暦の上では、今日がお盆の最後、いわば送り盆最終日ということになるみたいですね。昨年から8月11日が「山の日」として祝日になったことを受け、その恩恵を受けることとなった人も多いのではないでしょうか。
ちなみに私、昨年は12日金曜日に年次休暇を挟んだことにより4連休、今年は14日に夏季休暇を入れたことにより同じく4連休となるはずだったのですが、結果的に11日の「山の日」は昼から夜まで仕事となってしまい、危うく14日の夏季休暇も取り消ししなければならないのかとハラハラしていましたが、何とか夏季休暇の消化を無事に終えることができました。
ところで、お盆といえばバーベキュー。ふと思ったのが、なぜお盆になるとなぜバーベキューをやりたがるのか、という素朴な疑問。これは全国的な風習なのでしょうか? 庭先や玄関口にバーベキュー用のコンロを広げ、人目を憚ることもなく、うちわで炭を熾しながら肉魚類を食らう、という光景を今年もあちらこちらで拝見しました。ねぷたの時期も多少目撃しましたが、お盆の時期は圧倒的にその数が増えます。家族や親戚が集まると、何となくコンロを囲みたくなるんでしょうかね?小腹を空かせながらジョギングをしていると、次から次へと鼻先に肉の脂が焦げる香りが漂ってきます。ハッキリ言って、酷以外の何者でもありません。一瞬、ひょっとしてこれは迎え火の代わりなのか?と思いましたが、なんか不思議 です。
それにしても今年のお盆は実に涼しくて過ごしやすかった!というか、何か気持ち悪いぐらいの涼しさでした。もう秋なのか?冬の準備、始めた方がいいのか?というぐらい涼しかったという…。例年であればこの時期は残暑が厳しく、夕涼みをしながら迎え火、送り火を焚いてビール(銘柄は故人指定)を飲む、というのが一つの楽しみなのに、今年は火を焚かないとビールの美味しさが半減するぐらい、涼しい、いやむしろ寒いぐらいの?お盆でした。
大体にして、飛んで火に入る夏の虫が飛んでいないのですよ。涼夏なのか、はたまた冷夏なのか…。そういえば昔は焚いた火の横で、こぢんまりと花火をやっていたなあ…なんてことを思い出しつつ、今年も火を眺めながら物思いに耽っておりました。
さて、夏季休暇の最後の消化日となった14日は、ふと思い立って妻と愛犬を車に乗せて北秋田市にある母の実家へ。母の実家へは既に前日から母と妹、甥っ子が訪問していたのですが、妹にだけこれから向かう旨を知らせ、いわばサプライズで訪問。 ところがいざ訪ねてみると、ビックリされたまでは良かったのですが、その直後に思いがけず大人数が集合することとなり、こちらがビックリするハメとなりました。八王子の従姉家族や仙台の従妹母娘、更には先日手術を終えて退院したばかりの伯父にも会うことができました。 僕にしてみると、祖母が亡くなって以来の大集合だったかも知れません。ちなみに昨年はもっと大集合だったようなのですが、その際は僕がいなかったんだそうです。
うちらの滞在時間はわずか2時間足らずでしたが、祖父母と伯母の墓前に花を手向ることができて、何となくホッとした一方、帰る途中で、そういえばみんなで集合写真撮るのを忘れたし、いつものあそこに立ち寄るのも忘れたな、とちょっぴり後悔したり。
ということで母方の実家に偶然のタイミングで従姉妹をはじめとする親戚がドッと集まったというのは、何とも不思議な光景で、見るたびに成長する従姉妹の子どもたちを目の当たりにしながら、自分も年齢を重ねているのだなあ、と感じた次第。いやぁ、集合写真を撮影しなかったこと、この先の後悔になりそうだなあ…。
閑話休題。
お盆の過ごし方は、各家庭、地域によってそれぞれバラバラだと思います。長い休みに入っている人もいると思いますし、お盆も関係なく仕事をされている方だっています。 以前であれば、当時、千葉県市川市に在住していた妹が帰省してくる時期でもあったため、帰省を前に何となく家の中がそわそわした感じがあったのですが、その妹も今では弘前市内に在住しているので、帰省してくる人もいなくなりました。
