面から、そして後方から、サブ4を目指す皆さんのお手伝いを精一杯務めたいと思います。

大会まであと少し。無事に目標を達成することを心から願っています。

皆さん、頑張りましょうね!


(今年はペースランナーとわかるように、頭に風船を載せて走る予定ですが、日光等の影響で割れたらごめんなさい)