また、父の本家は世界自然遺産「白神山地」の玄関口、青森県中津軽郡西目屋村の大秋という集落にあり、僕らが小さい頃は、お盆の時期になると父の兄妹やその家族が大集合し、宴会が繰り広げられるということもありました。しかし、親も子もそれぞれ年齢を重ねるとともに、新たな家庭を築いたり遠方に居を構えたりで、一同が集合するということはなくなってしまいました。
もっともうちの場合、別にお盆の時期でなくとも時々お邪魔する機会があるし、むしろ本家の従姉弟が家族を連れて帰省する時期、きっと忙しいだろうということで、敢えて訪問を避けている、ということがあるのも事実。
さて、お盆といえば色んなお供えや飾り付けがあるわけでして、うちの場合は玄関に提灯をぶら下げて、仏壇の上にはモナカの皮(のようなもの?)で作ったカラフルな灯籠をぶら下げています。
でも、キュウリとナスに割り箸を突き立てた牛と馬は作りません。
ちなみに仏前にぶら下げたカラフルな灯籠は、母の実家のお墓に行ったら、お墓の前にぶら下がっていました。他の家のお墓には、何か平べったい餅みたいなものも一緒にぶら下がっていましたが、さすがに他人のお墓ということで、撮影は遠慮しました。しかし、あの餅みたいなのは、何だったんだろう?
…そんな中、うちで「法界折」を作るというのがお盆の恒例行事となったのは、いつ頃からだったでしょうか。「法界折」については以前2度このブログで紹介していますが、今でもこの時期になるとアクセス数が一気に増えるという、こちらで生活している人間からすると、何とも不思議な現象が発生します。まあ、津軽地方独特の風習であることは事実らしいのですが、今年の法界折は、こんな感じでした。
今年は多少数が減り、製作個数は大小合わせて8個となりました。私は今回、ほとんど調理を行わず、折詰め専任でしたが…。
なお、非売品につき注文は一切受け付けしておりませんので、念のため。
午前4時からこしらえたこの法界折を持参し、午前8時頃には菩提寺へ。
うちのお寺の境内は現在、区画整理を実施中。無縁仏となったお墓が相当数あったらしく、青いシートの下には、横たわった古い墓石がチラリと見えました。この区画整理の煽りを受け、来年以降、うちのお墓も移転しなければならないらしいです。いやはや何とも。
今年は混雑が分散して良かったね、なんてことを言いながら墓参りを終えて寺を後にしようとしたら、雨後の竹の子よろしく大渋滞が発生していたという…ちなみにその足で、妻の父が眠る近くのお寺にも向かいました。
ところで我が家は、弘前市内に2か所ある寺院街のうち新しい寺院街の通りに面しています。このため、毎年13日は家の前が大渋滞となり、家から出るのもうんざりするぐらいの状況に陥るのですが、今年は13日が日曜日、しかも3連休だったということもあって、お墓参りのタイミングが分散したようで、多少ではありますが渋滞の度合いが改善されていたように思われました。…いや、これって墓参りに来る人たちが減っているのかな?
余談ではありますがうちの菩提寺はこの通り沿いではなく、古い方の寺院街、禅林街と呼ばれる通りにあり、移動するのも結構大変なのです。さらに、午前中だけでお寺を3か所、お墓を4つ回ったのですが、最後に訪れたお墓がこちら。
ここはペット専用のお墓で、昨年相次いで亡くなったハナとモモ、そして妻の実家で飼われていたピッピが眠っています。…心なしかどこのお墓よりも、このお墓が一番賑わっていました。ペットに注がれた愛情、そしてペットを想う気持ちは、人間を想うそれ以上なのかも。オラもここに入れてもらうかな、なんてことを思った次第。
そうそう、一つ心残りを挙げるとするならば、せっかく4日(実質3.5日)も休みがあったにも関わらず、初日(山の日)に出勤するハメになった結果、20キロオーバーのランニングを一度もできなかったこと。お盆休みという気分も半減し、何かもったいないことをしたなあ、と。
この件については最近思うところも大分積もり積もっておりますので、後日改めてこの場でぶちまけようと思います。